日曜日ですが、ハードスケジュールの日です。「工房」とは違う、別のレポートの作成があります。作成とはいっても編集です。しかし、膨大な時間を要しそうです。事務所に缶詰になって戦うことになります。

その関係で、今日は早朝からの工房活動です。このところ手をかけている「箱づくり」です。「積み木」を入れるものです。下拵え(したごしらえ)は終えています。今日は「簪(かんざし)」とサンダーがけ、そして塗りです。

「簪(かんざし)」は、箱全体の強度を高めるためのものです。四角の箱のコーナーを欠いて、その窪みに別の部材を差し込む仕掛けです。その欠き取り作業には丸鋸(まるのこ)をあてます。しかし、切り取り部分を直角二等辺三角形にしたいところです。

昔は手鋸で行っていましたが、今はジグ(冶具jig)を使っています。このジグは数年前、工房仲間のW氏からいただいたものです。工房内の文明が少し進んだことになります。期待する溝幅は、ジグ(冶具jig)を添える定規の位置を少しずつ変化させることで調節します。

次はいよいよ簪(かんざし)の嵌め込みです。これまでの経験で失敗することの多かった工程です。それは、糊付けした簪がピタリと収まらないことです。押し出された糊がその空白部分を占領し、状況が解からなくなるのです。


結局、今回も2箇所ほどに空白が出来、醜い結果となります。しかし、微笑ましくもあるようです。素人がつくったと思われるからです。更に、手作りであることも理解されるからです。後戻りのできない作業です。恥かしさを耐えることになります。簡単な作業の筈ですが、いつも不満足な結果になるのが不思議です。


次は目地調整を兼ねた表面の削りです。これはベルトサンダーに頼ります。しかし、この作業にも拙さ(つたなさ)を表現します。箱の長さよりも短いベルトです。予定していない部分が窪んでしまいます。困ったものです。

そして面取りです。これは角部分の削除です。怪我の無いためです。「坊主面ビット」でルーターを使います。実は、つい先日、フットワークの良かったトリマーがトラブルを起こしたのです。

コロ付きの「坊主面ビット」は、刃にあてるだけで角が丸くなります。最近経験したばかりの重宝なツールです。しかし、問題もあります。加工材(青森ヒバ)の目の方向によってささくれ立つのです。どうしてもザラザラと抉(えぐ)れる部分を生じます。


結局は紙やすりに頼ります。はじめに目の粗い60番ほどを使います。そして180番と進みます。時間が無いことから大雑把な仕上がりに妥協します。

最終は塗り、です。当初は白木(無塗装)も考えました。しかし、「木固めエース」にします。この塗料は、舐(な)めても良いとされ、食器に使われているものです。塗った直後はシンナーの匂いがします。

しかし、朝に塗って、夕刻、帰宅後に確認すると殆ど蒸散しています。もう一日はそのままにしておくつもりです。


東京からT氏がお見えになっていますが、お会いすることが出来ませんでした。W氏からはヒントをいただくつもりでした。しかし、何れもキャンセルします。

二足の草鞋(わらじ)には厳しいものがあります。夜は、日本最北端からお見えになっているH母子とともに過ごします。

2012/09/23(日) 09:20