奥州北端の村境(村外れ)にも春が来ました。

ここしばらくは駐車場の「リセット(reset)」作業です。尤も、駐車場とはいうものの、畑、資材置き場、植木鉢置き場等兼の、猫の額(ひたい)程度の空間です。その駐車場が未だ冬の状態であったのです。

「リセット」というのは、その空間を、雪に埋まる以前の状態に復元する、所謂(いわゆる)、春の装(よそおい)いへの変換作業です。尤も、その装(よそお)いは、半年後には再び「冬バージョン」に変換されるのですが・・・。

作業中、寺山の歌、『村境の春や錆びたる捨て車輪ふるさとまとめて花いちもんめ』を思い出します。蛇足ながら、寺山は、筆者の高校先輩です。

特に資材は雑多です。鉢入れ用のコンテナー(container)は、一度、水に浸け、タワシをかけ、綺麗な水をかけて乾かします。この洗い方は、丁度、食器や「大根」を洗う要領(コツ)に準じます。しかしこの歳です。100枚ともなると、それなりの「根性」を要します。

並行しての「畑づくり」です。「苗」の殆どは「種」から育てたものです。その結果、無数の「苗」が生じています。しかし、植える場所は、ほんの「猫の額(ひたい)」程度です。そのため、その殆(ほとん)どは処分の対象になります。「哲学的」な次元に浮遊している今年の春です。

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2025/05/21(水) 09:01
定義では、3月~5月が春です。しかし、今年の5月は、30°を越える日もあります。夏、さながらです。

いつもは時間差で出回る「ワサビ」、「シドケ」、「ボンナ」、「フキ」、「ゼンマイ」、「ワラビ」、「タラノメ」、「ササダケ」、「ミズ」、「ウド」等々が一斉(いっせい)に出回っています。春の珍味のあれこれを同時に堪能する春です。

そして、「畑づくり」に急(せ)きたてられます。「花」同様、「野菜作り」への「憧れ」は「寒さの反動」なのでしょう。冬が厳しければ厳しいほど、春に憧(あこが)れるセオリー(theory)が存在しているようです。

まず、「苗づくり」です。冬期間に買い溜(だ)めしておいたあれこれの「種」を「種蒔きトレイ」に蒔(ま)いておきます。

次に「畑づくり」です。「黒土」、「モミガラ」、「コメヌカ」、「肥料」等を攪拌(かくはん)し、均(なら)し、それらしい環境をつくります。

そして、愈々(いよいよ)の「苗(なえ)植え」です。それらの殆(ほとん)どは、「種」から育てたものです。概算では、950苗ほどもありました。「猫の額(ひたい)」ほどの畑です。困ったことです。

結局、つくった「苗」の「トマト」、「キュウリ」、「マンズナル(ササゲ)」、「ニンジン」、「エダマメ」、「ネギ」、「ニラ」、「ピーマン」、「スイカ」、「ラディシュ」、「シュンギク」等々を植えます。

話は飛びますが、ここ数年を振り返るとき、最も重宝(ちょうほう)するのは「ネギ」でした。「鍋(なべ)」は然(しか)りですが、朝食の「納豆(なっとう)」とのコラボは絶品なのです。


他方、工房で当面している課題は「Wood Block」の「マレット(Mallet・撥(ばち)」づくりです。作業は未だですが、作り方の構想らしきものは浮かびつつあります。材には、「軸(じく)」は「欅(ケヤキ)」、「ボール」は「一位(イチイ)」が如何(いかが)かと思っているところです。


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2025/05/18(日) 15:41
『♪ 柱のキズは一昨年(おととし)の五月五日の背比(せいくら)べチマキ…』のように、5月5日に「粽(ちまき)」を戴きました。昔のあれこれが思い出される瞬間でした。奥州最北端の「桜祭り」が閉会しました。そのバトンを受けとるように、春の草花が咲き乱れています。即、「切り花」にして花瓶に活(い)け、書斎に置きます。


