昨晩から冷たい雨が降り続いています。気温も結構な低さです。勿論、ストーブ無しでは集中力が衰えます。昼過ぎまで工房生活を満喫しました。
奥州最北端には、その地理的特殊性と寒さから注目される動植物があるようです。ヤブツバキの北限地になっているのが当地区の半島のようです。
話は飛びますが、ツバキの名は、葉の厚い木から「厚葉木(アツバキ)」、或いは、艶のある葉であることから「艶葉木(ツヤバキ)」が訛(なま)ってできた言葉と言われています。
ヤブツバキは「藪ツバキ」と表わすことから、藪(やぶ)に生息するツバキのようです。このヤブツバキを一般的にツバキというようです。冬から春にかけて咲きます。近くのT旅館のツバキも大分ほころんできています。
南限、北限についてマルメロがよく解らないところです。奥州最北端が南限であると聞いたことがあります。しかし、マルメロは全国に生息しています。
調べてみると、南のマルメロは生育条件に恵まれ過ぎていることから実が大きく、落ちやすいのだそうです。キッチリと締まった小さい実は、奥州最北端が南限である、が所以のようです。
このマルメロが収穫時期を迎えています。香りと季節を楽しむために毎年買い求めています。今年も先日、道の駅で求めました。玄関や座敷に置いて、ゴツイ風貌と甘い香りを楽しんできました。
十分に楽しみました。マルメロはそのままでは食べない、という文化があるようです。食べることができないのではなく、食べても美味しくないことが理由のようです。未熟なリンゴとナシを合わせた食感のようです。
このまま朽ち果てさせるには忍びなく、ジャムに加工することにしました。砂糖を加えて単に煮込むだけです。しかし、微妙な点が曖昧(あいまい)です。
実は、2~3年前にチャレンジしたことがあります。そのときは普通のアルミ鍋を使いました。大失敗でした。味には然程問題は無かったのですが真っ黒になってしまいました。化学変化のようです。
今回はホウロウの鍋を使います。しかし、一応のレシピを、何でも知っているWEBにお聞きしてみました。
まず、皮の扱いです。皮には産毛(うぶげ)があります。当初は剥(む)くつもりでした。ところが、単にタワシでゴシゴシ洗い、皮は残すのだそうです。種の扱いにも驚きました。香りがあることから種も一緒に煮込むのだそうです。やはり聞いてみるものです。
酸味の演出のために数個のリンゴも入れました。レモンの代わりです。工房の薪ストーブでグヅグヅと1~2時間ほど煮て出来上がりです。やや赤味を帯びてはいますが、まあまあのようです。早速、南国にお住まいのY女史にお届けするつもりです。
マルメロの、寒くなければよく育たないところが魅力です。また、外面(そとづら)からはふくよかな甘い香りを発してはいるものの、そのままでは全く美味しくないことにも奥ゆかしさがあります。その頑(かたく)なさが北の文化の象徴にも思えてくるのです。
降り続いている雨がやがて霙(みぞれ)に変わるようです。この寒さが明後日まで続くことになっています。その間は工房生活に勤(いそ)しむことになります。
2010/11/28(日)
16:48
昨日とはうってかわって輝く青空です。予報では明日から向日(むこう)数日が雪です。信じられないことですが、急(せ)かされます。朝からの庭仕事になりました。
このところ、折をみてこまごまと整理しています。しかし、本格的な雪囲いをするには、事前の仕度(したく)がまだ残っています。
まず、植木鉢の整理です。これは、大きい木の下に移動するだけです。1年草の鉢は土をあけて洗ってやります。
今日の大きい課題はキウイの剪定(せんてい)です。夏分元気であった蔓(つる)があちらこちら手当たり次第に絡(から)んでいます。松や楓(かえで)の枝、煙突(えんとつ)、物干し竿(さお)、四阿(あずまや)の屋根等に、です。
梯子(はしご)をあちらこちらに移動しながらコンパクトにしてやります。伐った枝をゴミに出すことは邪道のようです。工房のストーブで焚(た)くことになります。30cmほどに伐りなおします。結構な量です。
ついでにサツキを剪定してやります。初夏に剪定してはいても、今頃にはピョンピョンと、他よりも15cmほど伸びている枝があります。
この剪定の方法は、他の葉よりも少し深く伐ってやります。1株に100本ほどです。然程(さほど)手間のかからないものです。
殆(ほとん)どの木は、既に来春の芽だしの準備をしています。ケヤキ、カエデ、アオキバ、サツキ等はまだ小さいです。アオキバやヤマツツジは意外に大きくなっています。
