日中は相変わらず暑いです。しかし、朝夕にはヒヤリとしたものがあります。夜明けが日に日に遅くなってきました。一時(いっとき)3:40頃だった日の出が5:00頃にもなっています。

そして、「ねぶた」の「七日日(なぬかび)」も瞬(またた)く間に終わりました。季節が一目散に冬に向かっています。


今朝は「木工」を楽しみます。いつものことながら、「工作室」は乱雑でした。そして、何処に何があるかを殆(ほとんど)ど失念しています。既に好い加減な年齢です。当然のことながら、記憶力は加速度的に減退しているのです。

設定した課題は、「貯金箱づくり」です。「貯金箱」はこれまで数個つくっています。手元に残っているのは「螺鈿(らでん)仕上げ」の1個だけです。それは、「一旦入れたものは取り出せない」の構造です。

それに反して、今回は、「出し入れ自由バージョン」に挑戦です。これには若干の「パズル(puzzle)」的要素を織(お)り込もうとします。把手(とって)もつけました。実は、仕上がり状態が意外に大きく、重量があります。持ち難(に)くかったのです。

「把手の紐」には、「緑」に染めた「麻縄紐(ひも)」を採用します。見たことの無い「緑の紐」です。その意外性を楽しみたかったのです。「染料」は、先日使った「凧絵具(たこえのぐ)」です。

本体の材は「欅(けやき)」です。「頑丈(がんじょう)」で、「木目(もくめ)」が「クリア」だったことによります。「木彫オイル」を2度ほど塗って完成です。

しかし、出来は不満足です。これは、「腕」もさることながら、「工具」の準備不足にもよるようです。特に「焼鏝(やきごて)」は、どこを探しても見つけることが出来ませんでした。


明日は「盆の13日」です。墓参のため、遠方から一家がお見えになりました。久しぶりに賑(にぎ)やかな一時(ひととき)を迎えました。
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2025/08/12(火) 15:06
震源地北の地震がありました。気象庁は「3メートルの津波」を予報しました。それをもとに、「避難誘導」を行った地区もあったようです。残念なことは、避難行動中、「怪我や死亡事故」があったことです。

しかし、その報道はほんの一時(いっとき)だけだったようです。或いは、情報統制があったのではないか、とも思われました。想像の域ですが、この事故は、避難を優先するあまり、「急げ、急げ」等の、「(必要以上)の脅(おど)し的誘導」があったことが想像できそうなのです。

対津波対策で、「高いところに移動したことでガケから落ちて死亡」なんぞの「事故」に会うことは「本末転倒」なのです。だとすると、避難のリーダーを担当した関係者の基本理念が問われそうです。勿論、そうでなかったことを祈るのですが・・・。

マーケット、役所、学校等、多くが集まる施設には定期的な「避難訓練の実施」が義務化されているようです。その際、心配されるのが、階段等での「将棋倒し」です。これは、「緊迫感の無い訓練」と「切羽詰まった訓練」の間(はざま)に存在していそうです。

翻(ひるがえ)って、当地区の事情はそれ以上に悲惨です。市の示している「高潮時の避難先」は「道の駅」です。道路に海水が打ち付けられる場所です。

以前、この矛盾?について、担当当局にお訊(たず)ねしたことがありました。市の解答は、『避難先は、各地区の要望を集約したものです。』でした。他方、町会は、『市が編集したものです。町会とは無関係です』と宣(のたま)います。

ハザードマップに対する地元の皆さんの評価は次のようです。『津波のとき海に逃げるなんぞは常軌を逸しています。身を護るには、高い場所に避難すれば良いだけなのですが・・・。困ったお役所です。』


暑い日が続いています。しかし、早朝にはフッと肌寒さを覚えます。平安の頃の、『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行 』が過(よぎ)ります。

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2025/08/03(日) 11:14
「干ばつ」のため、北海道の「玉葱(たまねぎ)」が取返しのつかない状況になっています。奥州北端の当地も日照りが続いています。雨の欲しいところです。

尤(もっと)も、拙宅の畑は駐車場の一角にあり、「水道のホース」が届くところにあります。広大な北海道とは次元の全く異なる世界です。それでも、朝夕30分の「水遣(みずや)り」には気合が入ります。

