「越冬事情」・・・飽和状態

今日も快晴です。スケジュールの変更で作業日になります。朝から薪(まき)の整理です。

直径3~4cmを境にして方法を変えています。太いものはチェンソーを使います。20本ほどをまとめて伐ります。3本ほどの台木に直交させて綺麗に整頓したものを伐ります。ほぼ一瞬にできる作業ですが、まとめるための時間を要します。

他方、細いものには鉈(なた)を使います。これは1本ずつです。30分も続けていると腕がパンパンになります。そしてビッショリと汗をかきます。これはこれで快いものです。

しかし、すぐに着替えないことからゼイゼイしています。悪質な気管支炎でなければ良いのですが・・・。


1尺ほどにカットしたものは数日乾燥させてから小屋に収納するつもりです。しかし、その小屋がほぼ飽和状態です。昨日から車庫に積んでいます。今年の夏は多くの皆さんから薪材を頂戴します。

間もなく厳寒を迎えます。現在準備している薪が暖かくしてくれる筈です。有難いことです。


「工房事情」・・・歯医者

今日の工房活動は「螺鈿(らでん)」の準備です。使う貝はアワビ(鮑)です。意外に平面の少ない貝です。細かくすることで平面らしくなります。昨日からこの作業をしているところです。


しかし、よくよく考えると少し的外れの作業のように思えてきます。キッチリし過ぎた材料でつくられた作品はセコい作品につながる傾向があるのです。

表現し難い次元のものですが、大らかさと伸びやかさに欠けることが多いのです。

多少の歪みや湾曲、そして凹凸を無視した作品も捨てがたいものです。途中から進路を変更することにしました。

貝のカットには独特の匂い(臭い)が伴います。当初、その正体を思い出せませんでした。結局、歯医者です。歯を削るときの味というか臭いです。カルシュウムには違いがないのですが妙に新鮮な出会いです。

2011/09/26(月) 19:06

「越冬事情」・・・薪運び

今日も朝から雲ひとつない青空です。そして昼過ぎからは薄雲に覆われます。秋らしくなってきています。

連休の最終日です。この機会に終えておかなければならない課題が山積しています。いわば越冬準備のようなものです。

まず、薪(まき)の運搬です。近くの旅館の駐車場に置いているものを薪小屋に運び入れる作業です。まず、1mほどにカットされているものを、チェンソーで3~4等分にします。1尺4~5寸になります。

これまでその運搬をネコ車に頼っていました。しかし、歩くことに抵抗があります。ブルドーザー(タイヤショベル)を出動させることにします。

やはり効率的です。しかも、助手の2人も出張ってくれます。当初、数時間を要すると予定していたものが1時間半で終えます。

タイヤショベルを動かすのは半年ぶりです。新車で購入したものの10年ほども酷使しています。やはり油漏れを発見します。機械整備はまったく不調法です。

いつもお世話になっている自動車屋さんに即対応していただくつもりです。吹雪の前の良い機会だったのかも知れません。


そして河原の草刈です。先般の台風の雨で水に浸(ひた)ったところです。つい先日刈ったばかりですが、20cmも伸びています。逞(たくま)しいです。

しかし、これも小一時間で終えます。雪に覆われるまでは、あと2~3回は刈ることになりそうです。


「工房事情」・・・螺鈿

今日の活動は簡単な下ごしらえだけです。実は、ここ数日手がけているペーパーウェイトがあります。それに「螺鈿(らでん)」を入れることを考えています。

10年ほど前に一度やったことがあるものです。専門家のH氏がその作品を見て、『このようなゴツい螺鈿は初めて見ます。』と驚いたものです。しかし、酷評されたとはいえ、その輝きは今もって健在なのです。

使った貝は入手し易いアワビ(鮑)貝です。抽斗(ひきだし)を探るとそのときのものが残っています。下手は下手なりに何とか再挑戦したくなります。


螺鈿は手間のかかるものです。特に、貝から平面な一部分を取り出す作業が厄介です。

如何に大きく綺麗に見えるアワビであっても、その平面部分はごく僅(わず)かなものです。それをサンダー等で更に平面化してやることからのスタートです。

話は飛びますが、螺鈿に使われる貝は様々です。アワビの他に、白蝶貝、黄蝶貝、メキシコ貝、黒蝶貝、夜光貝、黄真珠、白真珠、ニュージーランド貝、トラカス貝、青貝、レード貝等です。

しかし、練習用としてはアワビ貝が良さそうです。敢て、扱い難(にく)い凹凸のあるものを、平面のフレークに加工する過程にこそ木工活動本来の意味が潜んでいそうなのです。これからは1週間に1度の木工活動です。今回は長期戦になりそうです。


