一ヶ月以上ほどを費やした「コンガ・ボンゴづくり」でした。それが、一応のクリアー(clear・目標の解決)を見せています。尤も、「皮張り」の微調整をまだ残した7個です。

来(こ)し方を振り返ってみると、それぞれの過程には、いつも、難問が立ちはだかっていました。その解決方法は、いつも、素朴で原始的とも思われる「試行錯誤」に頼(たよ)るのみでした。所謂(いわゆる)、「失敗は成功のもと」のようなものでした。

「コンガ・ボンゴ」のルーツ(roots)は「南ア(南アフリカ共和国)」といわれています。やがて、17~18世紀の頃、南アの人々のキューバへの移動があり、キューバで改良されたものが現在のボンゴといわれています。

しかし、恥ずかしいことに、この度の課題に「コンガ・ボンゴ」を設定した数ヶ月前まで、「南ア」が何処であるかが解りませんでした。やや飛躍はあるものの、その弁解のひとつに高校時代の「社会科の選択」が考えられます。実は、筆者の高校時代の「社会科」は、選択制だったのです。

その折、筆者が選択した科目は「世界史」や「地理」ではなく「日本史」でした。その「ツケ」に、今も追いかけられているような気がするのです。まさか、80歳近くになった今、「ボンゴ発祥の地」の「南ア」に悩まされるとは思ってもいなかったことです。

その解決策として、数十年前から、目の前に、いつも、大きな「地球儀」を置いています。それによると、「南ア」は、アフリカ大陸の最南端です。その面積は、日本の4倍ほどのようです。温暖で動植物の宝庫のようです。その「南ア」の東北沖にあるのが、日本の1.5倍ほどの大きさの「マダガスカル島」です。

さて、「ボンゴ」と「コンガ」の違いは、大きさの異なる小型の2個のセットが「ボンゴ」で、singleで大型の「太鼓」が「ボンゴ」のようです。尤も、今回自作の「ボンゴ」は、いつの間にか控えめな大きさになってしまいました。


地元の料亭で「花見の宴」を予定しています。「引出物」に「T字パズル」を準備しました。実は、集まる皆さんは同期生です。筆者同様、好い加減な御年です。「頭の体操」を促す企みです。

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2024/04/12(金) 15:54
予報を違(たが)えて、今日は終日の雨です。良し、とするところ頻(しき)りです。その一つは、鉢植えへの水遣りを免れたことです。他に、「漆の乾燥」の助長です。

駐車場には、大小1200個ほどの鉢があります。それらが、このところの晴天でカラカラになっていたのです。心を痛めていたところです。それが、この雨です。ホッとすること頻(しき)りです。

また、「漆の乾燥」もまた、ここ数ヶ月に及ぶ当面していた課題でした。実は、「漆の乾燥条件」は、「高温多湿」です。それが、このところ続いている「低温乾燥」です。数ヶ月前に塗った「漆」が依然として「乾かない」状況にあったのです。

この雨を機に、「漆の乾燥」を促すことにします。具体的な仕掛けは簡単です。単に、作業場に「七輪」を持ち込み、「炭」を焼(く)べ、その上に「ケトル(kettle・ヤカン)」を乗せておくだけです。その仕掛けで室内の「高温多湿」が演出できるのです。しかし、この環境での作業は厳禁です。一酸化炭素中毒の誘発条件なのです。

「コンガ・ボンゴづくり」もまた一段の進捗を果たします。今日、3個の「皮張り」を終えることができました。何れも、「カーン」とした音色を発しています。これで都合、5個の「ボンゴ」の完成をみたことになります。尤も、この完成は、今後の「微調整」を要する程度のものです。

最初につくった時と今とでは、要したエネルギーの量は全く異なるものでした。この時間やエネルギー等の短縮は、無駄な動きの削除や作業の効率化等によるもののようです。

難しかった課題が、刻々と簡単な課題に変化しています。何となく、数学の因数分解の解法に似ているようです。

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2024/04/09(火) 15:27

麗(うら)らかな日です。久しぶりに庭〈駐車場兼〉に出ます。「鉢植え」の「豊後梅(ぶんごうめ)」が咲いていました。庭の一角には小さい物置、そして周囲には「猫の額〈ねこのひたい〉」ながらも「畑」もあります。この季節には「お尻に火のついている」課題が無限に近くあるのです。

今日の作業は、自宅内では「コンガ・ボンゴ」の「皮張り」、物置では「T字パズル」の「塗り」、そして畑では「砂利の除去作業」です。

「T字パズル」は、近く予定の「花見」の「引出物(ひきでもの)」のつもりです。集まるメンバーは間もなく80歳を迎える皆さんです。予想される「ボケ」への「配慮」です。作業は、以前つくっておいたものに「塗装」するだけです。「青森ヒバ」の素肌では可哀そうだったのです。

簡単な作業です。しかし、結構な時間と手間を要します。実は、「塗り」には数回の「塗り直し」が伴います。それは、1回目の後は「毛羽立ち」が生じる傾向があります。そのザラザラの削除のため、乾いた後にサンドペーパーで滑らかにする必要があります。そのため、2回目、3回目の塗りで仕上げるのが一般的のようです。今日は、その1回目でした。

