今日も暗いうちから工房に籠ります。このところ手をかけている「箱のようなもの」の完成を目指します。

組立てた数は30個以上もあるようです。当たり前のことですが、1個に費やす時間は一瞬であっても、30個となると、×30です。このような作業は楽しみながらでなければ集中力が途切れてしまいます。コツコツとした作業の末に結果が生まれることをイメージすることが基本のようです。

今日は、裏山の散策の日です。実は、昨晩、T氏がお出でになり、『歩かなくても良い場所を見つけました。明日行きましょう。』、と誘ってくれます。テーマは「ムキダケ(剥茸)」と「エノキダケ(榎茸)」です。

作業を一段落させて、裏山に出かけます。車で数分の場所です。「エノキダケ」は、車から5mほどのところにダーッと生えています。しかも、手ごろな大きさです。敷物を敷き、座って収穫します。スーパーにはいつもあるキノコです。モヤシのように束ねられています。しかし、山のものは、スネ(茎)部分が黒くなっています。


まだ、マッチ棒の先ほどの小さいものがグジャグジャと倒木についています。「エノキダケ」の別名に「ユキノシタ(雪の下)」があります。文字通り、降り積もった雪を掻き分けて収穫できるキノコです。

このエノキダケのシャキシャキ感が良いです。プロの皆さんはナメコ以上としているキノコです。豆腐汁、酢のもの、そして鍋に適しています。特に、キリタンポ鍋が絶品のようです。

帰宅後、工房に入ります。「箱のようなもの」を完成させることにします。この「箱のようなもの」、というのは、以前ご紹介した「ポケットティッシュボックス」のことです。ちょっとした贈り物に良さそうなのです。

作業のツールはサンダーが主になります。木地が完成した後に焼印を押します。そして、フィニッシュは塗りです。実は、これまでのサンプルには塗装を施していませんでした。しかし、時間を経ることで手垢(てあか)が気になります。やはり、塗ることにします。


塗料は「木固めエース」です。本来は庭での作業です。シンナーの匂いのためです。しかし、午後の外はザワザワしています。工房内の作業になります。やはり、クラクラします。

塗って数時間後、再びサンダーをかけます。拙いものの、何とか間に合ったようです。明日は「下駄づくり」に挑戦することになりそうです。


時間を惜しんで心と体を鍛えた土日でした。これで明日から1週間を乗り切ることができそうです。
2012/11/11(日) 16:54
課題が山積している土曜日です。4:30頃の起床です。まだ真っ暗です。工房に薪(まき)ストーブを焚いて作業開始です。

一週間前に組立てている、「箱のようなもの」の仕上げです。5片の板を糊付けしています。その微調整です。具体的には、ベルトサンダーによる「目違い」の修正です。部材を正確な寸法にしていたつもりですが、実際に組み立てた後は「目違い」が生じます。不思議な世界です。

また、食み出た糊(のり)の削除のためでもあります。粗い目のベルトサンダーでは一瞬の作業です。しかし、早朝は、数個の微修正で終わります。


実は、今日は大事な日です。県東のM市で、全国予選の試合があります。先日、IK監督とT監督に訊いたところ、『おそらく、なんとかなる筈です。』と分析しています。応援に来てください。というメッセージです。

久しぶりの試合会場です。いつものことですが、試合場で選手がかける技に、つい、体が反応してしまいます。その反応が、座っている前のテーブルに反映してガクンと動きます。その度ごとに、お隣に座っているK部長とY副部長がニヤニヤします。

結局、優勝します。近い折、華々しい優勝祝賀会をすることになります。1月の東北大会、そして3月の武道館で行われる全日本高校選手権の出陣式の結団式を兼ねての労(ねぎら)いの宴です。

暗くなっての帰宅になります。これから冬至までの1ヶ月は、更に日が短くなります。初夏の頃は、夜の7:00過ぎても明るかったのが嘘のようです。


帰宅後も工房に入ります。実は、毎年、収穫祭の宴で景品を出しています。ご年配のご婦人の60人ほどが集まります。

昨年は7~8点を出します。その中で、「下駄」に人気があったようです。射止めたご婦人は、『とても外で履けません。飾っておきます。』、と喜んでくださいました。今年は、15日です。あと4~5日です。少し焦ります。

県東への行き返りの紅葉と黄葉が見事でした。この美しさは、おそらく、紅だけではさほど感じないようです。また、黄だけでもそのようです。お互いの対比があり、更に、その中に緑があることによって美しさを際立たせるようです。
2012/11/10(土) 16:53
今日もまたザワザワと風の強い日です。午前中は工房に籠ります。実は、組立を待っているものがあります。概ねの部材づくりを終えたのは数か月前ですが、気力が衰えていたのです。また、経過時間の増加とともにやる気も失せていたのです。

