早朝から終日の青空です。やはり放射冷却です。寒い朝です。しかし、昼前から暑くなります。27℃~28℃にもなったようです。

昨日は当地の花火大会でした。その前日の31日、街の清掃や草取りをしている一団を見かけます。ご年配の皆さんでした。他地区からお出でになる皆さんが、気持ちよく過ごすための配慮です。

そして、今朝は、昨晩のゴミ掃除です。「人寄せ」には、舞台裏で、それを支える配慮が伴っていることを目(ま)の当たりにします。


ここ数日、「車輪」をつくっています。これまで、その概ねの加工を終えています。今日は、中心の確認です。この中心は、「車軸」と繋(つな)ぐ接点です。

ある程度の精度は意識したいところです。実は、枝を輪切りにしたときに見える年輪の中心は、殆どが円の中心にはなっていないのです。

数年前まで、この円の中心を自力の目を頼りに求めていました。人の目には、ほんの少しの矛盾も暴く能力を持っていることを信じているのです。しかし、最近は、その視力や観察力が衰えてきています。


また、大きい円の場合は、2本の弦(げん)を引き、その垂直二等分線の交点を求めていました。

これは、中学校で習った方式です。しかし、今回のように数が多い場合は非現実的です。

この課題克服のため、数年前、利器を手に入れます。名前はセンタースコヤ(centre square)です。この仕組みは、円に外接する正方形の対角線を利用したものです。

直角2等辺3角形の直角を45°で2等分する線が直径になります。結局、ランダムに2本の線を引き、その交点を中心とする方法です。

1個1個は簡単ですが200個ほどの車輪です。その作業がエンドレス(Endless)に続くような気になります。こうなったら気分転換が必要です。

丁度、NHKのアーカイブ(archive)で、「ロビー・ラカトシュ(Roby Lakatos)」のバイオリンが放映されています。

屡(しはしば)手を休めて、「ハンガリー舞曲」や「2つのギター」に聴き入ります。何れの曲にも、ジブシーの「ロマ音楽」の要素が入っています。感激します。そして、再び作業を続けます。

線引きには、「しらびき(白引き・白柿)」を使います。誤差を小さくするためです。そして、2本の中心を通る線(?直径)の交点には、目打ち(千枚通し)を刺し、明確な印(しるし)をつけます。白引きで引いた線は、非常に細く、見難いのです。


次は、車軸と車輪を固定する孔あけです。車軸は4mmの竹棒です。車両本体に使ったビットは同じ4mmでした。

しかし、車輪には3.5mmビットを使います。ビシーッと挿し込むには、それくらいの差が良さそうだったのです。

これにはボール盤を使います。この作業は、これまでの下拵え(したごしらえ)と違って、ほぼ瞬時に終わります。ビットをあてるポイントが明確なことから、考えることなく先に進むのです。

愛おしく思いたくなる「車輪」が完成します。勿論、拙(つたな)さは否めないものです。しかし、或いは、手作り作品には、この拙さも必要な要素になるのではないか、とも考えてしまいます。

2013/08/02(金) 17:02

今日は8月1日です。昔は「ほづみ」と言ったそうです。八月一日も八月朔日も、「ほづみ」と発音することがあるそうです。実際の人の名前にも使われているそうです。

旧暦のこの日に稲の穂を摘んだことに由来する、と、今日の朝刊に載っています。しかし、袖なしシャツでは寒い日です。風もあります。奥州最北端は、今日もヤマセのようです。


工房は過ごし易いです。朝から「車輪づくり」です。昨日、概ねの加工を終えています。今日は「面取り(稜角の鈍角化)」から始めます。つい最近まで、このツールはサンドペーパーでした。

しかし、最近になって、我が工房にも文明の利器が導入されています。今日の登場はトリマーです。「コロ付」の「坊主面ビット」を使います。流石(さすが)に優秀です。面取りの前後では、その雰囲気は全く変化します。

枝をスライス(slice)した車輪です。結果的には、太いものも細いものもできます。しかし、実際には同じ大きさ同士を組み合わせれば良いだけです。とはいうものの、最初は、大きい順に使うことになりそうです。


