「新幹線事情」・・・吉良仁吉
雪が降っても可笑しくない寒さです。そして風は台風なみです。今日は当地区に新幹線が乗り入れる初日です。この風のために十数本の新幹線の運転に影響が出たようです。
新幹線で本県に乗り入れる皆さんを歓迎するためにさまざまなセレモニーを準備されたようです。その中に「女将(おかみ)の会」の出迎えがありました。当地区の旅館の女将さんで構成されています。
先日、その会長のU女将さんとお会いしました。「構内は相当寒い筈です。防寒に配慮してください」、とお話したところ、『気付かれないように、たくさんのホッカイロを着込んでいきます』、と笑っていました。やはり寒い日になりました。和服に半纏(はんてん)だけの出迎え衣装に感激しました。
その歓迎セレモニーの様子が、テレビの特別番組で紹介されていました。盛岡始発、仙台始発は気合が入っていなかったようです。やはりメインは東京始発です。少し複雑な思いがしました。
話は飛びますが、昨日で東北線が消滅しました。長い間、花の東京と奥州最北端の当地を結ぶインフラ(infrastructure)でした。思い出のあり過ぎる、お世話になり続けた、体に染み付いている名前です。
新しく迎える新幹線とは違って、これにはお別れのセレモニーは全く無かったようです。やはり、今のリーダーの雅量の表れのようです。環太平洋連携協定(TPP)の今です。去るものは日々に疎(うと)し、も止む無し、です。
くどいようですが、今時、青成瓢吉(ひょうきち)や吉良仁吉(きらのにきち)ではなさそうです。セコい時代に変貌していることが切ないです。とはいうものの、『時世時節は変わろうとままよ・・・』は否定しようも無さそうなのですが・・・。
「工房事情」・・・雅量
日課となった、「箸置き」と「コースター?」をつくりながら新幹線乗り入れの様子を垣間見ていました。
作業量が顕著に増えました。必然的に自由に使える時間が短縮されることになります。しかし、今はまだぎこちなさがあるようです。作業内容の贅肉(ぜいにく)を削除することで状況は変化してきそうです。
夕刻、フォーラムに参加しました。45年前のクラスメイトが県人会の会長です。そのS氏が仕掛けしたようです。始発の東京から当県出身者が数十人お出でになりました。一般参加者は150名ほどだったでしょうか。A高校の同窓会やクラス会のようです。
パネルディスカッシヨンのメインテーマは、『これからの奥州最北端県』です。農業、夢、観光に及びます。このような企画に必ず参加している大学教授、商工会議所関係、そして県人会の皆さんがパネラーです。
この段階で内容の筋書きは予測できます。2時間のフォーラムは想像した通りです。一般常識的で具体性の無い、安全圏内の理屈は滔々(とうとう)としています。ところが、「こうすればどうか」、という具体性が皆無です。いつものように、皆さんがハンコで押したような内容です。演技とハッタリレベルです。
共鳴したのはH大学のH教授の視点です。普段KUROOBIが訴えていることを代弁しています。流石(さすが)です。他の7方の内容には現実性と具体性が無く、荒唐無稽(こうとうむけい)の夢と、解りきっているデーターの紹介だけです。
当地区は、その後者の皆さんの口車に踊らされていることになります。困ったものです。参集した皆さんは、市や県のトップと称される方々です。ま、当地区、当県の将来が概ね想像できるフォーラムでした。
明日からはまた「箸置きづくり」、「コースターづくり」、「玩具づくり」、そして庭仕事です。地面に足をつけながら、天下の行く末に思いを馳せることにします。
2010/12/04(土)
22:05
2~3日前の予報では、今日は18℃と暖かくなる筈でした。しかし実際には14℃ほどです。とはいうものの、キリキリとした寒さではありません。強い風の中に小雨が降っています。ま、善し、とすべきのようです。
昼、全国のニュースを見ていました。北海道と四国や九州の気温に差が無いようです。また、松山では除雪車や融雪車の出陣式の様子を紹介しています。奥州最北端ではニュースにもならない内容が、本格的な冬になるまえに既にスタンバイしているのです。四国を南国と認識していただけに少し不思議でした。
