今日も降雪は無く、春の気配を感じさせています。しかし、『緑なす繁縷(はこべ)』は萌えることはなく、春は、その存在を遠くに窺わせているいるだけです。それでもウキウキします。

今日の木工作業は、課題は設けませんでした。敢えて課題と言えば、環境の整理整頓やお掃除です。実は、工作室が天文学的に乱雑になっています。それは、居間にも及んでいます。

昔、「お勉強の前に、お掃除をしなさい。」と言われたことがあります。所謂(いわゆる)『明窓浄机(めいそうじょうき)』です。これをなくして「想像力も何もかも湧いて来ない」、という格言です。「ご馳走を戴く前に、まずテーブル等の環境づくり」というところでしょうか。

それでも頭は、「ボンゴやコンガ」に及んでいます。実は、今後当面することになる中で、曖昧糢糊なものが沢山あります。その中の一つが「皮貼り」の手順です。そして、「番線の輪づくり」です。

「番線の輪づくり」のため、一ヶ月ほど前「溶接機」を求めました。扱いが簡単、らしい「BUDDY」です。しかし、その扱い方の詳細は確認することなく現在に至っていました。今日は、その一歩を踏み出すことになりました。

「溶接」は、生まれて初めて出会う課題です。ご指導を頂く方を持たない老骨です。頼りとなるのは「失敗すること」だけです。その結果をヒントに、恥も外聞も気にすることなくあれこれやってみるつもりです。

現在、工作室内には、溶接に関わる作業台らしきものはありません。噂(うわさ)によると、溶接の「作業板」は「アルミ板」でも良いらしいです。今晩、その調達方法を考えることにします。

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2024/03/13(水) 15:35
今日の最高気温は8℃ほどです。奥州最北端では久しぶりの暖気と言えます。加えて、午後の雨です。庭の隅々に執着していた残雪の殆(ほとん)どは消え去るようです。しかし、生身の後期高齢者は、身についてしまった寒さへの防御規制から一転することのできない春の気配です。

余談ながら、この暖気で、つい、先般放映された「蝉しぐれ」の主題歌、『遥かな愛』を思い出しています。
『もしも わたし 生きているのが1年だけなら 春の息吹をうけたらすぐに 花を抱きしめ 踊りだすのよ あなたといっしょに(繰り返し)』。

この原作は「藤沢周平」、主題歌の作詞は及川恒平、作曲は小室等だったようです。この詩もまた、一年の中で最も恋焦がれるのは「春の気配」と訴えているようです。


さて、「ボンゴ・コンガづくり」の「胴づくり」は一歩進みました。今日は「目地合わせ」です。これは、貼り合わせ部分の段差の削除です。使うツールは、「鑿(のみ)」、「ベルトサンダー」、「紙鑢(かみやすり)」等です。

材は「欅(けやき)」です。磨いた分だけ期待する結果が得られる、と言われている雑木です。「頑張り処」です。磨き作業はコツコツとしたものです。必然的に、それなりの腕力を要します。普段鍛えていない者には、久しぶりの「筋トレ」の機会です。作業の前後では、全く異なる腕の太さになります。軟弱化した者には、良き哉(よきかな)、と言える工程です。

次に考えなければならないのは「把手(とって)」の取り付け、「塗装」、「遊び(デザイン)」等です。今のところ、「麻縄」、「漆」、「螺鈿」等を考えているところですが、これらは今晩の夢の課題となるものです。そして、愈々(いよいよ)、「皮貼り」の工程に進むことになります。


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2024/03/11(月) 14:19
このところの雪は降ったり止んだり、です。尤も、降るとはいうものの、積もる元気のない程度です。そこには、微かながらも春の兆しが感じ取れます。しかし、寒さは厳しく、その春は一向に感じられないのが残念です。

丁度、吉丸一昌(よしまる かずまさ)の「早春賦」、『春は名のみ(名前だけ)の・・・』の通りです。そして、藤村の『あたたかき光はあれど 野に満つる香りも知らず・・・』の世界です。

現在、「ボンゴとコンガづくり」に挑んでいるところです。当面している工程は「胴づくり」です。主な作業は「パーツの組み立て」です。接着には「木工用ボンド」を用います。それは極めて優秀です。冥王星の彼方の星と地球を往復する能力以上の文明、と言えるものです。

しかし、実際には、時折の予期しない障害の出会いに右往左往してもいるところです。実は、「糊付(のりづ)け」の前提にはパーツの角度確認が欠かせないところです。所謂(いわゆる)、作業工程での「確かめ算」です。無念なのは、そのための「引き算」が出来なくなっていることです。数十年も「微分積分」に取り組んでいたのにも拘(かか)わらず、「引き算」の出来ないことに愕然とします。自然の摂理とはいうものの、驚きです。

この原因は、自身の「老化」にありそうです。それにもめげず、遮二無二(しゃにむに)前進しようとしています。実は、そのご褒美に、毎日の変化との出会いがあるのです。チャレンジ自体に大切なものがありそうなのです。仮に、結果が間違っていたとしても、です。取り組むことに正解が存在するようなのです。

そのため、簡単な課題は設定すべきではないようです。「憂い」が付きまとうからです。仮に、完璧な結果に至れば、当初の目的の目標を失ってしまいます。丁度、数学の問題に挑戦する心境に似ています。一度答えを導いてしまえば、「やる気」を失ってしまうのです。