次に、即、オイルステインとして胡桃(くるみ)油を塗ります。

話は飛びますが、オイルステイン(oil stain)のStainの意味は、「しみ、汚れ、汚点、着色」の意味のようです。ステンレス(stainless)は、(汚れの無い)ということになりそうです。

結局、面取りと塗装で午前中を使い果たします。単なる「車輪づくり」に数日を要したことになります。悠長(ゆうちょう)に過ぎるようです。少しの疑問を感じてきます。

しかし、多くの皆さんの作品は、技やセンスもそうですが、皆、時間をかけて、丁寧につくられています。このまま続行することにします。


作業中、ハグロトンボの来客です。2匹です。手の届くところに停まります。羽根を蝶(ちょう)のように閉じることと、トンボのように?開くことを繰り返しています。部屋の外に追いやるのですが、何回も入室してきます。


或いは、縄張り意識を持ち、住人を追い出そうとしているのかも知れません。別名はカワトンボ(川蜻蛉)です。

流れの早い綺麗な川に生息するトンボと聞いています。やはり、庭の下の小川からやってくるようです。

このところの工房前の庭には、いつも20匹ほど飛んでいます。ここ2~3年、顕著に増えている気がします。尤も、果たして良い傾向かそうでないかは解らないのですが・・・。


今晩は、当地の花火大会です。海岸で観るのが一般的ですが、ここ最近は、裏山で観覧する方が多くなっています。

「ほたる湖」近辺です。市内への帰路の渋滞の無いラインです。事故が無く、皆さんが楽しんでくれることを願っています。


2013/08/01(木) 17:33

涼しい日です。奥州最北端では明日から1週間ほど「夏祭り」です。その皮きりが、当地で開催される花火大会です。

小学校の頃(今から半世紀以上も昔)、この夏祭りを「港祭り」と表現していたようです。よく解りませんが、昔は、奥州最北端は、首都圏はじめ諸外国との交流で栄えたようです。

特に十三港(とさみなと)は朝鮮、中国、インド、ペルシャ等とも貿易が行われていたそうです。その名残(なごり)のようです。

話は飛びますが、ここ数年、「十三の砂山盆踊り大会」に参加しています。目的のひとつは、唄を聞くことです。哀愁を帯びているものの、極めて上品です。

全国各地に残る民謡とは趣を異にしています。車で2時間ほどの距離です。事情が許せば、今年も、あの唄を聞きたいと思っています。


昔から、花火大会やねぶた祭り、そして盆踊りとなると、夜はガクンと冷えてきます。

そして、あっ、夏はもう行ってしまったのか、と惜しむ思いに苛(さいな)まれます。春、夏、秋を惜しむことはありますが、それが無いのが北の冬です。


さて、今日も懲(こ)りずに工房に入ります。今日のテーマは「車輪づくり」です。材料は、「青森ヒバの枝」です。実は、この材料は、産地の当地でも手に入らないものです。結局、世界中を探しても存在しない材です。今回の材は、特別、伐採の現場に行っていただいてきたものです。

まず、スライド丸鋸(まるのこ)で輪切りにします。概ね200個ほどをカットします。その段階では綺麗な円になっていないのが殆(ほとん)どです。枝の切り口は楕円になっているのです。

それをベルトサンダーで、1個ずつ円形に近づけてやります。この作業に数時間を要します。しかし、200個の車輪、とはいうものの、1個の「肩もみ器」に4個の車輪です。ほんの50個分だけです。


材料はまだまだあります。次回の楽しみに残すことにします。というか、必要に迫られるまでのお休みです。

車輪づくりの工程はまだまだ続きます。まず、「面取り」です。そして、車軸を挿し込む溝づくりです。多少の疑問も感じます。本来?、車輪は、市販の丸棒を使った方が効率的、とも考えてしまうのです。

しかし、時間と手をかけることで、使う皆さんに喜んでもらえそうなのです。何よりも、ほんの500円玉大の車輪に、半世紀にも及ぶ時間が刻まれているのです。作者としては、少し、頑張るべきのようです。

