今日は肌寒い日です。気温は低くはないものの、これまでがあまりにも暑かったので涼しく感じるのでしょう。

今日の園芸作業は、きゅうり、トマト、ササギ等の収穫、施肥と水遣り、そして「イチゴ」の「ランナー」を「U字ピン」で誘引します。「イチゴ」は「ランナー」で増殖します。その「苗づくり」です。謂わば、来春のイントロ(introduction)です。


その後、工作室に入ります。早朝の工作室は居心地が良いです。籠(こも)って「漆工」の続きです。作業は、これまでの手直し、塗り直しの下拵(したごしら)え、そして塗り直し、乾燥へと続きます。

塗りに要する時間は1時間ほどですが、その「漆」が乾くまでは1日ほどを要します。「塗っては乾かし、塗っては乾かし」の作業です。

壊れた箇所の手直しから「木地調整」まで、ある程度の結果を得るまでは、10日ほどを要します。

最初に「弁当箱」、「重箱」等の「漆器」の仕上げ塗りです。これらは、「内側」が「朱」、外側は「津軽塗」や「輪島塗」、そして「生漆(きうるし)」の「拭き漆(ふきうるし)」等です。

これら全体に「生漆」を塗り、「拭き紙」で拭き取ります。所謂(いわゆる)「拭き漆」です。

「金継ぎ」には膨大な時間を要しました。今日は、その最終段階です。「刺身皿(さしみざら)」、「抹茶椀(まっちゃわん)」、「取り皿」等です。

ほぼ完成はしていたのですが、うっかり付けた「漆の跡」があちらこちらに残っていたのです。それらの削除です。1000番ほどのサンダーで優しく取り除きます。

「金継ぎ」は「壊れ物」です。それを来客用にするには抵抗があります。しかし、個人的に、「酒のつまみ入れ」等に使うには最適です。「欠け落ちた部分」や「割れの接着」等を眺めているだけで、食事が美味しくなり楽しいのです。


いつの間にか「合歓(ねむ)」が咲いていました。


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2025/07/12(土) 05:13