奥州最北端を含めて、日本全土の殆どが晴れのようです。昼前後の外出時の気温は6℃~9℃です。一冬を要して積もった雪のあちらこちらは既に融け、土が露出しています。


遠藤が5勝6敗の大阪場所ではありませんが、ウクライナはジリジリと寄り切られるようです。先般、この日記で、我が国の北方領土に関連づけました。実は、テレビでは、毎日、その進捗(しんちょく)を伝えていますが、どの局も、そして、誰も触れていなかったのです。少し変でした。しかし、今日、某局が初めて触れます。遅きに失するものの、ようやく現実に気づいたようです。


今日は、長い時間、工房に籠(こも)ります。数日前から手をかけている「押し寿司器」の目途をつけることにします。当面する課題は「霰(あられ)加工」です。時間を要する作業であることは初めから承知済みです。しかし、やはり、延々とした時間の流れと友達にならざるを得ない羽目になります。


計算してみると、300ヶ所以上のようです。13個分×4片×6ヶ所です。正確には312ヶ所の加工です。その1ヶ所1ヶ所に清潔な配慮が要求されます。具体的には、ルーターで1ヶ所加工した後、クランプを外し、加工材の位置を変え、再びクランプで固定し直すことの繰り返しです。

更に、その折、簡単なjig(冶具・ジグ)も併用します。今回は12mm、24mm、36mm、そして60mmの角棒を使います。これは、加工材が暴れないように、ルーターの安定度を高めるためのものです。加工材の位置の変更とともに、それらも対応させます。実際に削り取る作業は一瞬ですが、これら、削る前の準備に時間を要するのです。


単調な作業ですが、表裏を間違えると、それでご破算です。神経をいつも新鮮に保ちたいところです。そのための「連れ立ち(つれだち)」に同伴してもらいます。ラジヲです。FMです。適度な刺激と、世の中の一端と触れている思いにしてくれます。

結局、今日の作業時間は8時間に及びます。可能な限り、椅子での作業に徹しているつもりですが、老骨の節々にジワーッとした痛みを覚えてきます。

2014/03/19(水) 18:59

時折の雨です。雨は、昨年以来のようです。高知で、ソメイヨシノの開花宣言がありました。関東・四国では「春一番」が吹いたそうです。流石(さすが)に彼岸の入りです。奥州最北端と雖(いえど)も、もはや雪は無さそうです。しかし、今晩は雨か雪の予報です。何れにしても、力強い春の足音が聞こえています。

今まで聞いたことの無い言葉と出会っています。三酸化硫黄、インフレーション理論、エーカーズ、トランスポンダー等です。朝食や昼食時のテレビで情報過多になっているようです。飽和状態に詰め込まれた情報は、トコロテンのように、どこからか零(こぼ)れ漏れています。聞いた瞬間は理解しているのですが、1日も経てば、既に思い出すことができなくなっているのです。


今日も工房作業を楽しみます。まず、掃除からです。ランクは「中」です。内容は、あれこれの整理整頓と掃き掃除です。簡単な作業ですが、動きは、腰に負担を強いるものです。お茶をいただきながら、そして、庭の、融雪の進捗の様子を眺めながらの掃除です。


次は、幅3寸5分(約105mm)の板を2寸4分(約72mm)に割る作業です。昨日から始めた「押ずし器」づくりのイントロダクションです。一方は四方の枠板になり、他方は把手(とって)と脚の材料になるものです。丸鋸を使います。定規(じょうぎ)にアジャスタブルフェンスを使います。その際、刃と定規は等間隔にする必要があります。設定しさえすれば、作業自体は短時間で済みます。

次に鉋(かんな)がけです。プレナー(自動かんな)を使います。この目的は、表面の平滑化とともに、関係する一連の部材の分合(ぶあ)わせ(寸法の画一化)のためです。製材した材であっても、その寸法に微かな違いがあるものです。精度の問われる加工のときには必要な工程のようです。

そして、個々の部材づくりです。とはいっても、部材は、2種類です。長方形に組んだ長い辺と短い辺です。自信は無いのですが、長い辺を「長手(ながて)」、短い側を「妻手(つまで)」というようです。その2種類にカットするだけです。ツールはスライド丸鋸(まるのこ)です。注意点は、それぞれを同数にすることです。結局、13個分の部材になります。


側面4面は「霰組み(あられぐみ)」の予定です。昔から受け継がれてきた組み方です。今はコンピューターの時代です。おそらく、一瞬のうちの一括処理が可能なようです。

今回は、利器のルーターは使うものの、作業内容は、1ヶ所ずつをコツコツと削ることになります。仮に、結果に巧拙があったとしても、逆に、それが手をかけた証明にもなりそうです。とはいうものの、13個中の、少なくとも過半数は満足度の高い出来にしたいところです。

ルーターの設定は済ませています。実際の作業は明日からです。単調な作業です。それだけに、寝不足ですべきではない作業です。

2014/03/18(火) 17:20

昨晩の月はギラギラと冴えていました。今日は、昼前から明るい空に変わります。まだ寒さは残っていますが、眩(まぶ)しい明るさが、冬バージョンの心境を能動的にしてくれます。

