昨日、工房の大清掃を終えました。尤も、一応、です。この環境が、即、創作意欲をくすぐります。

今日は、塗りに没頭します。実は、壊れた「たばこ盆」が気になっていたのです。修復は簡単ですが、ここ4~5年も手つかず、でした。いつも気にしていることは、精神衛生上良くないと思い、朝、取り掛かることにします。

まず、全体に細かい目のサンダーをかけます。これは、塗り直しを前提にしたものです。実は、この塗りは「春慶(しゅんけい)」のようです。また、全体の構造も、見事なつくりです。「江戸指物」の世界です。塗り直しや手直しにはビビリます。


しかし、相当、すり減ってもいたのです。拙(つたない)い塗り直しではあっても、毎日の生活で使うことにこそ価値がありそうだったのです。と、自身に言い聞かせます。

次に、コーナーの埃(ほこり)の削除です。鋭利な刃先に軟らかい布を被せて拭き取ります。67歳の筆者が生まれる前からのものです。80~90年が育てた埃です。普段考えることのない、これまでの、あれやこれやの歴史が思い出されます。


今日は、他に、「糸車」も塗り直します。先般の失敗作です。「拭き漆」のつもりが、一部、厚塗りになってしまいます。ま、手直しは、どのようにもできます。時間をかけてやることにします。


昼前、I氏がお見えになります。2人でY製材所にお邪魔します。それぞれ、必要な材料をいただいてきます。KUROOBIは、志功の絵を収める額の材料です。当面の準備は完了です。あとは、気力の充実を待つだけです。

2013/06/25(火) 19:26

早朝、沐浴前に、畑への水遣りです。畑とはいうものの、石垣付近の狭いエリアです。それでも、トマト、ピーマン、ナス、ゴーヤ、キュウリ、大葉、パセリ等と多彩です。水遣りの励行と、日当たりの所為か、皆さんとても元気です。

他方、意外なものを発見します。「銀杏(いちょう)」です。日記を調べると、植えたのは3月30日です。今から3ヶ月弱前です。植えたことを忘れるには十分な時間です。その後、銀杏を植えた同じ場所にパセリも植えていたのです。

そのパセリと同じ時期に発芽します。やはり「木」です。パセリやオオバとは違う風格があります。他とは異なるものです。しかし、そのときには、その正体が解かりませんでした。


しかし、葉は、やはりイチョウの形を呈していました。その大きさは、大人の葉の1/100ほどの大きさです。

その葉を認識した時点で、「銀杏」と断定します。このイチョウは、将来、盆栽用として考えていました。

銀杏を植える際、果たして、硬い殻(から)を破って、発芽するかどうかが半信半疑でした。そのため、2つのバージョンで試しました。一方は殻を壊して植えるもの、他方はそのまま植えるバージョンです。

結果的には、発芽の時季は、両者同じだったようです。杞憂だったことになります。

早速、浅い鉢に植え替えることにします。そっと苗を掘り起こします。地上部と地下部はほぼ同じ長さです。その両者が、イチョウの実から出ています。丁度、蝸牛(カタツムリ)の形です。初めての出会いです。感激します。

数本を浅鉢に移します。忘れてはいたものの、当初のイメージ通りの結果に感激します。しかし、憂いもあります。根が真っ直ぐ、真下に伸びていることです。考えてみると、イチョウは大木になります。強風に耐えるための自然の法則のようです。


そのため、浅鉢は適さないようなのです。ま、しばらく様子を窺がうことにします。

イチョウに惹かれる理由は2つあります。ひとつは、与謝野晶子ではありませんが、秋、金色の小さい鳥の形して散る葉を見たいことです。

もうひとつは、剪定したイチョウの形です。丁度、子供が両手を空にかざしている形に似ていることです。その潔さが見事なのです。尤も、剪定、となると、あと数年はお付き合いしなければならないのですが・・・。

2013/06/25(火) 18:56

暑い日です。体感的には今年最高の暑さです。早朝の沐浴後、T氏の畑にお邪魔します。6:00前です。あちらこちらの畑で水遣り等の手入れをしています。

その暑い中、今日も、工房内の大清掃です。今日で連続4日目です。掃除のときには薪ストーブを焚くことを通例としています。大鋸屑(おがくず)、鉋屑(かんなくず)、木の端材等を燃やすためです。

しかし、今日はとても無理です。暑過ぎるのです。その結果、ストーブが満杯になります。


今日のテーマは机です。実は、4年ほど前に挽(ひ)いたプラムを机の上で室内乾燥させていたのです。厚さ1寸10枚ほどです。赤い木です。以前、これを「ハノイの塔」の台にしたことがあります。重量もあり、適材でした。