愈々(いよいよ)明日、新幹線が奥州最北端の当地に乗り入れます。その恩恵の如何(いかん)のほどはよく解らないところがあります。しかし、そのことを有利に活用するための啓蒙運動が県はじめ各市町村で展開されてきました。
テーマの中には地元としてのおもてなしもあります。その殆どは食材の工夫開発と観光客誘致についての模索です。数年前から地方地方で仕掛けされてきました。その視点は当地と新幹線を如何に結びつけるか、の一方的なものでした。負の負担がテーマにはなっていなかったようです。少し変でした。
新幹線に係わる経費の多くは県民が負担します。邪推すれば、その税金負担を正当化させるための演出であったのかも知れません。
ところが、今日の朝刊に、『新幹線に乗って東京へ行こう』、のキャッチフレーズです。上野浅草、銀座、ディズニーリゾート、渋谷原宿、六本木の観光案内が大きく載っています。インパクトのあり過ぎる広告です。
全国最下位の経済県にとっては、花の東京は憧(あこが)れの都です。極めて強力に誘惑される朝刊です。翻(ひるがえ)って、奥州最北端の情報が東京都民にどれだけ効果的にそして魅力的に発信されているかが解らないところです。
調べてみると、首都圏でも時折『新幹線に乗って青森に行こう』の広告が載るそうです。優秀なお役人も関係しているようですがどやらJR関係の仕掛けのようです。少し不安です。
ややお祭り騒ぎ化されてきた新幹線乗り入れまでの待ち時間でした。終点の当地の利便性があると同時に、首都圏の利便性に直結することになります。当然のことです。その現実を県民に知らしめる配慮が無かったことに疑問を感じます。
くどくなりますが、三内丸山遺跡についても疑問が残っています。20年ほど前、県からアンケートがありました。『三内丸山遺跡開発に賛成か、反対か。』というものだったようです。多くが賛成しました。しかし、県民が負担する税金については触れられませんでした。
新幹線が盛岡に乗り入れた当時の状態に似ているようでなりません。今は、岩手から宮城の高校に通う通学列車にもなっているようです。因(ちな)みに通学定期券をWEBで調べてみました。青森・八戸間は5万円ほどです。これまでの通勤通学の常識に変化がおこる筈です。
現在、北海道に向かうルートが着々とすすんでいます。所詮(しょせん)はシュマーレンバッハの没価値性理論(やってみなければ結果は解らない)です。先見の明のあるなしは兎も角、一人ひとりがそれぞれの観点で考えることになります。しかし、故意的に情報が隠蔽(いんぺい)されるのであれば困ったものです。
舞台裏には青函トンネルがあるようです。海の下のトンネルです。染み出ている水が膨大な量です。当然、排水に係わる経費も天文学的になっている、と聞いたことがあります。或いは、新幹線を通すことで負担軽減を考えているのかも知れません。つまらない疑心暗鬼に陥ることが切ないです。
水を注(さ)すことは不本意ですが、新幹線の通った地区の殆どは廃(すた)れています。果敢だったのは新潟の糸魚川(いといがわ)です。大局的見地?に立った住民が新幹線乗り入れに反対しました。地元にとっては何のメリットも無く、負担と過疎化等のデメリットが大きすぎたからです。見事でした。
とはいうものの、明日からの乗り入れを、何んとしても当地の活性化につなげたいところです。明晩は国のトップと会話できそうです。今日、東京のT氏から、『少し核心に触れてみろ。』、とも言われました。愈々明日です。少し考えることにします。
岐路に立つ当地の行く末を思いながらも、工房では日課の「箸置きづくり」です。今日は鉋(かんな)がけからです。Y製材所に「ドウブチ」を2つに割っていただいています。100本単位です。断面を正方形にしています。
プレナー(自動カンナ)の刃に気を使います。これまでの経験では、刃の出を抑えると刃のストレスは小さくなりますが何回も繰り返すことになります。逆に、大きく出すと少ない回数で仕上がりますが、刃への負担は大きくなるようです。