ウランバートルで対面があったそうです。Shanghaiは地名の上海(シャンハイ)ですが、shanghaiとなると「人さらい」の意味になるようです。よく解りませんが、丁度、Japanの「日本」が、 japanで「漆(うるし)」になる関係のようです。

我が国では、鴎外(森おうがい)の「山椒大夫」の「安寿と厨子王」でポピュラーです。アジア大陸の海岸線では、今なお地名に残るほど、「人さらい」は一般的な普通のことであったのかも知れません。朱蒙(ちゅもん)の末裔による「ひとさらい」も、或いは、彼らの一般的な常識の範囲内なのかも知れません。

黒海近辺では、地元住民の選挙によって別の国になるような動きがあります。つい、日本人の住んでいない日本北方島で選挙が行われることを想像してしまいます。

話は飛びますが、あの地は、先般、原発事故のあった近くのようです。当時は事故の怖さもそうですが、一般住民に、事故の情報を隠ぺいしたことが問題視されていたようです。


しかし、我が国でも、それと全く同じことが展開されています。濃縮ウランの垂れ流しの隠ぺいです。少しずつ小出しにしながら既成事実を積み上げているようです。何れにしても、間違いの是正には、是正するだけの力が欲しくなります。

正義の無い力と、力の無い正義とでは、力のある側が勝つことは明白です。幼児同士のトラブルのように、同次元的に観ると、矛盾を孕(はら)む難しい世界です。


工房では新しい課題への準備です。ここ1週間ほど要した「額スタンド」は、100%の満足度ではないにしろ、何とか、様子を掴める程度の結果が確認できました。10架中、1架は、糊(のり)無しの仮組みにします。そして塗装無しです。次回の折のメジャーとして活躍させるためです。


今日は、「押し寿司器」の準備です。先般、W工房のものを参考に、そのサンプルをつくっています。材料は、抗菌力、殺菌力に富む青森ヒバです。

「寿司器」としての機能の面白さもありますが、主役は材料の青森ヒバのようなものです。フレームを構成する4面を7分板にします。やや立派過ぎる材料ですが、プレゼント用としていくつかつくるつもりです。

作業は、「木口切り」からです。木口に割れが入っていることがあります。また、砂や小石を咥(くわ)えていることが考えられます。それらの削除のためです。実際の作業時間は一瞬です。この一瞬が、次の作業に向かう大きな一歩です。


今日の陽光で、雪融けが顕著にすすみます。雪融けには高い気温同様、強い風が効果的のようです。

2014/03/17(月) 16:42

奥州最北端を境界に、北は雪、南は雨の予報でした。当地区はその境界線上です。やはり、雨と霙(みぞれ)が交互に、そして、休み休み、ダラダラと降る日です。

昔、この春の雪を、和魂(にぎみたま)と言った方がいました。よく解りませんが、神道の概念の世界のようです。神の加護の中の、優しく平和的要素の表れ、という解釈のようです。


工房では、「額スタンド」づくりの最終段階を迎えています。当初、支度した材料は10架分でしたが、1架は、組み立てず、次回用のサンプルにします。実は、加工の段階でトラブルがあったこともあります。このトラブルは、ホゾ穴の位置の間違いです。表と裏を逆に穴をあけたのです。


単純な作業ほど、前後左右表裏を取り違えることがあります。歳の所為(せい)もありそうですが、オギャーッと生まれた瞬間から背負ってきた宿命のようでもあります。今は、気にしないようにしています。自分でつくったものです。間違ったのであれば、作り直せば良いだけなのです。

塗料の選択について考えてきましたが、結局は、植物油脂のオイルフィニッシュに落ち着きます。実は、昨日、1架だけの試し塗りで、満足を得た結果です。木部深くに浸透し、木肌の感触を残す塗料です。今朝、残りの8架に塗ります。特有の匂いはするものの、悪くはないものです。

額は、世界中の大抵のお宅で扱われる一般的な文化です。再びつくることになりそうです。今回は、150mm~160mmほどの小さい額をイメージしたものです。スタンドの高さはほんの80mmほどです。しかし、320mm×320mmほどの色紙大の額でもバランス良く載ります。「やじろべえ(弥次郎兵衛)」に似てもいそうです。


話は飛びますが、この「弥次郎兵」は、「十返舎一九(じっぺんしゃいっく)」の「東海道中膝栗毛」の登場人物「弥次郎兵衛、喜多八」に由来するようです。要は、バランスをとる、ということにありそうです。

他に、先般、600mm×1200mmの額もつくっています。それ用のスタンドもつくる必要がありそうです。既に、いくつかのテーマを設定しています。精度の高さもそのひとつですが、如何に芸術性を持たせるか、です。いつも目に触れるものには、是非とも必要な要素です。

材の比較検討も課題のひとつです。木それぞれには、それぞれの持つ特質があります。ケヤキ(欅)、クリ(栗)等のバージョンも面白そうです。希少で優秀な当地の青森ヒバは、世界の皆さんへのお土産に適していそうです。