夕刻はお通夜に参加します。懐かしい皆さんにお会いできそうです。

2011/09/25(日) 14:46

「裏山事情」・・・地震と菌

早朝から雲ひとつない快晴です。青空というよりも紺に近いです。昼過ぎから薄雲に覆われます。

昨晩は少し過ぎたようです。15年ぶりと思っていましたが実際には22年ぶりの再会です。生き馬の目を抜く首都圏で大活躍をしているK君とIK氏です。

地元で食事処を経営するS氏からの差し入れが肴(さかな)です。鮮度と味もそうですが舌触りが絶妙なマグロ(鮪)です。有難いことです。


キノコの頼りが芳しくないことから、朝から、青空の最中(さなか)の工房活動です。実は、昨年の異常といえる豊作に対しての今年の状態にさまざまな意見が飛び交っています。


その中に、キノコの菌に地震に対する予知能力がある、があります。昨年の豊作は、キノコ自身が今年の地震を予知したものだ、という見解です。地震に伴う土砂崩れ等で絶えることを予知したキノコが、地震の前に子孫を必死に残した結果なのだそうです。

にわかには信じられないことですが、話す本人はきわめて真剣です。まだ解明はされていないものは信じ難たい傾向があるものです。しかし、実際には明確な相関関係があるのかも知れません。

菌が翌年の地震に対応するとなるとナマズ(鯰)以上です。今年は期待薄なのかも知れません。それでもときどきは裏山に出かけるつもりでいます。

「工房事情1」・・・鉦出し

今日も日課の「箸置きづくり」と並行しての「文鎮(ぶんちん)づくり」です。下拵え(したごしらえ)は昨日終えています。尤も、エンジュを鉈(なた)で割るだけのものです。

今日はそれをきっちりした角度で製材する作業からです。実は、如何に自然の造形美を目指すものであっても、一旦、正確な鉦出し(隣り合う2面の直角化)はする必要がありそうです。それをもとに崩しを加えたいところです。

2011/09/24(土) 17:17

鉈で割られた(裂かれた)面はギザギザです。まず、底になる面を平面化します。ツールは手押し鉋(カンナ)です。

その平面化された面を手押し鉋の側面の定規(じょうぎ)にあてて別の面を刃にあてます。これで2面のなす角度が直角になります。

この手押し鉋(カンナ)とプレナーを併用することで鉦出しが完了です。今回は3面だけにします。残りの1面はグラインダーで削るつもりです。

次に、鉦出ししたものを更に鉈(なた)でパカンと割ります。そして試作と同様に、割った両者の内側をフォスナービットで掘ります。鉛を流す空間の確保です。

鉛の流し込みはやや少な目にした方が良さそうです。盛り上がると両者がピタリと合わなくなるからです。

しかし、どうしても盛り上げたくなります。今回もそうです。結局、出っ張った部分はディスクグラインダーで削り取ります。


この作り方は、合わせ目を如何に悟らせないかの、作り手のプライドのようなものです。

鉈で割られた両者を合わせると、どこが合わせ目か解からなくなるものです。しかし、両者を合わせる際、少しでもズレがあれば話は別です。

特に、接着剤を塗布した後は、どうしても先を急ぐ心理が働きます。今回も2本のうちの1本は不満足な結果になります。ま、1勝1敗というところでしようか。

他方、試作品は、まだまだ不十分な塗りですがそれらしくなっています。不均衡なデザインが何となく安堵感を醸し出しているようです。尤も、見方によるところは承知の上のことです。


朝、『木が届いていますよ。』と、K社長がお出でになります。薪材(まきざい)です。遠方の庭木をH氏が運んできたものです。太いものは直径1尺以上もあります。この処理には気合が必要です。

2011/09/24(土) 17:11

快晴です。日中は暖かいほどですが早朝は12~3℃とキリッとしています。寒暖の差が大きくなっています。当然のようにキノコが気がかりです。

実は、実は、昨晩お出でになった友人、今日の早朝、そして昼過ぎお出でになった方も、皆さん話題はキノコです。そして皆さんの見通しも同じです。あと3日ほどで出るのではないか、という分析です。愈々(いよいよ)秒読みに入ったようです。


青空に誘われて久しぶりの庭仕事です。実はこのところの雨で庭がやんちゃになっています。殆どの花は終えていますが秋を待って咲くものもあります。やはり、草むらの中に紫のフウチソウ(風知草)の花を見つけます。それぞれにそれぞれの季節があることが不思議です。

草むしり(毟り)もそうですが、テーマはキウイとススキです。キウイの蔓(つね)は元気旺盛です。それ用の棚はあるものの、煙突、松、カエデ等、所かまわず絡みつきます。この枝の剪定(せんてい)がよく解からないでいます。

実は、昨年、徒長枝を鋏んだところ、今年の実の生りが極端に落ちました。いつもは200~300個だったものが今年は5~6個です。授粉が上手くなかったのか、昨年の剪定の所為かが不明です。



