今は6月です。暦的には「夏」です。しかし、北国では、ストーブを離せないでいます。今を「春」と定義しても良さそうです。冬から、待望の春に移って間もなく、季節は春から夏に巡ろうとしています。強引で忙(せわ)しないことです。
このところの起床時刻が早くなっています。今日も、東の空が、やや薄明るくなる頃の起床でした。「東雲(しののめ)」の頃です。それは、「暁(あかつき)」の後です。話しは飛びますが、「暁」は、頼山陽(らいさんよう)作の「川中島」にも登場します。
『鞭声粛粛夜河を過る 曉に見る千兵の大牙を擁するを・・・(夜、馬にやる鞭(むち)の音も立てないように、(上杉軍が)静かに川を渡る。明け方、それを見た(武田軍が)数千の軍が大将の旗を擁して(抱いて)現れたのを見る)』
また、「清少納言」をも思い出させます。中学校で教えてもらった「枕草子」です。「春はあけぼの(がをかし)」、「夏は夜(がをかし)」、「秋は夕暮れ(がをかし)」、そして、「冬はつとめて(がをかし)」等です。
中学校では、春夏秋冬のそれぞれには(をかし)が省略されています。「をかし」の意味は「趣(おもむき)がある・すばらしい」や、「冬はつとめて」の「つとめて」は「早朝」のことです。等を教わった記憶があります。その後、高校の古典の授業でも習いました。60年昔のことです。
今もってそのことを思い出すことができるのは、勿論、「清少納言」の感性と文章力等の、強力な引力も然(さ)ることながら、Y先生やH先生等、当時の国語の先生の教え方の影響もあったようです。因みに、個人的に最も好きなフレーズは、「冬」の、「炭もてわたるもいとつきづきし」でした。今もそうです。
そして、「枕草子」には「時間」の定義もあったようです。「夜」が、宵(よい)→夜半(やはん)→暁(あかつき)→東雲(しののめ)→曙(あけぼの)の移り変わりであることにも触れていた気がします。因(ちな)みに、「あけぼの」の時間帯は、夜がほのぼのと明け始める頃のようです。この自然現象は世界中にあります。しかし、殊更、それをクローズアップさせるのは、日本特有のデリカシーによるものなのかも知れません。
起床後、即、工作室に籠(こも)ります。テーマは「名札づくり」です。作業は丁度、「東雲」から「曙」にかけての瞬間の頃です。「春はあけぼの」を満喫します。
この課題の依頼を受けたのは数ヶ月前です。しかし、実際に手をかけたのはつい最近です。ほんの一日足らずで仕上げる課題に数ヶ月も要していたことになります。
9枚の「名札」づくりを依頼されました。しかし、満足するイメージには至らず、あれこれのプログラムを思い描いていたのです。結局、4種類をつくることになりました。5作目の無い、今日の4作目が最後と決めての作業に挑みます。
いつものように、部材づくりから始まります。以前つくった時の材料は「山桜」でしたが、今回は厚手の「青森ひば」です。まず、テーブルソー(丸鋸台)で期待する幅に挽(ひ)きます。次に「プレナー(自動鉋)」で「両側」を整えます。その後、「木裏」と「木表」の両面に「プレナー」をかけます。外がまだ暗い中での作業です。機械の騒音に気を使います。
次に、「スライド丸鋸」で期待する長さにカットし、その後、「板を収める溝」を掘ります。具体的には、「スライド丸鋸」の刃を30℃に傾けて挽くだけです。この間、東雲(しののめ)から曙(あけぼの)への変化を満喫します。
次は「面取り」です。これは、「コーナーの鈍角化」です。「面取り鉋」を使います。パーツ1片には12の辺があります。その後、「サンダー」で、8ヶ所の頂点を整えてやります。
最後は、外の「第二工作室」での「塗装」作業です。使った「塗料」は、「亜麻仁油」系統の「木彫オイル」です。乾燥後には「水」を弾(はじ)きます。刷毛(はけ)で塗り、ウェスで拭き取るだけの簡単な作業です。あとは塗料の乾燥を待つだけです。
