
昼前から工房作業です。工房とはいうものの、今日も庭での作業です。冷房設備の無い工房内では作業にならないのです。四阿(あずまや)は室内と違って頗る快適です。しかし、その都度、工具の工房からの出し入れがあります。
重量は30kgほどです。若い時分には気にならない重さだった筈です。今は老いています。事情が変わっています。落とすことで壊れることがあります。工具の移動には少し本気になります。工具というのは、意外なところに重心を持っているものです。
今日のテーマは「積木」づくりのまとめです。「面取り」は昨日終えています。しかし、それは辺の面取りです。まだ頂点の鋭さが残っています。この鈍化から作業を開始します。
友人のI氏に「面取り」の目的を聞いたことがあります。そのひとつに「怪我の防止」があります。『特に辺の集まった頂点は鋭く尖がっている。』、『角を処理したものはタンコブで済む場合でも、鋭い頂点では血を流すこともある。』等です。
今回の作品は幼児用です。十分な配慮が必要ですひとつひとつに手をかけます。その箇所は膨大な数です。2時間以上を要して終えます。
午後は愈々「箱づくり」です。最終段階です。適当な板にカンナ(かんな)をかけ、期待する大きさにカットします。4隅を留めにするつもりです。これは2つの横板が出会うコーナーをそれぞれ45°にし、合わせて直角にする方法です。

この加工作業は一瞬で終えます。先般入手したスライド丸鋸(まるのこ)が威力を発揮します。刃の回転音は低く、シュンとした音です。スイッチに触れる人差し指を離すと瞬時にストッパーが利くのも良いです。
次は底板とそれを嵌め込む溝の加工です。底板にはベニヤを使うことも考えましたが、結局、青森ヒバにします。幅広のものが無く、2枚の相決り(あいじゃくり)にします。
この加工に昇降盤を使います。当初はルーターを考えたのですが、これまで経験した昇降盤に頼ります。慣れていることもありますが、刃の高さ設定にフットワークが良いのです。
とはいうものの、相決は、両者の厚さが正確な1/2にすることがポイントです。いつものことですが緊張する瞬間です。そして、底板を納める溝加工です。これにも気を使います。溝幅は広すぎても狭すぎても困ります。この加工も昇降盤に活躍してもらいます。
底板を側面の溝に嵌めることで強化されます。特に、箱を持ち上げる際です。組み立てを終えた時点で、各コーナーに簪(かんざし)を差し込む予定です。
今日最後の作業箇所は、手をかける部分です。その加工には型枠を使うことにします。先般のポケットティッシュケースづくりの際に準備したものです。3個の箱です。6箇所に孔をあけます。気をつける箇所は孔の位置です。

トリマーを使う前に、フォスナービットで位置決めをします。単純なものです。5箇所までは予定どおりです。しかし、最後の1箇所が上下逆の位置になってしまいます。集中力が鈍ったことと油断のなせる業です。困ったものです。
この1箇所をこのままにしたくなければ、横板を1枚つくり直せば良いだけです。しかし、部材づくりの最後の最後でトリマーが故障します。優秀な日立工機ですが、ビット交換のストッパーが壊れてしまいます。
夕刻、仮組をしてみます。まあまあです。憂いは、主人公の「積木」よりも箱が立派に思えることです。本組は頭を冷やした後になります。1週間はかかりそうです。この積木は誕生祝いです。少し豪華過ぎてはいても、むしろその方が良いのかも知れません。
勿論、ビール等を運ぶときの袴(はかま)や入れ物としても良さそうです。