プラムの置き場所を、一旦、ブルドーザーの車庫に変えてやります。工房から10数mのところです。

重いことは重いですが、数年前に挽(ひ)いた直後の半分ほどになっています。捩(ね)じれているものもありますが、カットや手押し鉋(かんな)で何とかなりそうです。様々な材料になりそうです。問題は想像力の有無だけです。

掃除で驚くのは抽斗(ひきだし)の中味です。作業台も含めて7つの抽斗がありますが、よくもまあ、こんなにもつまらないものを後生大事に保管していたものと、我ながら呆れます。

ライターが10個以上、ゴム手袋10足以上、紐(ひも)、袋、飴(あめ)、筆記用具等、そして、鉋屑(かんなくず)です。少し悲しくなります。

釘(くぎ)、ビス、ビット等の金具コーナーは、折をみての整理になります。それでも昨日、今日は、4日前とは激変しています。しばしばお出でになるT氏やK社長は、スリッパを履かないで工房に入るほどです。


午後、製材所のY社長をお訪ねします。昨日依頼された、額のフレームの材料の相談です。

『加工がし易く綺麗なのは青森ヒバです。』、の一言で、話はまとまります。4尺5寸の無節を使うことにします。襖(ふすま)のフレーム等、建具屋さんが使う材です。少し緊張します。


夕刻、東京にお住まいのT氏から電話があります。『日記で見た下駄(げた)が欲しい。』ということです。下駄は「桐(きり)」が一般的ですが、「青森ヒバの下駄」は世界中に無いものです。是非、無塗装に素足で履いていただきたいところです。


ナスが紫の花を付け続けること頻(しき)りです。ピーマンが白く可憐な花をつけています。ユキノシタは既に散り始めています。これは、ダイモナジソウ(大文字草)と同じ「大」の字を描く花ですが、一方は初夏に、他方は秋に咲きます。


2013/06/24(月) 18:33

富士山が世界文化遺産になりました。ここ数日のマスコミで知ります。その紹介の中で、誰かが、『あたまを雲の上に・・・』に触れるとばかり思っていました。

筆者がディレクターであれば、そうした筈です。しかし、今の時代は、60年前とは違っているようです。

『あたまを雲の上に出し 四方(しほう)の山を見おろして かみなりさまを下にきく ふじは日本一の山』は、作詞者、作曲者の明らかにされていない「文部省唱歌」です。

小学校2~3年生の頃は、この意味が解りませんでした。『雷さまを下にきく』を理解したのは、高学年になってからだったようです。それ以来好きになった歌です。


工房の大清掃をしています。今日で3日目です。それも終日です。それでも、概ねの70%程度の進捗状況です。

端材の処理に迷うところです。本来、端材が出ないのがプロの仕事です。しかし、素人は、加工中のトラブルを想定してスペアーを確保したくなります。尤も、正確な設計図を作らないことも理由のようでもあります。

今回の掃除によって、その端材が結構な量であることを見せつけられます。これらを眺めていると、これはあれを作った時のもの、あれはこれをつくったときのもの、と、その時々のことを思い出します。

つい、愛おしくなり、あれに使える、これに使える、と思ってしまいます。しかし、その心理によって、膨大な量の端材が溜まっていることもまた、現実であることを悟りもします。


今日は、その端材で風呂用の匂袋(においぶくろ)をつくることにします。概ねの大きさを、せいぜい1寸弱にします。ミカン箱一杯になります。

しかし、細かい端材だけをカットした結果です。やや大きい端材は、やはり、そのまま残ります。何とかしなければ、再び工房が端材で埋まることにもなります。悩むところです。


大清掃中、K社長がお出でになります。額の依頼です。「釈迦十大弟子」の額です。十大弟子ですから10架(面)です。凡(おおよ)その大きさは600mm×1250mmです。納品の期限は1ヶ月後です。優先課題にせざるを得ないようです。


大清掃に没頭している中、先日蕾(つぼみ)であったキウイの花が散り始めていることに気づきます。

2013/06/23(日) 18:06

やや肌寒く、曇天です。この機にすべきは工房内の大掃除です。その際に出る大鋸屑(おがくず)や木片を薪(まき)ストーブで燃やすには、丁度良い気温だったのです。

工具や機器とともに材の殆どは毎日使うように思えても、実際には、置いた状態のままで時間が過ぎていきます。それは貴重な空間の占領です。

狭い工房では動きが制限されて勿体ないです。整理整頓するだけで、カラリとした環境に変化する筈なのです。

まず、掃除です。床には細かい端材が敷かれています。丸鋸(まるのこ)でカットされたものです。埃(ほこり)は、ベルトサンダーによる微粉末、そして、丸鋸からの大鋸屑です。

