晴天が続いています。歓迎するところでもあります。しかし、晴天は、水遣(みずや)りの必要性も生みます。畑づくりには、厳しいものがあります。この晴天は、今後も続きそうです。

今日の工作課題は「看板の手直し」です。この看板は外にあり、半世紀以上も雨風に晒(さら)されていたものです。「墨(すみ)」で書かれています。しかし、もはや、「何が書かれていたか」は、判読不明です。

依頼主は、いつもお世話になっている、先輩のS氏です。酒屋さんです。彼の、「兎に角やれ。」の一言で「やる羽目」になりました。実は、荒々しく浮き出た「板目の跡」が気に入ったのだそうです。

判読不明の条件下の中、S氏の記憶を頼りに何とか推理を働かせてみます。どうやら、もともとは、「地酒各地発送承ります。」のようです。それをヒントに、輪郭を描いてみます。

年期の入った下地です。その下地に映えるように、文字は、濃い「漆」にします。具体的には、「黒の色漆」+「生漆」+「テレピン油」です。早朝の2時間ほど、「息を止めて」の作業を楽しみます。

今日は1回目の文字入れです。「復活なるか」は、今後の数回の「重ね塗り」の「出来塩梅(できあんばい)」に期待するところです。

その後、「金継ぎ」に手をかけます。

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2024/06/20(木) 13:02
奥州最北端の本格的な夏はまだ先です。そして、冬は半年後です。しかし、この時期にしなければならない課題があります。「冬支度(ふゆじたく)」です。

その一つが「薪」の確保です。イソップ物語の『アリとキリギリス』の教訓どおり、「冬の暖」は、食料同様、命をつなぐ必需品です。

一般的に、「薪(まき)」の調達は、春に始まります。それは、スカンジナビアでもカナダでも、そして奥州最北端でも同様です。

春になると、男手(おとこで)は山に入ります。男手(おとこで)の不在中の仕事の一切は女手(おんなで)が担当します。「薪の確保」は、それほど優先されることです。

今日は、その「薪」の調達日です。車で5分ほどのO氏の山に入ります。尤も、肝心の筆者は、数年前の骨折の後遺症に加え、既に老骨でもあります。トラックへの積み卸し(積み下ろし)の殆(ほとん)どは、O氏のお世話になります。

近い折、2回目3回目の「薪」を運ぶことになります。筆者にとっては、若干ながらも貴重なトレーニングの機会です。


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2024/06/19(水) 16:25
記憶は曖昧になっていますが、60年ほど前の奥州最北端は、真夏でも30℃を越えることはなかったようです。しかし、まだ6月中半(なかば)の今日の最高気温は、首都圏よりも10℃以上も高い31℃です。これまでの学習で構築した価値観の信憑性(しんぴょうせい)に不安を覚えてしまいます。

一説に、「数万年前の奥州最北端は、今より暖かかった。」があります。「暖かい」は、「作物の出来」等、「住みよい」に関連づけられそうです。業種等、それぞれの立場の事情はあるにせよ、一般住民としては、この「暖かさ」は歓迎するところです。


今日も、「あけぼの」の頃に、「第二工作室(駐車場の物置小屋)」に入ります。課題は、3週間ほど前に手をかけた「金継ぎ」の続きです。本来?は、そのまま、数ヶ月の時間を確保すべきのようです。しかし、それを待ちきれずの作業です。堪(こら)え性のないことに汗顔します。「金継ぎ」には、「割れの復元」と「欠けの復元」があるようです。今回の「金継ぎ」は、その両方です。

生後初めて挑む世界です。結構な時間を要することを初めて知ります。そして、魅力を覚えます。或いは、作業に要する時間が多いことが、「やりたくなる」理由のひとつなのかも知れません。

むしろ、数学の文章題であれ人生であれ、簡単に結果が出るものであれ、「やる気」にならない世界であるのかも知れません。作業の結果が瞬時に出ないことに魅力があるのかも知れません。「ワクワク」します。更に、この世界の「佳境(かきょう)」は、今やっている「イントロ(introduction)」にこそあるようにも思えます。

前回は次をしています。
① 割れた断面に「生漆(きうるし)」を塗る
② ①の乾きぎみの段階で、「麦漆」を塗る(麦漆=生漆+糊)
③ 欠けた部分に「生漆(きうるし)」を塗る
④ ③に、「コクソ(木屎)」を埋める「コクソ=生漆+砥の粉」

