今日は日曜日です。朝から曇天です。その所為か、或いは、昨晩遅くなったことが理由かはわかりませんが、頭がボンヤリしています。

しかし、昨日のやり残しの課題があります。実は、作品の納入先から催促を貰っています。気合が入ります。木工作業です。ボンヤリしていてもフットワークは良いです。先週、掃除を済ませていることが作用しているようです。

作業し易い場所に工具を移動して電源を入れるだけです。しかし、カンナ(鉋)がけには立姿勢が求められます。腰が壊れていることから億劫です。13~4年を経ていますが、症状は良くも悪くもなっていない現状です。素人療法として、単に筋肉を鍛えるだけを心がけています。

ほんの少量の材にカンナをかけるだけで4~5回の休憩です。当面の材料は確保出来たようです。この後の作業は助手に委ねることになります。


昼前から強い雨になります。その頃、友人のT氏がお見えになります。『今日も行ってきました。』とパン箱いっぱいのキノコを持ってきます。種類ごとに分類されて袋に入っています。『昨日の場所の奥で採りました。やりましょう。』と言います。

『やりましょう。』というのは、『拵(こしら)えましょう』の意味です。石附(根の生え際の硬い部分)や枯葉を削除する作業です。山菜の多くは、この拵えに時間を要します。しかし、T氏のものは、石附が綺麗に削除されて簡単な拵えになります。

殆どはサモダシです。他にムキダケが若干です。ムキダケの生る木は我が狭庭にもありますが、まだ全く気配の無い段階です。やはり山は早いことになります。


このムキダケは、当地の数え唄の中にも入っています。1いちじく(無花果)、2にんじん(人参)3さんしょう(山椒)、4しいたけ(椎茸)、5ごぼう(牛蒡)、6ムキダケ(剥茸)、7なっとう(納豆)、8やまいも(山芋)、9こんにゃく(蒟蒻)、10とうふ(豆腐)です。

この類の唄は、全国にあるようです。6のムキダケをむぎめし(麦飯)としている地方もあります。シイタケとムキダケが入っているのが嬉しいです。60年も昔に母が唄っていた子守唄のようなものです。

唄には山のものだけが織り込まれています。1がイクジ(猪口)でなく、3がサモダシではなく、7がナメコやナラダケでなく、6をムキダケとしているのが頷けます。

ムキダケはそれだけ美味しいことを表現していることになります。しかし、今の時代にこの唄を知っている人は殆どいなく、一般的でなくなっているようです。味わったことの無い世代になっていることになります。

数年前、市内の小料理屋にこの唄が書かれた栞(しおり)を発見しました。数え唄に美味しいものを紹介しているのです。救われるとともにドキッとします。やはり、今でも知っている方はいるのです。無くしたくない文化です。

2012/10/28(日) 20:36