しかし、このまま冬を越すことは無理です。昨年と同様に食み出ている枝を伐り落とします。梯子(はしご)を登ったり降りたりです。そして手には伐り枝鋏みです。

結構な筋力トレーニングです。小指ほどの太さですが集めると山になるほどの量です。

ススキ(芒)も伐ることにします。タカノハ(鷹の羽)ススキです。このところの雨と風で倒れています。シャキッと立ち上がる元気はなさそうです。事前に縄で数箇所を縛って伐ります。

伐ったススキは例年庭の隅で朽ちさせています。イネ科であることから優秀な肥料になるのだそうです。田んぼにも脱穀後のワラ(藁)が使われるほどです。別の活用もありそうです。乾燥させて野菜の根元のマルチングとしてもよさそうです。

久しぶりに見る植木鉢も惨たんたるありさまです。植えたものよりも自然発生した草のための鉢になっています。しかし、編集して位置を移動させると状況は一変します。スイカやカボチャの鉢も既に役目を終えています。支え棒等を復元してやります。

ほんのこれだけで4時間も費やします。昔は1時間もあれば事足りた筈なのです。休憩時間を多くとり過ぎたこともあったようです。普段の鍛え方が軟弱であったようです。



工房では「ペーパーウェイト」の塗りです。何とか見通しがついたようです。今回の試作では2をつくっています。いくつかの小型も作りたくなりました。

その下拵え(したごしらえ)をします。単に薪(まき)小屋に積んでいるエンジュを鉈(なた)で割るだけです。しかし、振り下ろす鉈が期待する場所に命中しないことが切ないです。割れた結果をみて今後の方針を決めることになります。


夕刻の来客予定があります。花の東京で大活躍をしている方です。15年ぶりにお会いします。楽しみです。
2011/09/23(金) 18:06

早朝は降っていましたが、ここ数日降り続いていた雨がようやく上がります。9:00頃には真っ青な空になります。殊更に透明感があり綺麗な空です。降る日もあれば晴れる日もあることを実感します。


今日も朝は文鎮(ぶんちん・ペーパーウェイト)づくりです。昨日は2回目の漆(うるし)を塗り終えています。しかし、一晩寝るとあちらこちらに不満足の箇所が浮かび上がってきます。その多くはデザインです。

手直しの断行です。完成が間近に迫っている段階ですが、このままゴールを迎えるのは安眠妨害のようなものです。

デザインというのは全体の雰囲気です。できるだけ自然のラインを演出したかったのですが、杓子定規(しゃくしじょうぎ)の、セコく面白みの無い出来になっているのです。


単にディスクグラインダーでアクセントをつけるだけの簡単な手直しです。しかし、手持ちのディスクは粗(あら)い目です。

その瑕(きず)を消すために、どうしても細かい目のサンダーでの修正が伴います。小さい作品ですが、この木地調整に時間を要します。

拭漆(ふきうるし)の場合には、木地の仕上がりの如何がそのまま結果に繋(つな)がります。手の抜けない工程です。当然のように、これまで塗った漆の一部は削りとられます。結局、今日の塗りで3回目になったところと1回目の部分が出てきます。

ま、数回も塗り重ねることで無視できるようです。しかし、プロのM氏の眼は誤魔化(ごまか)せないそうです。何回塗り重ねたかを見抜くのだそうです。長年の経験によるものです。

一応の手直しはしたものの、またまた不満足が浮上することも考えられます。この類(たぐい)の作品づくりには100%の納得を期待するのが無理のようです。自分で手がけた作品はいくらでも手直しが可能です。そのこと自体が楽しみでもあります。


青空になった昼前、裏山に出かけます。ハツタケは予想外に多いもののイクジはやや期待はずれです。帰路、Y社長と会います。『この雨で出るでしょう。』と言います。これからが時期なのかも知れません。


地元の「道の駅」に行ったワイフが『ツチアケビがありました。』と帰ってきます。裏山にも生えているそうですが、これまで一度も見た事の無い希少な薬草です。乾燥させて他の薬草とともに煎じます。

1年では使いきれない量です。このところ薬湯の愛好者が増えてきています。皆さんにお分けすることができます。

夕刻お出でになったK社長が『ツチアケビが生えるようになると、それまでその場所に生えていたサモダシ(ボリボリ)は終わりになる、という言い伝えがある。』と言います。

ツチアケビはサモダシの菌が衰えたのを見計らって生えるのだそうです。サモダシは出る場所を変えるキノコです。うなずけるところでもあります。

昔からの言い伝えの中に、明確に解明されていない自然のメカニズムが潜んでいることになります。理屈は兎も角、今年も山の恵みに感謝すること頻りです。



2011/09/22(木) 15:03