いつもは然程ではない関東関西にまた降ったようです。その低気圧が奥州最北端に来るのは、今晩から明日にかけて、ということでした。しかし、実際には、昼前から吹雪です。


首都圏では今朝の9:00頃までは雨か雪でしょう、の予報が昨日の時点で出ています。それも1時間ごとの天候の変化も示しています。その殆どが予報通りの結果です。極めて正確な情報に驚きます。気象衛星からの情報の分析によるもののようです。奥州最北端の予報にも精度が欲しいところです。


今日も木工を楽しみます。このところのテーマは「枡(ます)づくり」を通しての「霰組み(あられぐみ)」の練習です。これまで、いくつかのバージョンを試してきています。現在は2合半枡に当面しています。


朝は、その部材づくりです。先日カンナがけをした青森ヒバを2合半枡の寸法に合わせてのカットです。ほんの16~17個分だけです。完成する枡の数は意外に少ないようです。一般的に、「箱系」には多くの材料を要する傾向があります。

Jigの設定は既に終えています。これで、愈々(いよいよ)霰(あられ)加工に入ることができます。折角のチャンスです。つれづれなるままに、そして、楽しみながらルーターを動かしたいところです。当面は100個ほどはつくりたいところです。


午後、注文していた接着剤が届きます。「タイトボンド」です。実は、これまでさまざまなバージョンを試していますが、無塗装の枡もつくりたいところです。本音は、御酒を入れる器づくりです。それには、口に入っても問題のない接着剤の使用が不可欠です。

先日「糊漆(のりうるし)」を試しています。今日は、米国食品医薬品局(FDA)のお墨付きをもらった「タイトボンド」を試す日です。2~3日前に連絡したところ、今日、自宅に届いたのです。早速、1個だけ組み立てることにします。初めて使う接着剤です。少しドキドキします。


塗布には筆を使います。一般的な国内の木工用ボンドと少しニュアンスが違っています。粘度が低くサラサラ感があるようなのです。扱い方は、国内のボンド同様、食(は)み出たものは、早い段階では濡れ布で拭き取ります。乾いたものはサンダー等で削り取ります。

糊(のり)の乾きは、常温で待つのが本来のようです。その理由のひとつは、無理な乾燥によって、材の狂い(湾曲)を誘発させないことがあるようです。しかし、今回だけは、座敷のストーブの前に置いて、早い乾燥を促します。そして、じっと見つめてやるつもりでいます。


夕刻、友人が、『降りましたね。』と言いながらお見えになります。朝、全く無かった雪が、10cm以上に積もっています。そして、タイヤショベルで除雪してくれます。しかし雪のピークは今晩から明朝にかけてのようです。明朝は5:00起きになりそうです。

2014/02/15(土) 18:54

昨晩からの新たな積雪は殆どありません。これからどのような天候になるかは解りませんが、今のところ、例年にない、稀有の少雪です。


工房では枡(ます)づくりの練習です。まず、手がけている5合枡と2合半枡の塗りの続きです。「拭き漆」です。よく覚えていませんが、5合枡は5~6回、そして、2合半枡は3回目になるようです。そろそろ妥協しようとしています。

しかし、先日見たテレビでは20回は繰り返していたようです。中には、100回重ね塗りした、という豪傑もいます。どの辺で妥協するかは迷うところでもあります。


次に、新しい枡のパーツづくりです。側面の4枚の板は全く同じ形状です。本来は簡単な加工です。しかし、jigの最初の設定がデリケートです。使っているストレートビットの刃径は12mmです。定規の位置は12mmを基準にします。しかし、その設定には、紙1枚の厚さの違いがあっても頓珍漢になります。

そして、さまざまなトラブルへの対応があります。まず、材を、回転するビットにあてるには、定規に材を固定することが条件です。そのための、あれやこれやの工夫です。特に、端の加工のときは特別なストッパーが必要なようです。とりあえず2~3個分のパーツをつくってみます。


この「霰(あられ)組み」や「ダブテール(鳩の尻尾)接(は)ぎ」には専用のjigが市販されています。しかし、原始的であっても、手作りjigで加工するところに大ロマンが潜んでいそうなのです。

昨朝、FDA(米国食品医薬品局)認可の「Tite bond Ⅲアルティメット」を発注しています。明日には届くようです。今回は塗りをしない白木のままでつくるつもりです。


