暑いのか涼しいのか、よく解らない気温です。朝は、汗をかくほどの暑さです。よく解りませんが、フェーン現象のようです。


今日の工房作業は製材です。とはいうものの、Y製材所で既に挽(ひ)いたものを整えるだけのものです。材は、槐(えんじゅ)と欅(けやき)です。



使うためには、数年の陰干しが必要です。冬を迎える前に、ある程度の姿を整えることにしたのです。

今回のツールは「バンドソー」です。これまでは丸鋸(まるのこ)が活躍していたことで、殆ど使う機会が無かったツールです。その理由は、材を定規(じょうぎ)にあてて挽くとき、刃が思わぬ方向に進む傾向があることです。


しかし、カットするラインを明確に(墨付け)して、初めから定規を無視することで何とかなりそうだったのです。

多少のウェーブはプレナー(自動鉋)に通すことで平面化する筈です。

結果は、見事に成功です。しかし、挽いた材は余りにも瑞々(みずみず)しいです。やはり、2~3年は工房内で、粛々と出番を待つことになります。


2013/09/21(土) 19:55

スツールに手をかけています。昨日、思い立ったテーマです。今回の構造でつくるのは初めてです。そのため、確認したいいくつかがありました。

そのひとつは、座板と脚のなす角度です。これは脚の両端とホゾ穴に関係します。昨日、それを105°にします。この加工を、ボール盤で何とかします。本番ではピタリと決める必要があります。ジグを使うことになりそうです。

もう一つの確認事項は「楔(くさび)」についてです。これは、座板と脚との接合に用いるものです。実は、これまで、頭では理解していましたが経験したことが無かったのです。実際には、曖昧(あいまい)な部分がいくつかありました。

まず、クサビが挿し込まれる溝の幅と深さの程度です。これまでの知識では、溝幅は鋸(のこ)の刃の厚さ程度です。今回は、その知識に従います。深さは、ホゾが座板に埋まる分にします。

この加工を、スライド台付きの丸鋸(まるのこ)で行います。4ヶ所に切れ目を入れるだけです。瞬時に済みます。しかし、手間のかかるのはホゾの加工です。昨日の時点では、旋盤(せんばん)を使うつもりでした。

しかし、今日になって、鋸(のこぎり)、鉈(なた)、金槌(かなづち)に変更します。今回の加工作業で、最も時間を要した工程でした。しかし、これらのツールによって、木工の原点に戻った思いがします。極めて新鮮な時間でした。



座板の溝に4本の脚が嵌(はま)ることを確認した後、いよいよ本組みです。数種類のクサビ(楔)をつくりました。

その中で、脚を105°にカットした際に出た端材が最適のようでした。マサカリ(鉞)のようにゴツイのですが、玄能(げんのう)で叩いてやるとビシーッと決まります。

当初心配していた、クサビを打ち込む際のホゾの割れはありませんでした。逆に、細めのホゾであっても、クサビによってホゾが開き、全体がビシーッと固定されます。材がまだ乾燥していないことが理由だったのかも知れません。

これで確認したかったことは終えます。この後はストーブで燃やすことになります。しかし、今になって迷いが生じています。本来は、この時点で廃棄するものです。しかし、何となく、手をかけてみたくなります。

まず、ジグソーで脚の長さを切り揃えます。スタート地点では、余りにもアバウト過ぎたのです。この調整には、見た目もそうですが、座板の水平化とガタを無くする目的があります。更に、簡単な「面取り」もします。

座板には大きな歪(ゆが)みや割れがあります。また、全体に腐りがあります。脚材は、厚さも幅も異なっています。しかし、ここまでくれば、何となくバランスがとれているように見えます。また、和(なご)みが伝わってくるようです。不思議な次元です。


昨日の月は見事でした。徒然草ではありませんが、仮に、不満足があるとすれば、「隈(くま)」が無かったことのようです。

今日は「十六夜(いざよい)の月」です。この「いざよい」の「いざよう」は、「ためらう」の意味だそうです。藤村の「千曲川いざよふ波の・・・」と同じようです。今日の朝刊に載っています。

十五夜よりも遅れて出ることから命名されたのでしょう。今宵は、恥ずかしがり、躊躇して舞台に出た月を鑑賞することになります。

2013/09/20(金) 14:06

快晴から、夕刻になるにつれて薄曇りになります。予報では快晴になるとのことでしたが、今晩の月が気になります。

しかし、昨晩、煌々(こうこう)と輝く見事な満月?を見ています。それが赫奕(かくやく)として記憶に残っています。今晩どうであったとしても、良しとするところなのです。

椅子をつくっているところです。まだまだ練習の域を超えないものです。エンドレスのようです。しかし、取り敢えずのゴールを、部材の正確な加工と合理的な工具等の使い方の習得にしています。

今日は、「バンドソー」の練習になります。当初は製材のために求めたものです。しかし、これまで幻滅の対象になっていたのです。その理由は、思った通りのラインにカットできなかったことからです。

