土曜日のお休みの日です。しかし、いつものように5:00前の起床です。まだ真っ暗な中、沐浴です。長い間に体が覚えた習慣です。毎日のウォーミングアップです。小一時間も湯に浸かると明けてきます。

今日の木工活動は朝食前からスタートです。来週一週間の下拵え(したごしらえ)です。相変わらずの鉋(かんな)がけがメインテーマです。

秋が確実に深くなっています。奥州最北端の山間(やまあい)の酸ヶ湯(すかゆ)温泉あたりでは既に紅葉の佳境は過ぎたようです。しかし、里はまだイントロダクションです。ようやく大文字草(ダイモンジソウ)が咲き始めました。


しかし、この大文字草にもさまざまと種類があるようです。今ようやく蕾(つぼみ)の膨(ふく)らみ始めているものもあります。向寒の砌(みぎり)に咲く花に潔(いさぎよ)さを感じること頻(しき)りです。

赤い実も捨てがたいです。ガマズミや蝮草(マムシグサ)等です。このマムシグサの名前は、茎(くき)の斑(まだら)がマムシに似ていることに由来しているようです。一般的には毒草のようです。

しかし、15年ほど昔、この実の種をいただいたことがあります。『二日酔いに効きますよ。』、と説明され、ご酒の席で印籠(いんろう)から4~5粒ほど取り出してくれたのです。山に詳わしい方です。無防備にいただきます。


結局、その翌朝には顕著な効き目の自覚症状は無かったようです。毒にも薬にもならなかったようです。体が鈍感であったのかも知れません。

その効能については今もってよく解からないでいます。しかし、多くの友人に聞いても、どの御仁も『マムシグサの種を飲むというのは聞いたことがない。』と言います。


2011/10/29(土) 12:11

朝食後、T氏がお出でになります。山の達人です。『2~3日前、道路沿いの様子を見てきました。今日あたりが良さそうです。』と誘ってくれます。

彼自身は深い山に入るのですが、身体障害の身を心遣(こころづか)って、車から近い場所を探しておいてくれるのです。

即、裏山に出発です。車で5~6分の場所です。今の時期はムキダケとエノキダケです。ムキダケは毒キノコのツキヨダケと間違えられます。

残念ながら、今年もその事故が新聞に載っていたようです。ムキダケの美味しさには定評があります。鍋ものに向いているのです。


いずれも片葉のことから間違うようです。しかし、色彩が全く違うものです。間違うことが少し不思議です。

他方、山のエノキダケは教えてもらわなければわからないです。スーパーでは通年おかれています。それはシャキッとしたモヤシに似ています。山の風貌は全く違うのです。

久しぶりの山歩きです。流石(さすが)に衰えを覚えます。このところ、車とデスクワークの毎日です。筋肉と心肺機能の鍛えが不十分のようでした。今日は大分復活したようです。快(こころよ)い疲労感が残ります。

昼過ぎから日没まで遠方に出かけます。盆栽の展示場を覗きます。松や果樹、ケヤキ、そしてイチイ、ナツハゼ等です。何れも見事です。

しかし、それらの脇に置かれているのは、やはりダイモンジソウの鉢です。納得すること頻りです。

また、「道の駅」のキノココーナーもムキダケ一色です。それぞれの季節にはそれぞれの特徴があることが実感できます。


2011/10/29(土) 12:05

早朝、沐浴(もくよく)に出る前に大粒の雨です。やがて、早い昼前に青空になります。気になっていたのはヒラタケです。観賞を楽しむあまり、巨大化し過ぎています。そろそろ、採り頃の時は限界を迎えています。

シュミエン(趣味の園芸)の途中に収穫の断行です。今回の菌は昨春に植えたものです。今春のものはまだまだこれからのようです。その余裕も手伝って、数軒にお配りします。皆さんが、大きくなったヒラタケとの対面は初めてのようです。驚いてくれます。

庭のオンコの実が綺麗です。本土では一位(イチイ)が一般的です。オンコはアイヌ語のようです。奥州最北端とはいえども、ついこの間まではアイヌが住んでいました。兄弟です。当地でオンコでよばるるのは当然のことです。

この赤い実には甘さがあります。ダラーッとした甘さです。昔はよく食べたものです。しかし、種には毒あるのだそうです。下世話な内容は兎も角、これがまあ美しいのです。特に、初雪の頃は、清少納言の言葉を拝借すると『言うべきにもあらず』です。白と紅(くれない)の対比です。


今日は、木工活動の下拵え(したごしらえ)です。久しぶりのカンナ(鉋)がけです。一度にするのを100本にしています。まず、木口の削除からです。これはカンナがけの前にする常識があるようです。

これは、木口で拾った小石等にカンナの刃を触れさせない配慮のようです。つい最近、達人のI氏から伝授された世界です。励行を心がけているところです。

その処理後のカンナがけです。直方体にかけます。1本には7~8回のプレナー(自動カンナ)の洗礼です。実際には4~6本をまとめてしますが、1本に対しては7~8回です。100本となると1000回も刃を潜(くぐ)ることになります。

