つい2~3日前の最高気温は「11℃」にも及びました。それが、昨日、今日は「氷点前後」です。路面の雪は皆無ですが、寒い「ひな祭り」を迎えています。


工作室では「マラカスケース(maracascase)・袋づくり」です。この課題を設定したのは大分前でした。しかし、作業工程に「曖昧(あいまい)」さがあり、「暖(あたた)め直し」ていたところでした。

気力が回復した所為(せい)か、今回は、いくつかの目論見(もくろみ)をもって臨むことになりました。まず、「貼り合わせ」の際、「縫(ぬ)う」ことをしない工程を目指(めざ)すことにします。代役は「木工ボンド」です。

作業は「裁(た)ち」から始めます。「材料」は「布(ぬの)」です。「100円ショップ」で求めた「デニム(denim)」です。「1個分」の「材料費(布代)」は、「30円」ほどの勘定です。

しかし、優秀な「デニム」にも困った面はあります。「切り口」の「解(ほつ)れ」が顕著そうなのです。この「対応」にも、「木工ボンド」を登場させました。

袋の「底」に「皮革」を貼り付けました。「ブックカバー」で出た端切(はぎ)れです。これにも「木工ボンド」を頼(たよ)ります。

今日つくったのは「2個」だけです。しかし、必要としている数は20個以上あります。今後の課題は、今日の出来を観察し、「不満足箇所」を発見し、それを反映させることです。


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2025/03/03(月) 12:21
つい先日までの最高気温は「氷点前後」でした。それが5~6℃になり、そして、昨日、今日は、11℃にも及びます。その「お陰(かげ)」で、屋根の一角に固執(こしつ)していた「氷の塊(かたまり)」が跡形もなく消え去りました。

それに乗じてか「庭」の多くの「残雪」もまた消え去りました。窺(うかが)うと、「石灯籠」の「傘」が落ちています。まさしく、「寺山」の、『村境の春や 錆たる捨て車輪 ふるさとまとめて 花いちもんめ』です。

しかし、あちらこちらに「バッケ(蕗の薹・ふきのとう)」が見えてもいます。早速(さっそく)の「バッケ味噌」です。


工作室では、「ブックカバー(bookcover)づくり」を楽しみます。数日を経て、何とか、それらしいものに辿(たど)り着きました。これまでの人生での「ブックカバーづくり」は、これが「2作目」です。「1作目」の材料は、「着古し」の「ジーパン」と、「絹織物」の「端切(はぎ)れ」で、「コーティング(coating)」には「漆(うるし)」を使いました。

今回は「皮革」を使ってみました。作業名としては、「レザークラフト(leathercraft)」です。「皮革(ひかく)」というのは、「なめし革(かわ)」のことです。

「作業」内容は、「接着」、「針穴開け」、「縫(ぬ)い」、「染め」、「保革(油塗り)」等です。因(ちな)みに、「保革油」には、野球の「グローブ用」を使いました。勿論(もちろん)、これが、どのような経緯で手元にあるのかは、不明です。思い出せないのです。

「2枚目」に要した作業時間は、「1枚目」の1/4にも満たないものでした。「1枚」は自身用、もう「1枚」は友人用としてつくりました。


明日から数日の最高気温は、またまた「氷点近く」のようです。『春は名のみ』です。工作室に籠(こも)る時間は、まだまだ、続きそうです。次回の課題は、愈々(いよいよ)、「マラカスケースづくり」の続きです。

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2025/03/02(日) 14:11
最高気温は7℃ほどにもなりました。あれほどの頑固(がんこ)さを誇(ほこ)っていた「雪塊」も緩み始めています。「春の気配」頻(しき)りです。「良き哉(よきかな)」です。


今日の工作課題は「ブックカバー(bookcover)づくり」です。実は、本来は、「マラカスケース(maracascase)」づくりのつもりでした。しかし、どうしても、その「構想」が明確化できないでいました。「悩む時間」を楽しんでいたところ、「フッ」と「湧(わ)」いた課題が「ブックカバーづくり」だったのです。

東京にお住まいのK.T氏から送っていただいた「短歌集」用の「ブックカバー」をつくる企(くわだ)てです。本屋さんで本を買うと、簡単な「カバー」をつけてくれます。その意識があったからか、簡単なものであると思っていました。

作業はまず、「皮革」の「裁断」からのスタートです。その「サイズ」は、実際の「本のカバー」を「型紙」にして「裁(た)」ちます。「カッターナイフ」を用います。簡単な筈でした。しかし、実際には、意外にも「手応え(てごたえ)」のあるものでした。

その多くは「サイズ」の誤認の類(たぐい)です。この「意外性」は、おそらく、自身の「齢(よわい)」に起因するものが大(だい)のようでした。仮に、同じ課題を70年前に与えられたとすると、もっと正確かつ簡単に、そしてフットワークよくできた筈(はず)にも思える課題の筈(はず)でした。

