花の都では、雪が降る、降らない、についての、ひっきりなしの報道です。我が、話題にもならない奥州最北端の自宅エリアは極めて綺麗な青空です。陽光で、視界に入るあれこれが輝いています。

能動的になり、外出します。朝食後に出て、帰宅は夕刻です。自宅エリア上空は真っ青ですが、東に少し進むと、濃い雲でどんよりしています。路面の雪は皆無ですが、草むらのあちらこちらに、融け切れない雪が白く残っています。

やはり、年の瀬です。平日にもかかわらず、奥州最東地のSセンターは人でごったがえしています。昨日、解禁となった「真鱈(まだら)」も出ています。ご祝儀相場なのか、天文学的な値段です。


短い時間ですが、今日も工房に入ります。実は、昨日から気になっていたことがあります。

このところ、明確なゴールは見えないものの、ビスケットを使った、板の貼り合わせを試しています。まず、6枚の正三角形で正六角形をつくります。

実際には、ピースの大小に応じたそれぞれの事情があります。特に、小さいバージョンの加工は難しいです。ビスケットを嵌(は)める溝が露出してしまうのです。

しかし、他方、露出した方が正々堂々とした潔(いさぎよ)さがある。と評する方もいます。課題とするところです。

今日のテーマは、五角形と七角形バージョンの確認です。実は、以前、同じようなことをやっています。その延長のようなものです。五角形は、その目盛を72°の中心角をもとにした、明確な36°に設定します。

しかし、七角形は初めてです。中心角の(360°/7)自体が割り切れないことから敬遠したようです。とはいうものの、実際の角度設定は、手で行います。スライド丸鋸(まるのこ)の定規を回転させるだけなのです。

七角形は、90°-(180°-360°/7)/2で、25.7°あたりだったようです。勿論、アバウトの世界です。


無限循環小数の値を表記するには難しいです。しかし、手作業では、正しい(360°/7)の値は設定できそうなのです。

更に、可能な限り、正しい値は期待するものの、多少?の誤差は無視しても咎められない世界のようでもあります。

それでも、一応は、紙に書いて計算します。一旦設定すれば、それぞれのパーツは数秒でカットし終えます。加工については何とかなりそうです。

エンジュ、ケヤキ、ミズナラ等の雑木の雰囲気が良いです。問題は、厚さや大きさ等のサイズです。そして、製作に要する時間です。もう少し、さまざまな角度からの吟味をするつもりです。

2013/12/19(木) 17:22

朝から、花の都の雪の話題です。しかし、奥州最北端では、今日も青空です。南北が、即、降雪の尺度にはならないようです。

この青空に勇気づけられ、朝から工房に籠(こも)ります。今日は、あれやこれやの細かい確認がテーマです。何となく捉えてはいても明確に理解していないことがたくさんあるのです。

往々にして、他の人が問題なくやっていることを自分で試してみるとき、思わぬ困難さに出会うことがあります。そして、思わぬ落とし穴が潜んでいることがよくあります。簡単そうに見えても、実際に自分で試酢必要があります。

その中に「ビスケットジョイナー」があります。先日、60°と60°を合わせて120°をつくっています。問題なくできます。しかし、何となく釈然としないものがあります。理屈をよく理解していないからです。


今日は、平面に60°の面を合わせることにします。ジョイナーの刃を、面に対してどのような角度にすべきかの確認です。

結論は、溝を掘る面に対して直角に刃をあてることのようです。具体的には、ジョイナーを逆立ちさせてみます。ポイントはそれだけです。それだけで、喉(のど)に刺さった小骨が取れた思いがします。

しかし、これを頭だけで考えるとなると大変なことだったのです。即、さまざまな場面で活用できそうです。

今日は、ジョイナーを使った工作をその他にもします。正三角形を6枚合わせで正6角形をつくることです。これによって、板の木口(こぐち)を外に出さないことができます。少し面白そうなのです。

実は、先日、同じようなことはやったのですが、今日は、具体的な寸法の確認があります。そして、ビスケットを挿し込む位置と、溝と材の大きさの確認です。そして、錯覚(さっかく)も確認したいところです。


「錯覚」というのは、「面取り」をすることによって、どれだけスリムに映るかです。今回は、幅50mm、厚さ25mmの材です。

面取り前は、やはり、ゴツいものです。しかし、「坊主面ビット」でコーナーをなぞってやると、一変して優しくなります。

実は、「コースター」をイメージしています。尤も、このような厚さのものは無さそうです。しかし、その、極めて一般的ではないところが面白そうなのです。今はまだ、たくさんの不満足はあるものの、結構、魅力的に映っています。

