
曇天から快晴に変わります。先般、雨が続いたことで、庭全体の土は湿っています。その状況から、鉢への水遣りはしていませんでした。
しかし、「ヤマシャクヤク(山芍薬)」の葉が、丸まっています。どうやら水不足のシグナルのようです。鉢植えは気を使います。慌てて、早朝から園芸作業です。ナスが好調です。20個ほどもブランブランに生っています。
ここ数日のテーマは、「額づくり」です。漆仕上げです。出来るだけ木肌を整えるつもりでした。ここ4日間ほどは「木地調整」に没頭します。不乱に、です。40本ほどの材です。結構な時間を要するものです。少し鍛えられました。
その「木地調整」を、今日の昼前に終えます。やや、妥協のむきはあるものの、180番、240番、そして400番のサンダーで磨きあげます。ようやくの感はあるものの、次の工程に入ることができます。
「塗り」です。今回は、「組立前の塗装」です。その理由は、組立前の方が塗り易いことにあります。仮に不満足であれば、組立後に手直しは可能なのです。

数が多いことで、「刷毛(はけ)」を使うことにします。実は、小作品への塗りの場合には、「拭紙」や「筆」を使っています。
しかし、今回は、専用の、「人毛」の「刷毛」を使うことにします。腰が強く、毛の密度が濃いことから、薄く延ばすには持って来い、なのです。しかし、少し?ドキッとします。
どうしても、芥川龍之介の「羅生門」の「老婆」を思い出してしまうのです。おっかない次元です。子供の頃に一瞬出会った怖さは、50年以上も経っても怖いのです。不思議です。
今日は、数日前の雨の後です。そして気温が高いです。漆の乾き易い条件下です。やはり、刷毛で塗った直後、即、拭き取ることにします。1本ずつ処理します。モタモタしていると、乾きが進み、拭き取れなくなるのです。
簡単な作業ですが、長時間に及びます。4時間、ぶっ通しです。少し、根性を要します。淡黄色の青森ヒバが、「生漆(きうるし)」を塗って拭き取ると、赤味を帯びてきます。やがて数分の時間を経て、黒っぽい赤になります。

長時間の継続を支えるのは、この変化です。チラチラと眺めると、どこからともなく意欲が湧いてくるのです。
一般的には、「拭漆(ふきうるし)」で「艶(つや)」が生まれるのは、3~6回を繰り返して、です。
2回目からは、1回目よりも時間を要しない筈です。しかし、今日の、4時間の作業を思い出すと、すこしビビッてもいます。また、1回目にしては、結構な美しさです。
ある視点では、今日の1回目で妥協しても良さそうなのです。ま、次回の工程は、明日の様子を見てからになります。
今週末は、県東のM市に行くことになりそうです。一昨日も行った武道館です。