一昨日は終日そして昨日は日中、ついに降りました。大正、昭和の劇作家行友李風が(ゆきとも りふう)が書いた月形半平太の、「月様、雨が…」、「春雨じゃ、濡れてゆこう」のほどの気温ではないものの、待ち望んだ春雨です。

しかし、雪融け後の一番の雨には独特の匂いが伴います。アスファルトを歩いて気づきます。おそらく、冬の間、流されないで蓄積された埃(ほこり)の匂いのようです。

気温は10°以上になり、そしてシトシトとした雨です。庭は日に日に激変します。毎日散策しているものの、いつも新しい出会いがあります。

数日前のシドケ(紅葉傘)は5~6mmの芽です。今日は明確なモミジの形を呈しています。水分を得たシイタケ(椎茸)の榾木(ほだぎ)からは数十か所の芽が出ています。いつの間に大きくなったか不明なほど突然に、です。

驚いたのはヒラタケです。いつもはの秋に発芽する筈のキノコが春の今にグジャグジャ出ています。尤も、全ての榾木(ほだぎ)からではなく、数十本中の2本からです。



話は変わりますが、昨秋のキノコは不作です。いつもの5%程度の収穫に留まります。その鬱憤(うっぷん)を今の春に晴らしているのかも知れません。


2012/04/24(火) 15:10

昨日、祝言に参加します。懐かしい皆さんとお会いします。また、初対面の方々であっても、彼らの知人が当方の知人であることから、即、近い存在になります。世の中の狭さをあらためて知ります。

雪の殆ど降らない太平洋岸の町で行われました。それでもやはり『今年の冬は厳しかった。』、と話す方が多いです。よく解らないところでした。聞くと、雪は降らなくても気温は低く、水道の凍結が多発したのだそうです。

その意味では、雪が多かった地区の方が暖かかったのかも知れません。いずれにしても手ごわい冬将軍様でした。


夕刻からの祝言でした。昨晩は外泊し、昼頃の帰宅になります。途中、市場や道の駅に寄ります。

魚市場ではカニ、スミイカ、アサリ、ザルメ(葉に穴の開いた海藻)等、そして道の駅ではタラノメ、ギョウジャニンニク、アザミ等が並んでいます。

市場は季節の代弁者です。やはり春のようです。帰宅後、即、庭を散策します。カタクリ(片栗)が咲いています。昨日まで咲く気配はあったのですが、ようやく花弁(はなびら)を開いています。2週間ほどは楽しめそうです。

カタクリの花の色は、白をはじめにさまざまあるようです。しかし、やはり、紫に如くものはなさそうです。、



山葵(ワサビ)の花芽がついています。そして、道の駅で見たアザミも出ています。

庭の草花は山のバロメーターです。山はまだ雪で覆われていますが、日当たりのいい場所では、既に佳境に入っていることになります。血が騒ぎます。

奥州最北端の季節は確実に、そして明確に廻っているようです。

2012/04/22(日) 15:06

晴天が続いています。気温は10°以上になっています。「しながたく」残り続けた庭の雪ですが、昨日、全て消え去ります。

「しながたい」は当地独特の言葉のようです。しかし、「撓硬く」と立派な漢字で表現できそうです。あるいは、日本全国で通用する言葉なのかもしれません。

英語では、「Die Hard(ダイハード)」のようです。ブルース・ウィルス主演の映画のタイトルです。「しながたい」の意味するところは世界共通の状態のようです。

今日は朝から庭掃除です。「雪囲い」を外して折れた枝を集めます。つい先日融けた雪の跡に「福寿草」が咲いています。待っていた黄色い花です。実際には数日前から咲いていたようですが、見るのは今日が初めてです。


実は、毎朝、見ているのは早朝です。その時間帯ではまだ開いていなかったのです。

「福寿草」の花弁(はなびら)は陽光を浴びて開くようです。花弁の中の温度のコントロールのようです。

万年青(おもと)が健在です。雪の覆いがとれた直後であっても緑が濃いです。万年青の名前に納得します。鉢植えが一般的のようですが、鉢の手入れが不得意なことから、我が狭庭では昔から地植えにしています。手をかけなくても逞(たくま)しいところが偉いです。

