厳しい陽射しの快晴です。今日は庭仕事です。まず、残っている芝の整理です。これは薪(まき)ストーブ用の焚きつけです。

鉋屑(かんなくず)の上に芝を積み、その上に薪を乗せて点火します。マッチ一本でゴーッと燃え出します。この芝は友人が届けてくれたものです。庭の剪定(せんてい)で出たものです。


その後は河原の草刈です。今年になって5回目のようです。前回がいつだったかをよく思い出せませんが、膝上から腰まで伸びています。好ましいほど旺盛です。


1回目で根元から刈った筈のものが、振り返ると立ち上がっているものもあります。3~4回も往復して何とか刈った状態になります。

強い直射日光で顔がヒリヒリします。勿論、シャツは汗でビショビショです。しかし、久しぶりの運動です。快いことこの上無しです。

河原の一角にさまざまな野菜を植えています。既に終わりかかっているものもあります。できるだけ整理します。ピーマンとナスは残します。まだ実がなっているのです。特にピーマンは赤くなっているものもあります。驚きます。

友人に聞くと、『緑のピーマンは未熟です。赤が完熟のものです。』だそうです。これまで、ピーマンは緑が正常だと思っていたのです。またまた新しい世界に触れます。


午後は工房活動です。昨日、納品の催促をいただいています。気合の入るところです。結構なハードスケジュールを満喫しています。

東京にお住まいのT氏から連絡があります。『今年もお願いします。』、です。マツタケのことです。山の達人のK氏の話では『今年も期待できるのではないか。』ということです。ここ数日続いた雨です。心待ちにするところです。





2011/09/15(木) 18:37
「園芸事情」・・・トウ

数日間続いていた雨天と曇天(どんてん)です。今日は一変して明るい空です。少し暑いです。久しぶりに庭を散策します。僅(わず)か数日でガラリと変化しています。顕著なのは雑草の旺盛さです。

新しく花が咲いています。赤ジソです。捩(ね)じれていない「捩花(ねじばな)」に似ています。やがて実(種・トウ)になるものです。佃煮(つくだに)の材料はこのトウです。

トウは「トウが立つ」のトウのようです。花後の状態を表現しているようです。フキのトウ、ネギのトウ等同様、人にも使われてもいます。先人の、自然の観察力のデリカシーに触れる思いがします。

薄紫(うすむらさき)の花を注視したことは多くなかったようです。ひっそりとはしているものの、見事な自己主張を放っています。しばらくは楽しめそうです。


「工房事情」・・・αとω

「筆箱」に手をかけて暫らくになります。今の筆記用具の主流はシャープペンシル、ボールペンのようです。しかし、筆もまた亜流とはし難い優れものです。環境を整えることにします。

この筆箱は移動のときに重宝します。そのままの筆を箱に入れる際、その先端を保護することになります。いわゆる、筆のサックの必要です。求めたときに付属していますが、往々にして粗末に扱っていました。いつとはなく紛失するものです。

今回の筆箱で、そのサックをつくることになります。材料はクリアファイルです。単に、クルクルと巻くだけのものです。しかし、これが意外に大仕事です。問題は接着剤です。

話は飛びますが、クリアファイルの歴史はPC(パソコン)の歴史と並行しているようです。ここ数十年のものです。プリンアウトしたものの管理のためのようです。この素材は、ビニール、セロハン、ポリプロピレン(PP)等、さまざまのようです。


このクリアファイルが、安価なことから、細々(こまごま)した工作に使いたくなります。身の回りにある材質はポリプロピレンが多いです。しかし、この接着には普通の接着剤では無理のようです。

噂(うわさ)ではエポキシ系が良い、ということです。しかし、実際には、普通のホームセンターでは探すことのできないものです。不思議な世界です。結局、それらしいものを求めます。

「プラスチック用、ポリプロピレンが接着できる。速乾、仮止め不要、革・ゴム・布・木にもOK」のボンドです。塗布後、数分乾わかして貼り合わせます。しかし、満足のしないものです。

結局はセロテープの登場です。只管(ひたすら)右端のα(アルフア)に進んだ結果、左端のω(オメガ)に到着したことになります。少しクラクラしてきます。それでも、メインテーマの筆箱は完成しことになります。


夕刻、菜っ葉(ナッパ)を頂戴します。大根の葉です。一般的にはジャガイモの収穫後の畑に植えるようです。すでに20cm以上になっています。

これは間引きによる産物です。新鮮でシャキシャキしています。まずはアブラゲ(油揚)とともに炒(いた)めるつもりです。倹(つま)しいながらも、あの独特のほろ苦さが捨て難い贅沢です。

2011/09/14(水) 19:26

早朝から降ったり止んだりです。時折つよく降ります。昨晩の十五夜に続いて十六夜(いざよい)を拝むのも無理のようです。十七夜を期待することになります。少し涼しいです。時々薪(まき)ストーブに火を入れます。


「弁当箱づくり」が架橋を迎えています。今回は、箱の外側は黒の拭き漆、そして内側は朱漆にするプログラムです。同時進行が難しいことから、初めに外側を塗ります。これまで4~5回塗り重ねています。

