早朝の沐浴後、友人宅にお邪魔します。まだ湯上りです。汗が沸々と出ています。上半身の服装は、「袖なし」の下着にします。

しかし、出会った皆さんは、皆、ジャンバー等、厚着です。筆者の服装を見た老夫人が、『寒くないのですか。』と不思議がります。今朝は、結構、寒かったようです。そして、日中も、18℃~19℃です。ここ数日続いているヤマセ(東風)です。

目的は、T氏の畑です。狙いは、大粒のスグリ(酸塊)、キヌサヤ(絹莢)もありますが、小玉のスイカ(西瓜)です。スグリは酒の肴(さかな)です。冷やして塩をつけていただきます。キヌサヤも塩茹で(しおゆで)して肴となります。

スイカは、成長の進捗(しんちょく)の確認です。小玉は、丸いボールが生まれてから30日後が食べ頃です。大きくなっているものが実をつけたデートは6月27日です。あと1週間ほどが適期のようです。因みに、大玉は40日といわれています。


今日は、木工作業を休むつもりでした。このところ、「額」をつくっていますが、2回目の漆を昨日塗ったばかりです。今日は落ち着かせる時間にあてることにしました。しかし、じっとしていれなくて、あれやこれや、に挑戦します。


まず、掃除です。次に、「額」の部材づくりに出た細い角材への鉋がけです。

寸法の整った(?)角材ができます。その瞬間、あれこれをつくりたくなります。その中から、「車」を選択します。ここ最近のテーマです。

「車輪」の起源を「中東」と聞いたことがあります。それも、紀元前5000年です。しかし、「アポロ群イトカワ」を往復した「はやぶさ」の今、筆者は、その理屈を理解していなかったのです。

そして、子供の頃の掛布団(かけぶとん)の絵柄にも「御所車(ごしょぐるま)」がついていました。筆者には大ロマンを秘めた課題だったのです。「車」とはいうものの、実際は、「コースター」、「鉢台」、「鍋敷き」等に使うことになります。所謂(いわゆる)「オブジェ」です。

実は、先日、「角鑿(かくのみ)」が届きます。ここ数日、忙しかったことで、梱包をまだ解いていなかったのです。この機種は、以前使っていたバージョンアップ版です。それも、相当改良されているようです。

その小手調べの意味もあったのです。用意した刃は、6.4mm、8mm、そして9.5mmの3種類です。その中の8mmを使います。6角形の車をつくることにします。つくり方は先般確認済みです。簡単(?)な作業の筈です。

外輪と、車軸となる6角柱の中央に角鑿で孔を穿ちます。そこに8mm四方の材を埋めてみます。本来は、適度な摩擦で、キチッと挿し込まれる筈でした。しかし、実際には、8mmの孔に8mmは緩(ゆる)過ぎます。挿し込む棒を、8mmよりも太くします。


前後しますが、外枠(車輪)の加工にはスライド丸鋸(まるのこ)を使います。

ほぼ一瞬で6片ができます。その内側となる面の中央に角鑿を使います。気を使うのは、溝の深さとスポークの長さです。溝は、やや、深めにした方が良いようです。そして、車軸の加工にはベルトサンダーを使います。

一応、組み立ててみます。少しがっかりします。本来は、一端のスポークの延長上が向かい側のスポークのラインになります。それが、やや狂っているのです。この理由は、車軸の6角形に狂いがあったようです。

今日は、ほんの小手調べです。まあまあ、とすべきところのようです。完成は次回にします。その内容は、「簪(かんざし)」とダボの挿し込みです。全体の強度に問題は無いのですが、カンザシは、文字通り、アクセサリーのつもりです。


明日は、太平洋側のM市に行くことになりそうです。

2013/07/19(金) 20:09

朝から小雨です。小雨というよりは、霧雨の表現が適当なようです。作業には丁度良さそうですが、じっとしていると寒いほどの気温です。

雨に似合う、といわれる、あじさい(紫陽花)が咲いています。そして、ネム(合歓)も咲いています。実際には、数日前から咲いていたようですが、花を見る余裕も見失っていたことになります。


