
昨晩から今朝にかけての積雪は、わずか1cmほどです。身構えていたものの、やや拍子抜けの感があります。一般住民としては、良し、とすべきのようです。
工房では今日も「霰(あられ)組み」の練習です。昨日、軸径12mmのルータービット用jigをつくります。今日は、噂(うわさ)のスバイラルビットを装填しての試運転です。Jigの精度とビットの安定度の確認が今日のテーマです。
Jigの役割は、材を移動させながら、次々に12mmの溝を掘るための助けです。そして、最低条件は、オスとメスとがピタリと一致することです。これも噂ですが、精度の高い加工であれば、接着剤無しで、接(は)いでも水は洩らないと聞いたことがあります。
話は飛びますが、この接着方法も課題のひとつです。因みに、昨日お見えになった友人は、『ご飯粒を煉ったものを接着剤にしていました。昔、見たことがあります。』と言います。今は木工用接着剤が主流のようですが、水に溶けることが難点です。

今回つくろうとしているのは2合半の枡(ます)です。一般的な厚さは15mmほどのようです。しかし、適当なものがなく、今回の材は、厚さ20mm、幅75mmの青森ヒバです。相当厚過ぎるようです。
霰組みの溝の深さは最低20mmです。実際にはもっと深くして、食(は)み出た部分を削除した方が、美しい仕上がりになりそうです。
2合半は450立方センチメートルです。この寸法に決まりがあるかどうかは解りませんが、88mm×88mm×58mmがそれらしい結果になりそうです。
計算上は、450立方センチメートルにはならないようですが、大抵の枡は心持ち小さくつくられているようです。織田信長が、楽市楽座の共通の尺度として定めたとされていますが、或いは、商人に有利につくられたのかも知れません。よく解らない世界です。
幅75mmは、枡の深さに関係します。大分大きい値ですが、溝加工の段階では、そのまま使うことにします。実は、ビットで削る際、出口が欠けることが考えられます。仮に壊れても、その部分を削除することで解決しそうなのです。そのための予備のつもりです。

結局、今日の試運転の結果はやや良好のレベルです。これまでの、軸径6mm、刃径12mmのトリマーと全く違う安定度です。そして、噂の超硬スパイラルビットの威力は想像以上です。カツオ(鰹)の削り節よりも儚(はかな)げで薄い削り屑(くず)です。驚くほどの量です。
肝心の、溝加工の精度は今のところ不明です。今晩、漆問屋のH氏がお見えになる予定です。漆を接着剤にすることについて訊くつもりです。
(天下とっても)2合半の枡ですが、これが2つ(枡枡)で5合(半升)です。「ますます繁盛」です。あちらこちらにプレゼントしたいところです。
日中の一瞬には青空が見えましたが、夕刻になって、再び降り出します。やや湿度の高い大きいフレークの雪です。