
曇り空から雨になります。夕刻からと思っていましたが、結構、早い時刻に降り出します。
今日は、用事のため、あちらこちらに出かけます。しかし、10:30頃には帰宅します。用事のいくつかは工房活動に関係するものです。
昨日から今日にかけては座学です。実は、このところ、チャイルドチェアをつくっています。幼稚園児用の大きさです。材は、ミズナラと青森ヒバです。腕の拙(つたな)さは仕方のないところですが、それらの制作過程は頗(すこぶ)る楽しいものです。
そして、つい先般、プラムの端材でスツールをつくってみます。醜いものの、確認したかった「楔(くさび)止め」は、まあまあでした。また、座り心地も結構な出来でした。それにつられて、今回の座学のテーマも「椅子」になります。
参考書は「手づくり木工辞典」です。これは、既に解散した「婦人生活社」が何十年にも渡って出版し続けてきたものです。極めて優秀な本です。

話は飛びますが、当時、見たことも無いトリマーやルーターの説明を、何回も繰り返して読んでいました。
しかし、何回繰り返しても、全く理解できない世界でした。今考えてみると、素人には、とても理解できるものでは無かったのです。
丁度、パソコンの出始めと似ています。当時は、パソコンで何ができるかを、殆どの人が理解していなかったのです。それでいて、PC、PCと大騒ぎしていたのです。
しかし、この「手づくり木工辞典」は、ノウハウの全くおぼつか無い筆者にも夢を届けてくれました。貴重な本です。
しかも、当時は、設計図も掲載されていました。特に、小黒三郎氏の組木遊びのページには、『130%に拡大してご使用ください。』と書かれています。世知辛い今と違って、当時は、木工の普及啓蒙の時代であったのかも知れません。
数か月に1回の割合で出版されていたようです。毎回、家具、玩具、塗料、木工機器等に関わる特集を組んでいました。特に椅子が多かったようです。その中には、背もたれや肘掛のついていないスツールもあります。
その意味では、今回のテーマは、何十年も憧れ続けてきた課題であったことになります。今日は、その中の座板の丸いスツールを取り上げます。これまでは条件が整わなく、手をかけることの出来なかった課題です。
午後、取り敢えずの一歩を踏み出すことにします。高さの低い4本脚か6本脚を考えています。材はケヤキ(欅)です。漆(うるし)を効果的に使うことで、和洋の何れにもマッチングしそうです。

まず、座板づくりです。工房の隅で満を持しているケヤキを使います。直径300mmの円形にします。
鉛筆で描いた円にハンドジグソーをあてて概ねを切り取ります。板の厚さは40mmほどですが、何とかなります。
その時点では不十分な円です。勇み足の無いように、線の外側を辿(たど)っているからです。この後はバンドソーに任せます。これも勇み足のないように配慮します。そして最後はベルトサンダーで修正します。
まだまだ手をかけなければならないものです。しかし、取り敢えず、2枚の座板ができます。あらためて見ると、極めて存在感が強いです。即、これに見合う加工をせざるを得ない責任感を感じます。
結果の如何は兎も角、せめて、存在しているだけで豊かな気持ちにさせる作品を目指したいところです。
明日26日の夕刻、我が工房KUROOBIの様子が放映されるようです。夕刻6:15と聞いています。よく解りませんが、テーマは、「孫への玩具づくり」になったようです。各氏からのお叱りやご意見等を甘んじてお受けすることになります。