先日、「スケルトン(葉の骸骨)」をつくろうとしました。30年ほど前、一度挑戦したことがあるものの、その折は見事に失敗しています。その瑕心(きずごごろ)払拭のため、今回、「仕切り直し」を決意しました。
しかし、結果的には、今回も見事に失敗です。理由のひとつは「葉の選択」でした。当初使ったのは「軟らかい葉」です。しかし、それでは「葉」が溶けてしまうのです。結局、硬い「青木葉」に落ち着きました。
次は、「葉脈」が見えてこないことでした。「葉脈」は、「パイプクリーナー」に浸け軟らかくした後、「歯ブラシ」で叩(たた)いたり、擦(こす)ったりなどして「取り除く」きます。その工程が上手(うま)くいかなかったのです。
今回も断念しようか、とも考えました。しかし、これまで要した時間は10日ほども、です。何となく「愛着」が湧いてきています。ここまで来た以上、投げ出すことなく、拙(つたな)いながらも最後まで見届けるべき、と思うようになります。
「パイプクリーナー」に浸け、その後、「漂白剤」に浸け、そして「ねぶた絵具」で着色します。
その時点では、「葉」は「ヘタヘタ」になっています。それをキッチンペーパーで塗料を吸い取り、紙に挟(はさ)んでアイロンがけし、更に紙に挟んで数日置き、室内の空気に2~3日晒(さら)して乾燥させます。
その結果、何となくそれらしくなりました。しかし、そのままではデリケート過ぎて、「栞(しおり)」としては使えません。
結局、「ラミネート加工」を思い立ちます。この工程は、いつもお世話になっている「Kさん」が担当してくださいました。電話連絡すると、フットワークよく即対応してくださったのです。感謝すること頻(しき)りです。
拙い出来でした。しかし、「Kさん」は、『この斑(むら) が良いですね。』、『手作りの暖かさが伝わってきます。』等と言って下さいます。その一言で、拙い作品が突然、期待以上の作品に変身します。
今後、「パンチ(punch)」で穴をあけた後、「紐(ひも)」を通して完成です。そして、友人の皆さん(東京のT君、地元旅館の女将さん等)にお届けし、無理やりでも使っていただくつもりでいます。