今回は、幅の狭い鋸(のこ)にしてジグソーとして使ってみます。使いたい箇所は、椅子の座板を受ける桟(さん)のカーブです。前回までは、やや時間はかかるものの、ベルトサンダーでしていた部分です。

試してみるとやはりパワフルです。ほぼ一瞬でカットできます。先日、W工房が、『バンドソーを寝かせておくのは勿体ない。』と言っていたのです。やはりその通りのようです。これから仲間に入ることになりそうです。


今日は新しい課題を設定します。スツールです。よく解りませんが、スツールの意味は、背もたれや肘掛(ひじかけ)の無い椅子のことのようです。

実は、工房内にやや厚手の板があります。プラム、ケヤキ等です。これらを活用するためのI氏からのヒントに、スツールがあったのです。しかし、さまざまなデザイン、構造が考えられます。作り方もまた、それに応じたものになります。

今回のテーマは、単純性です。それも可能な限りのレベルです。しかし、往々にして、この単純性は、緻密な配慮に支えられているものです。

特に気にしたいところは、座板と脚のなす角度です。今回は105°を考えてみます。それに付随する、脚を挿し込む座板のホゾ穴の加工の精度です。当然のように、確認は、腐りの入った材で行います。

ボール盤を使ってみます。しかし、テーブルには角度調整の目盛はあるのですが、実際には役に立たない状態です。

結局、テーブルに台木を置いて孔をあけます。既に、正確な105°とは言えない現場です。早くも、妥協しかかってきます。明日は、旋盤を登場させるつもりです。ま、何とかなる筈です。


昼前、Y製材所にお邪魔します。社長さんは、タイヤショベルの手入れをしています。一瞬、時季外れと思ってしまいます。

しかし、考えてみると、あと2ヶ月もすれば雪です。間もなくです。冬支度を算段しなければならない季節がやってきているのです。

Y社長からはたくさんのケヤキ(欅)をいただきます。製材で出た端材です。1寸5分、2寸の厚さで挽かれています。加工技術が伴えば、ですが、テーブルでも椅子でも何でも出来そうです。

今日の月はまだです。しかし、山の端(は)が明るくなっています。間もなく、『この月の月』が顔を出すようです。

2013/09/19(木) 19:00

爪痕を残して18号が過ぎます。特に、岩木川の氾濫による被害は大きかったようです。我が家の河原の野菜も洗礼を受けます。しかし、綺麗な空も残していきます。

その秋空に誘われて、裏山に出かけます。黄金色の田んぼが眩(まぶ)しいです。既に稲刈りが始まっています。最も期待するイクジやハツタケは、ほんの少し見かける程度です。

不思議にも、先日の雨にも関わらず、山は乾いています。昼前の友人の情報でも、本格的な時季にはまだのようです。やはり、露を待つことになりそうです。


午後、知人から花が届きます。イガグリ、ハギ、タカノハススキ、赤い実のついた枝、白やピンクの花のついた枝等で構成されています。早速、花瓶に活けます。突然、中秋の月が現実味を帯びてきます。


今日も工房に入ります。テーマはホゾ加工です。実は、昨日のテレビ番組の収録のために手をかけています。このまま続行せざるを得ないようだったのです。

ホゾ組みは、ホゾ穴にホゾを挿し込む方法です。ホゾ穴は「角鑿(かくのみ)」にお願いします。つい先日に入房したばかりの優れものです。

他方、ホゾづくりには様々な方法があるようです。しかし、最近は、「スライド丸鋸(まるのこ)」でしています。丸鋸(まるのこ)の刃の高さを固定し、表裏の両側に刃をあてて期待するホゾをつくる方法です。


しかし、このところ、「スライド丸鋸」の角度と、材をあてる定規(じょうぎ)がやや狂っています。

この狂いは、作業の前に修正するのが常識のようです。しかし、我が工房では、これまで一般的ではなかったのです。

今回の椅子づくりでは、ほんの少しの角度の違いであっても、即、結果に反映します。今回は気合いを入れて調整します。

当初は3脚分のつもりでした。しかし、工具を正しく調整しさえすれば簡単な作業です。この機に、残り10脚分ほどのホゾ加工を済ませたいところです。

明日が十五夜です。その前日の今晩が、当地の八幡宮の宵宮(よみや)です。おそらく、「飴煎餅(あめせんべい)」が届く筈です。

2013/09/18(水) 18:44

このたびの台風で、一級河川の岩木川が氾濫します。また、それに関わる被害が出ています。

我が家では、「鯉(こい)の屋根」が流されます。これは、家の前の小川に棲(す)む、緋鯉(ひごい)や真鯉(まごい)をカラスの攻撃から防ぐための屋根です。

いつもは背鰭(せびれ)を出さざるを得ないほど浅い川です。その背中をカラスが突っつくのです。これに対して、1畳ほどの、鯉の避難場所をつくっています。その避難場所を、今年は重量のある立派な材でつくりました。