整理整頓していく過程で、思わぬものを発見します。鉛筆、ビット、物指(ものさし)、毛引き、クランプ等にはじまって、ペンチ、金槌(なかづち)、スパナ、手袋等です。その度ごとに、「ここにあったのか。」と苦笑します。

今日の大清掃のメインテーマは「コンプレッサーの水抜き」です。W氏から何回も指摘されていた課題です。これまで、工房の奥に置いていることで、手当てをしていなかったのです。


一昨日も、『水が溜まっている筈です。その原因でタンクの中が錆びていますよ。』と心配していたのです。今日の断行を決心します。

それに先立って、WEBで調べてみます。『水抜きの頻度は、一日に一回です。』とあります。我が工房では5年間も手を掛けていなかったのです。少し焦ってもいます。

タンクの下を窺がうと、それらしいツマミがあります。回し難いネジ(螺子)です。それを、何とか回してやります。

すると、シューッと音を立てながら赤い水が出てきます。一瞬、これが弁柄(紅殻・べんがら)か、と、納得します。酸化鉄顔料の色です。洗面器半分ほどにもなります。

今日の大清掃は、予定の65%ほどで妥協します。朝食後から暗くなるまでです。夏至の今日です。結構、長時間の作業でした。洟(はな)をかむと真っ黒です。しかし、殆どの埃は青森ヒバです。然程気にならないものです。続きは明日です。

早朝の沐浴前に「下駄(げた)」の「鼻緒挿げ(はなおすげ)」をします。昨日塗った「木固めエース」でザラザラになっています。サッとサンダーをかけてやることでスベスベになります。

設計ミスがありました。鼻緒の孔の大きさです。親指と人差し指で挟む部分の孔が大き過ぎたのです。あけてしまったものは元には戻せません。邪道ながら、ワッシャーを使うことにします。理屈的には同じなのです。歯の嵌(は)めこみは、「万力」に頼ります。

多少?の懸念があります。強度です。「青森ヒバ」の下駄です。そして、差し歯です。やや不安でもあります。しかし、使ってみて不都合であれば、いつでも別バージョンをつくることができます。使っていただいた感想が、そのまま貴重なヒントになるのです。
2013/06/21(金) 19:10

『園芸事情』・・・ナスの塩揉み

今日は曇天です。やや暖かいです。河原に降りてみると草丈(くさたけ)が増しています。昨日の雨も大きく作用したようです。つい先般刈ったばかりですが、15cmも伸びています。即、草刈り機を動員します。

そして畑に手をかけます。畑とはいっても、石垣前の狭い範囲です。それでも今春は、トマト、ピーマン、ナス等を植えています。いずれも元気に育っています。

しかし、何となく寂しく、昨日、ゴーヤを買い求めます。どうやら売れ残りのようです。ゴーヤは毎年2本ほど植えています。結構な数が生ります。食べきれないほどです。

それを今回は6本も植えます。大変なことになりそうです。しかし、良くできればご近所にお分けすることができます。成長が待ち遠しいです。

今日、ナスをいただきます。単に塩揉み(しおもみ)しただけでのものです。新鮮なナスの風味に感激します。実は、トマト同様、ナスにも剪定(せんてい)がある、ということを聞き、今日、それに挑んだ結果です。その切った茎に8cmほどのナスが生っていたのです。


『工房事情』・・・ガッパ

山積する課題の中から、今日は「下駄づくり」を選択します。このところ作っているストラップ用ではない、本物の下駄です。

実は、同居人から、『私の下駄が、もう限界です。』と訴えられています。毎年このころになると、ホームセンターには安価なものが大量に置かれているのですが、今年はまだ見かけないのだそうです。まだ浴衣(ゆかた)を着るシーズンではないようです。

折しも、一昨日から、ストラップ用をつくっているところです。木工仲間のI氏からも『奥さんの下駄は、最優先課題にすべきです。』と言われています。ミニチュアも本物も、作り方は同じです。むしろ、本物の方が作り易いのです。

婦人用の下駄です。様々なバージョンがあります。当初、「ガッパ」バージョンの案もありましたが、差し歯にします。「ガッパ」は、現在使われている言葉かどうかは解かりませんが、「女の子のバージョン」のことです。


それでも、基本的な歯の位置はほぼ決まっているようです。前歯は、意外なところについているものです。たかが「下駄づくり」とはいうものの、いざつくるとなると、あらためて伝統文化を認識させられます。

迷ったのは「塗り」です。白木であれば汚れが目立つからです。しかし、漆塗りであれば時間を要します。結局、2足つくることにします。

1足つくるのも2足つくるのも、時間的には然程もの違いは無いのです。一方は「木固めエース」、他方は「朱漆」です。

明日の湯浴みには、つくりたての下駄で、カラカラと鳴る音を楽しみながら行かれることと存じます。

2013/06/20(木) 19:11