昨晩は地元八幡宮の夜宮(宵宮)でした。煌々(こうこう)とした満月でした。そして今日が十五夜です。しかし、朝と午後は大雨です。雲間からではあっても「この月の月」は見たいところです。

昼前、その月にお供えする花が届きます。ここ毎年のY氏のご配慮です。イガクリ、ハギ、ガマのホ、タカノハススキ、他に赤い実と黄色い花のついた枝です。有難いことです。早速(さっそく)、四阿(あずまや)のテーブルの上に活(い)けます。

そして三方にはクリ、ナシ、リンゴ、ブドウ、サツマイモ等です。仮に隠れてはいてもその雰囲気だけは味わうつもりです。


このところの日課に「漆塗り」が組み込まれています。あれやこれやが同時進行しています。その中の「筆箱」が大分それらしくなっています。

今日は、その箱に「蒔絵(まきえ)」の真似事です。「巻絵」ではなく「蒔絵」です。これは漆で描いた上に金粉を振りまく方法です。丁度、畑に種を蒔くように、です。これまで何回か試したことがあります。結構、苦労しました。

いくつかの理由があります。ひとつは満足する絵を描けないことです。このセンスの無さはどうしようもないことです。つぎは技術的なことです。これまでは、黒漆の地に黒の漆で書いていました。必然的に、描いた線を見失います。

今回は少し利口になったようです。実は、専門家のH氏から『黒地に黒は無理です。蒔絵には黄色を使います。』と指導を受けます。どうせ金粉を被(かぶ)せることから然程(さほど)の問題は無いのだそうです。

図案を鉞(まさかり)にします。洋の東西を問わず、昔、武功のあったものが褒美として賜る文化があったようです。勿論?日本にもあったようです。今は縁起(えんぎ)の良い柄(がら)として扱われているようです。

まず、筆に黄色漆をつけて線を描きます。この段階で既にガッカリします。廃棄処分の筆の所為(せい)で期待するムチ(鞭)のようなラインを描けないのです。尤も、腕の拙(つたな)さは否めないところです。


その後、漆の乾わきを待ちます。黄漆は最初は綺麗な黄色を呈していますが、時間の経過とともに黄土色に変色します。それがスィグナルのようです。そして愈々(いよいよ)金粉を蒔きます。

乾わいた筆の先に金粉を絡(から)ませて指でトントンとショックを与えることでほぼ均等に蒔かれます。やや時間を置いた後、全体に散った金粉を乾わいた筆で払落します。その結果、黄漆に付着した金粉だけが浮かび上がります。

そして、またまたガッカリします。今回の「蒔絵」は、或いは蛇足(だそく)であったのかも知れません。しかし、この失敗のくり返しが貴重な学習でもあります。ま、数十回も失敗することで何とかはなる筈です。

くり返しになりますが、上手、下手は兎も角として描きたい図柄はたくさんあります。ジャンルは不揃(ふぞろ)いで思いつくままに羅列(られつ)してみます。

傘、扇、鞠(まり)、糸巻き、独楽(こま)、太鼓(たいこ)、枕、船、五徳(ごとく)、鍔(つば)、琴柱(ことじ)、小槌(こづち)、凧(たこ)、羽子板(はごいた)、古銭、米俵、鍵(かぎ)、等々。そしてキキョウ(桔梗)、桜、菖蒲(あやめ)等の花です。近いうちにまとめるつもりでいます。

2011/09/12(月) 17:18