考えてみれば、浮力に富み、作用をまともに受ける材料です。一瞬のうちに、跡形もなく流されます。近い折、再建することになりそうです。

その前に、鯉自体が戻ってくるかが心配です。河口までは近いです。或いは、今は、海を悠々と泳いでいるのかも知れません。


午後、番組制作のためにテレビ局のスタッフがお見えになります。どうやら、テーマは「年配者のガッツ」のようです。


話は飛びますが、昨日の16日を「敬老の日」とばかり思っていました。しかし、若い柔道関係者から「老人の日」です、と訂正されます。

少しムッとします。どなたが命名したのかは解かりませんが、さまざまな意味で少しドギツイようです。

深沢七郎の「楢山節考(ならやまぶしこう)を思い出してしまうのです。今回の番組制作は、それに対する反発もありそうです。以前からお世話になっている局でもあります。ご協力することになります。

わずか6分ほどの番組のために3時間以上も要します。これまでボヤけていた拙(つたな)い部分が、今になってクローズアップされるようでもあります。少し、不安です。

工房作業の紹介として、「ホゾ穴掘り」を取り上げます。テーマは、先般つくった椅子の続きです。しかし、全体の寸法を変えることも考えています。全体の大きさ、というよりも、具体的には、座板の高さの変更です。

実は、以前、I氏から指摘されていたのです。『座板の高さは16cm~17cmが良いのではないか。』という内容です。残りの材料は、あと10脚分ほどあります。是非、変更を試みるつもりでいます。

カメラは、工房内ばかりではなく、街中も廻ります。これまでつくった作品を紹介するためです。近くのT旅館にもお邪魔します。昔つくった花器の撮影のためです。5年ほど前の作品です。


今日の収録の様子は、来週木曜日に放映されます。夕刻6:15からだそうです。多くの皆様から手厳しいご指摘をいただくことになりそうです。既に、今の段階で、汗顔すること頻(しき)りです。


台風が一過し、真っ青な空です。北海道の一部を除いて、日本全国が快晴です。山の輪郭が際立っています。よく解りませんが、空気中の埃(ほこり)が取り除かれたからのようです。



2013/09/17(火) 17:53

早朝の沐浴に出るには傘が必要でした。強くはないものの、終日、降り続いています。

孫さんとともにお出でになった友人が、『昨日、行くか行かないかを迷ったが、行った。濡れてしまった。しかし、たくさん採れた。』、『もっと早く行けばよかった。みな大きくなり過ぎています。』と、カレーライスの皿のようなマツタケを持ってきます。

来春、小学校に入学する孫さんは、即、玩具で遊びます。ときどき来ていることから、勝手に詳しいのです。話は飛びますが、入学する小学校までは、20分ほどもバスに乗ります。100年も続いた当地の小学校は、少子化で廃校になったのです。厳しい世の中です。



つい先ほど、K社長から電話があります。『そろそろ、ハシゴ(梯子)を上げてもいいのではないか。』の情報です。

おそらく、庭から河原に降りるためのハシゴのことです。しかし、何を言っているのか解かりませんでした。朝、川の様子は確認しています。水量は、いつもよりも多い程度だったのです。

電話をいただき、早速、川を見てみます。驚くほどの水嵩(かさ)です。いつもは10cmほどの水深ですが80cm以上はありそうです。ナスやオクラは、先端のほんの一部だけが見えています。

水流はゴーッ、ゴーッと、大きくうねっています。少し怖いです。


昨日、「ペーパーケース」の塗装を終えます。今朝はザラザラ取りです。これは、塗装後の修正です。特に、1回目の塗装の後は、木地が毛羽立つ傾向があります。

手で、400番のサンダーをかけます。突然、ザラザラ感がスベスベ感に変化します。

いつもの話で恐縮しますが、「毛羽立つ」の言葉で、つい、正倉院の「鳥毛立女屏風」を思い出してしまいます。半世紀も前、高校入試のために丸暗記した記憶があります。

当時はこれを「とりげだち おんなびょうぶ」と読んでいました。先生がそのように教えてくれたのです。正しくは、「とりげ りつじょのびょうぶ」であることを知ったのは、つい最近のことです。悲しくなります。



今回の「ペーパーケース」づくりは、これで一応終わったことになります。しかし、不満足部分や、工夫したい部分や試してみたいこと等がさまざまとあります。近い折、再挑戦することになります。

奇しくも、その「ペーパーケース」についての電話が先ほどあります。W氏からです。彼は彼で、これまでと違ったルータービットを当てる位置や、箱の構造やデザイン等についてのニューバンジョンを試すようです。


間もなく台風が通過する時刻です。雨はパラパラと降り続いていますが、夕焼けで空が真っ赤です。とても台風が通過するとは思えない静けさです。『嵐の前の・・・』でなければ良いのですが・・・。

2013/09/16(月) 18:19