それでも、「永遠」とも思える「縫い作業」をクリアー(clear)し、何とか「ゴール」に近づくことができました。あとは、「縁(ふち)処理」と「色付け」です。「縫い」にも「裁断」にも「勇み足」はあるものの、「世界に二つとない」、「ブックカバー」が出来そうです。「目出度し目出度し」と言うべきのようです。


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2025/02/26(水) 15:53
今日(2025/2/25)の最高気温は7℃です。今冬になっての最高気温です。尤(もっと)も、「冬」の定義は「12月~2月の間」です。あと3~4日で、待ちに待った「春」なのですが・・・。


前回のこの日記で、「盾の番長」の「春の雪」に触れました。「春の雪」は、「豊穣の海」の「春の雪」・「奔馬(ほんま)」・「暁の寺」・「天人伍衰(てんじんごすい)」の「第一巻目」です。

『松ヶ枝に積む春の雪 かくも清顕(きよけ)き和魂 防衛(まもら)ず何の文化ぞや 盾の番長 阿頼耶識(あらやしき)』は、横尾忠則が、番長の割腹を悼(いた)んで詠じた歌でした。当時、「週刊朝日」に載りました。

昔、この歌を訳したことがありました。「松ヶ枝に積む春の雪 かくも清顕き」は、「春の雪」主人公「松枝清顕(まつがえきよあき)」を織り込んだものです。

「阿頼耶識(あらやしき)」は、「人の存在の根底をなす意識」のようです。そして、「春の雪」は、日本文化の根底にある「ふんわりと暖かい雪?思想」の表現のようです。「和魂(にぎみたま)」は、「柔和で精熟」した「霊魂」のようです。

「防衛(まもら)ず何の文化ぞや」は、「国を守ること無しに、国の文化を論じることはナンセンスだ。」と訳せるようです。

「三島」が、そのことを、身を挺(てい)して訴えたことを、「横尾」が歌にしたようです。「ウクライナ」とダブってきます。

彼(番長)は、昭和45年11月25日に没した筈です。その後数年は、毎年11月になると奥州最北端の新聞にも取り上げられていました。しかし、10年ほど前からは、そのことに触れることはなくなり、今は、「生誕100年」だけを表面に出しているようです。

話は飛びますが、彼の没後間もなく、京都に行ったことがありました。その折、「月修寺」について訊(き)いたことがありました。「豊穣の海」の「語り部」・「本多繁邦」が訪ねた「寺」です。

しかし、多くの皆さんは、異口同音に、『そのような名前の寺は聞いたことはありません。』でした。今から55年ほど昔のことです。


今朝、津軽の歌人・中村雅之の訃報(ふほう)が届きました。昭和2年生まれの方です。彼を知ったのは、地元新聞の文芸欄に載る歌からでした。

特に記憶にある歌は、『夜更けの風呂に浸かり ハミングの仮装行列 眼を閉ぢながら』。です。
「仮装行列」は、「Cumparsita(クンパルシータ)」のことです。

彼が91歳の作品のようです。日本でタンゴが流行ったのは昭和25年頃です。それは、彼が二十歳代の頃です。若かりし頃に出会った「ラ・クンパルシータ」が、70年以上を経た今、ふと口遊(くちずさ)んだことになります。

因(ちな)みに、「ラ・クンパルシータ」の初演は、1917年4月19日、南米モンテビデオのカフェ「ラ・ヒラルダ(La Giralda)」を会場に行われました。今から100年以上も前のことです。

カーニバルの仮装行列のためにつくったとされるこの「ラ・クンパルシータ」は、演奏後、一晩で世界中に知れ渡った、という逸話があります。

やがて、ラプラタ・タンゴを代表する曲として世界に発信されます。他方、ウルグアイでは「タンゴの国歌」として愛されていきます。以来、『毎日、世界中のどこかで必ず演奏されている曲』が、「ラ・クンパルシータ」の代名詞になります。

一般的に、南米の公用語は、ブラジルだけがポルトガル語で、他はスペイン語です。日本での「ラ・クンパルシータ」もまたポルトガル語で歌われてきたようです? しかし、日本で風靡(ふうび)したのは、「藤沢蘭子(らんこ)」が唄った『去りにし面影・・・』の日本語バージョンでした。

その日本語訳は、あの、「♪好きです 好きです 好きです 好きです よしこさん・・・」で知られる落語家・林家三平によるものでした。

『去りにし面影(おもかげ)よ 今宵(こよい)もまた胸に 迫りて悩ましく 狂えるわが骸(むくろ) あてなくさまよい歩みゆくたのみなき心に我は泣きぬ 君よ今いずこ 街の酒場のもと 力つきてたたずむ ああひととき 今は望みなきやるせなのこの身 せめて今宵踊り明かそう 悩み忘れん 涙をかくしてほほえみ踊れば いとしの面影 我が胸にかえる 赤きバラの酒 飲みほしかさねて 名残(なごり)の今宵を歌わん』です。合掌。
2025/02/25(火) 09:22
昨日(2025/2/20)の早朝の降雪量は皆無でした。必然的に「除排雪」の必要は無し、で、優雅な朝を迎えました。しかし、やがて、明るくなるにつれ、引っ切り無しの雪に変わります。結果は、15cmほども積もりました。

