麗(うら)らかな日です。久しぶりに庭〈駐車場兼〉に出ます。「鉢植え」の「豊後梅(ぶんごうめ)」が咲いていました。庭の一角には小さい物置、そして周囲には「猫の額〈ねこのひたい〉」ながらも「畑」もあります。この季節には「お尻に火のついている」課題が無限に近くあるのです。

今日の作業は、自宅内では「コンガ・ボンゴ」の「皮張り」、物置では「T字パズル」の「塗り」、そして畑では「砂利の除去作業」です。

「T字パズル」は、近く予定の「花見」の「引出物(ひきでもの)」のつもりです。集まるメンバーは間もなく80歳を迎える皆さんです。予想される「ボケ」への「配慮」です。作業は、以前つくっておいたものに「塗装」するだけです。「青森ヒバ」の素肌では可哀そうだったのです。

簡単な作業です。しかし、結構な時間と手間を要します。実は、「塗り」には数回の「塗り直し」が伴います。それは、1回目の後は「毛羽立ち」が生じる傾向があります。そのザラザラの削除のため、乾いた後にサンドペーパーで滑らかにする必要があります。そのため、2回目、3回目の塗りで仕上げるのが一般的のようです。今日は、その1回目でした。

「コンガ・ボンゴづくり」は、「2個目の皮張り」です。皮を水に浸けるのは僅か20分ほどですが、その後の「締め付け」に時間と筋力を要します。1個の「皮張り」に2時間ほども要します。

「畑の手入れ」は「砂利の除去」です。この「砂利(じゃり)」は、除雪の際に溜まったものです。これもコツコツとした作業です。


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2024/04/08(月) 18:22
卒業式の季節から突然入学式の季節に移ろいでいます。昔は、この、年度末から年度初めの間は、全国選抜大会を挟んでの「出稽古」の期間でした。

その遠征の折の楽しみのひとつが「花」でした。羽田から浜松町に向かう左車窓の桜が最も早い開花だった記憶があります。上野公園、隅田川河岸、渋谷桜新町からNT大に向うルート、また、友人T氏の事務所近辺の南大塚駅前の桜並木等々です。

今日、そのT氏から、『サンシャインシティ前の桜が満開だ。』のmailを戴きました。首都圏の地理には不案内ですが、その「池袋」は、おそらく、「大塚近辺」のようです。

蛇足ながら、花の鑑賞ポイントは、花自体よりも、花に浸ること、あるいは花を介して、その土地その土地の人々の思いに触れることが楽しみでもありそうです。

現在〈でも〉、首都圏の桜並木には「軒花(のきばな)」や、桜色の「提灯(ちょうちん)」が吊(つ)るされています。地元の皆さんの「心意気」のように思える文化です。他方、奥州最北端では、この「しきたり?」は既に失われています。

60年ほど前には、当地にも玄関の軒下に「軒花」を刺し込む習慣がありました。それは、丁度、3月3日には「散らし寿司」、5月5日には「粽〈ちまき〉」、冬至には「南瓜〈かぼちゃ〉」、元旦には「雑煮」をいただく等の文化の一端のようです。

また、桜に限らず、それぞれにはそれぞれの見頃があります。芽出しの頃、開花の頃、散る頃、葉桜の頃等、そのいずれにも趣(おもむき)があります。「良寛」の、『散る桜 残る桜も 散るさくら』のように、です。

その何れの頃になるかは未定ですが、「宴」を予定しています。60数年前に卒業した中学校の同期会です。会場提供の女将〈おかみ〉が『生前葬でしょ。』、と宣〈のたま〉います。

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2024/04/07(日) 14:53
奥州最北端の4月はまだまだ寒いです。しかし、日本の「春」の定義は、3~5月のようです。事実、夜明け時刻は、これまでよりも2時間ほども早くなっていました。既に春は一ヶ月前にやってきていたのてす。

しかし、「体」は、依然として「冬バージョン」のままです。それは、冬季間中の除雪作業のために覚えさせられた「起床時刻」によるようです。体に残ったままなのです。今日の起床時刻も、おぼえさせられた通りの3:30です。「孟浩然」の「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず」どころではない体(てい)たらく、なのです。

その暗い中、今日も「ボンゴ、コンガづくり」を楽しみます。「試作品」の1個の他、これから暫(しばら)くの課題は残り6個の仕上げです。実は、10個ほどの「胴体」はつくってあるのですが、今回は6個で妥協することにしたのです。

材料の「針金(直径4mm)」は、昨日、H・Cで入手しています。これは、「皮張り」用に使うものです。1個に使う針金のリングは3本です。6個では18本のリングを要します。しかも、6個それぞれのサイズは違っています。2時間ほどを要して、それぞれに応じたサイズに仕上げます。