暖かくなると、アクティビティ(activity・能動的)になります。満を持しているあれこれの課題に追い立てられています。

本来は「畑づくり」を優先するタイミングです。しかし、このところの「花冷え」と「雨」です。結局は「工作室」に籠(こも)ります。

今回の課題は、「percussion(パーカッション・打楽器)づくり」です。このテーマは、一昨年から継続してきたものです。これは、ご年配の方々へのプレゼントのつもりです。

実は、地元のミニ演奏会を予定しているところです。その折、お出でになった全員が、「パーカッション」を手にして、演奏に参加していただく企てがあります。「打楽器」は、その「tool(ツール)」のつもりです。

今回は、その中の「Wood Blok(ウッドブロックス)づくり」の試みです。これは、「木魚」のような音を発する打楽器です。

勿論、これまでの人生のように、その作り方は「右も左」も解らない世界です。当初、イメージした作業内容は簡単な筈でした。しかし、事前に検討すべきあれこれがあります。

「設計」、「資材の検討」、「工具の検討」、「製材」、「鉋掛(かんなが)け」、「仕上げの仕方(しかた)」等です。

更には、それら遂行のための多岐に及ぶ選択肢も潜んでいます。何よりも、「工芸品」としたい「楽器」です。「簡単」、とはいうものの、長時間に及ぶ「コツコツ」とした手作業が要求されます。

準備した「工具」は「丸鋸(まるのこ)」、「ボール盤」、「自動鉋(プレナー)」、「角鑿(かくのみ)」、「ベルトサンダー」、「サンドペーパー」、「インパクトドライバー」、そして各種「ビット(bit)」等です。

しかし、それらの工具を使うのは久しぶりです。実際には、様々な支障を孕(はら)んでいました。

先ず、それぞれの工具の使い方を失念していることです。また、スライド部分の油分の固まりによる膠着(こうちゃく)、「チャック(締め付け具)」の見失い等です。


朝刊の「短歌欄」をみるのが楽しみのひとつです。県内数ヵ所の「結社」の作品が掲載されています。つい先日、次の歌が載っていました。

『冬日さす部屋に正座しひもときぬ 著者みちこさまの「ゆふすげ」を(石渡淑子・青森群山)』

この「ゆふすげ」は、筆者の書斎にもあります。出版と同時に、東京にお住まいの友人T君が届けてくれたのです。自身はこれまで、30回以上も読み繰り返しています。

多くの「歌詠み」に届き、「お手本」として読み継がれていることを知ります。今は91歳のみちこ様です。「シューベルトのセレナーデ」を再び聞きたい思いが募(つの)ってまいります。

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2025/05/07(水) 11:02
地元割烹旅館のご厚意をいただき、先夕、「花見の宴」を得ました。花は散り始めていました。しかし、流石(さすが)に、ライトアップされた庭は至福の域でした。

しかし、集まった方々は同期生です。前回の参加者は、今はいなく、丁度、良寛和尚の、『散るさくら残る桜も散る桜』の歌、そのものです。更に、集まった面々は80歳です。既に会話の作法も出来なくなっています。頓珍漢なのです。

丁度、紀貫之(きのつらゆき)の、『人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける・・・あなたはどうだかわかりませんが、ふるさとの梅の花は、変わらず咲き誇り、いい香りを放っていますよ。?』のようです。「引出物」に、ここ数十年、つくってきた「木工作品」を提供するつもりでしたが、それすらも拒否される有様でした。結局、それら作品は自宅に持ち帰る羽目になりました。

更に、80歳を祝い、当日の朝、「お強(おこわ・赤飯)」を作って持参しましたが、それについても触れられることはありませんでした。まさしく、「荒城の月」でした。『千代の松ヶ枝分け出でし昔の光今何処・・・昔、込み入った松の枝葉を縫って杯に降り注いでいたあの月光の力は何処に失せたのか・・・。』です。