次回の「面取り」のツールに「坊主面ビット」を考えています。刃が回転していることで少し危険が伴います。

しかし、何回も経験済みです。ま、普通の注意力があれば問題は無い筈です。そして、今日の作業よりは短時間に終える筈です。

組み立ては一瞬?です。満足するものに至るためには、その前の、各パーツを如何に鍛えるかにあります。この introduction(イントロダクション)を徹底的に楽しむことにします。

2013/07/31(水) 17:33

生暖かい風です。日中の気温は高いものの、湿度もまた高いようです。それでも、久しぶりの青空です。


「肩もみ器」に手をかけています。これは、幼児の玩具でもあります。下拵(したごしら)えは数か月前に終えています。完成までは、デザインの加工、「車輪づくり」、そして組立て等です。

これまで数種類をつくっています。しかし、今回のテーマを、新たにいくつか設定します。まず、如何に手に馴染む形にするか、です。持ち難(にく)ければイライラします。以前よりも、小型化をはかります。

次に、デザインに和(なご)みを演出させたいところです。理想的には、何らかの理屈が欲しいところです。小鳥や動物等を抽象化したものです。しかし、リアル過ぎれば、野暮(やぼ)ったくなる傾向があります。難しいところです。

今回は、「シンデレラの馬車」のイメージです。魔法使いがカボチャ(南瓜)からつくった「馬車」です。記憶は曖昧ですが、畑から採ったカボチャを叩いて黄金の馬車に変えたようです。

その馬車を牽(ひ)いたのは、ハツカネズミが変身した6頭の白馬です。その「シンデレラの馬車」は、本体のコックピット (cockpit)よりも車輪の方が大きかった記憶がありますが・・・。


兎も角、訳が解からなくても、見る側の想像力で、『何かに見える。』という次元を演出することが目的です。そのことが、1つのオブジェとしての役割も演出してくれる筈なのです。

今日は、「車輪づくり」の予定でした。これまで、市販の丸棒を使っていました。しかし、何かが変なのです。市販の丸棒の殆どは「青森ヒバ」ではつくられていないのです。

また、木工旋盤で削っても何となく、理に反しているようなのです。結局、「枝」を使うことを考えます。これは、「青森ヒバ」の伐採の際に出たものです。製材所では不要のものです。

この枝を、数年前、伐採現場から持ってきています。枝の皮を剥(は)ぎ、2~3年は自然乾燥されています。当初は、「笛(ふえ)」の材料に考えていたものです。それを使ってみます。

サンダーを使って丁寧に剥(む)き直します。それをスライド丸鋸(まるのこ)でカットしてみます。驚きます。わずか500玉大の枝の木口に40~60本の年輪です。1mmの間に数本もあります。これだけでもじっと眺めていたくなります。

因みに、山から伐採するものは、150~400年も経ったものです。優秀な「青森ヒバ」を育てるには、日当たりの良くない環境で育てます。「間伐」というものの無い世界です。その結果、年輪の密度の濃いものができます。

結局、「シンデレラの馬車」とはいえ、この車輪を使うのが勿体(もったい)なくなります。その瞬間、作業は中止です。


製材所のY社長にお訊きすると、『これは「青森ヒバ」固有のものです。』、『杉であれば10年もすればこの太さになります。』と教えてくれます。

そして、『青森ヒバは、外側のアマは腐るが、芯は腐らないものです。』、『まだまだ沢山あります。是非使ってください。』と勧められます。

枝の木口は、概して丸いものです。しかし、実際には正確な円形ではなく、多少の歪(ゆが)みがあります。おそらく、日当たりの加減のようです。しかし、この、自然の持つ完璧な円でないところにこそ、本来?の「和み」がありそうです。

拙(つたな)い想像力から、「箸置き」を作りたくなりました。また、ストラップも面白そうです。

日中と明け方の気温差で体調を崩しています。やや熱っぽく、気力が衰えています。ま、「シンデレラ」を思いだしながら、作業を1日休むことで回復しそうです。

2013/07/30(火) 14:46

曇天から、夕刻になるにつれて次第に明るくなります。雨っぽいものの、今日も大雨にはいたりませんでした。やや暑いものの、過ごし易い気温です。

早朝、野菜に手をかけます。主なテーマは「追肥」です。実は、順調であったナス(茄子)の花の出が、このところ少なくなっているようなのです。シュミエン(趣味の園芸)では1ヶ月に1回の割合で追肥する、と指導していたようです。