厳寒に向かう砌(みぎり)と、春を迎える序奏(イントロ)が同次元であることを納得します。間もなくフキノトウ(蕗の薹)も出る筈です。
初冬の今でも緑を誇(ほこ)っている木はサツキ、イチイ、マツ、イトヒバ、生垣(いけがき)のマサキ等の雑木(ぞうき)以外です。草類ではオモト(万年青)、ワサビ(山葵)、リュウノヒゲ(龍の髭)、トクサ(木賊)等です。
紅葉して葉を落とす木や地上部の消滅する草花にはえもいわれぬ趣(おもむき)があるものです。しかし、常緑の草木からは殊更の生命感が伝わってきます。
剪定をし、鉢等を整理整頓し、枯葉を掃(は)き、飛び石を洗うことで庭の雰囲気がガラリと変化します。いつものことですが、普段、如何に手を掛けていなかったかを見せ付けられる瞬間です。
枝つきのキウイが少し出ました。葉は既に失せてはいますが、活け花用に使えそうです。
雪囲いのイントロダクションは一通り終えたようです。本格的な囲いの作業は次の小春日和(こはるびより)を待つことになります。
2010/11/27(土)
16:23
シトシトとした雨が昨夕から朝まで続いていました。明けて終日、寒くザワザワとした風です。工房では薪(まき)ストーブをガンガン焚(た)いての作業です。依頼されている課題は何とか目処(めど)がつきそうです。一旦軌道にのせるまでは気合が入ります。
気温の尺度にはさまざまな事情がありそうです。気温計の示す客観的温度と体や心が感じる温度です。湿度や風の強さ、空の色、風の音や色、海の波や山の草木の様子によっても受け止め方に違いがありそうです。また、キリリとした寒さ、ジワリとした寒さ、今日のようなザワザワとした寒さもあります。
勿論(もちろん)、体調にも関係しています。昔、零下の吹雪の中、上半身裸になって、雪の中に1分ほども体を埋めたことがあります。皮膚の表面はチリチリしますが体全体はカッと熱かったことを記憶しています。つたない稽古の合間でした。
対して、微熱のときにはソヨリとした風にもジャワめくものです。雪には暖かい雪と冷たい雪があります。一般的には、ワンサカと降る雪には暖かさがあります。乾いた雪にはツンツンとした寒さが伴います。
今年の気候は春から変だ、と言われてきました。晩春からつい先ごろまで異常な酷暑が続きました。マツタケが異常発生した年でもありました。マツタケ自身が異常気象を感知したのではないか、とも囁(ささや)かれています。
更に、K社長も『今年は厳しい冬になりそうだ』、と話していました。先日、山でカマキリを見た折り、何か変だったそうです。この頃は地面近くにいる筈のものが、高い木の枝で休んでいるのだそうです。
このところの冬は、やけに雪の量が少なくなっています。半世紀前は今の4~5倍だった記憶があります。巷(ちまた)ではこれを温暖化、と称していますが、警戒するのは氷河期だ、と反論している学者もいるようです。今年は本来の雪に戻るのかも知れません。
小春日和とザワザワした日を繰り返しているうちに、ある日突然、冬将軍がお出でになります。ヨンビョンドを砲撃した将軍様ではありませんが、どうやら、今年の将軍様は少し手ごたえがありそうです。
そろそろ雪囲いを断行することになります。若い頃は半日で済ませた作業ですが、近年は3日がかりの大仕事になっています。老いたものです。或いは、仕事が丁寧(ていねい)になったのかも知れません。
ま、鼻水を啜(すす)りながらも楽しくやりたいところです。冷えた体は温泉が回復させてくれます。『海も山も温泉も』に加えて「春も夏も秋も冬も」です。そのそれぞれに国のまほろばを実感できます。
今日の文章にはカタカナが多かったようです。殆(ほとん)どは国内共通語と認識しています。自信の無い言葉は「ジャワめく」です。この「めく」は「春めく」の「めく」です。しかし「ジャワめく」を別の言葉に言い換えることが難しいです。同じような言葉に「ウンジャめく」があります。
話は飛びますが、T氏の事務所が東京にあります。筆者がお訪ねすると事務の皆さんが不思議な表情をします。後刻T氏が、『お前の話は、彼らには全く通じていない。解る日本語で話せ。』と言います。
またまた話は飛びますが、当地オリジナルの言葉の横綱が「どさ」、「ゆさ」とされています。これは、「あなたはどちらに行くところですか」、「わたしはお風呂に行くところです」、の意味です。
