今日の最高気温は8℃ほどです。奥州最北端では久しぶりの暖気と言えます。加えて、午後の雨です。庭の隅々に執着していた残雪の殆(ほとん)どは消え去るようです。しかし、生身の後期高齢者は、身についてしまった寒さへの防御規制から一転することのできない春の気配です。

余談ながら、この暖気で、つい、先般放映された「蝉しぐれ」の主題歌、『遥かな愛』を思い出しています。
『もしも わたし 生きているのが1年だけなら 春の息吹をうけたらすぐに 花を抱きしめ 踊りだすのよ あなたといっしょに(繰り返し)』。

この原作は「藤沢周平」、主題歌の作詞は及川恒平、作曲は小室等だったようです。この詩もまた、一年の中で最も恋焦がれるのは「春の気配」と訴えているようです。


さて、「ボンゴ・コンガづくり」の「胴づくり」は一歩進みました。今日は「目地合わせ」です。これは、貼り合わせ部分の段差の削除です。使うツールは、「鑿(のみ)」、「ベルトサンダー」、「紙鑢(かみやすり)」等です。

材は「欅(けやき)」です。磨いた分だけ期待する結果が得られる、と言われている雑木です。「頑張り処」です。磨き作業はコツコツとしたものです。必然的に、それなりの腕力を要します。普段鍛えていない者には、久しぶりの「筋トレ」の機会です。作業の前後では、全く異なる腕の太さになります。軟弱化した者には、良き哉(よきかな)、と言える工程です。

次に考えなければならないのは「把手(とって)」の取り付け、「塗装」、「遊び(デザイン)」等です。今のところ、「麻縄」、「漆」、「螺鈿」等を考えているところですが、これらは今晩の夢の課題となるものです。そして、愈々(いよいよ)、「皮貼り」の工程に進むことになります。


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2024/03/11(月) 14:19