吉丸一昌の早春賦(そうしゅんふ)のように、『・・・さては時ぞと 思うあやにく 今日もきのうも 雪の空・・・』です。
因(ちな)みに、「あやにく」は「生憎(あいにく)」、「いらだたしい、憎らしい、意地が悪い、思うにまかせない、」、等の意味のようです。
「・・・3月も中半(なかば)です。春の筈だ、と思うものの、苛立たしくも、今日も昨日も雪の空です。」
「春鱒(はるます)」が出ている時季(シーズン)のようです。「買い出し」に出かけようとは思うものの、この雪です。迷うところです。結局、今日の外出は断念、です。
工作室では、「マラカスケース(maracascase)・袋づくり」の停滞のままです。尤(もっと)も、経験の無い世界です。「どのようなゴール」が正しいのかも解らないままの「試行錯誤(しこうさくご)」の繰り返しです。「詮(せん)無き」ところです。
当面している課題は「ハトメ」の「穴あけ」です。現在の布地は、「デニム」です。「皮革」用の「ポンチ(punch)」での「穴あけ」には無理がありそうでした。因みに、「ハトメ」が「鳩(はと)」の「目」の表現であることを最近になって知ります。
「作業の難易度」には、いくつかのパターンがあるようです。例(たと)えば、難(むずか)しそうに見えても、実際には「簡単なもの」、逆に、簡単そうに思えても「難しいもの」、等です。今日は、その「後者(こうしゃ)」のようです。
今日のそれは、「鳩目(ハトメ)」の「下穴あけ」です。折り畳(たた)んだ「デニム」の木地に「鳩目の穴」を開けるに苦労します。あれこれを試します。しかし、その方法まで辿(たど)り着くことはできませんでした。
一時、「彫刻刀」に頼(たよ)ろうともしましたが、結局、「ポンチ」に戻りました。右往左往の繰り返しを経て、何とか、結果には至ったようです。
気を良くして、次に、「皮革」にも及びます。「皮革」は、初期段階で「試作」はしていましたが、やや、「不満足」なものがありました。今回は、それらの「解消」の「試(こころ)み」です。少し、「気合」の入るところでした。
「試作」では、「縫い合わせ」に「糸」を使いました。今回は、「接着剤」に頼(たよ)ろうとしてみます。結果は、大成功でした。次の課題は「塗装」です。「アルコール」を「溶液」とした「染料」での「色付け」です。
乾いた後、「MINK OIL」なるものを浸み込ませて「磨き」をかけてやります。丁度、「革靴」の「磨き」のようなものです。結果の満足度は、これにも、「高い」ものがありました。
「北国」といえど、日に日に「春めいて」きています。そろそろ、「苗(なえ)づくり」のプログラムづくりです。「エダマメ」、「トマト」、「ジャガイモ」、「菊」、「(まんずなる)ササゲ」等は「必須」のようです。



