
昨夕から今朝にかけての積雪は5~6cmです。早朝の沐浴前にタイヤショベルを駆ります。久しぶりの青空です。
工房では、枡(ます)を素材にした「霰組(あられぐみ)」の練習です。今日は「接着」に関わる試みです。これまで大きな課題であったものです。実は、昨晩、漆問屋のH氏がお見えになったときも話題としています。
一般的な接着剤としては、膠(にかわ)、麦漆、糊漆、膠漆、木工用ボンド、セメダイン、エポキシ樹脂系接着剤、瞬間接着剤等があります。それぞれに、特徴とともに一長一短があります。今回期待するのは、化学的なものではなく、人に優しいとされる自然の素材です。

候補にあがったのは、膠(にかわ)と漆です。何れも数千年の歴史に裏付けされた優秀なものです。しかし、膠(にかわ)は湿気と熱で溶解する性質があります。
膠がギター等の接着に使われるのは、熱を加えることで解体して修理できるからだそうです。ダラ燗(かん)には耐えそうですが、60℃で溶けるそうです。
結局、今回は漆にします。これには麦漆、糊漆、膠漆があります。その中の糊漆(のりうるし)です。ご飯を潰(つぶ)して漆と混ぜ合わせたものです。
正確には、炊いたご飯でつくったのが姫糊で、蒸(む)した米でつくったものが続飯(そくい)です。因みに、でんぷん(澱粉)の米に対して、グルテンの麦を使うと麦漆になるそうです。
以前やったことのあるものです。簡単です。小皿で、スプーン半分のご飯を潰して煉(ね)り上げます。所要時間は、ほんの2~3分です。
それに漆を混ぜて馴染(なじ)ませます。姫糊のときは漆よりも糊の量を多くするようです。逆に、麦漆は、漆を多くするようです。今回の割合はアバウトです。半々になったようです。
それを、ホゾとホゾ溝に塗布します。筆を使います。ホゾの位置は、4枚の側板の両側です。8辺に塗布する量はほんの少しです。皿に残ったものは紙で拭き取り、薪(まき)ストーブに入ります。スプーン半分で、枡5~6個用の量はありそうです。

加減して塗ったものの、組み合わせると、合わせ目からニューッと食(は)み出てきます。更に、クランプで締め付けます。食み出たものをそのままにしておくと、そのまま固まります。
後処理が厄介になることから、この段階で木の箆(へら)で掻(か)きとってやります。底板の取り付けまでの2~3日間は、見つめられることになります。
結局、今回の行き着く先は、漆仕上げの枡になります。白木の枡にも魅力がありますが、もう少し「満を持して」からになりそうです。
昼、「ローマの休日」を観ます。ここ1~2週間で3回ほど放送されています。やや頻繁過ぎます。しかし、いつも見ます。そして、いつも新しい発見をします。
いくつかについて高校時代から取沙汰されているのが「アイスコーヒー」です。街頭のカフェで、アン王女(オードリー)はシャンパンを注文し、ブラッドレー (グレゴリーペック)が「アイスコーヒー」を注文する場面があります。
このときの「アイスコーヒー」は、吹き替えや字幕です。しかし、実際には「cold coffee」と言っているようです。また、「cool coffee 」にも聞こえます。一般的な英語では「iced(冷やされた) coffee」のようです。昔から物議を醸していました。
今日はその最終確認をするつもりでした。しかし、今日のバージョンは「字幕」ではなく「吹き替え版」です。別の機会を待つことになります。