まず、プレナーの入り口に挿入可能な高さに刃を調整します。その高さを維持しながら隣り合う2面に1回ずつかけます。部分的に削れていない状態であっても、その刃の高さで100本すべてにかけます。次に、これまでよりも刃を出して同じ面にかけます。更に不満足であれば3回目に挑戦します。
かけた面が綺麗になった段階で他の2面に及びます。刃の出し方は45°ずつ変化させています。この間、かけた結果がボソボソになっているものの進行方向を変えてやります。逆目(さかめ)を順目(ならいめ)に修正です。
鉋がけが終わったら面取りです。これまで1000本以上に挑戦してきました。しかし、満足度はまだ75%です。この不満足も逆目(さかめ)によるものです。
最後はサンダーによる微調整です。今回はじめて取り入れた工程です。実は、この段階での丁寧(ていねい)な仕上がりが、即、将来の作業の簡略化に反映します。急がば回れ、の次元です。手を掛ける前と結果を比べると全く違う姿に変わっています。いつものことですが感激する瞬間です。
青森ヒバの香りの充満する中、隣では助手が糸ノコ盤を使っています。まだ慣れない所為(せい)かこれまで5~6本の刃を折りました。コーナー部分で力を入れすぎているようです。
糸ノコ盤の刃には5~6種類があるようです。アリのある無し、堅木用、厚木用、新建材用、金属用等です。最も効率的な刃を探しています。折れることも歓迎するところです。・・・今日は(?も)長話になってしまいました。
2010/12/03(金)
17:29
「園芸事情」・・・初年度
2~3日前の雪は殆(ほとん)ど姿を消しています。まだ寒さは残っていますが、日中は青空の見える良い天気です。特に車の中では眩(まぶ)しいポカポカ陽気です。
今春、クリ(栗)の木にヒラタケとナメコを植菌しました。『植えた年の秋はあまり期待できませんよ。』、と念を押されていました。その通り、これまでナメコの気配は全くありませんでした。代わりにエノキダケが発生しました。
ところが、今朝、雪融け跡を窺(うかが)うと、1本の木の数箇所にナメコが目撃できます。当初、ナメコとエノキダケの菌を間違ったのでは、と邪推していました。今朝になって、漸くそれを恥じる始末です。菌には早生(わせ)や晩生(おくて)、またその間にいくつかの種類があるようです。「或いは、これからか」、という期待も抱かせてくれます。
他方、初年度にもかかわらず、ヒラタケには満足しました。大きくなり次第に収穫しました。食卓を賑やかにしてくれました。殆どは収穫済みです。しかし、その跡にもエノキが発生し出しています。まだ小さい傘がグジャグジャしています。おそらく、はじめからエノキの菌が付着していたようです。
エノキの収穫には鋏(はさみ)を使います。質量は意外に小さく、相当採(と)ったと思ってもほんの少しのものです。しかし、シャキシャキとした食感が捨て難いキノコです。佃煮(つくだに)にして大根卸し(おろし)を添えてもよし、鍋よし、トウフ汁の具としても結構なものです。暫らくは楽しめそうです。
「工房事情」・・・軌道づくり
地元のホテルから依頼された作品の、今日は第一回目の納品日です。下拵(したごしら)えをしていたものに焼印を押し、その後袋詰めです。
焼印には押し方があります。期待するポイントにあてるだけですが、しっかりと上下左右に力を加えることが不可欠です。100枚中、1~2枚ほどは不満足でした。
不採用としたものには、ベルトサンダーで修復を試してみるつもりです。3種類の焼印です。結構な時間を要します。夕刻、無事納品を済ませました。皆さんに喜ばれました。責任の伴う、新しい第一歩が踏み出されたことになります。
これからは「箸置きづくり」とともに毎日の日課に組み込まれます。作業をこなすに要する時間をもう一度確認する必要があります。与えられた時間と能力を天秤(てんびん)にかけるためです。はやく軌道に乗せたいところです。
「前沖(まよき)事情」・・・地震の影響?