夕刻、IK氏がお見えになります。送別会や慰労会、そして、新年度の状況等の相談です。いつの間にか年度末を迎えていたのです。「歳々年々人不同(さいさいねんねん人同じからず)」です。

首都圏の雪が、明日、奥州最北端に及ぶようです。数日前の大雪注意報では8~9cmでしたが、今回の情報は首都圏から発信されています。或いは、本当のことなのかも知れません。



2014/02/14(金) 17:21

昨晩の積雪は皆無です。早朝の路面はカラカラと乾いています。一部は氷ですが、殆どはアスファルトが露出しています。


工房ではさまざまな試みに挑戦です。作業は遅々としていますが、いつも新しい出会いがあります。いつも感激しています。

このところは枡(ます)づくりの練習です。先般、5合枡をつくります。デリケートな「霰(あられ)組み」のメカニズムを確認できたことに感激します。そして、昨日、2合5勺を組み立てます。

しかし、この組み立てに使った接着剤に課題を感じています。実は、糊(のり)は一般的な木工用接着剤です。それを漆でカバーリングするプログラムですが、何となく釈然としないものがあります。以前からの課題ですが、食品衛生面の正義が欲しいのです。

悩んでいたところ、昨晩、W工房から電話があります。『アメリカのFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けたものがあります。』という情報をいただきます。高性能ポリマー系、接着強度4000psiの「TitebondⅢアルティメット」です。


よく解りませんが、最近の我が工房は、とみにアメリカづいているようです。実は、先般、3Dのオイルフィニッシュに使った「カッティングボードオイル」も、FDAの認可を受けたアメリカ製です。そして、昨日組み立てたポニークランプも、です。

考えられるいくつかの理由があります。米国食品医薬品局(FDA)と日本食品衛生協会の体質の違いもありそうです。一方には積極性、他方には消極性がありそうです。扱う業者は、売るための正義が欲しく、逆に、薬品同様、認可を出す役所には責任が伴います。その力関係がありそうです。

そして、アメリカ航空宇宙局(NASA)の存在がありそうです。『地球は青かった。』の頃から、これまで存在していなかったものが生まれているようです。そのさまざまな研究開発の成果が、一般社会生活に還元されているようなのです。

兎も角、今朝、その「Titebond(タイトボンド)」を発注します。価格的には安価なものです。アメリカ食品医薬品局(FDA)のお墨付きです。これで、今までモヤモヤしていたことに一応の正義が得られそうです。


簡単な作業を今日もします。まず、昨日の2合半枡の塗りの続きです。今日は2回目の「拭漆(ふきうるし)」です。拭き取りがやや甘かった所為で、大分黒っぽくなっています。いつものように、面と面が出会うコーナーの拭き取りが厄介です。

そして、新しく、寸法の手直しです。実は、現在の材の厚さは20mmです。実は、本来は15mmを予定していたのですが、20mmの雰囲気も確認したかったのです。

その結果、作った当初は武骨に映ります。しかし、1~2日傍(そば)に置くことで馴染んできます。逆に、その一般的でない様相が魅力的に思えてきます。不思議な世界です。

結局、ほんの2mm程度をスリムにします。プレナー(自動カンナ)を使います。関連して、ストレートビットの高さも調整します。高さを高くすればホゾの出っ張りが多くなります。今回は、逆に、低くしてやります。そして、容積が450ccになるための部材の寸法を確認します。実際の加工は明日からになりそうです。

2014/02/13(木) 16:25
午後は晴れる、の予報でしたが、然程期待したレベルではなく、概して曇天の一日です。車道の雪は殆ど無くなっています。日中の気温はプラスですが、やはり、寒く感じます。


このところ、枡(ます)づくりを通して、「霰(あられ)組み」の練習をしています。当初は、ホゾとホゾ穴のコンビネーションの確認だけのつもりでした。しかし、実際には、霰(あられ)もそうですが、使う接着剤の選択についても迷うことがテーマになっています。

手っ取り早いのは、一般的な木工ボンドです。信じられないほど強力です。しかし、用途によっては不適当なこともあります。水に溶けることが難点です。熱燗(あつかん)を注ぐには特に困ります。