キツいのは、立ち姿勢です。いつものことながら、腰が自己主張をします。5~6回の休憩を余儀なくさせられます。

その作業中、友人がお出でになります。『山に行ってきました。結構、出ています。』、と置いていきます。ナメコ、アカツブレ(クリダケ)、ムキダケ等です。実は、昨日、津軽の「道の駅」に行った際、このアカツブレも出ています。しかし、流石に、ムキダケは未だでした。

専門家のT氏は、『ムキダケは遅く出るのが一般的です。しかし、トチ狂って、早く出るものもあります。』、と、解説します。いただいたのは、既に巨大化したものです。驚きの世界です。



昼食時、ご近所の集まりに招待されます。交通安全母の会の集まりです。火を熾(おこ)しての焼肉パーティーです。流石にご婦人方です。バラェティーに富んでいます。勿論、カルビ、生干しイカ、粗挽きソセージが主人公です。

しかし、ピーマン、キャベツ、ニンジン、カボチャに始まって、トウモロコシ、タマネギ、キノコ等と、たくさんの野菜も揃(そろ)えています。おまけに焼きソバです。

『どうぞお一つ。』と、真昼間(まっぴるま)からご酒を勧められます。当然、断るだけの根性は持ち合わせてはいないことから頂戴に及びます。

はじめはご婦人方の中に一人でした。しかし、間もなく、K社長もお見えになります。流石に、彼はアルコールは遠慮します。まだ陽が高過ぎるのです。しかし、フルコースを堪能します。

夕刻、そのK社長が一袋のクリ(栗)を持ってきます。裏山で採ったものです。楽しんだクリはそろそろ佳境が過ぎたようです。今年ほどクリを満喫したことは無かったようです。有難いことです。

ここ数日は小春日和(こはるびより)でしたが、明日からは10℃以上も寒くなるそうです。億劫(おっくう)さもありますが、この寒さで成長する山の恵みを思うとウキウキもしてきます。

秋たけなわの感頻り(しきり)です。昨日の井上靖(いのうえやすし)の続きになりますが、いよいよ、『北の都に秋長(た)けて・・・。』です。


2011/10/23(日) 16:58

今日は土曜日です。いつからこうなったのか思い出せませんが、お休みの日です。有難く甘んじることになります。

時間を要する作業は整理したつもりですが、山積する課題があります。捨てきれない、身についた野暮用(やぼよう)です。垢抜け(あかぬけ)のしない世界です。

まず、庭仕事です。植木鉢の整理です。奥州最北端にはそろそろ雪の覚悟が必要です。夏分にお世話になった、草花をはじめ、シュンギク、ラディシュ、サツマイモ、パセリ、ピーマン、イネ等の鉢やプランターです。

その殆どは友人宅から到来したものです。鉢の土は庭の隅に撒(ま)きます。空になった鉢やプランターは水で洗います。明日お返しするつもりです。

勿論、ついでに雑草とりです。実は、最近、お出でになる皆さんが玄関から入っています。これまでは庭からだったのが玄関になったのは、渡り石に雑草が侵入しているからのようです。

いつものことですが、鬱蒼(うっそう)としていたアプローチがカラリとします。不思議です。

鉢に、これから咲くものがあります。「ダイモンジソウ(大文字草)」です。5枚?の花弁(はなびら)が「大」の字を描いています。ゴツい花とは異なる、パラリとひっそりと咲きます。その清楚(せいそ)さに哲学的な魅力があります。

早朝からの作業が終わった瞬間に雨になります。まことにタイムリーだったことになります。

その頃に友人がお見えです。『昼はキノコ鍋です。庭から収穫します。』、とマイタケと巨大なヒラタケを持って帰ります。秋たけなわです。


土曜日は買い物の運転手です。多少の億劫(おっくう)さはありますが、これもまた季節を知る良い機会です。今日は津軽の「道の駅」まで足を伸ばします。

期待したように、この季節ならではのさまざまな作物に出会います。まず、ヒラタケ、ナメコ、アカツブレ(クリタケ)をはじめとしたキノコ類です。また、スチューベン、各種リンゴ、ナシ、そしてマルメロ等です。このマルメロに感激します。

野菜は、一般的なゴボウ、ハクサイ、キャベツ、ネギ、ナガイモ等の類(たぐい)です。しかし、ナンバ(南蛮)の葉には感激します。佃煮(ツクダニ)用に、是非、欲しかったものです。

しかし、そのレシピがよく解からないところでした。即、店にお出での5~6人に聞いてみます。いずれもご年輩の皆さんです。ところが、その何れも『ナンバの佃煮はつくったことがありません。』です。少しガッカリします。

ナンバの佃煮は津軽に昔から伝わる風物詩のひとつです。筆者にも子供時分、いつもこの頃に食べさせられた記憶があるものです。

流石(さすが)に子供の頃は特別好むものではなかったようですが、この歳になると無性に味わいたくなるものです。時代は確実に変化しているようです。安価なところがうれしいです。多めにいただいてきます。