現在、気になっているのは西瓜(スイカ)です。数個が形をなしています。これらを、何とか、普通?サイズにまでは育て上げたいと思っているところです。

実は、ご近所のご婦人が『大きくなりましたね。』と声をかけて下さるのです。そのため、既にこれらは「お届け先」が決まっているのです。

尤(もつと)も、西瓜(スイカ)を育てるのは人生初の試みです。不安以上に、ワクワク感が勝(まさ)る毎日です。


朝刊に短歌が紹介されています。今朝は、県東の結社の皆さんの作品が載っていました。その中に、「ゆふすげ」が詠(よ)まれているものもありました。

「ゆふすげ」は「美智子上皇后」の綴(つづ)った短歌集です。その短歌集が奥州北端までも伝播(でんぱ)していたことになります。多くの方々に届いていることに驚きました。

実は、この「書籍」が筆者に届く経過にはいくつかの舞台裏がありました。まず、いつもお世話になっているT氏の特別のルートとご配慮です。そのおかげで、発刊日と同時に奥州北端にまで届くことができたようなのです。

その「短歌集・ゆふすげ」を、これまで、8~10回ほど拝読させていただきました。中には、読者の想像に頼る「婉曲(えんきょく)的表現」もあります。しかし、何れも、感性と品性に富む歌ばかりです。師を持たない身には到底つくれない歌ばかりでした。以下は、奥州北端の朝刊に載った歌です。

『降る雨が地を潤していくやうに歌集「ゆふすげ」しみじみと読む 大串靖子』

『清やかな愛のまなざしそこにあり「ゆふすげ」は咲くおもひゆかしく 橋本敦子』

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2025/07/27(日) 10:59

この暑さで、海の事故が「立て続け」です。一般的に、泳げない人は、沖に向かって歩く傾向があります。その折、突然「深み」に嵌(は)まり「溺れる」ことが多いです。

昔、筆者も、このような状況下を目撃し、救助したことがありました。溺(おぼ)れていたのは中学生の女子でした。

同伴者は親ではなく、祖父母でした。救助後、彼らは「名乗る」ことなく、そそくさと立ち去りました。おそらく、表面化させたくなかったのでしょう。

この事故は、完全に同伴者の責任です。海に入っている孫から「目を離して」いたのです。そのため、「溺れている」ことに気づかなかったのです。60年以上も昔のことです。

近年、この「目離(めばな)しするな!」の原則が疎(おろそ)かになっているようでもあります。昨今の水難事故の原因が、この一瞬の「目離し(めばなし)」にあったとすれば残念なことです。


このところ、「skeleton leaves (葉の骸骨)」をつくっています。しかし、その「出来(でき)」はいつも不満足です。いつも、「葉肉」が残り、「skeleton(がいこつ)」らしくない結果なのです。

理由は、或(ある)いは、「溶剤」にあったことが考えられます。使ったのは「パイプクリーナー」でした。再々々?挑戦の折には、「重曹(じゅうそう・Na2CO3)・炭酸ナトリウム」を試すつもりです。


それは兎も角(ともかく)、今日は「染料」の確認です。「染料」には、昔,「凧絵(たこえ)」や「ねぶた絵」を描いたときの残りを使っています。

「粉末」の「絵具(えのぐ)」です。しかし、「粉末」と水を注いだ後の色には意外性があります。今日は、それらの整理です。
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2025/07/24(木) 05:55
奥州北端も「梅雨明け」が宣言されました。しかし、昔の社会科の教科書には、「奥州北端には梅雨は存在しない。」と書かれていたことを記憶しています。よく解らない世の中になっています。

それは兎も角、暑い日が続いています。今朝の天気予報でも、『エアコンを使ってください。』と訴えていました。予(かね)てから、この「断定的物言い」が、やや不満でした。それは、国内最大手のN局の読み上げ原稿にしてはデリカシーが無さ過ぎるようだったからです。

実は、『使え』と言われても、拙宅には「エアコン」が無いのです。北の夏の過ごし方は、開闢(かいびゃく)以来、玄関や庭の戸を開け放ち、「簾(すだれ)」を吊るし、「蚊取り線香」を焚(た)くだけです。他はせいぜい「団扇(うちわ)」、「風鈴(ふうりん)」で凌(しの)んできました。尤も、近年になって扇風機が導入されましたが・・・。


第二工作室(物置)では、「貯金箱」の「塗装」の続きです。先日、「螺鈿(らでん)」にしようとしました。今日は「蒔絵」にしようとします。

「蒔絵(まきえ)」の「まき」は「巻」ではなく、「種蒔き」の「蒔(ま)き」です。これは、「漆(うるし)」の上に「金粉」等を「蒔(ま)」いて、「絵」や「模様」を描く方法のことです。手元に残っていた「金粉(本物ではない)」を蒔きました。

