昨日よりも低い気温のようですが、依然として暑いです。曇天(どんてん)です。午後、一時的な強い雨です。

下駄(げた)をつくっているところです。高歯のゴツいものです。当地では足駄(あしだ)といっていたようですが、一般的には「南州下駄」というようです。よく解かりませんが、西郷隆盛(南州)と関係がありそうです。

だとすると少しがっかりもします。この種のものは西郷隆盛以前から存在していた筈のものです。少しミーチャンハーチャン的過ぎるのです。

もっとゴツい下駄にゲンコツの名前をつけていたようです。当初の目的はこのゲンコツを目指していたのですが、中途半端なゴツさになってしまったようです。

今朝、O下駄屋さんにお邪魔します。鼻緒(はなお)の件です。当初はご主人に挿(す)げていただくつもりでした。しかし、自力で解決することにします。肝心の鼻緒と金具は頂戴しました。さまざまな柄(がら)の束(たば)の中から『気に入ったものを選んでください。』と勧められます。


歳相応のものに決めます。『これはプレゼントです。頑張ってください。』とプレッシャーをかけられます。

実は、鼻緒(はなお)の挿(す)げ方は何回も見ています。尤も半世紀も前のことです。しかし、それなりの記憶は残っているようです。

そして、何でも知っているWEBにも紹介されています。下手(へた)は承知の上です。失敗することに意味があるのです。難しいのは3つの孔の頂点です。足の親指と人差し指で挟むところです。その長さ調整です。長すぎても短すぎても不満足になる箇所です。

そして下方の2頂点への挿し込みにも原則があります。孔に差し込まれる部分の綿を事前に抜く必要があります。そのままであれば孔に入らないのです。

ま、一応、何とかやってみます。これまで単なる台だったものに緒(お)が挿(す)げられると、やはり下駄らしく見えます。普段目にするのはこの状態なのです。


早速玄関に置きます。一般的でない下駄に、お出でになるみなさんが一様に不思議がります。

初めての試作品です。感激一入(ひとしお)です。しかし、暫(しば)らくは乱暴に履(は)くことになります。矛盾、不具合、不満足等を浮上させるためです。


今日は滑稽(こっけい)なことがたくさんある日でした。つい昨年、地元やお役人の皆さんに気合を入れたつもりですが、まだ懲りないようです。

地方の皆さんとともに国の無能ぶりさを見せ付けられます。国会議員のみなさんに出張ってもらうことになりそうです。全国から注目を浴びてもらうこともこの際必要のようです。

2011/08/16(火) 20:15

昨晩は外泊です。津軽平野のど真ん中です。岩木山はいつものように雄大に裾野(すその)を広げています。嶺には雲がかかっています。ほとんどクリアーな嶺を見ることのできない山です。

富士山もそうですが、岩木山もまた見る位置によって形が違います。H市から見る嶺は不均等な鋭い剣先で、T市からは左右均等に見えます。多感な子供の頃にどの地に育ったかによって、それぞれが持つ山の概念もまた違っているようです。価値観の違いの本質のようです。

朝、W氏から連絡をいただきます。『朝採りトウモロコシがあります。寄ってください。』とのことです。つい先日いただいたばかりです。今日もまたたくさんの丹精を頂戴します。

ご母堂から『早く茹(ゆ)でてください。』のコーチをいただきます。エダマメ(枝豆)は特にそうだそうです。

また、12kgほどもあるスイカ(西瓜)が圧巻です。4種類の大きさが揃(そろ)いました。やはり、今日いただいたものが最大です。続いて先般の小玉です。最小は誤ってツル(蔓)を切った我が家の作品です。大玉ですが小玉よりも小さいです。


いつものことですが、『鑑賞していないで早く召し上がってください。』、と釘(くぎ)を刺されます。それにしてもとても食べきれる量ではありません。少し困っています。有難いことです。

お邪魔した折、カボチャ(南瓜)の棚を写真におさめます。頭上に無数の坊ちゃんカボチャです。一般的ではない光景です。

帰宅後、即、O下駄屋さんにお邪魔します。やはり専門家です。思いもしないセオリーを紹介してくださいます。やはり餅は餅屋です。思いもかけない情報をいただきます。鼻緒を挿し込む孔は直角では無いのだそうです。