シイタケ(椎茸)がポツリポツリと芽を出し始めています。シイタケの発芽温度は10°~20°と言われています。ここ数日の最高気温が作用しているのでしょう。このタイミングで水を得ることで次から次に発芽する筈です。


雪が去り、ある程度の庭掃除を終えた今、期待するのは雨です。5~6日シトシトと降る春雨(はるさめ)が欲しくなります。

今夕は祝言です。このところこのところ毎週のようによばれています。次代を担う若者の門出です。祝い事は望むところです。美味しくご酒をいただくことにします。


昼前、K社長がお見えになります。『来週は9連休です。万館です。遅れないでください。』、とプレッシャーをかけます。

『遅れないで下さい。』、というのは「納品に遅滞がないように。」、という意味です。工房作業に拍車がかかることになります。
2012/04/21(土) 12:30
永遠に居座るのでは、と思わせる手ごわい冬将軍でした。しかし、気が付くと桜前線が350kmまで迫っています。いつの間にか春になっています。不思議です。

狭庭の残雪は5%ほどになっています。あれだけの雪がよくもまあ消えたものです。

いつもより1週間以上も遅い春です。しかし、雪が融けた跡から次から次に草花が芽を出し始めています。フクジュソウ(福寿草)が咲きそうです。陽光を浴びたアイヌネギ(行者にんにく)は、緑を一層増しています。

750km南の花の都では、既に花は終えています。2週間前が見ごろだったようです。今年は、盛りを見ることが出来ませんでした。

しかし、昨日、「虎の門」にお邪魔した折、満開の「かんざん(関山)」と出会います。八重桜です。

話は飛びますが、この季節に思わざるを得ない歌が「鞍馬天狗」です。謡曲です。『花咲かば 告げんと言いし山里の 告げんと言いし山里の 使いは来たり馬に鞍(くら) 鞍馬の山の雲珠桜』です。

桜の分類の仕方はさまざまあるようです。ある視点で大別すると「山桜」と「里桜」になるようです。前者は自生種、そして後者は人の手で栽培されたものです。


「鞍馬天狗」の雲珠桜は京都「鞍馬山」に咲く桜を限定しているようです。鞍馬山の桜が「雲珠(うず)」に似ていることから命名されたという説があります。「雲珠(うず)」は馬のお尻に着ける丸い金具です。

結局、鞍馬山の桜すべてが「雲珠桜(うずざくら)」ということのようです。くどいようですが、大阪と京都の桜は同じであっても、大阪の桜は雲珠桜にはなり得ないということのようです。よく解からない不思議な論法です。

話は戻りますが、この鞍馬天狗は源義経の幼少時代に武芸を教えた師匠のようです。

2012/04/20(金) 04:26

今日も青空です。雪融けが顕著です。庭で白く残っているエリアは25%ほどになっています。この機に乗じて昨日から庭に手をかけています。当面の課題は「雪囲い」を外すことです。「雪囲い」のフレームは長く重い「青森ひば」の丸木です。

この重い木の捌(さば)きは腕力もそうですが、バランスのとり方に負うところが大きいです。バランスというのは重心のとり方です。当たり前のことですが、手をかける場所によって軽くも重くもなるところが面白いです。

雪が残っている場所は屋根の下です。屋根からの落雪は圧力が加えられます。密度の濃い雪は融け難いものです。本来はスコップを入れて融雪を促すところですが、この雪の下にモミヂ(紅葉)の枝が埋まっています。

モミヂは意外にしなやかな木です。雪の重さで地表近くに横たわっています。スコップを使うことでその枝に不調法することになります。それを理由に、自然に融けることを待つことにしています。


他方、2mにも積もっても圧力のかかっていない場所の融けは早いです。1週間ほど前に地表を見せたあちらこちらから春の芽が出始めています。「モミジガサ(紅葉傘)」を発見します。葉がモミヂの形から命名されたようです。別名「しどけ」です。

発見、というのはやや大げさのようですが、気をつけて観察しなければ気づかないことからです。大きさはわずか6~7mmです。グジャグジャ芽をだしています。あらゆる山菜の中で最も美味とされる王様です。