夕刻、ガサエビ(シャコ)が届きました。名前の通り、ガサガサと暴れています。実は2~3日前、馴染みの寿司屋さんでも出されました。
ガサエビは花見の頃に出回るものです。この時季に、です。驚きます。最近魚市場に行っていないことで、世の中に疎(うと)くなっています。板前さんに聞くと、『身が入っているのは数匹に1匹のようだが、どういう訳か今獲れている。美味しいですよ。』、ということです。
今年の春の市場を思い出してみると、『地震に驚いて穴から出る習性がある。まだ成長していない段階での地震で、身の入っていないガサエビが獲れている。』、という会話が専(もっぱ)らでした。
ところが、最近は大きい地震は無かったようです。あれもこれも、よく解らない自然現象です。それは兎も角、甘醤油で煮ました。蟹(カニ)同様、赤くなります。
遅い夕刻、K社長がお見えになりました。明後日の4日もそうですが、話題の中心は「里山の環境づくり」です。
クレソン、ガマ穂、葦(あし、よし)、蛙(かえる)、蛇(へび)、猛禽の鳥、ニナガイ、湿地のカタツムリ、タヌキ、キツネ・・・等の基本的なサイクルは、国内ではまだ解明されていないのだそうです。面白くなりそうです。
明日は18℃にもなるようです。ところが雨のようです。雪囲い作業がまたまた遅れそうです。・・・例年がこの調子です。結果的には、いつも雪の中での作業になっています。ま、それでも何とかはなっているのですが・・・。
2010/12/02(木)
19:51
昨日ノソノソと降り積もった雪が今日はダラダラと融けています。早朝、即、車で外出しました。車の通るラインには全く雪はありませんが、路肩や歩道にはやや残っています。
ついに師走(しわす)になりました。やはり忙しいです。先日、当地区のホテルから作品づくりの依頼がありました。青森ヒバをテーマとした宿泊者へのお土産(みやげ)です。
これまでデザインの吟味(ぎんみ)、加工に使うツールの検討、作業時間の短縮化、焼印の手配等の下拵(こしら)えをしてきました。概(おおむ)ねの目処(めど)が漸(ようや)くついたようです。
実は、これまで、この作品の全容を公表していませんでした。オリジナリティーの保護のつもりでした。しかし、さまざまな方面から、『早く発表しければ、誰かが先に発表してしまいます。その後では二番煎じ(せんじ)になります。』、のご指摘をいただきました。今日の日記が初の御目文字(おめもじ)です。
全体の構図は当県のマップをアレンジしたものです。当県は秋津島根(あきつしまね・・・大和の国)の最北端です。いわば冠(かんむり)の位置するところです。
更に当地区は、海に面した中央です。その特殊性を生かし、更に当地区特産の、世界に誇る青森ヒバを材料としています。地元の優れた特殊性を生かした作品になったようです。
肝心の焼印も昨夕届きました。いつもお世話になっている北海道の小樽に依頼していたものです。印字部分が広いことで、全体がゴツい仕上がりになっています。
早速(さっそく)押してみました。文字数が多い割にはクリアーです。満足する出来です。流石(さすが)です。
夕刻、依頼主の女将(おかみ)さんがお見えになりました。渉外担当のT氏、S氏、そしてH女史もご一緒です。焼印が届いたことで完成品をお見せできます。タイムリーでした。作品をご覧になる表情が気になるところでした。しかし、皆さんに満足していただけたようです。
ただ、女将さんから注文がひとつだけありました。『制作者のサインも入れてください。』、とのことです。緊張するところです。
勿論、さまざまな要望への対応には柔軟性があります。暫らくの間は、手にされた方々の反応を注視することになります。当面、第一回目の納品は、早ければ明日になります。気合の入るところです。