大分前に数個のサンプルはつくっています。しかし、そのサンプルも皆さんに貰っていただき、手元には皆無です。思い出してみると、デリケートな配慮を伴っていた筈です。しかし、その記憶もまた失せています。しかし、作業テーブルがいつまでも片付かないことから、組立を断行します。

側面の一面の無い直方体の箱のようなものを接着剤で組み立てるだけです。しかし、部材が小さいことから、少し厄介です。老化防止には細かい手作業をするのが良い、という噂を聞いたことがあります。どうせやるのであれば楽しみながらに如くものはなさそうです。


しかし、いざ組立てようとすると、以前つくったものは極めてアバウトな寸法です。小さい作品づくりの場合には僅かの誤差が困る結果になります。結局、多くの部材はつくり直しになります。1個を構成する部材の数は5片です。30個をつくるには150片です。しかし、効率の良い作業では、ほぼ一瞬で終えます。

糊付けの際に気を使うことは、部材同士を如何にフィットさせるかです。しかし、糊のついた状態ではズルッとスライドする傾向があります。結局、組み立てた数個を重ねて重石(おもし)を置くことにします。重石はジャッキです。結構な活躍をします。

午後は畑の整理です。畑とはいっても河原の一角です。春に植えたものはゴーヤ、トマト3本、ナンバン2本、ナス3本、ピーマン2本、キュウリ1本です。今年大成功だったのはナス、ゴーヤ、トマトです。ピーマンは今一です。キュウリは記憶に残っていない程度です。

トマト、ナス、ピーマン、ナンバンはまだ生っていますが、根っこから引き抜きます。トマトは赤くなりきれない、立派な青い実がついています。これも収穫します。実は、これまで、青い(緑の)トマトは捨てていました。それも悩みながら、です。


つい最近、この青いトマトをWEBで調べました。やはり載っています。『青いトマトは市場には出ません。つくっている人だけが味わうことのできる世界です。』、というものです。夕刻お出でになったK社長に、そのことを話します。

すると、『遅れていますね。我が家では昔からいただいています。魚との煮つけがいいです。』と先を越されます。WEBにはたくさんのレシピが紹介されています。アメリカでは塩コショウを効かせたフライにするそうです。

その他に、トマト味噌、漬物等です。イタリアでも青トマトを使う秘伝のレシピがあるそうです。早速、我が家でも挑戦することになります。

2012/11/04(日) 18:14
昨日は冷たい暴風雨です。今朝は雨の伴わない強い風です。ニューヨークのサンディーほどではないのですが、ご近所のあちらこちらの植木鉢が倒れています。

北の都に秋がた(長)けています。「北の都に秋たけて」は、旧制四高の寮歌の中にあります。井上靖が好んで使っていたフレーズです。四高は金沢ですが、奥州最北端に拝借してもよさそうです。

奥州最北端では、今が蔦(つた)の見頃です。つい、『オー・ヘンリーいずれの家?に住みたるや 蔦の葉しげる窓の下ゆく?』を思い出します。50年ほども昔の記憶だけが頼りの、うろ覚えの詩です。小冊子に載っていたようです。

誰の作品かも忘れました。流石のWEBにも載っていないことから、一般人の作品なのかも知れません。おそらく、女子高生あたりが、オー・ヘンリー(O. Henry)の「最後の一葉 (The Last Leaf)」の思いに浸りながらつくった詩と思われます。


このところの日記にはキノコバージョンが続いていました。今日も触れざるを得ないようです。テーマはやはりヒラタケ(平茸)です。実は、我が狭庭の2か所にヒラタケの榾木(ほだぎ)を置いています。30本ほどです。

一方は3年ほど前に植菌しました。あまりにもドラマチックだったことから、昨春も植えました。その一方は白ツツジ(躑躅)の下に、他方はイチイ(一位)の下に置きます。白ツツジに置いたものが最盛期を迎えた頃には、他方のイチイの下のものには気配がありませんでした。

しかし、昨年植菌したヒラタケが出始めました。数日前に、です。あきらめていただけに歓喜一入(ひとしお)です。一方が終わった頃に、です。この時間差が、菌の種類によるものか置き場所の条件によるものかよく解らないでいるところです。傘は結構な大きさに開いています。

ここ数日、目を楽しませてくれましたが、そろそろ収穫時期のようです。今後は、生の状態で冷凍するつもりです。味噌汁、おでん、すき焼き、タジン鍋、パスタ、煮しめ、炒めもの、炊き込みご飯等に活躍してもらいます。

総じて、今年のキノコは山も庭も不作でした。特に、庭ではシイタケ(椎茸)が期待外れです。ナメコもムキダケもまだ気配を見せていません。一喜一憂して時の流れを楽しむことにします。


今日は土曜日です。この機に予定した課題があります。「柿」です。近くの柿の処分を依頼されています。伐るタイミングを窺がっていました。葛藤があります。色づくまで待つか、或いは、青い状態で伐るか、です。

