
やや肌寒く、曇天です。この機にすべきは工房内の大掃除です。その際に出る大鋸屑(おがくず)や木片を薪(まき)ストーブで燃やすには、丁度良い気温だったのです。
工具や機器とともに材の殆どは毎日使うように思えても、実際には、置いた状態のままで時間が過ぎていきます。それは貴重な空間の占領です。
狭い工房では動きが制限されて勿体ないです。整理整頓するだけで、カラリとした環境に変化する筈なのです。
まず、掃除です。床には細かい端材が敷かれています。丸鋸(まるのこ)でカットされたものです。埃(ほこり)は、ベルトサンダーによる微粉末、そして、丸鋸からの大鋸屑です。
整理整頓していく過程で、思わぬものを発見します。鉛筆、ビット、物指(ものさし)、毛引き、クランプ等にはじまって、ペンチ、金槌(なかづち)、スパナ、手袋等です。その度ごとに、「ここにあったのか。」と苦笑します。
今日の大清掃のメインテーマは「コンプレッサーの水抜き」です。W氏から何回も指摘されていた課題です。これまで、工房の奥に置いていることで、手当てをしていなかったのです。

一昨日も、『水が溜まっている筈です。その原因でタンクの中が錆びていますよ。』と心配していたのです。今日の断行を決心します。
それに先立って、WEBで調べてみます。『水抜きの頻度は、一日に一回です。』とあります。我が工房では5年間も手を掛けていなかったのです。少し焦ってもいます。
タンクの下を窺がうと、それらしいツマミがあります。回し難いネジ(螺子)です。それを、何とか回してやります。
すると、シューッと音を立てながら赤い水が出てきます。一瞬、これが弁柄(紅殻・べんがら)か、と、納得します。酸化鉄顔料の色です。洗面器半分ほどにもなります。
今日の大清掃は、予定の65%ほどで妥協します。朝食後から暗くなるまでです。夏至の今日です。結構、長時間の作業でした。洟(はな)をかむと真っ黒です。しかし、殆どの埃は青森ヒバです。然程気にならないものです。続きは明日です。

早朝の沐浴前に「下駄(げた)」の「鼻緒挿げ(はなおすげ)」をします。昨日塗った「木固めエース」でザラザラになっています。サッとサンダーをかけてやることでスベスベになります。
設計ミスがありました。鼻緒の孔の大きさです。親指と人差し指で挟む部分の孔が大き過ぎたのです。あけてしまったものは元には戻せません。邪道ながら、ワッシャーを使うことにします。理屈的には同じなのです。歯の嵌(は)めこみは、「万力」に頼ります。
多少?の懸念があります。強度です。「青森ヒバ」の下駄です。そして、差し歯です。やや不安でもあります。しかし、使ってみて不都合であれば、いつでも別バージョンをつくることができます。使っていただいた感想が、そのまま貴重なヒントになるのです。