2~3日前の予報では、今日は18℃と暖かくなる筈でした。しかし実際には14℃ほどです。とはいうものの、キリキリとした寒さではありません。強い風の中に小雨が降っています。ま、善し、とすべきのようです。

昼、全国のニュースを見ていました。北海道と四国や九州の気温に差が無いようです。また、松山では除雪車や融雪車の出陣式の様子を紹介しています。奥州最北端ではニュースにもならない内容が、本格的な冬になるまえに既にスタンバイしているのです。四国を南国と認識していただけに少し不思議でした。

愈々(いよいよ)明日、新幹線が奥州最北端の当地に乗り入れます。その恩恵の如何(いかん)のほどはよく解らないところがあります。しかし、そのことを有利に活用するための啓蒙運動が県はじめ各市町村で展開されてきました。

テーマの中には地元としてのおもてなしもあります。その殆どは食材の工夫開発と観光客誘致についての模索です。数年前から地方地方で仕掛けされてきました。その視点は当地と新幹線を如何に結びつけるか、の一方的なものでした。負の負担がテーマにはなっていなかったようです。少し変でした。

新幹線に係わる経費の多くは県民が負担します。邪推すれば、その税金負担を正当化させるための演出であったのかも知れません。

ところが、今日の朝刊に、『新幹線に乗って東京へ行こう』、のキャッチフレーズです。上野浅草、銀座、ディズニーリゾート、渋谷原宿、六本木の観光案内が大きく載っています。インパクトのあり過ぎる広告です。

全国最下位の経済県にとっては、花の東京は憧(あこが)れの都です。極めて強力に誘惑される朝刊です。翻(ひるがえ)って、奥州最北端の情報が東京都民にどれだけ効果的にそして魅力的に発信されているかが解らないところです。


調べてみると、首都圏でも時折『新幹線に乗って青森に行こう』の広告が載るそうです。優秀なお役人も関係しているようですがどやらJR関係の仕掛けのようです。少し不安です。

ややお祭り騒ぎ化されてきた新幹線乗り入れまでの待ち時間でした。終点の当地の利便性があると同時に、首都圏の利便性に直結することになります。当然のことです。その現実を県民に知らしめる配慮が無かったことに疑問を感じます。

くどくなりますが、三内丸山遺跡についても疑問が残っています。20年ほど前、県からアンケートがありました。『三内丸山遺跡開発に賛成か、反対か。』というものだったようです。多くが賛成しました。しかし、県民が負担する税金については触れられませんでした。

新幹線が盛岡に乗り入れた当時の状態に似ているようでなりません。今は、岩手から宮城の高校に通う通学列車にもなっているようです。因(ちな)みに通学定期券をWEBで調べてみました。青森・八戸間は5万円ほどです。これまでの通勤通学の常識に変化がおこる筈です。

現在、北海道に向かうルートが着々とすすんでいます。所詮(しょせん)はシュマーレンバッハの没価値性理論(やってみなければ結果は解らない)です。先見の明のあるなしは兎も角、一人ひとりがそれぞれの観点で考えることになります。しかし、故意的に情報が隠蔽(いんぺい)されるのであれば困ったものです。

舞台裏には青函トンネルがあるようです。海の下のトンネルです。染み出ている水が膨大な量です。当然、排水に係わる経費も天文学的になっている、と聞いたことがあります。或いは、新幹線を通すことで負担軽減を考えているのかも知れません。つまらない疑心暗鬼に陥ることが切ないです。

水を注(さ)すことは不本意ですが、新幹線の通った地区の殆どは廃(すた)れています。果敢だったのは新潟の糸魚川(いといがわ)です。大局的見地?に立った住民が新幹線乗り入れに反対しました。地元にとっては何のメリットも無く、負担と過疎化等のデメリットが大きすぎたからです。見事でした。

とはいうものの、明日からの乗り入れを、何んとしても当地の活性化につなげたいところです。明晩は国のトップと会話できそうです。今日、東京のT氏から、『少し核心に触れてみろ。』、とも言われました。愈々明日です。少し考えることにします。



岐路に立つ当地の行く末を思いながらも、工房では日課の「箸置きづくり」です。今日は鉋(かんな)がけからです。Y製材所に「ドウブチ」を2つに割っていただいています。100本単位です。断面を正方形にしています。

プレナー(自動カンナ)の刃に気を使います。これまでの経験では、刃の出を抑えると刃のストレスは小さくなりますが何回も繰り返すことになります。逆に、大きく出すと少ない回数で仕上がりますが、刃への負担は大きくなるようです。

まず、プレナーの入り口に挿入可能な高さに刃を調整します。その高さを維持しながら隣り合う2面に1回ずつかけます。部分的に削れていない状態であっても、その刃の高さで100本すべてにかけます。次に、これまでよりも刃を出して同じ面にかけます。更に不満足であれば3回目に挑戦します。

かけた面が綺麗になった段階で他の2面に及びます。刃の出し方は45°ずつ変化させています。この間、かけた結果がボソボソになっているものの進行方向を変えてやります。逆目(さかめ)を順目(ならいめ)に修正です。

鉋がけが終わったら面取りです。これまで1000本以上に挑戦してきました。しかし、満足度はまだ75%です。この不満足も逆目(さかめ)によるものです。

最後はサンダーによる微調整です。今回はじめて取り入れた工程です。実は、この段階での丁寧(ていねい)な仕上がりが、即、将来の作業の簡略化に反映します。急がば回れ、の次元です。手を掛ける前と結果を比べると全く違う姿に変わっています。いつものことですが感激する瞬間です。

青森ヒバの香りの充満する中、隣では助手が糸ノコ盤を使っています。まだ慣れない所為(せい)かこれまで5~6本の刃を折りました。コーナー部分で力を入れすぎているようです。

糸ノコ盤の刃には5~6種類があるようです。アリのある無し、堅木用、厚木用、新建材用、金属用等です。最も効率的な刃を探しています。折れることも歓迎するところです。・・・今日は(?も)長話になってしまいました。

2010/12/03(金) 17:29