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2024/03/10(日) 16:56
先日、2月27日で「今冬最後の雪」と期待?していました。しかし、やはり甘かったようです。今朝と昨朝は、またまたの除雪を余儀なくさせられます。尤も、フワフワとした儚(はかな)げな「春の雪」です。

昔(半世紀ほど前)の横尾忠則の詩をつい思い出してしまいます。『松枝(まつがえ)に積む春の雪 かくも清顕(きよけ)き和御魂(にぎみたま) 防衛(まも)らず何の文化ぞや 楯の番長 阿頼耶識(あらやしき)』

「春の雪」は三島の作品「豊饒の海(春の雪、奔馬、暁の寺、天人伍衰)」の第一巻です。その主人公が「松枝清顕(まつがえきよあき」、マドンナが「聡子(さとこ)」、語り部として「天人伍衰」まで登場するのが「本多繁邦(しげくに)」だったようです。「和御魂(にぎみたま)」は「平和・静穏等の作用をする霊魂」のようです。「阿頼耶識(alaya-vijnana?)」は「輪廻転生、心的活動のよりどころ」、そして「楯の番長」は三島由紀夫こと平岡公威です。

「松ヶ枝に積む・・・」は、それらを織り込んだ、逝った三島を憂いる慟哭の詩でした。


さて、工作のこのところの課題は「ボンゴとコンガづくり」です。その「コンガづくり」です。因みに、「ボンゴ」の大型化したのが「コンガ」のようです。

いずれも初めての課題です。紆余曲折(うよきょくせつ)の試行錯誤を経て、いくつかのサンプルらしきものをつくっているところです。

部材には、胴は工作室の一隅で出番を待っていた欅(ケヤキ)、そしてヘッドは南ア(アフリカ)と中国産の動物の皮です。構造は、胴は、桶(おけ)のように32片を貼り合わせたものです。

必然的に、仮に、各片に1mmの誤差があれば、結果には32mmが反映されることになりそうです。デリケートな世界です。不満足に満たされているものの、それでも何とか「仮組(かりぐみ)」を終えます。


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2024/03/04(月) 07:43
『北の春は、南部(奥州太平洋側)の「ドカ雪」によって齎(もたら)される。』の、昔からの言い伝えがあります。一昨日は、その「ドカ雪」でした。湿り気のある重い雪が40~50cmも降ったようです。

津軽と南部の中間地点の当地の積雪は10cmほどでした。それでも「遣り甲斐」のある除排雪でした。おそらく、今冬最後の作業になる筈です。「良き哉(よきかな)」です。しかし、それとは別に、寒さは相変わらずです。明後日の最高気温は-1°だそうです。


工作室の薪(まき)ストーブで暖をとり、「ボンゴやコンガづくり」に挑んでいるところです。昨日は「ボンゴ」の微調整を行い、今日は「コンガ」のパーツ(part)作りです。

「コンガ」の構造は、先般同様16角形ですが、各パーツの間それぞれに、更に16片を加えることにしました。ある意味では32角形ということになるのでしょうか。

しかし、その高さは前作よりも高くしたつもりです。結果的には、もう少しの高さが欲しかったところです。更に、ヘッド(head)の締め付け用として中央部を抉(えぐ)ることにしました。更に脚(あし)も欲しいところです。これは、組み立て後に何とかするつもりです。

そして、やがて、「溶接」と「皮張り」との対面です。試行錯誤を頼りに挑んでみるつもりです。


ピアノ、フルートの演奏会のご案内をいただきました。明後日です。楽しみにしているところです。


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2024/02/29(木) 12:58
一昨日の朝、久しぶりの雪でした。それも1時間ほどでピタリと止みます。止んだ後に「大雪注意報」が出ます。結局、その後の降雪は全く無し、でした。尤も、快晴が一ヶ月も続く中、大雨注意報を出し続ける奥州最北端の気象庁です。宜(むべ)なるかな、です。

今冬は、観測史上最少の降雪だそうです。しかし、寒い年です。半世紀以上も前に読んだ、あるエッセーの一節、『暖かい雪が降る・・・。』を思い出します。その「逆もまた真なり。」のごとく、雪の無い厳しい寒さを享受しているところです。昔のあのエッセーを今になって実感しているところです。

寒さの徒然(つれづれ)に「ボンゴやコンガづくり」を楽しんでいます。今日は、「コンガ」の「胴(傅)」の円周の大小の試行錯誤です。これまで12角形をつくってきました。今回は、16角形づくりに挑みます。

12角形の場合、「傅(ふ)」の一片の両側を15°にするのに対して、16角形では11.25°にします。しかし、我が工房では、精度の高い11.25°の設定は無理でした。最大限10°ほどが限界でした。その「ツケ」が組み合わせの結果にどのように反映するかが心配でした。結果は、然程(さほど)の違和感は出ず、「微調整過程」で何とかなりそうでした。しかし、「(皮)ヘッドスキン」の大きさとのバランスが不満足です。「傅と傅の間」に、別のパーツをさしこむことにします。16角形とはいうものの、結果的には1個の「胴」に32片のパーツを使うことになり、更に、調整用の数片を要することになります。

「ボンゴ、コンガ」に取り組んでから結構な時間を経て、10個ほどのサンプルをつくるに至ります。そろそろ、次の段階を臨みたいところです。

来週末には3月を迎えます。嘘(うそ)のようです。ウキウキしてきます。

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2024/02/25(日) 10:26