今回はご主人が挿(す)げるそうです。残念ながら今日は不在でした。その折に研修させていただくことにしています。奥さんは畑づくりもしているそうです。話は尽きませんでした。新しい世界にまたまた一歩前進できそうです。

今夕(こんせき)からTご夫妻が滞在します。採れたての野菜はじめ地元の旬でおもてなしするつもりです。



2011/08/15(月) 17:41

相変わらずの暑さです。午後、墓参のために遠方に出かけます。工房活動は午前中です。ビッショリと汗をかきます。しかし、その後の爽快感が捨てがたいです。

「下駄(げた)」づくりに目処(めど)をつけることにします。組み立てです。簡単な筈でしたが、実際の工程にはいつも判断が伴います。

板の使い方です。まず、台です。元末(もとすえ)は常識的にするつもりです。木表(きおもて)と木裏(きうら)が問題です。いずれを上にするか、です。

本来?の下駄は、1枚の板を凹凸にカットして左右にするようです。無駄を出さない効率的なカットのようです。その場合、必ず木表と木裏のペアーになる筈です。木表だけのセットは贅沢な下駄ということになりそうです。


そして悩むのは歯の使い方です。普通の下駄の足は構造上、木端(こば)面が土に触れるようです。

これはこれで正解のようです。しかし、高足駄の歯は台に挿し込まれています。そのときには木口が下になっていた記憶があります。

初めてつくる下駄です。頓珍漢(とんちんかん)やトラブルがあって当たり前です。今回は、当初から様子の確認だけがテーマです。結局、1足の下駄にそれぞれの要素が混在します。部材の使い方や寸法が違うことから、よく見るとクラクラしてきます。

仮組みですが、それらしくなってきます。ここまでくると実際に履(は)いてみたくなります。次は鼻緒(はなお)です。この挿(す)げ方はWEBに紹介されています。何とかなりそうです。

しかし、ここから先は専門家に教えを乞うつもりです。近くにO下駄屋さんがあります。明日お訊ねするつもりです。


半世紀前には、「鼻緒」を「挿げる」という言葉は一般的だったようです。しかし、「挿げる」という意味を知っている方は限られてきているようです。勿体無い日本文化です。

今日と明日、「十三(とさ)の砂山まつり」があるそうです。今年も是非お邪魔したいところです。哀愁を帯びた歌に出会うためです。

2011/08/14(日) 14:27

草が大分繁茂しています。早朝は河原の草刈です。大事に育てているものの多くは、一度刈ると復活することは少なく、逆に、歓迎したくない草は2週間ほどで再生します。不思議な逞(たくま)しさです。

今日はその懸念が現実になります。スイカです。草の中に埋まっていたツル(蔓)を刈ってしまいました。収穫にはまだ2週間もある筈のものです。

再生不能です。未成熟らしいものの、暫(しば)らく縁側に置いて眺めてやることにします。


今日も、今夏最高の暑さを更新したようです。工房では5分を持続することが限界です。滝のような汗に見舞われます。室内で30~40分涼み、また工房に入ります。遅々とした捗(はかど)りです。しかし、楽しいです。

当面する課題が「下駄(げた)」づくりです。話は飛びますが、フォルクローレを中南米の民族音楽と訳すのが一般的のようです。しかし、正確?には、それぞれの国や地域に根ざした文化の意味があるそうです。

半世紀ほど前、中南米のフォルクローレを日本の奥州最北端に紹介した方がいます。「セニョール・TAKENAMI」です。彼自身もアルゼンチンやウルグアイ等を回ったほどのタンゴファンです。

また、エトワルドファルー、フロリンドサッソーネやアタウアルパユパンキ等の演奏会では司会をしていました。ユパンキと聞いても今は知る人は少ないようです。

しかし、10年ほど前、ユパンキの名前の店を発見しました。軽食喫茶です。嬉しくなって、オーナーとつい話し込んでしまった記憶があります。

南米のお土産に「ウナペソ(半ペソ)」のコインをいただいた記憶があります。50年も前のことですが新鮮な記憶として残っています。

さて、「下駄(げた)」もまた残しておきたい日本のフォルクローレです。勿論、初めての挑戦です。一般的には「桐(きり)下駄」です。しかし、今回は、当然のように青森ヒバにします。

手始めは自分用です。毎朝通う温泉まで履くものです。多少ゴツいものにしたいところです。今はみかけることの無くなった「アシダ(足駄)」です。一般的には「南州下駄」といわれているものです。可能な限り単純につくるつもりです。