他方、会場提供の女将(おかみ)さんからは、殊更のおもてなしを戴きました。ところが、『来年は私が仕切ります。』、と宣(のたま)います。困ったことです。


美術の田村先生の訃報(ふほう)が届きました。「花見の宴」で話題になった直後でした。友人の居酒屋の壁の「マルコポーロ」や、自宅書斎の「ビーナス」の「レリーフ」、そして、且(かつ)て通学した野脇中学校の階段の「踊り場」に描かれていた「最後の審判」が赫奕(かくやく)として蘇(よみがえ)ってきます。この絵は、70年ほど前、姉も参加して描いた「鉛筆画」でした。

今、その中学校は名も形跡も失い、今は、市民文化会館になっています。矢のように過ぎていく時を思い知らされています。合掌。

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2025/05/03(土) 12:21
いい季節が巡(めぐ)ってきました。この頃になると、お袋が、『ようやく忍苦の冬が終わり、このヨーク一帯・・・』と、呟(つぶや)いていたことを思い出します。

今から70年ほど昔のことです。当時の暖房施設は、今ほど優れてはいなく、奥州北端の冬は厳しいものでした。その冬を凌(しの)いだ思いを声に出していたのです。

『ようやく忍苦の・・・』は、「リチャード三世(シェークスピア著)」の「出だし」です。春になって一面の緑になった「ヨーク地方(イギリス北東部)」の描写ようです。

いつの間にか、その「春」が奥州最北端にも巡ってきました。庭からフキ、ミズ、シドケ、ボンナ等を採り戴いているところです。極めて、良き哉、です。


雨が続いています。畑作業を遠慮し、工作室で「T字パズル」づくりを楽しみます。これは4個のパーツからなるパズルです。実は、これを、明日の会合の「引出物(ひきでもの)」にするつもりでいたのです。

以前つくったことのあるものです。そして、単純な加工の筈でした。しかし、「改めて」つくるとなると、それなりに手応えのあるものです。

使った工具は、定規はじめ、丸鋸(まるのこ)、プレーナー(planer・平削盤・自動鉋)、ベルトサンダー、サンドペーパー、ジグソー、他に塗料関係です。

作業で最も難しい工程は「コーナー」の加工です。「丸鋸」での「(内角)90°」の加工は困難なのです。今回は「ジグソー」を使ったものの、やはり、醜くい結果になりました。悩むところです。

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2025/04/29(火) 12:29
駐車場の、あれこれの鉢が満開です。つい数年前に植えたものの、既に「何の木」であるかを失念しています。困ったものです。おそらく、「桃」、「梅」、「りんご」等だった筈(はず)です。


先日、免許更新のための高齢者講習を受けました。外の世界に馴染みのないことから、新鮮と思える、いくつかの場面に遭遇します。

1、 自動車学校事務室中央の机に「商売繁盛」のポスターがありました。「通学者へのサービスの啓蒙」でないことに違和感を覚えました。
2、 待合室に「おせっかいコーナー」の表示がありました。聴き慣れない表現に驚きます。
3、 同じく、一角に「カップヌードル」の販売所があります。「大100円」でした。おそらく、委託販売のようです。同じく、「お菓子」の「予約受付所」もありました。
5、 同じく、「仮免失敗の極意」の表示があります。聴き慣れない「言い回し」に違和感を覚えました。
6、 講習会参加者の服装は、講師も受講者とも、全て「帽子」と「マスク」を着用しています。尤も、講師のマスクは顎(あご)にかけたまま、「口角沫(あわ)」を飛ばしていました。
7、 筆記試験中、係員がピタリと傍(そば)に着いていました。その「鼻息」が気になるところでした。つい、「離れてくれませんか。」と訴(うった)えました。
8、 (答案用紙用に渡された)「鉛筆の芯(しん)」が「尖(とん)がって」いませんでした。許可を得て、自宅から持参したものを使います。受講料1万円にしては「お粗末」に思えました。

等々です。自宅に籠(こも)る生活とは異なる世界に触れました。それ等は兎も角、テストでは、「記憶力」の衰えを嫌というほど自覚させられました。前回は、こうではなかったのです。次回の更新時は更に衰えている筈です。大型特殊免許がなければ、タイヤショベルの運転ができなくなり、自宅前の除雪に困ることになります。

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2025/04/28(月) 07:43