2014/03/16(日) 13:32

朝晩はキリキリと冷えています。日中に融けた雪は、早朝にはバリバリと氷化しています。バリバリという音は、雪の降っていないとき、自動車のタイヤや靴で踏みつけられるときの音です。

午前中は道場にお邪魔します。某大学歯学部の学生さんもお出でになっていました。お医者さんの卵です。胸に日の丸をつけたK先生が、「背負い投げ」と「袖釣り込み腰」の解説をしてくれます。一方は手技、他方は腰技です。理に適った説明は見事でした。


工房では、「額立て」づくりの佳境を迎えています。昨日の仮組みに続く、糊(のり)をつけての本組みです。仮組みで確認はしているものの、この作業には意外な時間を要します。それは、ホゾを十分に挿し込むことと、食み出た糊の除去に要する時間です。

ホゾの挿し込みには「万力・バイス」の力を借ります。木槌(つち)や金槌よりも力があり、安定度が高いのです。そして、糊(のり)の拭き取りには、濡れ布と角鑿(のみ)を使います。

角鑿にはやや意外性があります。これまで、我が工房だけの世界と思っていました。しかし、先般、専門家が使っているのを見たことがあります。その瞬間、「我が意を得たり」と安堵したことを覚えています。


次に、面と面が出会う部分の確認です。具体的には、足と柱の接合部分です。同一平面にあることが、木工の基本原則のようです。外側はベルトサンダーで修正します。しかし、内側の、ある程度の段違いは妥協します。この段階で「勇み足」も明確になります。組み立て前におこなった「面取り」での「勇み足」です。

今回は10架の材料を準備しました。その中で、まあまあの合格点を得るのはほんの3~4架だけのようです。簡単そうな作業に思えましたが、結構、手ごわいものがありました。しかし、不満足な結果のものであっても可愛がることにします。額スタンドの他、スマホの休憩所としても良さそうです。

最終段階は塗装です。実は、使う塗料を決断できないでいました。今日は、あれこれの候補の中、「亜麻仁油(あまにゆ)」を使ってみます。本来は、端材でやるべきなのですが、即、本番にします。勿論、1架だけへの試みです。


塗料の世界は一向に不調法です。素肌のプラムの色は、焼く前のステーキに似ていますが、それが、「亜麻仁油」によってどのように変化するかを見届けたかったのです。

結果は、綺麗に変貌を遂げます。感激します。ビンク色が欅(けやき)に似た色に変化します。やや、赤味を帯びています。或いは、これが本来の持つ色なのかも知れません。この、色を生かすべきのようです。

「亜麻仁油」は、おそらく、椿(つばき)油、胡桃(くるみ)、或いはオリーブオイル等とも同質のようです。タップリと吸わせてストーブの近くに置きます。油は、ジワリジワリと木部に吸われていきます。時間を経た後、残った油を拭き取るだけです。扱い易いところも魅力です

2014/03/15(土) 19:37

暴風雨を生じせしめる低気圧は、当地区を遠慮して北上したようです。穏やかな夜間から朝です。しかし、今朝は10cmほどの湿った雪です。即、除雪します。朝の早い齢(よわい)になっています。沐浴前のまだ暗いうちからです。


工房では「額立て」をつくっているところです。正式な呼称は曖昧(あいまい)ですが、「額のスタンド」です。形状は、「皿立て」をヒントにしています。何となくクラシックな雰囲気を醸(かも)し出すところに惹かれたのです。材料はプラムです。10架分を準備しています。


今日は愈々(いよいよ)仮組みです。当初、1架も10架も、つくるに要する時間は同じようなものだ、と思っていました。

確かに、まとめてつくる場合は、機器の定規(じょうぎ)の設定は一度だけです。設定に要する時間は短縮される筈です。しかし、流石(さすが)に組立て近くになると、当初のスピードに息切れが生じ出してきます。

ホゾ(枘)とホゾ穴は加工済みです。しかし、実際に嵌め込んでみると様々な事情があるものです。定規やジグ(jig)を使って加工はしたものの、微かな誤差があるものです。スライド丸鋸(まるのこ)への力の加え方によっても、カットされる位置が微かに変化するようでもあります。定規が全てでは無い世界です。

頓珍漢な話ですが、昔、友人が、『絶対的な同時性は存在しない。』と言っていたことがありました。よく解らないのですがアインシュタインの相対性理論の中に出てくるのだそうです。今回のような矛盾に出会うと、つい、そのことを思い出します。自分の拙(つたな)さを棚にあげて、です。


ホゾ穴は1ヶ所ずつチェックします。全部で100ヶ所ほどです。その穴にホゾがしっかり嵌(は)まることを確認するのが仮組みの目的といえそうです。

謂わば、矛盾を発見するための工程です。くどいようですが、調理の世界では「吟味(ぎんみ)」にあたるものです。糊(のり)を使った本組は、それらを確認した後になります。


年度末です。学校では春休みを迎えるようです。この期間にさまざまな試合が続きます。明日は、稽古にお邪魔するつもりです。IK氏の要請です。

2014/03/14(金) 18:44