これに関わる作業で最も「キツイ」のは「カット」です。実は、それなりの工具を用いているのですが、4mmの針金のカットには、老骨の「握力」では間に合わないのです。それでも、握力ではなく、「体重」を頼りにカットします。

因みに、「針金」に巻く「布」は、亡母の「行李(こうり)」の中を物色して探し当てたものです。

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2024/04/05(金) 17:03
沖縄の地震に驚きます。被害の無いことをお祈りしています。奥州最北端では、久しぶりの晴天です。ご近所の方々が外に出て、植木鉢の整理をしています。


このところテーマにしてきた「ボンゴ、コンガづくり」が遅々乍(なが)らも着々と進んでいます。昨日の段階は「皮張り」でした。しかし、今朝、それを叩(たた)いてみると「音」にならないものです。

瑕心(きずごころ)を抱きながら、そして、半信半疑で、改めて「締め付け作業」に挑んでみます。「皮」に「霧吹き」をし、一層の「紐(ひも)」の締め付けを試みます。

それをストーブの傍(そば)に置き、2時間ほど乾燥させます。その後、「そっと」指先で弾(はじ)いてみます。すると、「カーン」と金属的な音を発します。それは、期待以上の音色でした。何となく、ゴールテープを切ったような気になります。

しかし、これは単なる試作品です。残り10個ほどは、これからが本番です。先ずは、「針金(はりがね)」の「調達」からです。

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2024/04/03(水) 13:29
寒い日が続いています。とはいうものの、冬の寒さとは異なる春の寒さです。寒さは老いた身に厳しく、今日もまた外出を遠慮します。

籠(こも)ることで潤沢(じゅんたく)な時間に恵まれます。その使い道を、今日も「ボンゴ、コンガづくり」に費(つい)やします。この課題に取り組んでから、既に一ヶ月以上も経ちます。

今日の主題は、制作最終段階の「皮張り」です。実は、この「皮張り」には数日前から取り組んでいます。「ボンゴ、コンガづくり」の最も主要な工程です。「皮張り」の如何が叩(たた)いたときの「音色」に反映するからです。その「仕掛け」が解らなかったのです。

「皮」の「張り」が甘ければ「ボン」と低い音になり、強く張ると「カン」と金属的な音色を発します。その「皮の張り加減」は、「紐(ひも)」の「締め付加減」でコントロールします。当初、そのメカニズムが解りませんでした。

多くの作品は、つくる過程に「秘密」めいたものが隠されているようです。しかし、その「秘密」は、失敗を繰り返すことで、次第に「正体」を露呈する傾向があるようです。

その過程が、作品づくりの最も楽しい瞬間のような気がします。丁度、数学の因数分解に似ているのです。今日もまた、楽しい瞬間と出会うことができました。


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2024/04/02(火) 15:39
首都圏の桜開花が報じられていました。今日は26℃程とのことでした。他方、奥州最北端の気温には高低差があり、北の春は「行きつ戻(もど)りつ」です。

最近、記憶の衰えを自覚されます。それも、頓(とみ)に、です。今日の日付、曜日、朝の食事メニュー、簡単?な文字、人の名前、日常のあれこれ等々です。

その原因が、好い加減の歳を迎えて戴いた勲章とは思うものの、反面、時折の夢に、昔の事どもが再現されもします。それも、クリアーに蘇(よみがえ)ってくるのです。

その中のひとつが「函館ステップ?」です。これは、小学6年の修学旅行の思い出です。函館のバスガイドさんから教えてもらった歌、『青い海函館の港・・・』です。歌詞は3番まであるようです。しかし、当時、ガイドさんに教えてもらったのは1番だけでした。実は、2番3番の歌詞が小学生むきの内容でなかったからのようです。

1番の歌詞は、『青い海函館の 港開ければ出船の汽笛 呼ぶなカモメよ 名残の胸に 切れたテープが すすり泣く』です。それを65年経た今になっても夢にでてくるのです。今日が何曜日かも解らないのに、不思議なことです。因みに、先般、何でも知っているWEBにお訊ねしたところ、当時、この歌を唄っていた歌手は瀬川伸とのことでした。「命くれない」の瀬川瑛子のお父さんのようです。


今日も、「コンガ・ボンゴづくり」に手をかけます。テーマは「紐張り)」の再確認です。とはいうものの、実際には、「再々々々々確認」です。これまで何度も試しているのですが、「皮の締め付け」の理屈がどうしても「しっくり」きていなかったのです。今回の作品作りで最も高いハードルが、「針金のサイズ」と、この、「紐張り(ひもはり)・皮張り」といえるもののようです。

今日の作業は、その難問が、1ヶ月以上の紆余曲折(紆余曲折)を経た末、漸(ようや)く、解決の糸口を得たような気のさせるものでした。


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2024/03/31(日) 18:26