それは、「春の雪」らしく、「上から垂直」に落ちてくるフレークの大きい「濡れ雪(ぬれゆき)」です。しかも、「暖かさ」を感じさせる雪です。結局、昼の除雪になります。

除雪の帰り、I女史の料亭に寄ります。話題は、『ゆふすげ』から「豊穣(ほうじょう)の海」になり、やがて、「盾の番長」や「月修寺」等に及びます。

更に、横尾忠則の、『松ヶ枝に積む春の雪 かくも清顕(きよけ)き和魂(にぎみたま) 防衛(まもら)ず何の文化ぞや 盾の番長 阿頼耶識(あらやしき)』にも及びます。


このところの工房のテーマは、「マラカス(maracas)」の「袋づくり」です。しかし、ここ数日の作業は無し、です。徒(いたずら)に、「悩むだけの」時間だけが過ぎています。それもまた良し、とすべきのようです。

曖昧(あままい)な記憶ですが、「悩む時間」の「必要性」は、「漱石(夏目そうせき)」の、「三四郎」、「それから」、或いは「明暗」かの何(いずれ)かに登場していたようです。それは、『行動の効果意思には、「悩む時間」が必須だ。』の「理屈」だったようです。

工房の隅(すみ)から、「レザークラフト(leathercraft)」にかかわる、「あれこれ」を物色します。しかし、困ったことに、それらの使い方や組み立て方等を失念しています。この解決には、やはり、「試行錯誤」に頼る意外にはないようでした。

最大の関門は、「袋全体の構成プログラム」の如何(いかん)です。理想的には、「合理的で単純」なものを目指したいところです。しかし、それが何であるかがイメージ(image)できないでいるのです。そのことが「悩まなければならない時間の確保」に至らしめているようです。

これまで、「縫(ぬ)い」、「接着剤」、「ホッチキス」等を検討しました。しかし、他に「チャック(chuck)・ファスナー(fastener)」も候補に挙(あ)げて良さそうだ、とも考えているところです。「悩む時間」は、もう少し続きそうです。


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2025/02/21(金) 17:31
今朝の路面は10数cmの積雪でした。この程度は、「除排雪」を余儀なくさせられる「量」です。即、未明の5:00、愛車、「タイヤショベル」を駆(か)ります。


「皮革」で「袋」をつくろうとしています。「マラカス(maracas)」用です。昨日、「それらしい」ものを作ってみました。

しかし、如何(いかん)せん、「レザークラフト(leathercraft)」は、ほぼ「素人(しろうと)」です。「人前」には出せない「代物(しろもの)」に仕上がりました。一工夫(ひとくふう)も二工夫も必要であることが歴然でした。

「袋」はまず、「円筒」をつくり、それを「裏返す」ことから始める予定でした。当初、その「貼り合わせ」を「糸」で「縫」ってみました。しかし、「細い円筒」です。「針」のコントロールが自由に出来ず、「醜(みにく)」い結果になりました。

考えた末、今日、「ステープラー(stapler)」を試すことにしました。因みに、「ステープラー」とは「ホッチキス(hotchkiss)」のことです。2片の皮を合わせ、お互いを「ホッチキス」で止め、その上に別の皮を貼り付ける方法です。この方法であれば、「縫う」こと無しで、前回よりも綺麗にできそうだったのです。

尤(もっと)も、「ホッチキス」を「レザークラフト」に使うことは聞いたことがありません。或いは、「ご法度(ごはっと)」であることなのかも知れません。しかし、実際に、やってみると何とかなりそうでした。

「袋の口」も悩むところでした。「鳩目(はとめ)」に「紐」を通す構成には、これも、何となく「醜さ」があります。「はとめ」の大きさを変えてみました。因みに、この「はとめパンチ(punch)」の使い方の「復習」にも時間を要しました。

ついでに「紐(ひも)」もつくってみました。とはいうものの、単に、「余り皮」を、鋏(はさみ)で細く切るだけのものです。とはいうものの、何をやろうとしても「思った通り」に出来ない齢(よわい)になっていることに気づかされます。


朝まで降り続いていた雪は、やがて青空に変わり壊滅します。今日の最高気温はプラス2℃です。昼前、屋根の雪は水に変化し、「軒(のき)」からポトポトと落ちていました。

『たまさかに小枝より散る雪塊をほとほとと受け泉春めく(美智子・ゆふすげ より)』

弘前公園で、「桜」の「剪定(せんてい)」が始まったそうです。これから1ヶ月間ほどの作業になるそうです。寒い、とはいえ、春のイントロ(introduction・序奏)が「ソワソワ」とさせます。

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2025/02/19(水) 15:58