
鉈で割られた(裂かれた)面はギザギザです。まず、底になる面を平面化します。ツールは手押し鉋(カンナ)です。
その平面化された面を手押し鉋の側面の定規(じょうぎ)にあてて別の面を刃にあてます。これで2面のなす角度が直角になります。
この手押し鉋(カンナ)とプレナーを併用することで鉦出しが完了です。今回は3面だけにします。残りの1面はグラインダーで削るつもりです。
次に、鉦出ししたものを更に鉈(なた)でパカンと割ります。そして試作と同様に、割った両者の内側をフォスナービットで掘ります。鉛を流す空間の確保です。
鉛の流し込みはやや少な目にした方が良さそうです。盛り上がると両者がピタリと合わなくなるからです。
しかし、どうしても盛り上げたくなります。今回もそうです。結局、出っ張った部分はディスクグラインダーで削り取ります。

この作り方は、合わせ目を如何に悟らせないかの、作り手のプライドのようなものです。
鉈で割られた両者を合わせると、どこが合わせ目か解からなくなるものです。しかし、両者を合わせる際、少しでもズレがあれば話は別です。
特に、接着剤を塗布した後は、どうしても先を急ぐ心理が働きます。今回も2本のうちの1本は不満足な結果になります。ま、1勝1敗というところでしようか。

他方、試作品は、まだまだ不十分な塗りですがそれらしくなっています。不均衡なデザインが何となく安堵感を醸し出しているようです。尤も、見方によるところは承知の上のことです。
朝、『木が届いていますよ。』と、K社長がお出でになります。薪材(まきざい)です。遠方の庭木をH氏が運んできたものです。太いものは直径1尺以上もあります。この処理には気合が必要です。