その後、内側の朱漆を塗り、更に全体に拭漆(ふきうるし)を施します。それも数回です。拭き取った漆が乾わくに要する時間はほぼ一昼夜です。実に長丁場の世界です。おそらく、そのことが拭漆を貴重なものにランクさせる所以(ゆえん)なのかも知れません。


まだまだ不十分ですが次第にそれらしくなってきているようです。作業の方向は見出したようです。今後は、全体にこの拭漆を続けるだけのようです。

他方、「蒔絵(まきえ)」を試みた「筆箱づくり」も終盤です。尤も、この「蒔絵」はどうみても蛇足(だそく)であったようです。そのことを認識しながらも、昨日、その下拵え(したごしらえ)を終えます。今日はその後始末です。

「蒔絵」は接着力のある漆に金粉を付着させる方法です。しかし、それだけでは不十分です。その付着した金粉を定着させる必要があります。それは、蒔(ま)いた金粉の上を更に漆で覆(おお)うことで解決するようです。


「生漆(きうるし)」で覆われた金粉は当初の輝きを失います。渋い色彩に変化します。これもまた捨て難いものです。しかし、この渋さは時間の経過とともに輝きを増してくる筈です。それもまた善しです。


昼前、外出します。久し振りにお会いする方々は皆さんお元気です。
2011/09/14(水) 08:41

昨晩は地元八幡宮の夜宮(宵宮)でした。煌々(こうこう)とした満月でした。そして今日が十五夜です。しかし、朝と午後は大雨です。雲間からではあっても「この月の月」は見たいところです。

昼前、その月にお供えする花が届きます。ここ毎年のY氏のご配慮です。イガクリ、ハギ、ガマのホ、タカノハススキ、他に赤い実と黄色い花のついた枝です。有難いことです。早速(さっそく)、四阿(あずまや)のテーブルの上に活(い)けます。

そして三方にはクリ、ナシ、リンゴ、ブドウ、サツマイモ等です。仮に隠れてはいてもその雰囲気だけは味わうつもりです。


このところの日課に「漆塗り」が組み込まれています。あれやこれやが同時進行しています。その中の「筆箱」が大分それらしくなっています。

今日は、その箱に「蒔絵(まきえ)」の真似事です。「巻絵」ではなく「蒔絵」です。これは漆で描いた上に金粉を振りまく方法です。丁度、畑に種を蒔くように、です。これまで何回か試したことがあります。結構、苦労しました。

いくつかの理由があります。ひとつは満足する絵を描けないことです。このセンスの無さはどうしようもないことです。つぎは技術的なことです。これまでは、黒漆の地に黒の漆で書いていました。必然的に、描いた線を見失います。

今回は少し利口になったようです。実は、専門家のH氏から『黒地に黒は無理です。蒔絵には黄色を使います。』と指導を受けます。どうせ金粉を被(かぶ)せることから然程(さほど)の問題は無いのだそうです。

図案を鉞(まさかり)にします。洋の東西を問わず、昔、武功のあったものが褒美として賜る文化があったようです。勿論?日本にもあったようです。今は縁起(えんぎ)の良い柄(がら)として扱われているようです。

まず、筆に黄色漆をつけて線を描きます。この段階で既にガッカリします。廃棄処分の筆の所為(せい)で期待するムチ(鞭)のようなラインを描けないのです。尤も、腕の拙(つたな)さは否めないところです。


その後、漆の乾わきを待ちます。黄漆は最初は綺麗な黄色を呈していますが、時間の経過とともに黄土色に変色します。それがスィグナルのようです。そして愈々(いよいよ)金粉を蒔きます。

乾わいた筆の先に金粉を絡(から)ませて指でトントンとショックを与えることでほぼ均等に蒔かれます。やや時間を置いた後、全体に散った金粉を乾わいた筆で払落します。その結果、黄漆に付着した金粉だけが浮かび上がります。

そして、またまたガッカリします。今回の「蒔絵」は、或いは蛇足(だそく)であったのかも知れません。しかし、この失敗のくり返しが貴重な学習でもあります。ま、数十回も失敗することで何とかはなる筈です。

くり返しになりますが、上手、下手は兎も角として描きたい図柄はたくさんあります。ジャンルは不揃(ふぞろ)いで思いつくままに羅列(られつ)してみます。

傘、扇、鞠(まり)、糸巻き、独楽(こま)、太鼓(たいこ)、枕、船、五徳(ごとく)、鍔(つば)、琴柱(ことじ)、小槌(こづち)、凧(たこ)、羽子板(はごいた)、古銭、米俵、鍵(かぎ)、等々。そしてキキョウ(桔梗)、桜、菖蒲(あやめ)等の花です。近いうちにまとめるつもりでいます。

2011/09/12(月) 17:18

午前中はシトシトとした雨です。午後になって明るい空になります。今日は日曜日です。しかし?工房活動は中断することなく継続と続行を余儀なくさせられます。というものの、楽しみの時間ではあります。

先日から「大人の休日」が始まっています。今期は今月一杯つづくようです。JR東北が仕掛け人のようです。その関係で「お土産(みやげ)」の需要が多くなっています。それと並行しての漆塗りです。