しかし、棟方志功が、違う、と異論を唱えたそうです。「か、け」なのだそうです。これは「どうぞお召し上がりください」の意味です。次回、東京の大塚事務所にお邪魔の際、「ジャワめく」や「ウンジャめく」をどのように変換したら良いか困る筈です。
先ほど「北の街コンサート」のご案内をいただきました。12月13日です。いよいよ師走です。
※添付写真はS氏撮影のものです。
2010/11/26(金)
19:42
「よく解らないこと」・・・盾の番長
ややヒヤリとしていますが、終日の青空です。今日は11月25日です。毎年の今頃には必ず新聞等に載る記事が全く見えないのが不思議です。
40年前、平岡公威が切腹後介錯(かいしゃく)されて逝(い)った日です。いきり立つ、手挟(たばさ)む太刀を宥(なだ)めながら初霜を踏んだ日です。『益荒男(ますらお)が手挟む太刀の鞘鳴(さやな)りに幾年耐えて今日の初霜』が辞世の歌だったようです。
以前の日記に触れていましたが、40年前の今日の朝、筆者は平岡の自決を予言しました。その2時間後の市ヶ谷でした。予言の根拠は「豊穣(ほうじょう)の海」にあります。
記憶は曖昧(あいまい)になっていますが、『松風の啼く丘の上で、水平線から今まさに日輪が昇らんとする瞬間の割腹・・・』が繰り返されて書かれています。第二巻の「奔馬(ほんば)」だったようです。
折りしも尖閣諸島関連での、S官房長官の『暴力装置』発言です。その前に、指示した自らは口を閉ざし、現場に責任を擦(なす)りつけた、とされる問題があります。良い結果であれば自分の裁量を讃えさせ、逆であれば知らぬ存ぜぬの方程式です。今の閣僚の面子(めんつ)では、然(さ)もありなん、です。
40年前には同調しなかった自衛隊ですが、今はややデリケートになっている筈です。今の為政者は、そのことを敏感に感じ取っていることになります。
11月25日が近づくと毎年クローズアップされていたものが、40年の節目の今年に限って皆無であることに不自然さがあります。思い過ごしとは思いますが、或いは政治的圧力がかけられたのでは、とも考えてしまいます。
新聞社の自粛が作用してるのかも知れません。だとすると、中国の政治技法のように、マスコミによって人心がコントロールされていることになります。
昔、横尾忠則が盾の番長に慟哭してつくった詩があります。その『松ヶ枝に積む春の雪 かくも清顕(きよけ)き和御魂(にぎみたま) 防衛(まも)らず何の文化ぞや 盾の番長阿頼耶識(あらやしき)』が今になって蒸し返されることを憂慮したものなのかも知れません。
一般的には極論として一笑される、偏屈な視点であることは百も承知です。しかし、現実は意外にもセコい傾向があります。よく解らないところです。思い過ごしと勘違いであることを祈るだけです。
「通信事情」・・・今度はマウス
だいぶ前に電子辞書のキーボードが反応しなくなりました。酷使し過ぎたようです。同じ頃、コンピューターの電源コードが断線し、つなぎ直しました。
今度はマウスが反応しなくなりました。よく見ると、コードのビニールカバーの一部が剥(は)がれ、銅線が剥(む)き出しになっています。断線しています。
例によって繋(つな)ぐことにしました。線は外側の網状のもの、そして、その中のアルミホイルのようなものを剥(は)ぐと中心部に4本のコードが入っています。白、赤、黒、緑のビニールに覆(おお)われています。これらは非常に細い線です。
理屈はよく解りませんが、勿論(もちろん)?同じ色同士を繋げればよさそうです。それぞれを捻(ねじ)り合わせてビニールテープで固定してやります。更に全体をガッチリと固定します。
おそるおそるUSBを挿し込みます。ポインターは指の指示通りに反応します。修復完了です。
修復を終えるのを見て、ワイフが新しいマウスを持ってきます。実は、買ったままで包みのカバーをを外していないマウスが何個かあるようです。ま、善し、とするところです。
「工房事情」・・・両面テープ
糸ノコ盤での作業で、数枚重ねて切抜くことに挑戦しています。それぞれを両面テープで固定しています。しかし、剥がした跡の処理が厄介です。剥がれきれないテープが残ります。当初は指や鑿(のみ)を使ってコツコツと戦いました。
しかし、高度な文明の現在です。何でも知っているWEBにお訊ねしてみました。やはり、簡単に除去する方法があります。エチルアルコールで拭き取れるのだそうです。
更に調べてみると、接着力は落ちないで剥がし易い両面テープがあるのだそうです。驚きの時代です。即、HCで求めました。明日からは更にスピードアップできそうです。