しかし、いざつくるとなるとマゴつきます。小さい頃から馴染(なじ)んでいるものの、2枚の歯の位置関係が曖昧(あいまい)です。

即、普段使っている現物を観察してみます。意外な場所についています。そして簡単な設計図をつくります。とはいうものの、メモ程度です。歯のホゾに対してのホゾ孔の位置だけは記録の必要があります。

昔は睨(にら)んだだけで頭に入っていたものです。衰えた観察力と記憶力の仕業とはいうものの驚くほど鈍くなっています。メモ無しでは3回も5回も計測し直すはめになります。

今日はイントロダクションです。割れの入っている材での練習です。大雑把なカットだけは何とか終えます。


午後、福井県のH氏がお見えになります。いつものことですが、さまざまなヒントをいただきます。ご婦人用の下駄についてアイディアを出してくださいました。量販店では1足数百円で求めることのできる下駄です。その下駄に独自性を持たせるコツを心得ています。

前後して友人のT氏もお見えになります。クワガタ、カミキリ、カブトムシ等に話が及びます。実は、H氏もまた専門家です。さらに、その研究がキノコに関係しています。3人とも同じテーマを共有していることになります。不思議な出会いです。

因(ちな)みに『明日の早朝、様子を見てきます。雨が無いので心配です。』、とT氏が言います。マツタケです。今年も期待したいところです。


昨日、メールが届きます。九州熊本のN氏です。3年前、「ボナセレナこんばんは」の歌詞を教えてくださった方です。

この歌は昭和38~9年頃放送されたNHKのドラマの「二つの橋」の主題歌です。不思議なことに知っている人の殆ど居ない歌です。何でも知っている、といわれるWEBでさえも検索できなかった記憶があります。

因みに、今でも、「ボナセレナこんばんは」を検索するとこの「kuroob's web site にようこそ」が浮かんくるほど、誰からも注目されていないテーマです。その折にご指導をいただいたN氏です。

やはり「ボナセレナこんばんは」を知っている方です。彼もまた定年退職の年齢です。ヨットをつくっているそうです。誰もが憧(あこが)れるものの、多くが諦めざるを得ない夢の世界です。

是非成功し、日本一周、そして大陸までも航海していただきたいところです。

2011/08/13(土) 19:01

朝食前の早朝の墓参です。例年どおり、というよりも我が家の昔からのスケジュールです。本来は明日の13日にすべきようです。

しかし、道路の混雑が天文学的になります。また、早朝というのは、時刻が押すことで暑くなることを慮(おもんぱか)るからです。

同じ考えの皆さんは結構多いものです。前日の12日でも、参拝者は結構な数です。しかし、今日は5~6年前ほどではなくなっています。車の移動は円滑です。ところが、要した時間は4時間ほどです。多いです。

線香をあげるのはいつもどおりの5~6箇所なのですが、その場所に至るルートが曖昧(あいまい)になっています。更に、あちらこちらの落葉松(からまつ)や杉木立(こだち)が伐採されています。景色が大きく変わっているのです。


帰路、W工房にお邪魔します。セロリ、カボチャ、スイカ、キュウリ等、たくさんの丹精(たんせい)を頂戴します。畑に仕立てているカボチャにはクラクラします。天空栽培です。

葡萄棚(ぶどうだな)のように、無数に生(な)っています。実は、春、これと同じ苗をいただいています。我が家の河原にも生っていますが、大きさが全く違っています。

スイカもそうです。いただいたものは小玉です。我が家のものは大玉です。その小玉が大玉よりも大きいのです。少し困ってしまいます。

ご母堂からはキュウリの漬物をいただきます。実は、昨年もいただきました。その1年前のものは今も健在です。味もそうですが、今もってカリカリとした食感が優秀です。

帰宅は昼前です。早速(さっそく)我が家の様子を確認します。茗荷(みょうが)が数個出ています。今年になって初めての出会いです。またカボチャも採りごろのようです。蔕(へた)が縞模様(しまもよう)を見せています。

