朝はベチャベチャした雪です。霙(みぞれ)です。日中も、湿気を含んだ重い雪です。春の兆しを思わせています。

工房では「額スタンドづくり」です。以前に作ったことはあるのですが、今回も、試行錯誤の延長になっています。実は、当初イメージしたのは、雑誌に載っていた「皿立て」です。実際のものに出会っていないことから、想像力と試行錯誤に頼らざるを得なかったのです。

材は、プラム(李?)です。自力で伐採したものを製材所で製材し、その後3年ほど乾燥させたものです。多少の腐りはありますが活用することにします。結果的には、断面が20mm×15mmになります。

今のところ、1架に関わるパーツは9つです。各パーツの結合方法は枘接ぎ(ほぞはぎ)です。ホゾ加工の大方は今日の午前中で終えます。結構、やりごたえのある作業でした。次に、「面取り」に取り掛かります。一般的ではないようですが、組み立て前の「面取り」です。


ツールは「面取り鉋(かんな)」、ベルトサンダー、そしてサンドペーパーです。コツコツとした作業です。「面取り鉋(かんな)」は普通の鉋同様、逆目(さかめ)にならないようにします。足の前後を丸く加工します。これには1円玉に活躍してもらいます。

90片ほどのパーツの全てに手をかけます。しかし、組み立ての際に、面と面が出会うところは後にします。溝になってしまうのです。1架だけ仮組みし、それを参考にします。今日の作業で、面取りの90%ほどを終えます。

今後は、仮組と微調整等です。ホゾ組みの際の注意点のひとつは、ホゾよりもホゾ穴を深くすることのようです。ホゾが長ければ、途中までしか入らないからです。また、ホゾよりも深い部分は、やがて、糊(のり)の溜る場所でもあります。具合が宜しくなければ、調整は、その都度可能です。


小さい額用です。必然的に小さいです。しかし、それなりの存在感を感じさせています。面白くなりそうです。

塗装はまだ考え中です。亜麻仁油(あまにゆ)や蜜蝋(みつろう)等の木肌を楽しむもの、他に、ウレタン系や漆等が候補です。

強い低気圧が北上中のようです。予想天気図は、極度の近眼用眼鏡に似ています。相当荒れるようです。予報では、奥州最北端を通過するのは明朝です。本当の春までには、まだまだ、いくつかの越えなければならないハードルがあるのでしょう。

2014/03/13(木) 17:45

輝く陽光は無いものの、穏やかな日です。昼前に外出したときの舗道は乾いています。おそらく、2~3℃のようです。簡単に来ないところに、春の貴重さがあるのかも知れません。


工房では「額スタンド」をつくろうとしています。今日は枘(ほぞ)加工にある程度の目途(めど)をつけることにします。使うツールは、角鑿(かくのみ)と丸鋸(まるのこ)です。本来は簡単な作業の筈です。しかし、それぞれに、もどかしさと配慮する点があります。

特に角鑿の場合は、刃をあてる位置の正確さが要求されます。実は、今回の構造は左右対称です。向かい合うホゾ穴の位置もまた、丁度、鏡に映る虚像と実像の関係になるようです。理屈では解かっているつもりですが、これを角鑿に反映させるには少し考えてしまいます。バズルのようです。


そして、加工箇所の多さです。実は、今回つくろうとしているのは10個(架)です。その1架は9個のパーツで組み立てられます。それらはホゾ接(は)ぎの予定です。正確にはまだ数えてはいませんが、ホゾとホゾ穴の数は、それぞれ100ヶ所ずつほどになるようです。

更に、少し困った事態に陥ります。材料の不足です。スタート時点で揃えた部材が、作業途中で尽きたのです。実は、当初予定した8架を、途中で10架に変更した所為(せい)です。同じ作業を繰り返せば良いだけですが、少し億劫(おっくう)です。計画性の無さのツケがまわってきたことになります。


このところ、めくるめく(目眩く)さまざまな事態の洗礼を受けています。

ゴミ袋でつくった海苔(のり)には驚きました。蝋(ろう)でつくった天ぷらのようなものです。お叱りを受けそうですが、見事というべき次元です。

しかし、原燃の垂れ流し、線路のチェック、ベートーベンの真似、ロシアのえげつなさ等は、勘違いや間違いではなく、端(はな)っからの嘘と詐欺と欲の世界です。

特にベートーベンの後味は宜しくないところです。JRと原燃は同じ次元です。常識の基準が違っているのです。・・・ミクスは、それに輪をかけています。

2014/03/12(水) 19:08

昨晩からの新しい積雪は殆ど無く、日中もチラチラと降る程度です。しかし、朝にお会いした方からは、『こちらは降らなかったようですね。』と言われます。僅か20分ほど離れた市内中央部では15cmほども積もったようです。