「額」をつくっているところです。作業自体は簡単(の筈)です。しかし、つくるのは12面です。数が多いことから、結構な時間を要します。

一昨日、フレームに1回目の「拭漆(ふきうるし)」をします。漆に限らず、1回目の塗りの後は、木肌が立つ傾向があります。ザラザラになるのです。しかし、今回は然程(さほど)ではありませんでした。昨日、ザッと400番のサンダーをかけます。


今日は2回目の塗りです。朝食後、即、作業の開始です。1回目では4時間ほどを要しました。

2回目はそれよりも短縮する筈の目論見でした。しかし、朝の7:30過ぎからスタートして、終えたのは午後の1;30です。6時間の只管(ひたすら)の作業です。

当初は、塗りを1回にすることも考えていました。しかし、2度目を終えると、全く異なる世界が出現します。艶(つや)もそうですが、色の「深さ」です。

一般的な「拭漆」は、やや、濃い目に仕上げます。濃すぎる、と思っていても、やがて、時間を経ることで透明化する傾向があるからです。以前にも書きましたが、漆の世界では、この現象を「色が上がる」と表現しています。落ちる、ではなく「上がる」です。

「掏(す)る」ではなく、敢えて「当たる」と表現する「アタルメ(スルメ)」に似ています。


慌(あわ)ただしかったのは、塗った材の置き場です。特に今日は小雨です。

四阿(あずまや)の屋根の下に何とか収めます。漆の乾燥は、本来、「漆風呂(うるしぶろ)」でします。しかし、今回のような場合は例外です。中に入りきらないのです。

漆の乾燥の好条件は、高い湿度と温度、そして無風、といわれています。しかし、今日は、時折の風です。条件の100%は満足しないものの、結構、早い乾燥です。ま、何とかなりそうです。

林立するフレームを見るのは久しぶりです。昔、自宅近くのS建具屋さんで見た記憶があります。懐かしく、そして、不思議な世界です。実は、次回の課題は、この世界のものです。イメージを膨(ふく)らませることにします。

2013/07/18(木) 16:13

朝食前、数方がお見えになります。来週の「展示会」の打ち合わせです。実は、数年前から、この展示会に出品しています。

さまざまな価値観の多くの皆さんに、自分の現状を曝(さら)け出す機会です。非常に恥ずかしいものです。その羞恥心をかなぐり捨てての出品です。還暦をとうに過ぎての自己防衛は、大人げないと判断した結果です。

今回出品する作品の中に、「花台」があります。「糸巻」をデザイン化し、朱漆で仕上げています。その「花台」に、実際に、花を飾ることにしました。小さい鉢に剣山を使って活(い)けるつもりです。

そのことをK女史にお話しします。彼女が作品をまとめる係りです。すると『適当な鉢があります。しかし、台が無いのです。』と言います。即、「つくってみましょう。」と安請け合いをしてしまいます。


材料を「イチイ(オンコ・一位)」にします。先日、製材所のY社長からいただいたものです。その一端をつかうことにします。

単にジグソーでカットし、表皮を削り取り、そして形を多少整えるだけです。当初は簡単にできる、と考えていました。

本来、「イチイ」は密度が濃く、それ自体が艶(つや)を持っています。仕上げは、「クルミ(胡桃)」や「アマニユ(亜麻仁油)」等の植物油をオイルフィニッシュとして使うつもりでした。

ところが、実際には結構厄介です。「アマ(腐り)」が入っています。本来は、この「アマ」を削除した後に現れる自然の形やラインを生かすべきです。このラインには、人の手ではとても作り出せない、自然の造形美があります。極めて大胆で、そして繊細な美しさです。

しかし、このアマを取り除くには相当な時間を要しそうです。妥協することにします。プログラムが少しずつ変化してきます。植物油だけでは、アマのザラザラ感を落ち着けることは難しそうです。結局、「漆仕上げ」になります。