W氏のご母堂から、『カボチャの採り頃はヘタが縞模様を見せてからです。あるいは爪(つめ)がたたなくなってからです。』、と解説されていたのです。

1個だけを収穫します。生まれて初めて育てたものです。感激する一瞬です。しばらくは縁側に置いて陽光にあてるつもりです。


下世話な話題で恐縮しますが、今日のブランチ(朝食兼昼食)にはミョウガとキュウリの漬物(つけもの)が登場します。

ミョウガはこれからが本番のようです。出始めの貴重な数個は油で炒(いた)め塩をふっていただきます。捨てがたい世界です。

いつものように、巨大化したキュウリやゴーヤも収穫します。しかし、この河原の畑はそろそろ過渡期のようです。スイカはまだまだですが、キュウリやミニトマト等はそろそろ限界のようです。

明日あたり、草刈とともに整理するつもりです。一喜一憂させ、楽しませてくれたものばかりです。


W氏が「下駄(げた)」を見せてくれます。歯はダブテール(蟻組み)です。一般的には、下駄には朴(ほお)を使うようです。しかし、青森ヒバも面白そうです。挑戦したくなります。

2011/08/12(金) 21:55

「今夏最高の暑さ」です。このところ日に日に暑さが更新しています。向寒のときには寒さの中に暑さも織り交じってやってくるのが一般的のようです。それに対して、今年の夏は中休みなく暑さの極みに向かっています。

昼前、遠方に出かける用事がありました。しかし、今日も性懲(しょうこ)りも無く工房活動に没頭(ぼっとう)します。暑いことから長続きはしませんが、休み休みがまた結構です。午前のひと時に甘んじます。

テーマは「台」づくりです。友人宅の縁側に置くものです。昨日で概(おおむ)ねの部材づくりは終えています。部材とはいってもその数は4片だけです。

他所(よそ)にお届けする作品です。配慮したいところは頑丈さのみです。椅子以上の体重が載(の)ることからです。1トンほどには十分耐え得るつくりにしたいところです。2の次、3の次に見てくれが付随します。

今日は組み立てと塗装です。部材同士の固定は全ネジと一部は木ねじです。実は、適当なコーチスクリューを使ってしまったのです。その代わり、補強材としてL字金具に登場していただきます。

また、脚と天板の固定に桟(さん)をつけます。天板がスライドしない配慮です。今回初めての試みです。


そして天板に瑕(きず)をつけます。載せた足が滑(すべ)らないために摩擦を大きくするためです。

これにはチェンソーによるブラッシングです。スベスベした木肌とは違った潔(いさぎよ)さが演出されます。

話は飛びますが、このブラッシングを盆や台に使った作品を見たことがあります。素材はケヤキ(欅)でした。綺麗な平面でなく、敢(あえ)て瑕をつける技法です。

拭漆(ふきうるし)で仕上げられています。瑕が安堵感(あんどかん)を演出し、それを漆が覆(おお)っているのです。見事でした。

この世界は茶碗(ちゃわん)づくりにも言えるようです。一旦完璧な円形につくったものを、最終段階で敢てグシャと崩(くず)して焼いているものをよく見かけます。結局は和(なご)みの追求のようです。

今回はそれをイメージします。乱暴に瑕をつけ、その表面をディスクグラインダーで整えます。粗(あら)っぽい瑕痕(きずあと)が微(かす)かに残ります。

市販のものには無いことに一人で満足します。しかし、これを見て、『随分(ずいぶん)粗末(そまつ)な出来だ。』、と評価する方も多い筈です。或いは冒険し過ぎたのかも知れません。

塗装に悩みます。腐(くさ)りに強い青森ヒバとはいうものの、外に置くものです。特に脚部には配慮せざるを得ないようです。「スーパーソート」にします。

これは昔のクレオソートのようなものです。自然に優しい、というふれ込みで重宝されている防腐剤です。先般、達人のI氏から譲られていたものです。



次に天板です。当初は無塗装の「白木(しらき)」とも考えたのですが、「亜麻仁油(あまにゆ)」にします。木本来?の色合(いろあい)を出すといわれています。

昔から屋外用のテーブル等の塗装に使われています。油を浸みこませることで、水を弾(はじ)き、木の劣化にブレーキをかける優れものです。

今日は風があります。スーパーソートは半日ほどで乾わきます。夕刻になって組み立ててみます。黒っぽいスーパーソートの脚と亜麻仁油の浸(し)みた淡黄色の青森ヒバのコントラストが絶妙です。

尤も、スーパーソートの匂(にお)いは健在です。クレオソートと同じ匂いです。暫(しば)らく四阿(あずまや)に置いて風に曝(さら)すつもりです。



2011/08/11(木) 20:39