工房では「額スタンド」をつくろうとしています。昨日、丸鋸(まるのこ)やブレナー(自動かんな)を使って、簡単な部材をつくります。9ピースほどを組み合わせる構造を考えています。それらの接合を枘接ぎ(ほぞはぎ)にするつもりです。

これは、一方に溝を穿(うが)ち、そこに他方を挿し込む方法です。頑丈で、見た目に綺麗なことから、昔は憧れの世界でした。しかし、実際には、ホゾとホゾ穴の加工が厄介です。特に、鑿(のみ)での穴掘りが大変でした。


しかし、最近になってビスケットジョイナーや角鑿(かくのみ)が仲間に加わり、我が工房の文明化が進んでいます。結局、今回は枘接ぎに落ち着きます。まず、ホゾ穴を、10mmの刃の角鑿で掘ります。やや太すぎるようですが、そのまま続行します。

挿し込む側のホゾはスライド丸鋸(まるのこ)で加工します。寸法を10mm四方になるようにします。しかし、ここで、若干の工夫が必要です。実は、準備した部材の断面が正方形でないことから、丸鋸の刃の高さを変える必要があります。しかし、その都度の調整は非現実的です。

結局、紙を使うことにします。3枚の厚紙をテーブルに敷くことで10mm四方の正方形にする試みです。結局、精度には問題ありそうですが、何とか成功です。しかし、これを2台のスライド丸鋸で対応すれば問題無さそうです。将来の課題としても良さそうです。



何とか、当面の課題をクリアしたことになります。次は、部材の使い方です。長方形の断面を縦に使うか横にするかです。

その方針が決まりさえすれば、期待する溝掘りは即、可能の筈です。同時に、ゴールまでには、まだまだ決断を迫られる場面が待っていそうです。ま、それら柵(しがらみ)とお付き合いしながら前進することにします。


夕刻の今になってモサモサと降り出してきます。しかし、明日は春っぽくなるとの噂があります。大きく期待したいところです。
2014/03/11(火) 16:33

日中は輝く青空です。今日も昨日も、です。やはり「3寒4温」は公理なのかも知れません。とはいうものの、夜間には雪です。昨朝は3cmほど、そして今朝は15cmも積もっています。沐浴前の30分ほど、タイヤショベルを駆ります。

高齢化の進んでいる当地区です。自宅近辺の道路20~30 mにアスファルトを見せてやります。所詮(しょせん)は軟らかい春の雪です。片づけていないところでも、やがて、殆ど融け去ります。陽光によって、です。午後、市内中心部に出かけたときは、今朝の痕跡は既に消えています。


今日から「額立て」づくりです。その前に、まず、工房内の掃除です。ランク的には、弱中清掃といったところです。このところの工房は天文学的な散らかりようです。実は、簡単なものであっても、何かをつくるとなると道具の一通りを使います。その結果、作業台が山になるのです。


その内容は、各種メジャー、筆記用具、に始まって鋸(のこぎり)系、鉋(かんな)系、鑿(のみ)、クランプ、サンディング系、接着剤、そして塗装にかかわる塗料、筆、トレイ等です。

その他にティッシュペーパーボックスやコーヒーカップ等もあります。それらの復元からです。そして掃き掃除です。2時間ほどを要します。

「弱中」といえども、掃除によって製作への意欲が高揚してきます。いつものことですが不思議な現象です。そして、清掃は、意思決定の潔(いさぎよ)さをも促すようです。

実は、今回は、然程(さほど)大袈裟(おおげさ)に考える程ではない工作ですが、実際には、ある程度の精神状態のコントロールが必要でした。

例えば、材料の選択過程での葛藤(かっとう)です。本来は、材料の選択は掃除と関係ない筈です。しかし、グジャグジャした、足の踏み場も無い環境では悩む時間が長くなる傾向があります。

掃除したことで、やはり、然程の時間を要することなくプラムに決定します。候補にあがっていたのはカラマツ(落葉松)、ケヤキ(欅)、エンジュ(槐)、青森ヒバ、プラム(李)・・・(だと思っているもの)等です。その中からの選択です。


このプラムは、数年前まで、近くの庭にあったものです。伐った後、大雑把に製材し、これまで室内乾燥させてきたものです。やや重量のある硬い木です。色はステーキに似たピンク色です。勿論、端材(はざい)です。

今日の作業は、分(寸法)揃(ぞろ)えです。丸鋸(まるのこ)で割った後、プレナー(自動カンナ)をかけるだけです。要した時間はほんの30分ほどです。掃除の1/4の時間です。やや、複雑な世界です。

