
奥州最北端を境界に、北は雪、南は雨の予報でした。当地区はその境界線上です。やはり、雨と霙(みぞれ)が交互に、そして、休み休み、ダラダラと降る日です。
昔、この春の雪を、和魂(にぎみたま)と言った方がいました。よく解りませんが、神道の概念の世界のようです。神の加護の中の、優しく平和的要素の表れ、という解釈のようです。
工房では、「額スタンド」づくりの最終段階を迎えています。当初、支度した材料は10架分でしたが、1架は、組み立てず、次回用のサンプルにします。実は、加工の段階でトラブルがあったこともあります。このトラブルは、ホゾ穴の位置の間違いです。表と裏を逆に穴をあけたのです。

単純な作業ほど、前後左右表裏を取り違えることがあります。歳の所為(せい)もありそうですが、オギャーッと生まれた瞬間から背負ってきた宿命のようでもあります。今は、気にしないようにしています。自分でつくったものです。間違ったのであれば、作り直せば良いだけなのです。
塗料の選択について考えてきましたが、結局は、植物油脂のオイルフィニッシュに落ち着きます。実は、昨日、1架だけの試し塗りで、満足を得た結果です。木部深くに浸透し、木肌の感触を残す塗料です。今朝、残りの8架に塗ります。特有の匂いはするものの、悪くはないものです。
額は、世界中の大抵のお宅で扱われる一般的な文化です。再びつくることになりそうです。今回は、150mm~160mmほどの小さい額をイメージしたものです。スタンドの高さはほんの80mmほどです。しかし、320mm×320mmほどの色紙大の額でもバランス良く載ります。「やじろべえ(弥次郎兵衛)」に似てもいそうです。

話は飛びますが、この「弥次郎兵」は、「十返舎一九(じっぺんしゃいっく)」の「東海道中膝栗毛」の登場人物「弥次郎兵衛、喜多八」に由来するようです。要は、バランスをとる、ということにありそうです。
他に、先般、600mm×1200mmの額もつくっています。それ用のスタンドもつくる必要がありそうです。既に、いくつかのテーマを設定しています。精度の高さもそのひとつですが、如何に芸術性を持たせるか、です。いつも目に触れるものには、是非とも必要な要素です。
材の比較検討も課題のひとつです。木それぞれには、それぞれの持つ特質があります。ケヤキ(欅)、クリ(栗)等のバージョンも面白そうです。希少で優秀な当地の青森ヒバは、世界の皆さんへのお土産に適していそうです。