「工房事情」・・・68点?午前中は晴れていましたが昼過ぎから降り出します。やはり秋の空です。今日は体育の日です。10月10日というよりも10月第2月曜日です。
昔は10月10日でしたが、いつの間にか月曜日に変わったようです。第2月曜日が10月10日になるのは珍しいことのようです。
日課の作品づくりは勿論ですが、冬を前に、この休日にしておきたいことがたくさんあります。研究課題の作品づくり、勝手口の戸の修理、草刈等です。夢や憧れと、当面する現実が混在しています。
しかし、夢や憧(あこが)れは従(じゅう)にせざるを得ない時もあります。お出でになる友人の多くが、冗談半分に皮肉めいたことを言います。『木工作品よりも玄関の戸車を早く直してください。』、『ガスボンベの前の草を刈ってください。』、『勝手口の開き戸が壊れていますよ。』等々です。
結局、今日はそれらの類(たぐい)の解決です。なかんずく、開き戸の修復が主題です。当初は作り直すつもりでした。しかし、少し手をかけるだけで何とかなりそうでした。大工さんがつくったものです。流石に優秀です。
実は、戸が壊れた原因は蝶番(ちょうつがい)の不具合です。回転軸が錆びついています。完全なハンギング状態です。無理に戸を開こうとしたとき、戸全体に負荷がかかり、狂ったようです。
板で簡単な補強をします。問題は蝶番の取り付けです。最も不得意とする分野です。何回もの失敗がこの作業を不得意なものと決め付けているようです。しかし、いつものように、結果的には何とかなります。ま、自己採点では68点あたりのようです。
使ったツールは金槌(かなづち)、鋸(のこぎり)、インパクトドライバー、プラスビット、下穴開けビット、鑿(のみ)、矩尺(かねじゃく)等です。従とはいえ、やはり木工作業には違いは無かったようです。
このところ続けてきた「文鎮(ぶんちん)づくり」に今日も手を掛けます。木地と貝の隙間の手当てです。昨日に続いて今日も穴埋めです。よく解かりませんが、この工程は「目地調整」の部類に入るようです。
埋め材は「砥の粉(とのこ)」と若干の漆を捏(こ)ね合わせたものです。硬くしたいことから漆を少なめにします。尤も、窪みの大きさは太い針ほどです。しかし、この程度であっても不満足な結果に繋がりそうなのです。
「園芸事情」・・・落花生・丹波の黒豆・梓「落花生(らっかせい)」を調理することにします。昨日、T氏の庭から抜いたサンプルです。初めての経験です。
さまざまなレシピがあるようです。茹(ゆ)でる、炒(いた)める、揚(あ)げる等です。当初考えたのは炒める方法です。しかし、結局は茹でることになります。
実は、炒める方法は、熱の伝わり方が一様になり難いのだそうです。更に、『採り立ての今だけのレシピは茹でる方法です。』、という、T氏の助言があります。
まず、茎から莢(さや)を離してよく洗います。数個の莢を揉(も)むように洗います。4~5回水を取り替えると綺麗になります。
それを、水を入れた鍋に入れてストーブにかけます。塩加減は海水よりも濃い程度です。落し蓋(おとしぶた)をして40分ほど沸騰させました。その後、火からおろして、若干分、湯の余熱を吸収させるだけです。
殻(莢)を割ると白い豆です。見馴れている薄皮(うすかわ)は赤茶色ですが、真っ白です。ちょうど良い塩加減です。不思議食感です。味はユリ根に似ています。食べ方はエダマメに似ています。
話は飛びますが、昨日いただいた「丹波の黒豆」はやはり美味でした。エダマメとトウモロコシは採った直後に茹でます。採ってから時間を置くと味が落ちるからです。特にエダマメは、湯が煮立ってから採るのだそうです。
しかし、送られてきたものは収穫から結構な時間が経っている筈です。それでも甘みが顕著です。これまで経験しない美味しさです。語るだけのことはありそうです。

午後、「キササゲ」が届きます。生薬として煎じ薬になります。文献ではその果実を使うようですが、枝を使っています。漢方処方としては頭痛や眩暈(めまい)、眼の充血の手当てを目的としているようです。地元では利尿効果として伝えられています。
話は飛びますが、「キササゲ」の別名は「アズサ(梓)」と聞いています。昔、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が使った弓が、この木で作られていたそうです。漆を塗った「梓弓(あずさゆみ)」です。
また、薬草好きの徳川家康は彼の関係する神社や仏閣、植物園等に、好んでキササゲを植えたとされています。上野東照宮拝殿横には樹齢300年といわれる老木があるそうです。
いただいたキササゲは剪定(せんてい)で出たものです。洗った後、笊(ざる)に入れて廊下に吊るします。時間をかけての陰干しです。