女将さんご一行がお見えの際、T氏から電話が入ります。やはり12月4日に係わる件です。『パネルディスカッションがある。同期の東京県人会会長のS氏や大臣も来る。お前も来い。』、とのことです。出席せざるを得ないようです。世の中の目まぐるしさに出会うのは久しぶりです。
明日の気温は更に上がるようです。つい、能動的になりそうです。
2010/12/01(水)
19:08
昨日から続く雪です。正岡子規ではありませんが、朝は、『いくたびも雪の深さを尋ねけり』です。答えは『だいぶ積もっています』でした。
工房から庭を窺うと、一面がフワフワとした綿帽子をかぶっています。別世界でした。タイヤ交換が遅れています。もちろん、雪の間は外出禁止です。今日も工房生活を満喫することになります。
玩具(おもちゃ)のサンプルをつくっているところです。まずはメカニズムの確認でした。四角や丸を型に嵌(は)めこむ幼児の玩具です。5種類の型をつくりました。何とかなりそうです。
次は作業効率の工夫です。1個をつくるのであれば素朴な力技(ちからわざ)で何とかなります。しかし、まとまった数をつくるとなると現実的ではない世界です。
朝、達人のI氏から電話がありました。その際、トリマーのテンプレートについて訊(き)いて見ました。実は、テンプレートはトリマーの標準装備です。しかし、まだ使ったことがありませんでした。
コーチのためにI氏とW氏がおいでくださいました。そして早速(さっそく)実演です。結論は、正確な型を準備し、その型の縁(ふち)をトリマーでなぞるだけです。
一旦型をつくることで同じ結果になります。丁度、裁縫の際の型紙です。急がば回れ、の考え方です。トリマーに熟達しているW氏の工房には数種類の型が蓄積されているそうです。
なんでもそうですが、経験していない人には曖昧模糊(あいまいもこ)であっても、知っている人には簡単な世界です。尖閣諸島の件に続いて、アメリカを中心とした秘密情報の漏洩(ろうえい)があっています。
その是非には難しいものがありそうですが、無知には悲哀が伴います。しばらくはトリマーと仲良くすることになりそうです。
標準装備のテンプレートを使う場合には、型のサイズと2mmほどの誤差が生じます。これはテンプレートの厚さです。これには、予(あらかじ)め型枠(かたわく)の外周を2mm広げたり狭めたりすることで解決します。
しかし、達人のI氏から、型枠どおりの寸法で仕上がるビットがあることを聞きました。厚さのあるものの切り取りにはフラッシュビットとトップベアリングが適しているそうです。
具体的な加工についても何とか目処(めど)がついてきました。またまた新しい世界を垣間見ることになりそうです。当面する次の課題はそれぞれの具体的サイズの設定です。
加工結果のサイズは、材料の寸法にも関連させるべきです。作業の能率性とともに歩留まり(効率的な材料の使い方)を考える結果です。一般的な板や角材の幅、厚さ、長さ等は一般的な寸法に挽かれます。その寸法を基準にすることで効率性が確保されます。
実は、午後、3人でY製材所の住宅にお邪魔しました。専門家の皆さんが集まっている中、今回チャレンジしている玩具について相談することができました。有難いことです。
I氏からは、『EXCELで良いから、まず設計図づくりからだ』、と言われます。実は、昔は設計図づくりが得意でした。成長(老化)するにつれて机上の準備が億劫(おっくう)になったようです。
結果を早く出したいことが机上の作業を敬遠させているようです。しかし、結果的には遠回りになっているようでもあります。今後の課題のひとつになります。
待望の「焼印」が届きました。北海道にお願いしていたものです。いよいよ現実味を帯びてきています。
明日、関係者がお見えになります。制作上のいくつかの課題があります。最終確認ができそうです。満足する作品を目指すことになります。
明日からはガクンと暖気になるとのことです。車道の雪はすべて姿を消しそうです。行動範囲が拡大されます。