しかし、根本の土を掘り返すと、パサパサと乾燥しています。実は、このところの雨で水遣りをしていなかったのです。花つきが落ちた理由は、肥料不足か水不足の何れかはよく解りませんが、遅ればせながらの追肥と水遣りです。


工房では、あれやこれやの制作を同時進行しています。その中に、「肩もみ器」があります。

下拵(したごしら)えをしたのは半年以上も前です。先般の大清掃でクローズアップされたのです。少し前進することにします。

また、ここ数日手をかけている「椅子」に塗装を施すことにします。塗料について迷っていましたが、結局、「クルミ(胡桃)」にします。所謂(いわゆる)、オイルフィニッシュです。

これは、木材に乾性油を塗り、繊維内に浸透させる塗装方法です。表面に塗膜ができないため、触ると木肌そのものです。また、作業的にも失敗が無く、扱い易いです。今回はクルミです。幼児にとっては極めて安全な塗料です。

2脚の椅子に塗るためのクルミの量は、せいぜい10~15個で十分です。バイス(万力)で殻(から)を割り、所謂、食べる部分のクルミを取り出します。それを布にくるんでテルテル坊主をつくります。


それを金槌で潰(つぶ)すと、ジワーッと油が滲(にじ)んできます。やがてビッショリになります。

その段階で木地に擦(こす)りつけます。白っぽい木地が黄色味を帯びてきます。香りを嗅(か)ぐと、やはり、クルミです。

この植物性のオイルフィニッシュに、亜麻仁油(あまにゆ)やオリーブオイルを使う方もいます。しかし、クルミの香りも香ばしいです。

工房には、昨秋のクルミが大分残っています。今後、需要が増えることになりそうです。

2013/07/28(日) 14:33

奥州最北端県にも大雨、という予報です。しかし、今日はまだ当地に気配は無いです。或いは、今晩あたりになるのかも知れません。


数日前から「椅子」をつくっています。今日は「座板」のはりつけです。釘(くぎ)かビスで固定するだけです。本来は簡単(?)な筈です。しかし、数日前から悩むところでした。

釘の頭を出すか否か、です。出すことによって、見た目には露骨ですが、反面、壊れたときの修理が簡単です。それに対して、頭をダボで埋めると、状況はその逆になるようです。

その何れを選択すべきかを考えていました。結局、以前につくった第一作目のバージョンにします。頭を隠す方法です。

まず、ドリルで、座板に2/3ほどの溝を掘ります。そしてビスを揉んだ後、木栓(せん)で蓋(ふた)をする方法です。ダボの本来?の意味は、木材同士をつなぎ合わせる媒体を指すようですが、この場合の木栓もダボ(駄枘)というようです。枘は「ほぞ」という意味のようです。


実際の作業の前に確認します。ダボがドリルであけた孔にフィットするかどうかがポイントです。

はじめに12mmのドリルに12mmの木柱を挿し込んでみます。1mmほども隙間ができます。

次に、10mmビットであけた孔に10mmの丸棒を挿し込みます。やや丸棒が太いですが、金槌(かなづち)で叩くとビシーッと決まります。ホッとします。この確認なしで12mmビットを使えば大変な事態に陥ったことになります。

これで作業開始です。1脚の座板は6枚です。その1枚には4ヶ所のビスが揉まれます。合計、48ヶ所ほどです。しかし、単純作業です。楽しみながら作業するといつの間にか終わっています。

ダボは、ホゾ孔よりも長めにします。余分な部分は、後刻、鋸(のこぎり)で切り落とします。最後は、サンダーで整えます。


これで組立の一通りを終えたことになります。その様子を見た助手が、早速、腰をかけます。『心地が良いです。』という評価です。

そして、『これは何方におあげするのですか。』と訊きます。

作者としては不満足な出来です。あちらこちらに拙(つたな)さが露出しているのです。外には出せない作品になりそうです。

残った工程は塗装です。最も悩む工程です。ま、しばらくは、白木(しらき)のままにしておくつもりです。


夕刻になって、ポツリポツリと降り出しました。

2013/07/27(土) 17:11