早朝の空には、低く、黒い雲の合間に青空が覗えます。まだ明ける前の空ですが、ボーッと明るく際立っています。日中も、小気味のよい青空です。どよりした空が数日続いた後の青は、精神構造をリフレッシュさせます。貴重です。

朝食後、K社長がお見えになります。『ここにありますか。』という問いです。テーマは「杵(きね)」です。間もなく正月です。例年、元旦から数日間、「餅つき」が行われています。その際に使われる「杵」です。

実は、K社長の「杵」は大分年期が入っています。そのリニューアルを依頼されていたのです。しかし、その他に、数年前、R町のK氏から、それとは別に臼(うす)と杵をいただいています。臼は、庭で使う火鉢にするつもりでした。

その杵は、ケヤキ(欅)です。そして、まだ割れの入っていない新しいものです。朝から、その工房の隅に置いている杵(きね)探しです。漸く(ようやく)発見します。狭い工房内での杵(きね)探しで、一汗をかきます。やはり、新年が間近のようです。


午後は相も変わらず「ビスケットジョイナー」の確認です。実は、製作が簡単で、誰もが手掛けていないものの模索です。結論は、御酒を戴くときのアクセントづくりのようなものです。

更に、今回の大きいテーマには「木口を見せない組み方」があります。ある意味では、どうでも良い世界ですが、このことは、昔からのステータスだったようなのです。

先般、この「ビスケットジョイナー」が入房した折に試みてはいるものです。基本形は、やはり、「柱状節理」の6角形です。しかし、今回は、一辺がどの値であれば、全体がどのような大きさになるかの確認があります。

また、その値と、ビスケットを嵌め込む溝との関係の確認もあります。カンザシ(ビスケット)をどれだけ秘すことが可能か、更に、ビスケット自体の大きさのコントロールも試したいところです。

今回入手したビスケットは、0、10、20の3種類です。その数字は、大きさを表現しています。厚さは皆、同じです。掘る溝の大きさと深さは、その値に合ったジョイナーの設定でコントロールします。0と20とでは、削除される範囲は大きく異なる仕掛けになっています。


簡単な理屈のようですが、実際に確かめる必要があります。実際、やってみると、エッと思われる事態と出会うのです。

エンジュは問題無いようですが、「青森ヒバ」は、デリケートな部分で欠けてしまうのです。タイミング的には、頭を冷やすための空白を設ける時期のようです。

2013/12/17(火) 17:31