台に脚(あし)をつけることにします。ほんの4mmほどの高さの脚です。この取付けは、トリマーで溝を掘り、別の材を埋め込む方法にします。

定規(じょうぎ)は、適当な板を「両面テープ」で貼り付けるだけです。これまで何回か経験してきた内容です。実際の作業は、ほぼ一瞬です。

次は、全体の磨きです。結構頑張って磨きます。この段階のイチイは、丁度、焼く前のステーキに似ています。アマの白い部分が脂身です。まあまあ、です。

しかし、漆を塗ると不満足な箇所が浮上してきます。もっともっと削除すべき箇所があるのです。これだけはセンスの世界です。落ち着いてから手直しすることになります。

『ケヤキ(欅)には漆が似合う。』、『イチイに塗装を施すには勿体ない。』と言われています。しかし、「イチイと漆」のコントラスト(contrast)も見事です。

或いは、contrast(対比) というよりも、compatible(相性)が適語なのかも知れません。表皮を削る前と漆をかけた後とのcontrastが劇的です。


早朝、K社長が、鯉(こい)に餌(えさ・食パン)をやっています。声をかけて、「額」の進捗状況をご報告します。つい昨日塗った漆の様子をご覧になり感激してくださいます。

しかし、本番はこれからです。さまざまな事情をかい潜(くぐ)りながら、是非、満足する作品に辿(たど)りつきたいところです。

2013/07/17(水) 12:47

曇天から快晴に変わります。先般、雨が続いたことで、庭全体の土は湿っています。その状況から、鉢への水遣りはしていませんでした。

しかし、「ヤマシャクヤク(山芍薬)」の葉が、丸まっています。どうやら水不足のシグナルのようです。鉢植えは気を使います。慌てて、早朝から園芸作業です。ナスが好調です。20個ほどもブランブランに生っています。


ここ数日のテーマは、「額づくり」です。漆仕上げです。出来るだけ木肌を整えるつもりでした。ここ4日間ほどは「木地調整」に没頭します。不乱に、です。40本ほどの材です。結構な時間を要するものです。少し鍛えられました。

その「木地調整」を、今日の昼前に終えます。やや、妥協のむきはあるものの、180番、240番、そして400番のサンダーで磨きあげます。ようやくの感はあるものの、次の工程に入ることができます。

「塗り」です。今回は、「組立前の塗装」です。その理由は、組立前の方が塗り易いことにあります。仮に不満足であれば、組立後に手直しは可能なのです。


数が多いことで、「刷毛(はけ)」を使うことにします。実は、小作品への塗りの場合には、「拭紙」や「筆」を使っています。

しかし、今回は、専用の、「人毛」の「刷毛」を使うことにします。腰が強く、毛の密度が濃いことから、薄く延ばすには持って来い、なのです。しかし、少し?ドキッとします。

どうしても、芥川龍之介の「羅生門」の「老婆」を思い出してしまうのです。おっかない次元です。子供の頃に一瞬出会った怖さは、50年以上も経っても怖いのです。不思議です。

今日は、数日前の雨の後です。そして気温が高いです。漆の乾き易い条件下です。やはり、刷毛で塗った直後、即、拭き取ることにします。1本ずつ処理します。モタモタしていると、乾きが進み、拭き取れなくなるのです。

簡単な作業ですが、長時間に及びます。4時間、ぶっ通しです。少し、根性を要します。淡黄色の青森ヒバが、「生漆(きうるし)」を塗って拭き取ると、赤味を帯びてきます。やがて数分の時間を経て、黒っぽい赤になります。


長時間の継続を支えるのは、この変化です。チラチラと眺めると、どこからともなく意欲が湧いてくるのです。

一般的には、「拭漆(ふきうるし)」で「艶(つや)」が生まれるのは、3~6回を繰り返して、です。

2回目からは、1回目よりも時間を要しない筈です。しかし、今日の、4時間の作業を思い出すと、すこしビビッてもいます。また、1回目にしては、結構な美しさです。

ある視点では、今日の1回目で妥協しても良さそうなのです。ま、次回の工程は、明日の様子を見てからになります。


今週末は、県東のM市に行くことになりそうです。一昨日も行った武道館です。

2013/07/16(火) 18:47

朝は曇りでした。日中は、真っ青な空です。今日は、朝の一時、庭に手をかけます。

主に植木鉢です。過ぎた鉢をバックヤード(backyard)に運び、これから主役となるものをクローズアップさせます。

何を植えていた鉢か判断のつかないものもあります。草が植木鉢の主人公になっているのです。10鉢ほどもあります。普段、如何に手をかけていないかの証明のようなものです。

