朝は結構な寒さです。朝だけですが、このところ薪(まき)ストーブを焚いています。

しかし、日中は、真っ青な空を背景にした白い雲です。「さだまさし」の「秋桜」に出るような「小春日和」です。


このところスツールをつくっています。先日、2枚の座板を準備します。そのうちの1枚を使って、昨日、第一作目の仕掛けをします。いくつかの不満足はありますが、全体的にはまあまあ、のようです。ある程度の様子は確認できます。

今朝、更に手をかけてみます。まず、ホゾの嵌(はま)り具合の調整です。特に、幕板と脚の上面との「面一(つらいち)」に配慮します。これは、それぞれを同一平面上にすることです。段差があれば、横から空白が見えてしまうのです。少し、恰好(かっこう)が宜しくないようなのです。

次は「面取り」です。座板、脚、幕板、貫の13のパーツ、全ての角を整えてやります。この作業はトリマーで行います。Rの大きめの「坊主面ビット」を使います。


話は飛びますが、昔、この作業を手作業でやったことがあります。天板だけで何日も要したようです。そして、腕がパンパンになります。更に、仕上がったラインは波打っていました。

結果的には、手作り感の溢れる作品になります。それを見た木工の得意なH先生が、『この面取りの跡を見るだけで感激します。』と、評価します。今もって、その真意を解からないでいます。

あのときもケヤキ(欅)だったようです。今日のトリマーでは、ほぼ一瞬で仕上がります。複雑な思いがします。

組み立てて座板を載せてみます。昨日の雰囲気からガラリと変化します。そして魅力的に見えます。しかし、まだ大きい課題が残っています。座板の固定です。当初は、幕板の下から座板に向かってビスどめする予定でした。

しかし、実際には、ドライバーをコントロールするだけの空間が無いのです。実は、このことは作業前から気になっていたことです。これから、何らかの方法を考えることになります。ドロナワ(泥縄)に似ていそうです。


午後、別バージョンの確認に入ります。座板と脚の固定方法が、今つくったバージョンと全く異なるものです。専門用語では「抱かせ欠き内ホゾ組み」のようです。勿論、初めての試みです。


実は、この方法は、これまでの我が工房内では無理だったものです。鑿(のみ)と金槌(かなづち)だけで、この組み方を試す気力を持ち合わせていなかったのです。

その不可能を可能にしたのが「角鑿(かくのみ)」です。先般、仲間に加わったばかりです。フットワークが良く、能力に長(た)けます。今日はホゾ孔の加工だけです。挿し込むホゾは次回の楽しみとして残ります。


突然、明日の夕刻、「キノコの会」となります。鍋用のキノコはたくさんあります。問題はマツタケです。今朝、そのためにT氏が出かけます。そして昼前、見事なマツタケを持って帰ります。ズシリと重いです。

K社長から、『炭火で焼くよりも土瓶蒸し(どびんむし)が良いのではないか。』の意見が出ます。迷うところです。好きなことを言い合いながら、楽しくやりたいところです。

2013/09/28(土) 17:24

昼前から夕刻まで、あちらこちらに外出します。世の中の様子を知る便(よすが)のためです。

実は、山の様子が解からないでいたのです。キノコの情報です。例年であれば、イクジ、ハツタケ、サモダシ等は既に出ている頃なのです。しかし、一向にその気配が無いのです。

確認のため、朝、裏山に入ってみます。やはり、気配は無いです。しかし、ハタケシメジを見つけます。少し収穫します。その足で、県東に向かいます。S道の駅を覗ってみます。道の駅は、山や畑のバロメーターです。山の様子を知る、最も有効な方法です。

キノココーナーにある天然ものは、マイタケとハタケシメジだけです。カックイ(サモダシ)やイクジ(アミダケ)は皆無です。やはり、裏山も県東も、キノコ事情は同じのようです。


実は、明後日、キノコパーティーの予定です。つい、昨晩の提案に基づくものです。ハタケシメジは上菌です。

早速、T氏に調達していただくことになります。あるいは、マツタケもまだ採れそうです。

既に結構な齢(よわい)です。あと何回できるか解からないパーティーです。楽しくやりたいところです。

外出のため、木工作業は朝の1時間ほどです。高さが180mmほどのスールを考えているところです。昨日は4本の足と幕板の様子を確認します。

今日は「貫(ぬき)」です。しかし、その前に、スライド丸鋸の設定のし直しがあります。刃の侵入時と出口の位置に若干の差が感じられるのです。実は、ホゾ組みの際、一方に、薄紙1枚ほどの隙間があったのです。