今日は、次の作業をします。
⑤ 上記①の隙間(すきま)に「生漆」を沁み込ませる
⑥ ⑤の後、割れ目を更に「コクソ(木屎)」で埋める
⑦ この状態を一ヶ月ほど保つ

やがて、数ヶ月後の「蒔絵(まきえ)」へと続くことになります。

ついでに、つい、ヒビ(皹)の入った「椀」にも手をかけてしまいます。現在使っている「汁椀」です。

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2024/06/18(火) 14:38
昨夕の予報では、夜は雨の筈でした。ここ数日、雨の無い折です。期待するところ頻(しき)りでした。しかし、降るには降ったものの、短時間でパラパラ程度でした。

それでも、今朝の畑には雨の気配が残っていました。良き哉、です。とはいうものの、向こう一週間は晴れの予報です。即、今日から「水遣(や)り」に勤めることになります。


今朝も夜明け後に「第二工作室(駐車場の物置小屋)」に籠(こも)り、あれこれを楽しみます。まず、「名札」をお届けする支度(したく)です。

その後、作業の準備です。今日の課題は、「食器盆」の「手直し」です。これは、2年ほどをかけて鍛えてきたものです。しかし、先般、「蒔絵(まきえ)」を急いだ結果、不満足なものになったのです。そのフォローです。

兎に角(とにかく)掃除です。特に今日の課題は「塗り」です。作業の前に、必要なあれこれの準備が必要です。具体的には、朱漆、生漆、テレピン油、筆、拭き紙、置台等です。そして、何よりも空間づくりです。

その後、「塗り直し」をしなければならない箇所の確認です。そして、その箇所が解るようにマスキングテープを貼ります。塗り忘れ防止のためです。その作業と前後して、醜い箇所を中心に、「サンドペーパー」をかけます。これは、「醜さ」の削除とともに、これから塗る「漆」の「食らいつき」の強化のためです。

その後、「漆の攪拌(かくはん)」です。「朱漆(しゅうるし)」、「生漆(きうるし)」、そして「テレピン油」を混ぜます。「テレピン油」は、「漆」の滑らかさを得るためです。それを筆に含ませて、必要な面に豪快に塗ります。「塗の塗り残し」が無いように、あちらこちらを何度も確認し、筆を往復させます。

そして、愈々(いよいよ)、「拭き取り」です。「漆」は拭き取っても薄い膜(まく)が残ります。その膜を積み重ねることで、堅ろうで美しい仕上がりになります。これには、漆問屋から調達した専用の紙を使います。布のように柔軟で丈夫な紙です。「塗り跡」に「縞(しま)」が残らないように、丁寧に拭き取ります。

気を遣うのは、不要な箇所に「指紋」等を残さないことです。この工程は、いつも、今回が最終回だ、と思いながらの作業になります。「拭き取り」後、置台(単なる木の棒)に載せ、その上に「拭き紙」をそっとかけてやります。「埃(ほこり)」防止のためです。そしてそのまま2日ほどの時間を与えてやります。

要した作業時間は、後始末を含めて30分ほどでした。

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2024/06/17(月) 15:12
今は6月です。暦的には「夏」です。しかし、北国では、ストーブを離せないでいます。今を「春」と定義しても良さそうです。冬から、待望の春に移って間もなく、季節は春から夏に巡ろうとしています。強引で忙(せわ)しないことです。

このところの起床時刻が早くなっています。今日も、東の空が、やや薄明るくなる頃の起床でした。「東雲(しののめ)」の頃です。それは、「暁(あかつき)」の後です。話しは飛びますが、「暁」は、頼山陽(らいさんよう)作の「川中島」にも登場します。

『鞭声粛粛夜河を過る 曉に見る千兵の大牙を擁するを・・・(夜、馬にやる鞭(むち)の音も立てないように、(上杉軍が)静かに川を渡る。明け方、それを見た(武田軍が)数千の軍が大将の旗を擁して(抱いて)現れたのを見る)』

また、「清少納言」をも思い出させます。中学校で教えてもらった「枕草子」です。「春はあけぼの(がをかし)」、「夏は夜(がをかし)」、「秋は夕暮れ(がをかし)」、そして、「冬はつとめて(がをかし)」等です。

中学校では、春夏秋冬のそれぞれには(をかし)が省略されています。「をかし」の意味は「趣(おもむき)がある・すばらしい」や、「冬はつとめて」の「つとめて」は「早朝」のことです。等を教わった記憶があります。その後、高校の古典の授業でも習いました。60年昔のことです。