そして、アプローチに食(は)み出ているフキ(蕗)やミズヒキ(水引)の削除です。実は、早朝、友人がお見えになります。開口一番、『草はとらないのですか。』と言われます。気にはなっていたのですが、雨続きで妥協していたのです。

まだ涼しい時間帯の2時間ほどです。ほんのそれだけで、環境はガラリと変化します。同時に、気持ちがリフレッシュします。


今日の工房作業の場所を庭に設定します。テーマは、「額のフレームづくり」です。昨日、昇降盤で概ねを加工しています。

その面取り(稜角の鈍角化)からです。トリマーに「坊主面ビット」を装着して削るだけです。仕事は電気がしてくれます。短時間で終えます。

しかし、この後は手作業です。実は、如何に優秀なトリマーであっても、加工面の全ては完璧にはならないのです。逆目(さかめ)になっているところもあります。特に「青森ヒバ」は、途中から目の方向が変わっているものもあります。

このままの状態での塗装は無理です。塗りの前に、「サンダーがけ」です。特に、漆をかける場合には、この工程を経るか否かで、結果が美しくも、醜くもなります。

この作業は、完全な手仕事です。1本ずつ、そして1面ずつ、状態を確認しながらの木地調整です。この段階から「軍手」を穿きます。老いた手であっても、ピュアーな木肌は、脂(あぶら)を吸い寄せるのです。気を使うところです。



取り敢えず、180番と240番を使います。木を磨く、という表現が合っているようです。

それなりの力を要します。腕の筋肉に張りが出てきます。ビッショリと汗をかきます。結構な時間を要する工程です。

今日は、全体の1/3ほどで妥協します。残りの20本ほどは次回の楽しみに残します。

やがて、この磨きを終えた後、更に400番で仕上げるつもりでいます。外に出す「額」です。完璧を目指したいところです。




2013/07/13(土) 17:16

昼前から降り続いています。このところの雨量は結構ある筈ですが、家の前の小川は、水深10cmほどです。気温は低く、厚手のトレーナーを着こまないと寒いほどです。

今日の工房作業には、考える時間を多くとりました。今日は、刃をあてる作業です。材の1角を切り取る作業です。深さや奥行に結論を出せないでいたのです。その値が額全体の雰囲気に反映するからです。

一旦、作業が始まってしまえば、途中からの変更は難しいのです。最初の決断には勇気が必要です。慎重にならざるを得ない世界です。悩んだのは、アクリルや裏板の収まる溝の深さです。浅くすると、絵自体がフレームの奥になります。

そのことで、額が主張し過ぎるようなのです。先日つくったサンプルよりも深くするつもりでした。しかし、一旦深くしたものは元に戻せないのですが、浅くした場合は、後で手直しはできます。


その誘惑が耳元で囁きます。丁度、魔王のように、です。北欧デンマークの物語をゲーテが翻訳し、シューベルトが曲をつけたと言われている「魔王」です。昔見た、暗闇の森で誘惑される場面を思い出します。

結局、手加減します。方針が決まりさえすれば、あとの作業は、然程考える必要の無い単純作業です。やや不満足はあるものの、全ての加工を終えます。ツールは、轟音を発する、ゴツい昇降盤です。切り口は醜いのですが、テーブルが広く、安定感があるのです。

この作業のポイントは、材を、如何に定規にピタリとあて続けて送るか、です。しかも、回転する鋸(のこぎり)が相手です。ぼんやりとした精神状態ではすべきでない工程です。充実した気力で、冴えた頭脳で、そして生き生きと作業したいところです。

コーナーの切り取りを無事終えます。その結果、切り取られたものが細い角材になって残ります。これはこれで活躍の場面が出てきます。あれこれの小さい細工には不可欠の材料なのです。


次は、フレーム全体のデザインの加工です。取り敢えず「坊主面ビット」を試してみます。

勿論、サンプルをつかって、です。大きめのRを使ってみます。正面が平べったい感があります。それでも、清潔感はありそうです。

ある専門家が、『板画(版画)の額はゴチャゴチャしたデコレーションでないのが良い。』と言っていました。本番については、今晩、あらためて考えることにします。



2013/07/12(金) 17:43