昨日の最高気温は30℃、今日は29℃です。例年になく暑い6月です。しかし、このところ、「地球温暖化」に触れることは全く無く、何となく異様です。

或(ある)いは、「箝口令(かんこうれい)」が敷(し)かれているのかも知れません。朝7時のニュースは、開口一番、『クーラーをお使いください。』と訴えていました。

しかし、当地は奥州北端です。朝は「ストーブ」を欲しがる今の季節です。「クーラー」なんぞには無縁の生活なのです。

日本を代表するN局であっても、所詮(しょせん)は、北日本なんぞは度外しで、首都圏だけを主人公として「読み上げ原稿」をつくっているようです。ま、いいか。


朝は園芸です。先ずは、あれこれの状況確認です。トマト、キュウリ、ピーマン、ナス、シュンギク、パセリ、エダマメ、スイカ、ハクサイ・・・等です。

ササゲは「摘芯(てきしん)」、トマト、キュウリは「網(あみ)」への誘引です。他に、「万年青(おもと)」には「増し土」、「イチゴ」には「施肥」です。


園芸後は「漆工」です。実は、昨年手がけた「あれこれ」の課題が「待機」しているのです。「弁当箱」、「汁椀(しるわん)」、「重箱」等の「手直し」です。

「重箱」は古くから我が家にあった「輪島塗」や「津軽塗」等です。しかし、乾燥による「割れ」がすすんでいました。

数セットの「弁当箱」は昔、筆者がつくったものです。しかし、使い込んできたことで、無数の「瑕(きず)」が目立っていたのです。

「烏滸(おこ)がましく」も、その修復を試みようとしました。作業内容は、「割れ」には、「漆」と「砥粉(とのこ)」を練り合わせた「コクソ(木屎)」を埋め、乾燥させ、「サンドペーパー」等で磨き、更に漆を塗り、磨き上げるだけです。

しかし、結構な時間を要する作業です。しかし、この作業には楽しみが潜んでいます。「コツコツ」とした「積み重ね」の如何(いかん)が、そのまま結果に反映します。それを確認できる作業なのです。

丁度、アクセス(access)でのプログラムづくりや、因数分解の過程に似ているようなのです。


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2025/06/19(木) 05:00
昨日の天気予報が、『東北も梅雨入り』を報じていました。ところが、この「東北」の意味が解らないでいるところです。

「梅雨(つゆ)」が存在しないといわれる奥州北端は、「東北」には含まれないことになりそうなのです。

尤も、所詮(しょせん)は「倭(やまと)」には含まれていなかった「辺境の地」です。「梅雨」ごときで議論するには及ばないのです。

つい先般、厳冬を越えたとばかり、と思っていました。それが、いつの間にか夏になっています。既に、「秋の序奏」が始まっていたのです。


北国の奥州の北端にも蠅(はえ)が出始めています。数年前、来宅していた幼児が、この「蠅」に怯(おび)えて大騒ぎしていました。

実は、彼の住む都会のマンションには「蚊(か)」や「蠅」は存在していなく、「蠅(はえ)」を見たことがなかったのです。


短時間ながらも、朝のひと時、今日も園芸作業を楽しみます。今日の課題は「わさび(山葵)」の地植えと「ニンジン」の「間引き」です。

「わさび」はこれまで「蹲(つくばい)」に入れていました。それを「畑」に移植する企てです。

「ニンジン」は、春、「種」から育てたものです。その間隔が密集していたことから、それを10cmほどになるように「間引き」します。

他に、「剪定(せんてい)」もあります。「ナス」、「Pマン」、「キュウリ」、「スイカ」、「トマト」、「ササゲ」、「メロン」、「シュンギク」・・・等です。

それらの殆(ほとん)どは、初めて経験する作業です。失敗覚悟で挑戦することになります。もはや、この歳です。今更何があろうと問題は無さそうなのです。


外での作業が続いています。日焼けが進んでいるようです。

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2025/06/16(月) 13:36
昨日は「パラパラ」ながらも、雨に恵まれました。「パラパラ」であっても、朝夕の水遣(みずや)りを欠かせない老骨には歓迎すること頻(しき)りでした。