世の中に疎(うと)い、というのは困ったものです。しかし、工夫や調べることで何とかはなるのが嬉しいです。闘いもまた楽しからずや、です。
2010/11/25(木)
16:51
「工房事情」・・・塗装
良い天気ですが、外の空気にはキリリとした冷たさがあります。潜在意識には、この冷たさがクリアーな清潔感に一致しています。暖かい日は歓迎するところですが、寒さもまた捨て難い次元です。
午前の早い時間帯の一瞬(1時間ほど)の工房作業になりました。昨日から手をかけた「盆らしきトレイ」への焼印押しです。昔は七輪(しちりん)で真っ赤に焼いて使っていました。数個に対して押すうちに温度が下がります。しかし、今の多くは事情が違っています。電熱式の焼印であることから、一度に数百に押す際にはフットワークが良いです。
センスを問われるのは押す位置と角度です。常識?的には、文字が水平になるようにします。しかし、この一般的な字づもり(余白とのバランス)は飽きがくるものです。他方、敢(あえ)てガクンと右上がりや右下がりにすることで雰囲気はガラリと変化します。その中には遊び心とともに不思議な安定感があるものです。
しかし、今回は常識?的な場所に押すことにしました。焼印押しの簡単な技があります。一旦触れたものを離さないことです。離した場所は既に焦げています。同じ場所に押すことは至難です。
また、垂直に押すことは意外にも難しいものです。傾いたままの状態で離すと焼き跡の残らない部分が発生します。一旦あてた後は前後左右に傾けることで斑(むら)の出を防ぐことができます。グダグダとした理屈よりも、実際にやってみて2~3度失敗することで学習できる内容です。
塗りについて考えているところです。できるだけ簡単なもの、という注文です。予定は白木(しらき)のままでした。ところが、ピュアーな青森ヒバは吸い取るように汚(よご)れがつきます。目に見えない手油であっても顕著です。コーヒーあたりは修正困難です。
この、青森ヒバに適する塗料についてさまざまと試してきました。「ヒバ油」も使っていました。しかし、これは結構、高価な塗料です。製作条件を満足できないようです。つい先般、達人のI氏が、彼が使っている塗料を紹介してくださいました。幼児が口に入れても全く問題のない塗料です。
早速(さっそく)試してみました。やはり、beforeとafterとでは見た目が全く違います。塗装作業には若干の手間はかかりますが、スタッフは揃っているようです。あとで依頼主のO社長と相談することにしています。
「越冬事情」・・・タジン鍋
朝、S氏とともに「炭」を運ぶことにしました。座敷の囲炉裏用です。これまではHCから求めていましたが、この春から建設会社がつくった炭を使っています。現場で出た木で炭をつくっているのです。一級品では無いのですが自宅で使うには十分です。
価格はHCの1/8ほどです。それぞれ50kgずつ確保することにしました。他に、細かい炭をサービスでいただいてきました。夕刻、段ボールに入っていたものを大きいガラ袋に詰め替えました。12袋にもなりました。この冬の囲炉裏にも、何とか炭火が灯りそうです。
土鍋よし、干物の炙(あぶ)りによし、貝焼き(かやき)よし、ホイル焼きよし、等々です。今日はタジン鍋です。
「裏山事情」・・・エノキ再び
昼前、T氏がおいでになりました。『1時間ほど行ってみようか』ということになりました。エノキダケ狙(ねら)いです。実は、庭にも生(は)えていますが、本物?の山のエノキダケを見たことがありませんでした。
雑木の葉の95%が落ちています。夏と違って山肌が透けてみえます。『この頃になると、ナメコ、ムキダケ、エノキ等は車の道路から発見できる』、と言います。
今回のエノキダケは、車から3~4mの場所でした。何でもそうですが、無いところには無いのですが、あるところにはあるものです。
エノキダケによく似ている毒キノコの「ニガクリダケ」も生えています。しかし、傘の裏は、エノキは真っ白で、ニガクリは緑がかった黄色です。直(じか)にコーチしてもらうことで理解できる世界です。
2010/11/24(水)
19:28
やや寒いものの良い天気です。庭の雑木(ぞうき)類の葉が殆ど落ちています。キウイもそうです。採られるタイミングを失った実がクローズアップされています。今年は摘果(てきか)無しの人工授粉でした。小さい実がグジャグジャ生(な)っています。
「よく解らないこと」・・・銑