今もってそのことを思い出すことができるのは、勿論、「清少納言」の感性と文章力等の、強力な引力も然(さ)ることながら、Y先生やH先生等、当時の国語の先生の教え方の影響もあったようです。因みに、個人的に最も好きなフレーズは、「冬」の、「炭もてわたるもいとつきづきし」でした。今もそうです。

そして、「枕草子」には「時間」の定義もあったようです。「夜」が、宵(よい)→夜半(やはん)→暁(あかつき)→東雲(しののめ)→曙(あけぼの)の移り変わりであることにも触れていた気がします。因(ちな)みに、「あけぼの」の時間帯は、夜がほのぼのと明け始める頃のようです。この自然現象は世界中にあります。しかし、殊更、それをクローズアップさせるのは、日本特有のデリカシーによるものなのかも知れません。


起床後、即、工作室に籠(こも)ります。テーマは「名札づくり」です。作業は丁度、「東雲」から「曙」にかけての瞬間の頃です。「春はあけぼの」を満喫します。

この課題の依頼を受けたのは数ヶ月前です。しかし、実際に手をかけたのはつい最近です。ほんの一日足らずで仕上げる課題に数ヶ月も要していたことになります。

9枚の「名札」づくりを依頼されました。しかし、満足するイメージには至らず、あれこれのプログラムを思い描いていたのです。結局、4種類をつくることになりました。5作目の無い、今日の4作目が最後と決めての作業に挑みます。

いつものように、部材づくりから始まります。以前つくった時の材料は「山桜」でしたが、今回は厚手の「青森ひば」です。まず、テーブルソー(丸鋸台)で期待する幅に挽(ひ)きます。次に「プレナー(自動鉋)」で「両側」を整えます。その後、「木裏」と「木表」の両面に「プレナー」をかけます。外がまだ暗い中での作業です。機械の騒音に気を使います。

次に、「スライド丸鋸」で期待する長さにカットし、その後、「板を収める溝」を掘ります。具体的には、「スライド丸鋸」の刃を30℃に傾けて挽くだけです。この間、東雲(しののめ)から曙(あけぼの)への変化を満喫します。

次は「面取り」です。これは、「コーナーの鈍角化」です。「面取り鉋」を使います。パーツ1片には12の辺があります。その後、「サンダー」で、8ヶ所の頂点を整えてやります。

最後は、外の「第二工作室」での「塗装」作業です。使った「塗料」は、「亜麻仁油」系統の「木彫オイル」です。乾燥後には「水」を弾(はじ)きます。刷毛(はけ)で塗り、ウェスで拭き取るだけの簡単な作業です。あとは塗料の乾燥を待つだけです。

結局、これまでものと合わせて50ピースほどもつくったことになります。これでゴールです。しかし、眼前には、待機している課題が山積しています。明日から暫くは「漆工」になりそうです。


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2024/06/16(日) 15:49
北国ながら、昨日は暑い日でした。しかし、この暑さが野菜の生育を助長させていると思うと、歓迎するところです。イチゴの収穫量も増しています。その日によっての多少はありますが、ここ数日は、毎日100粒ほどです。

イチゴは、毎日の食卓に出ます。しかし、そのレシピ(recipe・調理法)は、単に、潰してから「練乳(れんにゅう)」と混ぜるだけのものでした。しかし、そのワンパターンに飽き、辟易していたところです。

今日は、「飴いちごづくり」に挑むことにしました。昔、縁日前の「夜宮(宵宮)」で売っていた、憧(あこが)れの「飴いちご」です。

しかし、これまで一度も買ったことも食べたこともなかったお菓子です。勿論、つくったこともありませんでした。即、何でも知っているWEBにお訊ねします。意外に簡単そうでした。「パイナップル(松リンゴ)」もつくってみます。

初めてつくった「飴いちご」でした。それは、80年近くも忘れきれなかった「拘(こだわ)り」からの解放でもありました。感激すること頻(しき)りです。即、「ウイスキーの水割り」に添えます。


他の生長も顕著です。菊はシャキッと背伸びしています。本来は、食用として植えたものです。しかし、秋の空気に黄色い花が映えそうだったからでもあります。ミニトマトは、夏の背丈ほどには至っていないものの、黄色い花が無数につけています。これもまた、グリーンカーテン用に植えたものです。

ナスは一番花をつけ、ピーマンは白い花をつけています。双葉で植えた瓢箪(ひょうたん)の数本は本葉をつけています。これは、マラカスの材料となるものです。地元演奏会でご年配の皆さんに楽しんでいただくためのものです。

そして、種から育った「実生(みしょう)」の「黒松」もまた、「葉を茂らせん」と欲しています。

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2024/06/13(木) 07:38