今の世紀で最も進化を遂げたものが接着剤です。しかし、耐水性、耐熱性に富んで、しかも人に優しいものは、紀元前から使われてきた漆といわれています。


宇宙船を冥王星まで飛ばすに至っている文明であっても、未だに漆以上の塗料や接着剤は開発されていない、ということになるようです。そのため、昨日、「霰組み」の接着に「糊漆(のりうるし)」を使います。正確には「姫糊」というようです。

今朝はまだ十分に乾燥していませんが、先に進みます。朝、Y製材所で、底板用の材を探します。その貼り付け方法は、結局、木工ボンドになります。実は、「姫糊」の強度がまだ曖昧だったのです。その確認のためのサンプルはつくっているのですが、乾くに2~3日は要しそうなのです。いつものことですが、堪(こら)え性の無いことです。

しかし、20mmの幅すべてではなく細い幅に塗布し、仕上げの塗装を漆にするプログラムです。漆が水やアルコールを遮断することを期待してのものです。因みに、「姫糊」の強度は、一旦接着したものを引き離すことで確認すことになります。

簡単な試みに過ぎないものの、その折々に決断が伴い、そして、その度ごとに紆余曲折する有様です。生命力に溢れる課題です。


このたび、「クランプ」を入手します。金具だけです。今回は様子をみるためです。4組だけにします。実は、クランプ自体は大小合わせて30個ほどはあるのですが、数にも性能にも、そして強度にも物足りなさがあったのです。

「Pony」です。カタログでは、10年ほども前から見つめています。しかし、実際に目にするのは初めてです。アメリカンスタイルの定番です。軸に3/4インチのガスパイプを使います。

2~3日前、友人にそのことを話したところ、早速、昨日、そのパイプが届きます。「ねじ加工」したものです。1mものが4本です。話は飛びますが、パイプの単位は、昔は5m半だったようですが、今は4mになっています。それを4分割したものです。

早速、金具を取り付けてみます。単純なつくりで頑丈です。やはり、ベストセラーだけのことはあります。今日の、枡の底板貼りでも8個のクランプを使っています。いくらあっても足りないのがクランプです。様子をみて、追加することも考えています。

2014/02/12(水) 15:28

昨夕から今朝にかけての積雪は5~6cmです。早朝の沐浴前にタイヤショベルを駆ります。久しぶりの青空です。


工房では、枡(ます)を素材にした「霰組(あられぐみ)」の練習です。今日は「接着」に関わる試みです。これまで大きな課題であったものです。実は、昨晩、漆問屋のH氏がお見えになったときも話題としています。

一般的な接着剤としては、膠(にかわ)、麦漆、糊漆、膠漆、木工用ボンド、セメダイン、エポキシ樹脂系接着剤、瞬間接着剤等があります。それぞれに、特徴とともに一長一短があります。今回期待するのは、化学的なものではなく、人に優しいとされる自然の素材です。


候補にあがったのは、膠(にかわ)と漆です。何れも数千年の歴史に裏付けされた優秀なものです。しかし、膠(にかわ)は湿気と熱で溶解する性質があります。

膠がギター等の接着に使われるのは、熱を加えることで解体して修理できるからだそうです。ダラ燗(かん)には耐えそうですが、60℃で溶けるそうです。

結局、今回は漆にします。これには麦漆、糊漆、膠漆があります。その中の糊漆(のりうるし)です。ご飯を潰(つぶ)して漆と混ぜ合わせたものです。

正確には、炊いたご飯でつくったのが姫糊で、蒸(む)した米でつくったものが続飯(そくい)です。因みに、でんぷん(澱粉)の米に対して、グルテンの麦を使うと麦漆になるそうです。

以前やったことのあるものです。簡単です。小皿で、スプーン半分のご飯を潰して煉(ね)り上げます。所要時間は、ほんの2~3分です。

それに漆を混ぜて馴染(なじ)ませます。姫糊のときは漆よりも糊の量を多くするようです。逆に、麦漆は、漆を多くするようです。今回の割合はアバウトです。半々になったようです。

それを、ホゾとホゾ溝に塗布します。筆を使います。ホゾの位置は、4枚の側板の両側です。8辺に塗布する量はほんの少しです。皿に残ったものは紙で拭き取り、薪(まき)ストーブに入ります。スプーン半分で、枡5~6個用の量はありそうです。



