このところの雪は降ったり止んだり、です。尤も、降るとはいうものの、積もる元気のない程度です。そこには、微かながらも春の兆しが感じ取れます。しかし、寒さは厳しく、その春は一向に感じられないのが残念です。

丁度、吉丸一昌(よしまる かずまさ)の「早春賦」、『春は名のみ(名前だけ)の・・・』の通りです。そして、藤村の『あたたかき光はあれど 野に満つる香りも知らず・・・』の世界です。

現在、「ボンゴとコンガづくり」に挑んでいるところです。当面している工程は「胴づくり」です。主な作業は「パーツの組み立て」です。接着には「木工用ボンド」を用います。それは極めて優秀です。冥王星の彼方の星と地球を往復する能力以上の文明、と言えるものです。

しかし、実際には、時折の予期しない障害の出会いに右往左往してもいるところです。実は、「糊付(のりづ)け」の前提にはパーツの角度確認が欠かせないところです。所謂(いわゆる)、作業工程での「確かめ算」です。無念なのは、そのための「引き算」が出来なくなっていることです。数十年も「微分積分」に取り組んでいたのにも拘(かか)わらず、「引き算」の出来ないことに愕然とします。自然の摂理とはいうものの、驚きです。

この原因は、自身の「老化」にありそうです。それにもめげず、遮二無二(しゃにむに)前進しようとしています。実は、そのご褒美に、毎日の変化との出会いがあるのです。チャレンジ自体に大切なものがありそうなのです。仮に、結果が間違っていたとしても、です。取り組むことに正解が存在するようなのです。

そのため、簡単な課題は設定すべきではないようです。「憂い」が付きまとうからです。仮に、完璧な結果に至れば、当初の目的の目標を失ってしまいます。丁度、数学の問題に挑戦する心境に似ています。一度答えを導いてしまえば、「やる気」を失ってしまうのです。

20240310-165657.jpg20240310-165719.jpg20240310-165738.jpg
2024/03/10(日) 16:56