2014/03/10(月) 18:26

一昨日から3日に及ぶ厳寒と雪吹です。昼前の外出時の気温はマイナス3℃ほどです。しかし、路面は濡れています。或いは、地温が高いのかも知れません。

「3寒4温」は今頃の気象状況を表現するようです。アジア大陸東部特有のようです。昔、その地に住んだことのあるご婦人から、『寒さが3日続いた翌日は、確実に暖かくなるのです。』と聞いたことを思い出します。日本海を挟んではいるものの、奥州最北端の当地もアジア大陸東部といえそうです。明日は暖かい日になるかも知れません。


工房では、昨日つくった「押し寿司器」の仕上げです。実は、昨日の時点では、一切の糊(のり)を使わないつもりでした。しかし、「蟻組み(ありぐみ)」には必要ないようですが、「霰組み(あられぐみ)」の部分は、やや不安定さがあります。斜めの力を加えると直角を保てなくなるのです。当初の予定を変更して糊(のり)を使わざるを得なくなります。


使う接着剤はタイトボンド(Tite Bond)です。FDA(米国食品医薬品局)から食品への間接的接触使用について認可されたものです。勿論、使う量も最少量にします。よく解りませんが、現代の木工では究極の接着剤のようです。

折角の糊止めです。ポニークランプ(PONY CLAMP)に活躍させます。接着面の空間を削除するためです。先般入房したばかりです。使い易さが素晴らしいです。具体的には、重量のあるガス管であっても締め付けが簡単です。これも米国製です。

しばらく、薪(まき)ストーブの傍(そば)に置いてやります。そして微調整です。実は、霰(あられ)や蟻(あり)で接(は)いでいることから、その合わせ目に若干?の段差があります。

まずは、その平面化です。これには、粗い目のベルトサンダーに頼ります。その後、180番、360番のサンドペーパを使っての手作業です。その際、全体の「面取り(コーナーの鈍角化)」もします。仕上げの一手間で、作品全体の様子は全く変わります。


最近の我が家では、この「押し寿司器」を使わない生活をしています。しかし、噂では、「鯖寿司(さばずし)」が美味しいとのことです。昼前、Y製材所にお邪魔した折、『前沖(まよき)にたくさんのサバがいます。今度、釣り立てをお届けしましょう。』とすすめられます。

また、奥さんから、「しめ鯖」の作り方を教えてもらいます。バッテラ「箱寿司」のタネとなるものです。不調法な世界ですが、穴子(あなご)や鰻(うなぎ)も良さそうです。次第にその気になってきます。


今夕はK氏の退官祝いです。久しぶりに皆さんとお会いします。

2014/03/08(土) 15:07

今日の気候は昨日と同じようです。朝の一瞬は青空ですが、間もなく雪吹になります。昼前に外出したときの気温は、マイナス4℃~マイナス7℃です。低い気温ですが、舗道は濡れて、凍っていないように見えます。


今日も工房活動を楽しみます。昨日思い立った「押し寿司器」をつくることにします。つくり方は簡単ですが、見た目にインパクトを思わせたいところです。各パーツの接(は)ぎを、「霰組み(あられぐみ)」と「蟻組み(ありぐみ)」にします。

「霰組み(あられぐみ)」はこれまでつくってきた「枡(ます)」のバージョンです。お菓子の「霰(あられ)」に由来した名前です。

他方、「蟻組み(ありぐみ)」は、文字通り、「蟻(あり)」の頭部の形に由来しているようです。別名、「ダブテール(dove-tail)・鳩の尻尾」です。何れも、加工に要する時間は一瞬です。しかし、刃の位置や高さ設定に時間を要します。


この接ぎ方に拘(こだわ)る理由のひとつは、釘(くぎ)を使わないで済むことにあります。更に、敢えて、糊(のり)すらも使う必要も無さそうです。その点では、究極の組木(くみき)とも言えそうです。

「霰組み(あられぐみ)」に際してのビットの調整の加減は、前回の「枡(ます)」とほぼ同様です。他方、「蟻組み(ありぐみ)」の場合は、高さと、オスの幅の設定に気を遣います。普通の紙の厚さ1枚の誤差が不満足な結果に至ることになります。本来はメジャーに頼るべきなのでしょうが、我が工房では、試行錯誤の現場合わせでの処理に委ねています。

感性に至るまでにはデリケートな加工過程があります。そして、細部の微調整も必要です。しかし、何とか、期待した「押し寿司器」が完成します。話は飛びますが、この構造は、丁度、ご飯を盛る仏具に似ているようです。盛槽(せいそう)というようです。或いは、昔からの有職故実的なものには一貫性があるのかも知れません。


槽にはオケ(桶)という意味がありそうです。子供の頃、つくったことのあるものです。出来た円柱状のご飯を、昔は「ホボキサマ」と言っていたようです。勿論、現代に通じる言葉かどうかは不明です。

悩みが少しあります。接着剤を使うか否かです。しかし、今の気持ちでは、使わない割合が高そうです。その作りであれば、完全な自然素材でつくられたツールということになります。良き哉、の次元なのです。

2014/03/07(金) 16:57