2013/12/18(水) 16:15

早朝の空には、低く、黒い雲の合間に青空が覗えます。まだ明ける前の空ですが、ボーッと明るく際立っています。日中も、小気味のよい青空です。どよりした空が数日続いた後の青は、精神構造をリフレッシュさせます。貴重です。

朝食後、K社長がお見えになります。『ここにありますか。』という問いです。テーマは「杵(きね)」です。間もなく正月です。例年、元旦から数日間、「餅つき」が行われています。その際に使われる「杵」です。

実は、K社長の「杵」は大分年期が入っています。そのリニューアルを依頼されていたのです。しかし、その他に、数年前、R町のK氏から、それとは別に臼(うす)と杵をいただいています。臼は、庭で使う火鉢にするつもりでした。

その杵は、ケヤキ(欅)です。そして、まだ割れの入っていない新しいものです。朝から、その工房の隅に置いている杵(きね)探しです。漸く(ようやく)発見します。狭い工房内での杵(きね)探しで、一汗をかきます。やはり、新年が間近のようです。


午後は相も変わらず「ビスケットジョイナー」の確認です。実は、製作が簡単で、誰もが手掛けていないものの模索です。結論は、御酒を戴くときのアクセントづくりのようなものです。

更に、今回の大きいテーマには「木口を見せない組み方」があります。ある意味では、どうでも良い世界ですが、このことは、昔からのステータスだったようなのです。

先般、この「ビスケットジョイナー」が入房した折に試みてはいるものです。基本形は、やはり、「柱状節理」の6角形です。しかし、今回は、一辺がどの値であれば、全体がどのような大きさになるかの確認があります。

また、その値と、ビスケットを嵌め込む溝との関係の確認もあります。カンザシ(ビスケット)をどれだけ秘すことが可能か、更に、ビスケット自体の大きさのコントロールも試したいところです。

今回入手したビスケットは、0、10、20の3種類です。その数字は、大きさを表現しています。厚さは皆、同じです。掘る溝の大きさと深さは、その値に合ったジョイナーの設定でコントロールします。0と20とでは、削除される範囲は大きく異なる仕掛けになっています。


簡単な理屈のようですが、実際に確かめる必要があります。実際、やってみると、エッと思われる事態と出会うのです。

エンジュは問題無いようですが、「青森ヒバ」は、デリケートな部分で欠けてしまうのです。タイミング的には、頭を冷やすための空白を設ける時期のようです。

2013/12/17(火) 17:31

今朝も除雪するつもりでした。しかし、家の前のアスファルトは濡れているだけで雪は皆無です。未明の雨で融けたようです。

日中は、あちらこちらの青空です。予報は曇りから雨だったのです。見事に外れます。とはいうものの、歓迎するところです。やはり、今の天気の予測は難しいようです。

当然のことですが、雪と雨には1℃の違いで分かれるのだそうです。しかし、ザーザーと雨が降っている最中に、『今日の雨の降る確率は50%です。』の放送を聞くのは少し悲しくなります。

朝食後、外出します。津軽のど真ん中のI町です。先般、クラフト展の委員であった、酒造店のT社長とお会いします。「人寄せ」の基本姿勢に触れます。やはり、スタッフ全員が基本的なステータスに立脚し、それを企画、立案に反映させていたようです。


今年の「酒粕」とともに、「大吟醸原酒の梅酒」をいただいてきます。数年前から女将(おかみ)さんが丹精してきたものです。高い透明度の琥珀色をしています。おそらく、近年中に発信されるようです。


昼過ぎ、T氏がお見えになります。市内のM店の親分です。ワインの専門家です。さまざまな情報交換をします。その中に「蜂の巣」もあります。少し前進しそうです。手作りのハタハタ(鰰)のデンガク(田楽)をいただきます。いつの間にかその季節になっていたのです。

午後の数時間、工房に入ります。今日は鉋(かんな)がけです。昨日製材したケヤキとミズナラです。まず、「手押しカンナ」を使います。まず一面の平面化を図り、その後、その平面を定規(じょうぎ)にして隣の面を平面化します。


「手押しカンナ」を使うのは久しぶりです。ギコチなさからは、まだまだ脱することはできないようです。

その後、プレナー(自動カンナ)に通します。この段階で、木肌が一変します。突如、人工的ではない、自然がもたらす形が表現されるのです。劇的です。

この、自然の生んだ芸術品で何をつくるかが大きい課題となります。謂わば、大きいプレッシャーです。結果が、材料よりも低い次元であれば恐縮至極なのです。暫らくはこの材料と会話することになりそうです。