その後、貫の加工をします。組み立ては次回です。実は、高さの低いスツールです。

組み立てには、それなりの配慮が伴いそうなのです。当初は、簡単と思っていた加工でしたが、やはり、舞台裏はあるようです。


昨晩、当、工房KUROOBIに関するテレビ放映があります。まだ駆け出しの工房です。内容的には汗顔すること頻(しき)りのレベルです。しかし、多くの皆さんから電話をいただきます。有難いことです。

2013/09/27(金) 19:41

昨日よりも10℃以上も低い、との予報でした。しかし、然程(さほど)には感じられなかったようです。或いは、気温を感じる能力が失せてきているのかも知れません。


昨日から、スツールを作ろうとしています。座面の丸いバージョンです。よく解りませんが、スツールは、背もたれや肘掛のついていない椅子のことのようです。昔、この種の椅子を「丸椅子」と表現していたようです。

昨日、丸い座面をつくります。鉋(かんな)による段差や瑕(きず)がついている大雑把なものです。今朝、それを鍛えます。ツールはサンダーです。60番、120番を使います。

この工程は、工房内では少し無理です。「青森ヒバ」は何とか妥協できますが、ケヤキ(欅)となると事情は違います。独特で顕著な、固有の香りがあるのです。頭をしてクラクラせしめる類です。空中に舞う微粉末もさることながら、辟易します。

結局、庭に出ます。快適です。しかし、作業後に洟(はな)をかむと、ケヤキ特有の赤茶色の微粉末が出てきます。とはいうものの、石綿とは違います。とりわけて気にするものではありません。

座板の鍛えを途中で終えます。このスツールの顔は座板のようなものです。丁寧に仕上げたいところです。可能な限り、歪(いびつ)でない円形をめざし、全体の「面取り(鋭い稜角の鈍角化)」、そして、それらしい彫刻もしたいところです。


座板だけでも、完全に仕上げるには数日も要するようです。気力が萎える前に、全体の様子を確認することにします。

脚部分とのバランスの確認です。脚部分というのは、幕板(まくいた)、貫(ぬき)、脚です。

まず、角材づくりです。厚さ1寸5分の板がありますが、「耳つき板」です。薄い部分を削除して分(ぶ)を揃える必要があります。今回は、昇降盤を使います。これは、丸鋸(まるのこ)自体が上下し、刃の高さをコントロールできるものです。

テーブルにアジャスタブルフェンスをあて、刃の高さを1寸ほどにします。表裏両面に刃をあてる方法です。轟音もさることながら、ケヤキは重い木です。結構、気合いが入ります。

2枚の座板です。椅子全体の構造を、それぞれ別バージョンにするつもりです。まず、1作目を簡単?なバージョンにします。幕板、貫、脚の、計12のパーツをホゾ組みにする方法です。

このバージョンでは、座板と下半身との固定方法は、幕板から座板へのビスどめになります。兎に角、様子をみることにします。


ホゾとホゾ穴の数は、それぞれ16ヶ所になる筈です。取り敢えず、幕板関係の加工をしてみます。

「墨つけ(印付)」後、作業開始です。ホゾ加工はスライド丸鋸、ホゾ穴には「角鑿(かくのみ)」を使います。

ストッパーと、刃の高さを設定すれば、単純作業です。しかし、実際に仮組みしようとすると、不具合に気づきます。微かな次元ですが、それぞれに事情があるのです。しかし、簡単な微調整が解決してくれます。

4つの貫(ぬき)はセットしていない、まだ仮組みの段階ですが、結構なインパクトがあります。しかし、厚さ45mmの座板に対して、40mm四方の脚はやや細いようでもあります。また、四方の幕板をもう少し長くしても良さそうです。

そして、やや、高さが高いようです。現在は180mmです。15mmほど詰めても良さそうです。このまま続行するかどうかは、食事をしながら考えることになります。

2013/09/26(木) 17:40

曇り空から雨になります。夕刻からと思っていましたが、結構、早い時刻に降り出します。

今日は、用事のため、あちらこちらに出かけます。しかし、10:30頃には帰宅します。用事のいくつかは工房活動に関係するものです。


昨日から今日にかけては座学です。実は、このところ、チャイルドチェアをつくっています。幼稚園児用の大きさです。材は、ミズナラと青森ヒバです。腕の拙(つたな)さは仕方のないところですが、それらの制作過程は頗(すこぶ)る楽しいものです。