一転して、今日は、「抜けるような青空」です。June bride(6月の花嫁) ではなく、June bright(6月の輝き)です。

即、今日も園芸作業を楽しみます。主要テーマは、やはり、「草取り」です。この季節の「草」は、いくら取り除いても次々に「湧(わ)」いてきます。アスファルトを突き破って出るほどのエネルギーを持っているのです。

それでも、とり続けることで、やがては、その一切は視界から消え去ります。不思議な世界です。

とはいうものの、「草」にはとり頃があります。往々にして、強い「草」は、地表に出ると同時に「花」をつけています。そして、間もなく「種」をつけます。その「種」が拡散する前に摘まなければ、天文学的な作業量になってしまいます。


「何だ彼だ(なんだかんだ)」の葛藤(かっとう)を経て、そして、完璧には遠いものの、このところ続けてきた「草取り」は一段落を迎えました。結果はやはり散髪後のように「さっぱり」としたものに変貌(へんぼう)しています。


他方、先般植えた「苗」の何れも極めて順調な成長を見せています。そろそろ「追肥(ついひ)」の時期のようです。今日は、「施肥(肥料やり)」を断行します。

肥料の「三要素」は、「窒素・リン酸・カリウム」と言われています。因みに、「窒素」は「葉」、「リン酸」は「実」、「カリウム」は「根」の成長を助長するようです。

それらを混合した「化成肥料」は、既に「苗の植え付け」前に「土」に混ぜ込んでいます。今日は、新たに「木灰」を追加することにしました。

繙(ひもと)くと、「木灰」の成分は主に「石灰(カルシュウム)・リン酸・ケイ酸・カリウム」で、その効能は植物の生長を助長する、とありました。

因(ちな)みに、「窒素・リン酸・カリウム」を日本人の食事に例えるとき、「穀類や肉等」の「エネルギー源」に相当するようです。

それに対して「木灰」は、「昆布・野菜・塩分・糖分・等」に該当するという説があります。これが「焼畑農業」がなされる所以(ゆえん)のようです。

因みに、「大豆」を主食とする山岳地方には、「喉頭癌」が多いそうです。その理由に、「海藻」の摂取の困難さがある、という説があります。


「木灰」は、「工作室の薪(まき)ストーブ」の中に収まっています。それを「撒(ま)」くことにしました。

他の「栄養源」には「酢水(すみず)」もあるそうです。学校で習わなかった世界に初めて触れているところです。今になって、深遠(しんえん)な世の中の一端に触れようとしています。
2025/06/16(月) 05:20
南の「線状降水」を憂(うれ)いています。他方、北は穏やかな晴天です。今日の課題も、自動的に「草むしり」に落ち着きます。

このところ、数日に及んでいた「草むしり(毟り)」です。今日は、大き目の「鉢(はち)」の草取りです。「夏櫨(なつはぜ)」、「さつき」、「けやき(欅)」、「胡桃(くるみ)」、「モミジ」等です。

鉢に蔓延(はびこっ)ている草の特性はそれぞれ異なっています。結構な腕力・指の力を要するもの、スッと抜き易(やす)いもの、根の深いもの、地面ギリギリでプチッと切れるもの等です。とはいうものの、単なる「鉢の草取り」です。極めて簡単な作業です。時間は要しましたが、今日で目出度く、予定したすべての「草取り」を終えることができました。

しかし、次の課題が待っています。最初に「草取り」をした「イチゴ」や「畑」等に新しい草のが生えてきているのです。エンドレスに続く、とも思える「草取り」に、普遍の宇宙の原則を垣間見ることができます。極めて哲学的な「命題」でもありそうです。


2~3日前、ホームセンターに寄りました。駐車場一杯の車でした。一般的に、家庭菜園の「苗植え」は5月の連休頃のようです。しかし、奥州の北では、その頃は寒さで育たないのです。北の「苗植え」は、6月の今頃が適期です。やはり、園芸コーナーは人でごった返していました。彼らの目的は、やはり「苗」の入手が「目論見(もくろみ)」のようでした。

筆者も、その雰囲気に釣(つ)られ、つい、「里芋(さといも)」、「メロン」等を入手してしまいます。狭い畑です。植える場所が無いことを知っているのに、です。

「里芋(さといも)」を育てることも「メロン」も、これまでの人生で経験しなかった世界です。一度経験してみたかっただけなのです。今後の成り行きにワクワクしながら、毎日対面することが目的なのです。