実は、本来の主題は工作用の木材として使うことです。しかし、実にも触手が動きます。色づきを待つのであれば、実を渋抜きしていただくか、或いは、干し柿にするか、です。

また、柿渋をつくることも考えています。本来の柿渋づくりには7~8月の硬い青柿を使うようです。今は11月です。適当ではないようです。しかし、まだ色づいていない青い状態のものもついています。この柿渋は、近くの旅館の女将さんからも依頼されています。伐る作業は一瞬ですが、そのタイミングに悩むこと頻りです。

2012/11/03(土) 10:22
今日は日曜日です。朝から曇天です。その所為か、或いは、昨晩遅くなったことが理由かはわかりませんが、頭がボンヤリしています。

しかし、昨日のやり残しの課題があります。実は、作品の納入先から催促を貰っています。気合が入ります。木工作業です。ボンヤリしていてもフットワークは良いです。先週、掃除を済ませていることが作用しているようです。

作業し易い場所に工具を移動して電源を入れるだけです。しかし、カンナ(鉋)がけには立姿勢が求められます。腰が壊れていることから億劫です。13~4年を経ていますが、症状は良くも悪くもなっていない現状です。素人療法として、単に筋肉を鍛えるだけを心がけています。

ほんの少量の材にカンナをかけるだけで4~5回の休憩です。当面の材料は確保出来たようです。この後の作業は助手に委ねることになります。


昼前から強い雨になります。その頃、友人のT氏がお見えになります。『今日も行ってきました。』とパン箱いっぱいのキノコを持ってきます。種類ごとに分類されて袋に入っています。『昨日の場所の奥で採りました。やりましょう。』と言います。

『やりましょう。』というのは、『拵(こしら)えましょう』の意味です。石附(根の生え際の硬い部分)や枯葉を削除する作業です。山菜の多くは、この拵えに時間を要します。しかし、T氏のものは、石附が綺麗に削除されて簡単な拵えになります。

殆どはサモダシです。他にムキダケが若干です。ムキダケの生る木は我が狭庭にもありますが、まだ全く気配の無い段階です。やはり山は早いことになります。


このムキダケは、当地の数え唄の中にも入っています。1いちじく(無花果)、2にんじん(人参)3さんしょう(山椒)、4しいたけ(椎茸)、5ごぼう(牛蒡)、6ムキダケ(剥茸)、7なっとう(納豆)、8やまいも(山芋)、9こんにゃく(蒟蒻)、10とうふ(豆腐)です。

この類の唄は、全国にあるようです。6のムキダケをむぎめし(麦飯)としている地方もあります。シイタケとムキダケが入っているのが嬉しいです。60年も昔に母が唄っていた子守唄のようなものです。

唄には山のものだけが織り込まれています。1がイクジ(猪口)でなく、3がサモダシではなく、7がナメコやナラダケでなく、6をムキダケとしているのが頷けます。

ムキダケはそれだけ美味しいことを表現していることになります。しかし、今の時代にこの唄を知っている人は殆どいなく、一般的でなくなっているようです。味わったことの無い世代になっていることになります。

数年前、市内の小料理屋にこの唄が書かれた栞(しおり)を発見しました。数え唄に美味しいものを紹介しているのです。救われるとともにドキッとします。やはり、今でも知っている方はいるのです。無くしたくない文化です。

2012/10/28(日) 20:36

午後、友人の畑に伺います。一角に薄紫の花が群生しています。見た瞬間はコスモスと思いました。実際は「シュウメイギク(秋明菊)」です。

別名に「キフネギク(貴船菊)」があります。いずれにもキク(菊)が付いていることから菊の仲間のようですが、実際には、アネモネの仲間だそうです。このような世界になると皆目立ち入りすべきものではないような気になってしまいます。


『掘ってみようか。』と、友人が植木鉢とプランターを持ってきます。サツマイモです。これまで、植木鉢で育てるサツマイモは想像できないものでした。しかし、昨年から試しています。

鉢を逆さにすると、絡み合った白く細い根が、鉢の形のまま外れます。よく見ると、赤紫のサツマイモが外側に窺えます。大きさはミニサイズですが、まさしくサツマイモです。根を解くとコロコロと姿を現します。思わず笑い出します。

早速、夕食(ゆうげ)の肴(さかな)にします。器具はタジンです。話は飛びますが、当初、これを、お隣の韓国の伝統的鍋と思っていました。しかし、モロッコ等のアフリカ地中海寄りのものだそうです。最近になって知りました。


最近、囲炉裏に火をいれてからよく使っています。簡単なレシピです。ジャガイモ、ヒラタケ、タキネギ、肉等にバターを入れて塩をふるだけです。水を入れないことで良い味になります。

ジャガイモやサツマイモを焼くにはもってこいです。魚はこれから試すことになります。栗も面白そうです。重い蓋があることから大丈夫そうです。
秋の宵の楽しみのひとつです。

2012/10/27(土) 20:34