現在手をかけている「弁当箱」(のようなもの)に手を掛けています。木地はH氏から譲られたものです。今回は、内部は朱にし、外側は黒の拭漆(ふきうるし)にするつもりです。

外側の拭漆は4~5回済んでいます。今日は箱の内部の朱に手を掛けます。まず、これまで内部をカバーしていたマキシングテープを剥(は)ぎとります。少し緊張する瞬間です。色の境界の明確さの期待です。


しかし、多少の不満足はあったとしも然程(さほど)深刻になるものではないようです。いくらでも?修正が可能の筈です。このマキシングテープの剥(は)ぎとりには結構な時間を要します。

そして、これまで塗った部分をカバーします。今回は、やや幅広のテープを使います。使う漆は「練朱、上朱合」です。ややネットリとしているものです。

これをできるだけ薄く塗ります。硬めの平らな筆を使います。薄(うす)く塗る、ということは、縮み(シワシワ)を発生させないための配慮です。

話は飛びますが、この縮みの発生を防ぐ方法は、漆の調合もさることながら、「乾燥し難い環境づくり」にあるようです。具体的には湿度を低く保つことです。



漆は高い湿度で乾燥します。この乾燥し易い環境では、空気に触れる表面が内部よりも速く乾燥します。その結果発生する縮みのようです。しかし、ここ数日は雨っ気です。気になるところです。

仮に縮みが発生したときは即、剥ぎ取るつもりです。そして再挑戦するだけです。とりあえず漆風呂でお休みいただくことになります。


楽しんできた工房活動ですが、近いうち、いつもの生活サイクルが変化しそうです。またまた新しい課題への挑戦になりそうです。


2011/09/11(日) 15:16
曇り空です。昨日ほどではありませんが、結構な暑さです。昼前の外出時は24℃~28℃です。これは気温計の事情か、計測の場所の違いのようです。


このところの朝の日課は「漆塗り」です。筆箱、コップ、弁当箱、ティースプーン等です。それらに加えて、今日は更に弁当箱が加わります。

実は、この弁当箱は20年以上も毎日お世話になったものです。如何に優秀な漆といえども相当磨り減っていました。その塗り直しです。これまで何回か手をかけてきました。

内部は朱です。以前塗った朱の表面が不満足でした。今日はそれを削り取り、その上に「上生」を被せることにします。よく解かりませんが、顔料の入ったカラー漆のときには上質の漆でコーティングするようです。


午後、新しい試みに挑戦します。「鑞付(ろうづけ)」です。金属を接合する手段です。これまで何十年も思い描いてきた課題です。「ロウヅケ」の言葉は昔から聞いています。

しかし、この「鑞」がロウソク(蝋燭)をイメージさせることで、まったく曖昧模糊の世界でした。一方は「鑞」で他方が「蝋」であることを今日になって知る有様です。

本来はガス熔接やアーク熔接にしたいところですが、まずはそのイントロダクションのつもりです。「鑞付」は、それら一般的な熔接と「ハンダ付」の間の世界です。母材(加工材)を溶かすことなく、溶かしたロウ(合金)を接着剤にする方法です。

とはいうもの、初心者には曖昧模糊の世界です。いつものように、実際にやってみることにします。銅(どう)を練習に使います。使うツールはバーナー、ロウ、そしてフラックスの3点です。いざスタートです。

しかし、スタンバイはできたものの、全くの初心者です。いくつかの疑問が募ります。接着する母材をどの程度熱するか、そしてフラックスの使命がよく解からないところです。しかし、間もなく解明されていきます。

今回は2枚の銅板の両端を接合してリングをつくることにします。1箇所目は見事に失敗です。加工材の固定をしていなかったことから不安定な作業を強いられます。

そしてフラックスの使い方です。液体が乾わき再び濡(ぬ)れた状態になるタイミングを掴(つか)めませんでした。そして何よりも醜い結果です。


しかし、2箇所目になるとコツが解かってきます。あとは美しさの追求のようです。バーナーで焼かれた銅は黒く変色します。酸化した、ということのようです。その処理は単に削除するだけのようです。ワイヤーブラシか何かで何とかなりそうです。手間はかかりそうですが・・・。

つい先日、アーク熔接の実演を見たところです。理屈は兎も角、その技術には似たものがあります。一瞬でも経験することで目の前がパッと開けてきます。あとは腕を磨くだけのようです。

話は飛びますが、この銅のロウヅケは、昔から、おひつ(櫃)や桶(おけ)のタガ(箍)に使われています。しかし、ロウヅケの歴史は然程(さほど)昔のものには思えない節がありました。特に、ロウ(合金)の調達が難しく思えるのです。

しかし、実際には4000年~5000年昔からあった技術のようです。驚きの文明です。それを今日はじめて試したことになります。ビビリながら、そして感動しながら、B.C3000の文明に触れたことになります。


夕刻になって降り出しています。気になるのは裏山の事情です。期待するキノコの出には少し早そうです。もう暫らくは正座をしながらヤキモキすることになります。

2011/09/10(土) 19:09