そして、つい先般、プラムの端材でスツールをつくってみます。醜いものの、確認したかった「楔(くさび)止め」は、まあまあでした。また、座り心地も結構な出来でした。それにつられて、今回の座学のテーマも「椅子」になります。

参考書は「手づくり木工辞典」です。これは、既に解散した「婦人生活社」が何十年にも渡って出版し続けてきたものです。極めて優秀な本です。


話は飛びますが、当時、見たことも無いトリマーやルーターの説明を、何回も繰り返して読んでいました。

しかし、何回繰り返しても、全く理解できない世界でした。今考えてみると、素人には、とても理解できるものでは無かったのです。

丁度、パソコンの出始めと似ています。当時は、パソコンで何ができるかを、殆どの人が理解していなかったのです。それでいて、PC、PCと大騒ぎしていたのです。

しかし、この「手づくり木工辞典」は、ノウハウの全くおぼつか無い筆者にも夢を届けてくれました。貴重な本です。

しかも、当時は、設計図も掲載されていました。特に、小黒三郎氏の組木遊びのページには、『130%に拡大してご使用ください。』と書かれています。世知辛い今と違って、当時は、木工の普及啓蒙の時代であったのかも知れません。

数か月に1回の割合で出版されていたようです。毎回、家具、玩具、塗料、木工機器等に関わる特集を組んでいました。特に椅子が多かったようです。その中には、背もたれや肘掛のついていないスツールもあります。

その意味では、今回のテーマは、何十年も憧れ続けてきた課題であったことになります。今日は、その中の座板の丸いスツールを取り上げます。これまでは条件が整わなく、手をかけることの出来なかった課題です。

午後、取り敢えずの一歩を踏み出すことにします。高さの低い4本脚か6本脚を考えています。材はケヤキ(欅)です。漆(うるし)を効果的に使うことで、和洋の何れにもマッチングしそうです。


まず、座板づくりです。工房の隅で満を持しているケヤキを使います。直径300mmの円形にします。

鉛筆で描いた円にハンドジグソーをあてて概ねを切り取ります。板の厚さは40mmほどですが、何とかなります。

その時点では不十分な円です。勇み足の無いように、線の外側を辿(たど)っているからです。この後はバンドソーに任せます。これも勇み足のないように配慮します。そして最後はベルトサンダーで修正します。

まだまだ手をかけなければならないものです。しかし、取り敢えず、2枚の座板ができます。あらためて見ると、極めて存在感が強いです。即、これに見合う加工をせざるを得ない責任感を感じます。

結果の如何は兎も角、せめて、存在しているだけで豊かな気持ちにさせる作品を目指したいところです。


明日26日の夕刻、我が工房KUROOBIの様子が放映されるようです。夕刻6:15と聞いています。よく解りませんが、テーマは、「孫への玩具づくり」になったようです。各氏からのお叱りやご意見等を甘んじてお受けすることになります。

2013/09/25(水) 17:54

今日の最高気温は昨日よりも高いです。しかし、朝は昨日よりも冷えたようです。この条件では、そろそろ、期待するキノコが出る筈です。


今日の工房は、掃除と並行して、細々(こまごま)とした作業に終始します。まず、昨日つくったペーパーウェイトの確認です。

まず、塗りの状態です。実は、以前つくったときには「漆(うるし)」を使って、「螺鈿(らでん)」を施しています。その時点では感激に値したものです。

しかし、この方法では、手の汚れは遮断してくれますが、肝心の、木に触れたときの感触はダイレクトに反映されないのです。今回は、もっと単純な仕上げを考えます。その結果、昨晩、「クルミ(胡桃)」を塗ってみます。

触ってみます。やはり、本物の木に触っていることを実感します。やはり、漆とは事情は違っています。また、色彩的には、まあまあ、です。特に、イチイ(一位・オンコ)、エンジュ(槐)、ケヤキ(欅)の変身は見事です。