しかし、庭のシドケは毎年収穫を遠慮しています。王様は味だけではなく、サヤサヤとした姿もまた美しい限りなのです。手をかけるには忍びないのです。

久しぶりに川原に降りてみます。花菖蒲(はなしょうぶ)の芽はまだです。アサヅキが伸びています。シドケに対してアサヅキの繁殖力は旺盛です。根本の白い部分を「酢味噌和え(すみそあえ)」でいただくことにしています。

また、ニラ(韮)は10cmほどになっています。ニラは切っても切っても新しい葉を出します。1年で5~6回も収穫できるようです。しかし、春1番の葉は淡く、美味しくないといわれています。雪の中で成長しているからなのでしょう。しかし、これもまた「ニラタマ」でいただきます。


昼前、K社長がお出でになります。『皆さんから畑はまだですか、と聞かれます。』とニコニコします。

実は、昨年から手がけている畑があちらこちらにあります。みなさんウズウズして畑作業を待っているのです。

因みに、昨年の収穫らしい収穫はジャガイモだけだったようです。秋に一袋いただきます。今年は2年目です。腕前は上がっている筈なのですが・・・。

もう「春」といっても良さそうです。

2012/04/15(日) 16:06

昨晩は遅い帰宅です。今朝は少し朝寝坊をします。ストーリは忘れましたが、心地よい夢を破って友人がお出でになります。

開口一番、『やろう。』と言います。実は、この冬の大雪で四阿(あずまや)が傾いています。10年ほど前の手作りです。4本の柱を組んだ上に屋根を載せた簡単なものです。しかし、2mほどの積雪に耐えるほど頑丈なつくりです。

しかし、この構造は斜めの力には弱く、今冬、母屋根から滑り落ちる雪で傾きます。解体して造り直すことも考えたのですが、取りあえず修正することにします。とはいうものの、手で押すだけではビクともしない構造です。

結局、梁(はり)にロープをかけて引っ張ることにします。しかし、ロープの結び方は一般的ではなく、素人には初めての世界です。とはいうものの、現代人には一般的ではなくても、おそらく、昔の人には一般的な常識であったもののようにも思われます。

『通称、ジャッキ結びです。』と紹介してくれます。専門家の友人は事もなげに編みます。その一端を2人でグッ、グッと引っ張ると傾いている柱もまたグッ、グッと元通りの垂直?に復元します。見事な技です。


支え棒をかち、ここで作業を一旦終えることにします。柱の補強は折をみて、になります。実は、この補強にはさまざまな方法があるようです。その方法を選択することがまた楽しみでもあるのです。


早朝は薄雲で覆われていましたが、やがて真っ青な空に変わります。ギラギラとした陽光です。庭の雪は既に70%は融け去っています。1週間前とは一転した春です。その陽気に誘われて庭仕事です。

まず10本ほどの「雪囲い」を外します。結構な重さの柱を40本ほども移動します。ウェイトトレーニングです。その後、折れた枝をまとめます。これも結構な量です。心配していた枝折れは然程ではなくホッとします。囲いを外しただけで景色が一変します。

屋根の下の生垣は惨憺(さんたん)たる有様です。殆どが中央部から折れ曲がっています。凄惨(せいさん)過ぎることから鋸(のこ)で切り取ります。切り取った枝をまとめると小山のようになります。


毎年、雪融け後に確認することがあります。フクジュソウ(福寿草)、カタクリ(片栗)、アイヌネギ(行者ニンニク)等です。地面と雪の狭間を覗うとアイヌネギが林立しています。フクジュソウ近辺は雪がまだ残っています。しかし、融けた跡には3~4cmの茎が出ています。

カタクリ付近の雪はだいぶ前に融けています。既に葉は開き、繊細な蕾(つぼみ)を見せています。話は飛びますが、毎年、近くの島で地元主催の「カタクリ鑑賞ツアー」が行われます。

前沖(まよき)1kmに浮かぶお椀型の島です。「湯の島」です。雪融けが早いのです。既に開催中です。花はまだ少ないようです。昼前にお出でになったK社長の話では『見ごろは2週間後のようです。』とのことです。やはり、今年の春は遅れています。

2012/04/14(土) 15:04