既に「貼り付けた」「螺鈿」の絵柄は「米俵」、「琴柱」、「打ち出の小槌(うちでのこづち)」、「丁子(ちょうじ)」、「鍵」、「扇」、「花びら」等です。「貯金箱」らしく、「絢爛(けんらん)さ」が増したようです。


他方、畑は、キュウリ、ナス、ピーマン等の収穫です。結実の不安があったメロンとスイカには15個ほどの実が生(な)っています。『こだまスイカで、孫はメロメロ』の「諺(ことわざ)」があるそうです。これは、「スイカはコヅルに生り、メロンは孫づるになる。」の意味だそうです。今日、勇気を奮い、それにしたがって剪定しました。

今後の時間の経過をドキドキしながら、正座しながら、且、厳粛に見守ることになります。


露草が咲いています。「露草」の季語は「秋」のようです。まさに、「必殺」の、『春と思えば夏がきて、夏とおもえば秋がきて、所詮最後は寒い冬』です。

露草(ツユクサ)の語源は、「朝咲いた花が昼にしぼむ様子が朝露を思わせる。」にあるようです。

『月草の借れる命にある人をいかに知りてか後も逢はむと言ふ・作者不明 (月草(つきくさ)のようにはかない命なのに、なぜ、「後で逢いましょう」、などと言うのですか?』

「ツユクサ」は多くの名を持っています。その多さの所以(ゆえん)は、多くの人々がこの草と係わりを持っているからのようです。

ツキクサ(月草)・オウセキソウ(鴨跖(カモの足)草)・ホタルグサ(蛍草)・ボウシグサ(帽子草)・アオバナ(青花)・ツケバナ(着花)・カマツカ(鎌柄)・ハマグリグサ(蛤草)・メグスリグサ(目薬草)・トンボグサ(蜻蛉草)・・・。

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2025/07/21(月) 04:51
このところの生活サイクルは、就寝時刻17:30、起床時刻3:00です。一般的ではない早い時刻のサイクルです。この起因は、いくつかありそうです。

まずは、歳の所為(せい)によるものです。他に、冬季間の「除雪」もありそうです。実は、筆者の「作業時刻」は「丑三つ時(うしみつどき)」の頃です。この頃の往来が殆(ほとん)どないからです。

「除雪作業」必要の有無は「降雪量」によって決まります。「積もって」いれば、即、作業開始です。降らなければ「除雪」の必要はなく、惰眠(だみん)を貪(むさぼ)ります。

しかし、雪は「音無し」に降ります。「降雪量」の如何(いかん)は、実際に外に出て、目で確認しなければ解らないのです。そのことを確認するのは「3:00頃」です。

その未明の舞台裏は冬中(ふゆじゅう)続きます。やがてそのパターンが体に染みつき、「目覚まし時計」無し、で行動できるようになります。所謂(いわゆる)、「規則正しい生活」が身についてしまうのです。

夏でも「起床・就寝時刻」が早いのは、その冬の生活パターンに起因していることも考えられるのです。夏の今も、冬のパターン通りの3:00の「wake up」です。


今日は起床後、まず、「漆工作業」を楽しみます。作業場は、駐車場一角の「物置」です。このところの日中は異常な暑さです。ヒヤリとした中での作業は快適の極みです。

課題は「貯金箱」への「塗」です。この「貯金箱」を10年ほど前につくりました。しかし、「脚」や「塗(ぬり)」の具合に不満足があったのです。手をかけ直すことにしました。

「漆塗(うるしぬり)」には結構な時間を要します。しかし、その瞬時ではできないところに、その面白味が潜(ひそ)んでもいそうなのです。今回は「螺鈿(らでん)」を取り入れることにしました。木地に貝を埋めて磨き上げる手法です。


「もぢずり」が咲きました。
『陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに(河原左大臣・かわらのさだいじん)・藤原定家選百人一首より』の「もぢずり」です。

・・・『陸奥(みちのく)の花、しのぶもぢずりの乱れ模様のように、乱れ始めてしまいました。それは、私のせいではありませんよ。(あなたのせいなのです。)』

「もぢ(じ)ずり」は、「忍摺・信夫摺(しのぶずり)」、「捩摺(もじずり)」、「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ネジバナ」、「ねじり草」等とも言われます。夏と秋に咲くようです。既に、秋のイントロ(introduction・序奏)です。

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2025/07/15(火) 05:58