さらに、マルメロです。この季節ならではの果物です。カリンの一種のようです。南にもできるようです。しかし、マルメロはカリンとは区別されているようです。

本来は北のものらしいです。北のものほど美味しいとされています。南限が奥州最北端、という説があります。

そのままでは食べられないところが魅力のひとつです。レシピとしては、煮(に)てジャムにするのが一般的のようです。しかし、単に、香りを楽しむだけのために求めます。それだけで満足するところです。今秋もまた玄関や車の中に置き、盛秋を満喫することにします。


他方、つい先般、庭に置いたヒラタケがようやく芽を出し始めています。H氏からいただいた菌床です。初めての挑戦です。説明書によると10日で発芽するようです。

今日でまだ1週間ほどです。既に小指の爪ほどになっているものも見え始めています。おそらく、寒暖の差が作用しているようです。秋に成長することが不思議です。
2011/10/22(土) 19:38

奥州最北端の秋がいよよ深くなっています。昨朝は5℃です。そして日中は快晴です。放射冷却現象です。

秋が深まるこの時季に浮かぶのは『カチリ 石英の音 秋』です。井上靖の「北の海」に載っていたようです。よく思い出せませんが、40年ほど昔に読んだものです。

これは、井上靖が四高時分のことを書いたものです。彼は、この詩を中学2年の時、友人の藤井寿雄から紹介されたと言っていました。結局、誰がつくったかは明確ではなく、一般的には、「詠み人知らず」、となっているようです。

一昨夕のような夜半の状況を詠ったもののようです。冷たく冴えている空気の透明感、そして、ギラギラと瞬(またた)く星を目(ま)の当たりにする思いです。

僅(わず)か12文字です。5、7、5の俳句の世界を遥かに凌(しの)ぐものがあります。何よりも、極めて詩的です。見事な3行詩と評価しているのは、先般までは自分だけと思っていました。

しかし、WEBでこの『カチリ 石英の音 秋』を検索すると無数にヒットします。多くの皆さんが感銘を受けていることになります。世の中の価値観にはやはり共通因数的ものがあるようです。嬉しくなります。


この内容は以前にも書いた記憶があります。いつも新鮮な情報をお届けするつもりではいますが、毎年同じようなテーマにもなっているようです。それは、それぞれの季節に思うことが同じことからのようです。不思議な心理です。


さて、庭もまた変化しています。ナメコを発見します。実は、一昨日、地元の山のナメコが紹介されていました。倒木に生(は)えた500円玉大のものです。もしや、と思い、毎年ナメコが生えるところを窺(うかが)ってみます。

切り株から離れた場所に出ています。地表の1箇所です。おそらく、その下に、伸びている根があるようです。菌にはさまざまな種類があります。出る時期に違いがあるようです。いずれにしても、ここ2~3週間が佳境のようです。

他方、ヒラタケは佳境を迎えています。期待したほどではないものの、一斉に大きくなっています。花が咲いたようです。そろそろ収穫祭になります。


・・・デジカメが壊れかかっています。ここ数年で3台目です。今回のまた使い方が粗末だったようです。拙い画像で恐縮します。


2011/10/21(金) 13:43
「秋事情」・・・和み

『風の音にぞ おどろかれぬる』です。この時期は落ち葉の掃除が毎朝の日課です。特に、松葉が厄介(やっかい)です。常緑樹とはいうものの、葉の新旧交代は確実にあるようです。

秋が次第に深くなっています。今秋のキノコは不作とはいうものの、季節は季節です。庭のヒラタケが頻(しき)りです。これの収穫のタイミングは、専門家から、『ヒラタケは大きくなってから収穫するものです。』とコーチをいただいています。

しかし、既に小丼(こどんぶり)の大きさになっているものもあります。お出でになる皆さんにお分けしているところです。現在出ているのは昨春植えた菌です。今春のものはこれからのようです。まだまだ期待できそうです。

また、いただいたヒラタケの菌床も既に芽を出しています。夕刻お出でになった友人が、『朝にマッチ棒の先大だったものが夕刻には小指の先大に変化しています。』と教えてくれます。秋に成長する過程の観察には不思議な和(なご)みがあるものです。



「工房事情」・・・不合格

先日、漆問屋のH氏がお出でになりました。早速(さっそく)、最近の作品の評価をいただきます。ティースプーン、ペーパーウェイト、箸、弁当箱等です。なかんずく、評価と指導をいただきたかったのはペーパーウェイトです。その中の螺鈿です。

結果は惨たんたるものです。とはいうものの、予想通りです。作り方のコーチをいただきます。またまた新らしい世界に一歩踏み出した気がします。前進するための最も重要な要素は、やはり失敗することにありそうです。

しかし、絶賛をいただいた作品もあります。ティースプーンです。『普通の皆さんはこれだけの深みの塗りはしません。艶(つや)と色彩の濃さが良いです。』との評価です。少しホッとするところです。



2011/10/18(火) 19:43