大きさと形についてはこれからの検討課題ですが、小さく重量のあるものがドラマチックで面白そうです。主題は、如何に和(なご)みを演出できるか、のようです。


次は「バンドソー・帯鋸(おびのこ)」の稽古です。能力の確認と慣れるため、数日前から使っています。

ジグソーの刃は上下運動ですが、バンドソーは上から下への一方向だけです。パワー的には、結構な能力です。

今日は、厚さ2寸のケヤキを挽(ひ)いてみます。カットラインはカーブを描いていますが、このことはプレナー(自動鉋)を通すことで解決できます。

チャイルドチェアの曲面加工もしてみます。これまでのベルトサンダーよりも能率的です。少しずつ、工房が文明化しているようです。


今日は外出の予定でした。しかし、友人がお見えになり、いくつかを依頼されます。名前はよく解りませんが、何れも斜めに傾いた形状のようです。

まず、ストッパーです。これは、ドアを開けたままにする、傾斜のついたクサビ状の板です。次は傾斜台?です。2点です。

ひとつは、斜面に立てた幟(のぼり)を真っ直ぐに立てるための仕掛けです。そして、ベンチのガタの修正です。

地面の勾配(こうばい・tanθ)が解からないので、現場に行ってみます。状況を把握しさえすれば、作業時間は一瞬です。斜めのカットが少し厄介でしたが、即、お届けできます。


tanθ(タンジェントシーター)を実際に使うのは久しぶりです。少し感激しています。

最近では、工房を建てるときに使っています。サクリ板のカットのために、Y社長が屋根の角度を調べていたのです。

今日の傾斜台づくりは、この工房がたくさんの皆さんの友情で建てられたことを思い出させてくれます。築、既に5年以上も経っています。盛んなること益々です。


北海道の線路がいい加減だったそうです。やはり、です。実は、日本最北端に居るI女史が、時々、「本土」の我が家にお見えになります。その際、いつも話題にしていたテーマだったのです。

問題点は、首都圏との次元の隔たりを、多くに認識させないための、情報のコントロールの存在だったようです。

2013/09/23(月) 18:28

綺麗な秋晴れです。日本国内で、お日様マークだけが付いているのは奥州最北端だけです。雨も雪も好きですが、秋晴れの透明感もまた素晴らしいです。


朝の「趣味の園芸」で、今日が日曜日であることを認識します。毎日が、日曜日で、そして月曜日の生活の中、「シュミエン」は、日曜日であることを教えてくれる多くない情報のひとつです。

昔、江尻さんや柳さんのお話しを聞くのが楽しみでした。江尻さんはシンビジュウムが専門で、柳さんは植物全般に詳しかったようです。

しかし、単に、それらの内容を聞くことばかりが目的ではなく、シュミエンは、彼らの人柄に触れる機会でもあったのです。惜しい番組でした。


今日も工房に入ります。テーマをペーバーウェイトにします。木片を2分割し、その内部に重り(おもり)を入れ、貼りあわせるだけです。拘(こだわ)りを無視して、単に、機能的な満足を得るためばかりであれば、つくるには簡単です。


しかし、2分割したものを貼りあわせる際に、その合わせ目を明確にしたくない拘りが生じるものです。

何よりも、使う材質です。今回は、ミズナラ、エンジュ、ケヤキ、イチイを試みます。勿論、実際の材は、いずれも端材です。そして、大きさやデザイン、塗装等です。いつも机に置くものです。拘ってつくるべきなのかも知れません。

結局、木片の2分割は鉈(なた)に頼ります。鉈は、潔(いさぎよ)く打ち下ろします。当然のように、手元が狂うこともあります。その場合は、破棄します。拘りのためには、無駄とも思われる舞台裏があります。

重り(おもり)は鉛(なまり)です。缶詰の缶に鉛を入れて、薪(まき)ストーブの中に入れて溶かします。5~6分で溶けます。それを、木片の内部を穿った孔に流し込みます。

しかし、往々にして、溢(あふ)れるほど流し込みたくなります。表面張力で、プックリと盛り上がることがあります。そうなった場合には、出っ張った部分を鑿(のみ)で削り取ることになります。そのままでは貼り合わさないのです。


糊(のり)で貼り合わせます。クランプで締め付けます。それでは足りなく、万力も使います。

本来は、一昼夜、この状態にしておくようです。それは解かっているのですが、20分ほどで次の段階に入ってしまいます。

帯鋸(おびのこ)で形を整え、その後、ボルトサンダーで整えます。ここで問題になるのは、どのようなデザインに加工するか、です。アレキサンドリアのデザインが似合いそうです。昔見たお袋の指輪の形です。

ま、今回は、そこまでの拘りは持ち合わせるものではなく、また、ここまでくればいつでもできる作業でもあります。そのうち、挑む機会はありそうです。

2013/09/22(日) 18:08