数日前、この30日告示の新常用漢字が発表されました。196文字が追加され、5文字が削除されるようです。追加される文字の殆(ほとん)どはよく見かける文字です。解らない文字が1つあります。「錮」です。調べてみると、「コ」、「ク」、「ふさぐ」と読むようです。
常用漢字の定義は、法令や公用文書、新聞など一般社会生活で使われるレベルをそれとしていているようです。この「錮」の1文字を読めないことで自信を失うことになりました。修行の未熟さを見せ付けられてしまいました。
他方、削除される5文字に勿体無さを覚えます。特に「銑(せん)」と「匁(もんめ)」にあっては切ないこと頻(しき)りです。
20年ほど前の「銑」は、もっと画数が多かったことを記憶しています。今は簡略化された「銑」になっています。これは、左右に握りのついた片刃の刃物です。木を削る際に、胸元に引いて使うものです。
わが工房には大中小の3丁あります。1丁は自動鉋(プレナー)の刃を加工してつくりました。2丁目はスイス製です。3丁目はズシリと重い、昔から伝えられているバージョンです。ものすごく鋭利です。
「匁」とともにこの「銑」も市民権を失うことになります。やがてwordでは変換できなくなりそうです。ヨーロッパが石の文化であるのに対して、和国は木の文化です。数千年の歴史が培(つちか)ったその遺産が、よく解らない「錮」等と引きかえにコトリコトリと消滅させられるのが悔しいです。
優秀な文化審議会の皆さんが、よく考えた結果のようですが、得体の知れない世の中に誘(いざな)われることになりそうです。
「工房事情」・・・盆?づくり
午前中は「盆づくり」に終始しました。正確には「盆のような板」です。依頼された内容は、「節はあっても良い。幅15cmの青森ヒバを30cmにカットしたもの」です。
当初は1時間も要しない簡単な作業と考えていました。しかし、結果的には3時間以上も費やしました。
材料は昨晩搬入しています。プレナー(自動鉋)に通す前に、柾目面?(両縁)を整えることにしました。工房のプレナーは15cmの高さには対応できないものです。ジョインター(手押し鉋)に活躍させました。
本来のジョインターの役割は直角を出すこと(矩だし)のようです。このツールは、結果は直角になりますが、板幅が一定にならないことが考えられます。しかし、やがて30cmにカットすることで、その点は無視しても良さそうです。
そしてプレナーがけです。多くの枚数でないことから然程(さほど)時間は要しないものです。しかし、板を挿入する方向によって綺麗な仕上がりにならないことがあります。逆目(さかめ)の場合です。
更に、1枚の板の中に順目(ならいめ)と逆目が同居しているものもあります。最終的にはベルトサンダーが控えています。やや気は楽です。
この段階で両縁の稜角(直角部分)に面取り鉋(かんな)をかけておきます。「箸置きづくり」でいつもやっている工程です。次にスライド丸鋸(まるのこ)でのカットです。5~6枚をまとめてカットすることで、これも短時間に終わります。
この段階では4隅が直角になっています。このままでは具合のよくないものです。少し大きめな面取りをすることにしました。これもスライド丸鋸で、です。次にベルトサンダーを使っての微調整です。今日も、青森ヒバの微粉末の洗礼を腹一杯受けることになりました。
フィニッシュは木口(こぐち)関係の面取りです。結局、800辺に対しての面取りになったようです。一応は完成しました。一見すると俎板(まないた)にも使えそうです。俎板としては最高級品です。
一般的?な家庭には数種類の俎板があるようです。魚と野菜用を別にする、或いは、大きいものと豆腐等の小さいものを区別する等です。繊細な小さいものを捌(さば)くにはうってつけのようです。
これで満足するかどうかは、暫らく時間を置いた後の判断に委(ゆだ)ねることになります。それは、充実した精神状態での客観的判断を期待することもありますが、価値観の変化も起こりうるからです。ま、12月4日には間に合う筈です。
今日は勤労感謝の日です。これまで「毎日が日曜日」だったものが、いつの間にか、「毎日が月曜日」になっています。明日からは更に気合を入れざるを得ないようです。ま、善(よ)し、とするところでしょうか。
今日と明日の最低気温は4℃と1℃の予報です。ところが、現在は氷点下1℃です。いつものことですが、よく解らないデジタルです。ま、いいか。
2010/11/23(火)
17:22