2013/12/16(月) 18:19

朝の沐浴後は除雪です。家の前の積雪は0~13cmほどです。0というのは、地中に埋めた湯の管で融けているのです。そして13cmというのは、吹き溜まり箇所の高さです。

タイヤショベルで数回往復します。ほんの少しの積雪ですが、掻き集めると山のようになります。除雪後、パラパラと融雪剤を蒔きます。これを蒔くことで、次の除雪がし易くなります。


今日の工房活動は製材です。実は、先般、Y製材所から耳(皮)つきの材をいただいています。ケヤキとミズナラです。そのままでは細かい加工は難しいです。一定の寸法にカットする必要があります。


いつもは、製材した、ある程度、分の揃(そろ)ったものを入手しています。今回は、一歩手前の段階からの参加です。

使うツールは、テーブルにセットした丸鋸(まるのこ)です。他にメジャーとアジャスタブルフェンスです。そして、丸鋸の刃の及ばない箇所には手鋸も使います。

普段、やり慣れていないことからか、結構、気合いが入ります。また、刃を入れる角度によって伐られた結果が「板目」と「柾目」に分かれる工程です。「板目」は、筍(たけのこ)の模様の見える面で、「柾目(まさめ)」は年輪が平行な線に見える面です。


しかし、今回はそれに拘(こだわ)る余裕は無く、一定の寸法に揃えるだけがテーマとされます。

しかし、ほんのこれだけで、木工の本質に触れた思いがします。実は、木の伐採から作品づくりまでを、全て自力ですることが昔からの憧(あこが)れだったのです。その意味では、その夢に一歩近づいたことになります。

ほんの数本の製材でしたが、丸鋸が出した大鋸屑(おがくず)はバケツ一杯にもなります。少しずつ薪(まき)ストーブに入れます。流石(さすが)雑木(ぞうき)です。炎は一瞬消え、やがてゴーッと音をたてて燃えます。


夕刻、O氏がお見えになります。全日本の予選の様子を教えてくれます。F君が勝ったようです。新しい要素との代謝です。

2013/12/15(日) 15:52

来るぞ、来るぞ、と何回も脅(おど)しをかけられてきた中、ついに冬が来たようです。今冬最も冬らしい日です。厳しい寒さです。日課の沐浴には猛雪吹の中を往復します。

ここ2~3日、「ビスケットジョイナー」の勉強中です。実は、この利器の使い方がWEBで紹介されています。しかし、その動画を見るだけではよく理解できないのです。実際にやってみて理解しようとしています。

今日は、ビスケットによる接(は)ぎの「強度」の確認がテーマです。脚を120°の角度で取り付けた椅子をつくってみます。実際は60°に関係する加工のようです。強度もさることながら、ジョイナーの定規(じょうぎ)の捌(さば)き方も曖昧だったのです。


角度の表現と刃の位置や深さの扱いは、夜半の布団の中で、頭だけで考えるのは無理な世界です。

しかし、実際にやってみると、その頭脳の衰えと感じたものは杞憂(きゆう)であったことを悟ります。実際には意外に簡単なものです。しかし、仮組みまでは不安です。恐る恐る合わせてみるとピタッと吸い付きます。ホッとする瞬間です。

同時に、利器の利器たる所以(ゆえん)を悟ります。主題の強度の確認については、これを壊すことで確認できそうです。やや頓珍漢ですが、壊すためにつくっていることになります。糊(のり)が乾燥した時点で試すつもりです。

しかし、ここまでくれば、これはこれで鍛えたくなってきます。結局、木地調整後、漆で仕上げることにします。即、1回目の「拭漆」に入ります。実は、昨夕、F県のH氏がお見えになった折、『MR-S漆』なるものを教えてくれます。

よく解りませんが、この「拭漆」は、「高分散加工」により耐久性が高まり、ケーク紙を使うことで少ない回数で済むのだそうです。今回の「強度」の確認には、木目を味わえるケヤキを使っています。つい、その気になってしまったのです。


さて、この試作品の形状にも不思議な出会いがあっています。蜂の巣同様、今回も6角形の3辺で構成される椅子(いす)です。その6角柱を、至る所で目にするのです。

実は、先ほど、イギリスの4万本の6角柱をテレビで見ます。その中にも出ています。蜂が綺麗な6角形の巣をつくることも不思議ですが、自然界には「柱状節理」があり、融けたものが固まるとき6角柱をつくるのだそうです。

また、何となく、懐かしさが伝わってくる形のようでもあります。3角形や4角形と違って、6角形は普段目にする機会の少ない形状です。しかし、実際には、最も基本的なものであるのかも知れません。

2013/12/14(土) 16:07