結局、これまでものと合わせて50ピースほどもつくったことになります。これでゴールです。しかし、眼前には、待機している課題が山積しています。明日から暫くは「漆工」になりそうです。


このところの起床時刻が早くなっています。今日も、東の空が、やや薄明るくなる頃の起床でした。「東雲(しののめ)」の頃です。それは、「暁(あかつき)」の後です。話しは飛びますが、「暁」は、頼山陽(らいさんよう)作の「川中島」にも登場します。
『鞭声粛粛夜河を過る 曉に見る千兵の大牙を擁するを・・・(夜、馬にやる鞭(むち)の音も立てないように、(上杉軍が)静かに川を渡る。明け方、それを見た(武田軍が)数千の軍が大将の旗を擁して(抱いて)現れたのを見る)』
また、「清少納言」をも思い出させます。中学校で教えてもらった「枕草子」です。「春はあけぼの(がをかし)」、「夏は夜(がをかし)」、「秋は夕暮れ(がをかし)」、そして、「冬はつとめて(がをかし)」等です。
中学校では、春夏秋冬のそれぞれには(をかし)が省略されています。「をかし」の意味は「趣(おもむき)がある・すばらしい」や、「冬はつとめて」の「つとめて」は「早朝」のことです。等を教わった記憶があります。その後、高校の古典の授業でも習いました。60年昔のことです。
今もってそのことを思い出すことができるのは、勿論、「清少納言」の感性と文章力等の、強力な引力も然(さ)ることながら、Y先生やH先生等、当時の国語の先生の教え方の影響もあったようです。因みに、個人的に最も好きなフレーズは、「冬」の、「炭もてわたるもいとつきづきし」でした。今もそうです。
そして、「枕草子」には「時間」の定義もあったようです。「夜」が、宵(よい)→夜半(やはん)→暁(あかつき)→東雲(しののめ)→曙(あけぼの)の移り変わりであることにも触れていた気がします。因(ちな)みに、「あけぼの」の時間帯は、夜がほのぼのと明け始める頃のようです。この自然現象は世界中にあります。しかし、殊更、それをクローズアップさせるのは、日本特有のデリカシーによるものなのかも知れません。
起床後、即、工作室に籠(こも)ります。テーマは「名札づくり」です。作業は丁度、「東雲」から「曙」にかけての瞬間の頃です。「春はあけぼの」を満喫します。
この課題の依頼を受けたのは数ヶ月前です。しかし、実際に手をかけたのはつい最近です。ほんの一日足らずで仕上げる課題に数ヶ月も要していたことになります。
9枚の「名札」づくりを依頼されました。しかし、満足するイメージには至らず、あれこれのプログラムを思い描いていたのです。結局、4種類をつくることになりました。5作目の無い、今日の4作目が最後と決めての作業に挑みます。
いつものように、部材づくりから始まります。以前つくった時の材料は「山桜」でしたが、今回は厚手の「青森ひば」です。まず、テーブルソー(丸鋸台)で期待する幅に挽(ひ)きます。次に「プレナー(自動鉋)」で「両側」を整えます。その後、「木裏」と「木表」の両面に「プレナー」をかけます。外がまだ暗い中での作業です。機械の騒音に気を使います。
次に、「スライド丸鋸」で期待する長さにカットし、その後、「板を収める溝」を掘ります。具体的には、「スライド丸鋸」の刃を30℃に傾けて挽くだけです。この間、東雲(しののめ)から曙(あけぼの)への変化を満喫します。
次は「面取り」です。これは、「コーナーの鈍角化」です。「面取り鉋」を使います。パーツ1片には12の辺があります。その後、「サンダー」で、8ヶ所の頂点を整えてやります。
最後は、外の「第二工作室」での「塗装」作業です。使った「塗料」は、「亜麻仁油」系統の「木彫オイル」です。乾燥後には「水」を弾(はじ)きます。刷毛(はけ)で塗り、ウェスで拭き取るだけの簡単な作業です。あとは塗料の乾燥を待つだけです。
結局、これまでものと合わせて50ピースほどもつくったことになります。これでゴールです。しかし、眼前には、待機している課題が山積しています。明日から暫くは「漆工」になりそうです。


2024/06/16(日)
15:49