加減して塗ったものの、組み合わせると、合わせ目からニューッと食(は)み出てきます。更に、クランプで締め付けます。食み出たものをそのままにしておくと、そのまま固まります。

後処理が厄介になることから、この段階で木の箆(へら)で掻(か)きとってやります。底板の取り付けまでの2~3日間は、見つめられることになります。

結局、今回の行き着く先は、漆仕上げの枡になります。白木の枡にも魅力がありますが、もう少し「満を持して」からになりそうです。


昼、「ローマの休日」を観ます。ここ1~2週間で3回ほど放送されています。やや頻繁過ぎます。しかし、いつも見ます。そして、いつも新しい発見をします。

いくつかについて高校時代から取沙汰されているのが「アイスコーヒー」です。街頭のカフェで、アン王女(オードリー)はシャンパンを注文し、ブラッドレー (グレゴリーペック)が「アイスコーヒー」を注文する場面があります。

このときの「アイスコーヒー」は、吹き替えや字幕です。しかし、実際には「cold coffee」と言っているようです。また、「cool coffee 」にも聞こえます。一般的な英語では「iced(冷やされた) coffee」のようです。昔から物議を醸していました。

今日はその最終確認をするつもりでした。しかし、今日のバージョンは「字幕」ではなく「吹き替え版」です。別の機会を待つことになります。

2014/02/11(火) 12:12

昨晩から今朝にかけての積雪は、わずか1cmほどです。身構えていたものの、やや拍子抜けの感があります。一般住民としては、良し、とすべきのようです。


工房では今日も「霰(あられ)組み」の練習です。昨日、軸径12mmのルータービット用jigをつくります。今日は、噂(うわさ)のスバイラルビットを装填しての試運転です。Jigの精度とビットの安定度の確認が今日のテーマです。

Jigの役割は、材を移動させながら、次々に12mmの溝を掘るための助けです。そして、最低条件は、オスとメスとがピタリと一致することです。これも噂ですが、精度の高い加工であれば、接着剤無しで、接(は)いでも水は洩らないと聞いたことがあります。

話は飛びますが、この接着方法も課題のひとつです。因みに、昨日お見えになった友人は、『ご飯粒を煉ったものを接着剤にしていました。昔、見たことがあります。』と言います。今は木工用接着剤が主流のようですが、水に溶けることが難点です。


今回つくろうとしているのは2合半の枡(ます)です。一般的な厚さは15mmほどのようです。しかし、適当なものがなく、今回の材は、厚さ20mm、幅75mmの青森ヒバです。相当厚過ぎるようです。

霰組みの溝の深さは最低20mmです。実際にはもっと深くして、食(は)み出た部分を削除した方が、美しい仕上がりになりそうです。

2合半は450立方センチメートルです。この寸法に決まりがあるかどうかは解りませんが、88mm×88mm×58mmがそれらしい結果になりそうです。

計算上は、450立方センチメートルにはならないようですが、大抵の枡は心持ち小さくつくられているようです。織田信長が、楽市楽座の共通の尺度として定めたとされていますが、或いは、商人に有利につくられたのかも知れません。よく解らない世界です。

幅75mmは、枡の深さに関係します。大分大きい値ですが、溝加工の段階では、そのまま使うことにします。実は、ビットで削る際、出口が欠けることが考えられます。仮に壊れても、その部分を削除することで解決しそうなのです。そのための予備のつもりです。


結局、今日の試運転の結果はやや良好のレベルです。これまでの、軸径6mm、刃径12mmのトリマーと全く違う安定度です。そして、噂の超硬スパイラルビットの威力は想像以上です。カツオ(鰹)の削り節よりも儚(はかな)げで薄い削り屑(くず)です。驚くほどの量です。

肝心の、溝加工の精度は今のところ不明です。今晩、漆問屋のH氏がお見えになる予定です。漆を接着剤にすることについて訊くつもりです。

(天下とっても)2合半の枡ですが、これが2つ(枡枡)で5合(半升)です。「ますます繁盛」です。あちらこちらにプレゼントしたいところです。


日中の一瞬には青空が見えましたが、夕刻になって、再び降り出します。やや湿度の高い大きいフレークの雪です。

2014/02/10(月) 16:12