昨晩から早朝にかけて細(こま)かいチリチリとした雪です。予報どおりですが、まさか、と思っていました。里では初雪です。

霧のような細かい雨には「粉糠雨(こぬかあめ)」という優雅な名前があります。雪バージョンの場合の「粉糠雪」という表現は無さそうです。

太宰が『津軽』に書いた「七つの雪」は、こな雪、つぶ雪、わた雪、みづ雪、かた雪、ざらめ雪、こほり雪だったようです。しかし、これらは既に積もっている雪です。降っている最中のものを表わしてはいないようです。

今朝のような雪はチリチリと降る、と表わしても可笑(おか)しくはなさそうです。地上に落ちた瞬間に融けてしまいます。そのチリチリとした雪も、工房に入る頃から大粒になります。

一時(いっとき)は「ノノノノ」と降ります。この「ノノノノ」は一般的には「のんのん」と降る、と使われるものです。

四阿(あずまや)の屋根、木々の葉、そして飛び石が見ている間に白く変化する過程がドラマチックです。どういう訳かワクワクしてくるのが不思議です。



今日は「玩具(おもちゃ)づくり」を再開することにしました。まずサンプルづくりです。頭だけで確認したものには意外な落とし穴があるものです。大量につくる前に実際につくってみることにしています。

内容は、簡単な箱の中にさまざまな形の木を出し入れする遊びです。箱にあけた穴とそれぞれの木には1:1の対応だけです。このための寸法の設定に気を使います。一見入らない、と思っていても斜めにすることで出し入れが可能な場合があります。

今日はまずその寸法の確認です。穴の切り抜きに今回は卓上糸ノコ盤を使いました。しかし、満足度は60%ほどです。直線の勇み足の修正は何とかなりますが、円の場合には困ります。

糸ノコでやったものを1箇所没にしました。フォスナービットをインパクトで揉(も)みました。裏面にバリが出ますが、円としては綺麗です。状況確認としては十分です。本番の際はジグ(jig)を使ってのトリマーになりそうです。

1辺が50mmの正三角形柱もつくることになりました。これまで経験の無かったものです。考えた末、テーブルソーに頼りました。内角を60°にするために30°を削除する方法です。例によってゴーンと迫力のある音は発するものの、良い仕事をしてくれます。

十字形は2枚の板を合わせました。これも想像した通りの結果です。20mmの厚さの板が無かったので鉋(かんな)をかけていませんが、本番では問題無さそうです。


今日はとりあえず4種類だけです。これから別の形も考えることになります。銀杏(いちょう)や楓(かえで)等の葉も良さそうです。

また、三日月や星も良さそうです。その他、蛙(かえる)や鳥バージョン、工房内の鋸(のこぎり)や鉋(かんな)バージョンも面白そうです。何でもいいのですが、出し入れ可能箇所が1箇所の、1:1だけの対応にすることが難しそうです。

この玩具も万国共通のようです。1歳前後に向いているようです。先般、O女史からも提案があったものです。しかし、理論は同じであっても構造に工夫を持たせることでオリジナル作品になりそうです。使う材は、当然、北の秀木、青森ヒバです。


I女史の居る札幌も雪のようです。実は、昨晩、旭川からお出でになったKご夫妻と歓談しました。昨日の日記でマルメロに触れたばかりです。偶然です。即、お尋ねしてみました。

やはり、です。旭川のマルメロは奥州最北端のものよりも更に小さいのだそうです。育ち難い条件下で育ったものほど優秀なようです。やはり、マルメロの南限を当地として正解のようです。

それでもこの雪は明日までのようです。明後日には気温もガクンと上がるようです。降る日もあれば照る日もあるのが和国ならではの四季のようです。楽しむことにします。

2010/11/29(月) 19:13