2010/11/30(火)
18:38
昨晩から早朝にかけて細(こま)かいチリチリとした雪です。予報どおりですが、まさか、と思っていました。里では初雪です。
霧のような細かい雨には「粉糠雨(こぬかあめ)」という優雅な名前があります。雪バージョンの場合の「粉糠雪」という表現は無さそうです。
太宰が『津軽』に書いた「七つの雪」は、こな雪、つぶ雪、わた雪、みづ雪、かた雪、ざらめ雪、こほり雪だったようです。しかし、これらは既に積もっている雪です。降っている最中のものを表わしてはいないようです。
今朝のような雪はチリチリと降る、と表わしても可笑(おか)しくはなさそうです。地上に落ちた瞬間に融けてしまいます。そのチリチリとした雪も、工房に入る頃から大粒になります。
一時(いっとき)は「ノノノノ」と降ります。この「ノノノノ」は一般的には「のんのん」と降る、と使われるものです。
四阿(あずまや)の屋根、木々の葉、そして飛び石が見ている間に白く変化する過程がドラマチックです。どういう訳かワクワクしてくるのが不思議です。
今日は「玩具(おもちゃ)づくり」を再開することにしました。まずサンプルづくりです。頭だけで確認したものには意外な落とし穴があるものです。大量につくる前に実際につくってみることにしています。
内容は、簡単な箱の中にさまざまな形の木を出し入れする遊びです。箱にあけた穴とそれぞれの木には1:1の対応だけです。このための寸法の設定に気を使います。一見入らない、と思っていても斜めにすることで出し入れが可能な場合があります。
今日はまずその寸法の確認です。穴の切り抜きに今回は卓上糸ノコ盤を使いました。しかし、満足度は60%ほどです。直線の勇み足の修正は何とかなりますが、円の場合には困ります。
糸ノコでやったものを1箇所没にしました。フォスナービットをインパクトで揉(も)みました。裏面にバリが出ますが、円としては綺麗です。状況確認としては十分です。本番の際はジグ(jig)を使ってのトリマーになりそうです。
1辺が50mmの正三角形柱もつくることになりました。これまで経験の無かったものです。考えた末、テーブルソーに頼りました。内角を60°にするために30°を削除する方法です。例によってゴーンと迫力のある音は発するものの、良い仕事をしてくれます。
十字形は2枚の板を合わせました。これも想像した通りの結果です。20mmの厚さの板が無かったので鉋(かんな)をかけていませんが、本番では問題無さそうです。
今日はとりあえず4種類だけです。これから別の形も考えることになります。銀杏(いちょう)や楓(かえで)等の葉も良さそうです。
また、三日月や星も良さそうです。その他、蛙(かえる)や鳥バージョン、工房内の鋸(のこぎり)や鉋(かんな)バージョンも面白そうです。何でもいいのですが、出し入れ可能箇所が1箇所の、1:1だけの対応にすることが難しそうです。
この玩具も万国共通のようです。1歳前後に向いているようです。先般、O女史からも提案があったものです。しかし、理論は同じであっても構造に工夫を持たせることでオリジナル作品になりそうです。使う材は、当然、北の秀木、青森ヒバです。
I女史の居る札幌も雪のようです。実は、昨晩、旭川からお出でになったKご夫妻と歓談しました。昨日の日記でマルメロに触れたばかりです。偶然です。即、お尋ねしてみました。
やはり、です。旭川のマルメロは奥州最北端のものよりも更に小さいのだそうです。育ち難い条件下で育ったものほど優秀なようです。やはり、マルメロの南限を当地として正解のようです。
それでもこの雪は明日までのようです。明後日には気温もガクンと上がるようです。降る日もあれば照る日もあるのが和国ならではの四季のようです。楽しむことにします。
2010/11/29(月)
19:13