他方、「種」から育てた「ニンジン」は極めて健康そうです。無数の葉が、日に日に、それらしくなっていっています。

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2025/06/10(火) 13:42

曇天(どんてん)ながらも雨のない日です。今日も、園芸作業を楽しみます。テーマは、「万年青」の「草取り」です。

この「万年青(おもと)」は、7~8年前、庭の「万年青」の脇芽を「欠(か)」き、鉢に植えていたものです。それがいつの間にか大株に育っていました。

元々(もともと)は、「斑入り」でした。しかし、移植の作用の所為(せい)か、白い「斑(ふ)」が明確でなくなっています。それでも130年以上、我が家に連れ添った文化です。

折に触れ存知よりの方々に貰(もら)っていただいています。それでも80鉢ほどは残っています。歳も歳です。そろそろ、「嫁入り先」を考えてやる必要がありそうです・・・。

文字通り、「万年青」はいつも緑です。縁起の良さから、徳川家康が好んだ、の説があります。或(ある)いは、江戸幕府が長く続いた原動力であったのかも知れません。

今日は日曜日です。散歩する方々がいつもより多く、拙(つたな)い草取り作業をご覧になる方が多くいました。

中には、怪訝(けげん)な顔で、そして物珍しい面持(おもも)ちで、作業の成り行きをご覧になっている方もお出ででした。

「どうぞお持ちください。」と勧めましたが『置き場所がありません。』と、遠慮します。

億劫(おっくう)だった「万年青の草取り」でした。しかし、実際には、ほんの2時間ほどでやり終えます。

他方、「猫の額(ひたい)」ながら、「畑」もまた劇的に変化を見せています。「マンズなるササギ」の先端は網(あみ)に絡(から)み始めています。

「イチゴ」は、小さいながらも、赤い実が生(な)っています。トマトも、まだグリーンながら、たくさんの実をつけています。ワクワクさせられている初夏です。


『 いかにせむ 山の青葉になるままに 遠ざかりゆく 花の姿を(俊恵) 』


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2025/06/08(日) 14:48
日本の四季の定義は、冬は12月~2月、春は3月~5月、夏は6月~8月、そして、秋は9月~11月です。

今日は、初旬ながらも6月です。既に「夏」です。「必殺・・・」の『・・・春とおもえば 夏が来て 夏とおもえば 秋が来て 所詮最後は 寒い冬・・・』の通りです。

流石に夏です。暑い日中です。この日記のタイトルを、「夏のイントロ」ではなく、「秋のイントロ」とすべきところです。

その中、お世話になっている市内法人の会議に出席します。車での外出は久しぶりです。緑が輝き、今が、activity(活動的)になっている自然で、最も素晴らしい瞬間であることを再認識させられます。

つい、あちらこちらに目が及びます。「田植え」が終わっています。八甲田の「雪形」が昔のまま、キラキラと輝いています。

「雪形(ゆきがた)」は山の残雪がつくる「形」のことです。地元の人には、その「雪形」に、それぞれに名前をつけ、親しみ、そして、農作業のタイミングの目安等にする文化があります。

全国的な傾向として、その名前は、駒(馬)や蝶(ちょう)が多いようです。しかし、奥州北端の八甲田の「雪形」には名前がついていないようです。筆者の高校時代は、「yz」で知られていました。

高校時分、明確な「yz」の到来は、北国の「夏の到来」を意味していたようです。今日、会議会場に向かう折、その「yz」を覗うことができたのです。極めて、「良き哉(よきかな)」でした。

即、写真に収めようとします。ところが、「撮影スポット」を探すのが至難でした。高校時代、校舎から毎日仰(あお)いでいた八甲田の「スポット」を探せなかったのです。恥を忍び、今回の日記には「ボヤケタ」データーを「アップロード」することになりました。「乞う、ご容赦」です。弁解はするものの、「国のまほろば」を覗(うかが)うことはできそうなのです。

倭建命(やまとたけるのみこと・日本武尊)の「辞世の歌」として知られる『倭(やまと)は国のまほろばたたなづく青垣山籠(ごも)れる倭(やまと)しうるわし』の「倭」は「奈良」のようですが、「北のまほろば」もまた古(いにしえ)から健在しているのです。

やはり、『東嶺(あずまね) 岩木嶺(いわきね) 八甲田山 秀づる山並 青垣なして・・・』の通りです。

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2025/06/07(土) 18:09