「コンガ・ボンゴづくり」は、「2個目の皮張り」です。皮を水に浸けるのは僅か20分ほどですが、その後の「締め付け」に時間と筋力を要します。1個の「皮張り」に2時間ほども要します。

「畑の手入れ」は「砂利の除去」です。この「砂利(じゃり)」は、除雪の際に溜まったものです。これもコツコツとした作業です。


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2024/04/08(月) 18:22
卒業式の季節から突然入学式の季節に移ろいでいます。昔は、この、年度末から年度初めの間は、全国選抜大会を挟んでの「出稽古」の期間でした。

その遠征の折の楽しみのひとつが「花」でした。羽田から浜松町に向かう左車窓の桜が最も早い開花だった記憶があります。上野公園、隅田川河岸、渋谷桜新町からNT大に向うルート、また、友人T氏の事務所近辺の南大塚駅前の桜並木等々です。

今日、そのT氏から、『サンシャインシティ前の桜が満開だ。』のmailを戴きました。首都圏の地理には不案内ですが、その「池袋」は、おそらく、「大塚近辺」のようです。

蛇足ながら、花の鑑賞ポイントは、花自体よりも、花に浸ること、あるいは花を介して、その土地その土地の人々の思いに触れることが楽しみでもありそうです。

現在〈でも〉、首都圏の桜並木には「軒花(のきばな)」や、桜色の「提灯(ちょうちん)」が吊(つ)るされています。地元の皆さんの「心意気」のように思える文化です。他方、奥州最北端では、この「しきたり?」は既に失われています。

60年ほど前には、当地にも玄関の軒下に「軒花」を刺し込む習慣がありました。それは、丁度、3月3日には「散らし寿司」、5月5日には「粽〈ちまき〉」、冬至には「南瓜〈かぼちゃ〉」、元旦には「雑煮」をいただく等の文化の一端のようです。

また、桜に限らず、それぞれにはそれぞれの見頃があります。芽出しの頃、開花の頃、散る頃、葉桜の頃等、そのいずれにも趣(おもむき)があります。「良寛」の、『散る桜 残る桜も 散るさくら』のように、です。

その何れの頃になるかは未定ですが、「宴」を予定しています。60数年前に卒業した中学校の同期会です。会場提供の女将〈おかみ〉が『生前葬でしょ。』、と宣〈のたま〉います。

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2024/04/07(日) 14:53
奥州最北端の4月はまだまだ寒いです。しかし、日本の「春」の定義は、3~5月のようです。事実、夜明け時刻は、これまでよりも2時間ほども早くなっていました。既に春は一ヶ月前にやってきていたのてす。

しかし、「体」は、依然として「冬バージョン」のままです。それは、冬季間中の除雪作業のために覚えさせられた「起床時刻」によるようです。体に残ったままなのです。今日の起床時刻も、おぼえさせられた通りの3:30です。「孟浩然」の「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず」どころではない体(てい)たらく、なのです。

その暗い中、今日も「ボンゴ、コンガづくり」を楽しみます。「試作品」の1個の他、これから暫(しばら)くの課題は残り6個の仕上げです。実は、10個ほどの「胴体」はつくってあるのですが、今回は6個で妥協することにしたのです。

材料の「針金(直径4mm)」は、昨日、H・Cで入手しています。これは、「皮張り」用に使うものです。1個に使う針金のリングは3本です。6個では18本のリングを要します。しかも、6個それぞれのサイズは違っています。2時間ほどを要して、それぞれに応じたサイズに仕上げます。

これに関わる作業で最も「キツイ」のは「カット」です。実は、それなりの工具を用いているのですが、4mmの針金のカットには、老骨の「握力」では間に合わないのです。それでも、握力ではなく、「体重」を頼りにカットします。

因みに、「針金」に巻く「布」は、亡母の「行李(こうり)」の中を物色して探し当てたものです。

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2024/04/05(金) 17:03
沖縄の地震に驚きます。被害の無いことをお祈りしています。奥州最北端では、久しぶりの晴天です。ご近所の方々が外に出て、植木鉢の整理をしています。


このところテーマにしてきた「ボンゴ、コンガづくり」が遅々乍(なが)らも着々と進んでいます。昨日の段階は「皮張り」でした。しかし、今朝、それを叩(たた)いてみると「音」にならないものです。

瑕心(きずごころ)を抱きながら、そして、半信半疑で、改めて「締め付け作業」に挑んでみます。「皮」に「霧吹き」をし、一層の「紐(ひも)」の締め付けを試みます。

それをストーブの傍(そば)に置き、2時間ほど乾燥させます。その後、「そっと」指先で弾(はじ)いてみます。すると、「カーン」と金属的な音を発します。それは、期待以上の音色でした。何となく、ゴールテープを切ったような気になります。

しかし、これは単なる試作品です。残り10個ほどは、これからが本番です。先ずは、「針金(はりがね)」の「調達」からです。

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2024/04/03(水) 13:29