朝から小雨です。小雨というよりは、霧雨の表現が適当なようです。作業には丁度良さそうですが、じっとしていると寒いほどの気温です。

雨に似合う、といわれる、あじさい(紫陽花)が咲いています。そして、ネム(合歓)も咲いています。実際には、数日前から咲いていたようですが、花を見る余裕も見失っていたことになります。


「額」をつくっているところです。作業自体は簡単(の筈)です。しかし、つくるのは12面です。数が多いことから、結構な時間を要します。

一昨日、フレームに1回目の「拭漆(ふきうるし)」をします。漆に限らず、1回目の塗りの後は、木肌が立つ傾向があります。ザラザラになるのです。しかし、今回は然程(さほど)ではありませんでした。昨日、ザッと400番のサンダーをかけます。


今日は2回目の塗りです。朝食後、即、作業の開始です。1回目では4時間ほどを要しました。

2回目はそれよりも短縮する筈の目論見でした。しかし、朝の7:30過ぎからスタートして、終えたのは午後の1;30です。6時間の只管(ひたすら)の作業です。

当初は、塗りを1回にすることも考えていました。しかし、2度目を終えると、全く異なる世界が出現します。艶(つや)もそうですが、色の「深さ」です。

一般的な「拭漆」は、やや、濃い目に仕上げます。濃すぎる、と思っていても、やがて、時間を経ることで透明化する傾向があるからです。以前にも書きましたが、漆の世界では、この現象を「色が上がる」と表現しています。落ちる、ではなく「上がる」です。

「掏(す)る」ではなく、敢えて「当たる」と表現する「アタルメ(スルメ)」に似ています。


慌(あわ)ただしかったのは、塗った材の置き場です。特に今日は小雨です。

四阿(あずまや)の屋根の下に何とか収めます。漆の乾燥は、本来、「漆風呂(うるしぶろ)」でします。しかし、今回のような場合は例外です。中に入りきらないのです。

漆の乾燥の好条件は、高い湿度と温度、そして無風、といわれています。しかし、今日は、時折の風です。条件の100%は満足しないものの、結構、早い乾燥です。ま、何とかなりそうです。

林立するフレームを見るのは久しぶりです。昔、自宅近くのS建具屋さんで見た記憶があります。懐かしく、そして、不思議な世界です。実は、次回の課題は、この世界のものです。イメージを膨(ふく)らませることにします。

2013/07/18(木) 16:13