昨日に続いて温暖です。昼前に外出したときの気温は11℃~13℃です。雪融けが顕著です。自宅前の小川は、河原を越えて流れています。この現象は、台風の大雨と雪融けの今頃だけに見られます。

今はどうか解かりませんが、昔のナイル川もそうだったようです。その氾濫(はんらん)が、農耕で痩せた土地を肥沃に変えたたと聞いたことがあります。我が家もそうです。ポタジェならぬ、河原の畑は、連作を嫌うといわれるトマトやナスであっても、中和剤無しで、毎年立派に生っているのです。


工房では今日も「押し寿司器」づくりです。やや執拗の感の無いところでは無いようです。実は、昨日お見えになったT氏から、これまで作ったものよりも大きいサイズについて聞きました。即、チャレンジするに至ります。とはいうものの、単に大きいだけで、作り方はこれまでと全く同様です。


「霰(あられ)」は「霰」、「蟻(あり)」は「蟻」にします。しかし、今回は新しい試みがあります。簡単な「ストッパー」をつくることにします。これは、寿司を圧縮するために、蓋(ふた)の上板と、底板に、お互いが接近するような圧力を加える仕掛けです。本来?は、蓋(ふた)に重石(おもし)を載せることで済むのですが、何かを創作してみたかったのです。

今日は、その一作目です。やや頓珍漢のむきはあるものの、何となく、それらしい雰囲気になったようでもあります。材は1寸5分のタルキ(垂木)です。そして、ツールはスライド丸鋸(まるのこ)です。刃の高さを調整することで可能な加工です。丁度、コの字型のものです。それを、簡単なクサビ(楔)と併用するプログラムです。

早く試運転をしたいところです。実は、いくつかの確認があります。まず、青森ヒバの香りの反映の程度です。一般的に、白木をはじめて使うときは、使う前に水を含ませるようです。また、酢で2~3回拭くようです。そして、寿司全体を薄い昆布で覆うことも考えています。


市販の「しめ鯖」は、既に冷蔵庫に入っています。他に、候補のネタもあるようです。あとは酢飯(すめし)の作り方の確認です。もち米を入れて炊(た)くようでもあります。今晩、何でも知っているWEBにお訊ねするつもりです。今日、試すつもりでしたが実現できませんでした。近い折、是非、やってみるつもりです。


奥州最北端ではまだまだストーブが必要です。しかし、これまで、油量の送りを最大にしても寒かったのが、今は、最少にしても汗だくです。

2014/03/25(火) 18:27
今日は、日本全土が快晴のようです。奥州最北端もご多分に漏れず、輝く青空です。そして、春のような陽気です。この機に庭に出ます。春分の日の雪にスコップを立てるためです。少しでも融雪を促すためです。

尤も、人生の達人の方は、『手をかけなくても、早晩には確実に消えます。何を焦っているのですか。』という理屈を捏ねてきます。どちらがどうなのか、よく解らないところです。


今日の工房作業は簡単な掃除程度のつもりでした。しかし、結局は、インパクトドライバー、スパナ、ビット、鋸(のこぎり)、ベルトサンダー、ルーター等に手をかけることになります。

実は、午後、T氏がお見えになります。津軽のI町の造り酒屋さんです。最近の作品に評価をいただくことにします。桶(おけ)や樽(たる)から玩具まで多岐に及びます。その中の「押し寿司器」に至った時、『これは普段使っています。しかし、我が家のものはもっと大きいタイプです。材はスギ(杉)です。』と言います。


他所(よそ)にお邪魔する際に持っていくこともあるそうです。出かける前日、「押し寿司器」に昆布を敷き、しめ鯖(さば)を酢飯でサンドし、上から圧力をかけておくのだそうです。出かけるときは、「押し寿司器」ごと持参し、訪問先でカットするのだそうです。

そして、『青森ヒバは試したことはありません。匂いはどうでしょうか。』と心配してくれます。実は、我が家では、スダレ(簾)バージョンの巻き寿司は経験ありますが、今回つくったバージョンの経験は皆無です。プレゼントに使うのであれば、まず、作った本人が試してみなければならないところです。

結局、今日は、またまた「押し寿司器」づくりになります。それも、これまでの2~3倍の大きさのものです。しかし、「霰(あられ)加工」等の、実際の作業量は、これまでとほぼ同様です。加工箇所が等しいからです。本体(身)の加工は、ほんの5~6分です。

明日は実際に「押し寿司」をつくつもりです。昆布に「若生(わかおい)昆布」を使ってもよさそうです。冷凍庫に入っていた筈です。「絞め鯖(さば)」は、スーパーで入手できるかも知れません。結構、美味しいようです。勿論、入手できなければ、錦糸卵やサラダ卵、そしてサケ(鮭)のソボロ等でも良さそうです。


話は飛びますが、このソボロは「粗朧」のようです。卵は勿論、挽肉(ひきにく)、鮭、かつお(鰹)のなまりぶし(生利節)等を炒(いた)めたものです。食紅を使ったタラ(鱈)が懐かしいところです。雛祭り(ひなまつり)の定番の、チラシ寿司で一般的です。

このところの昼食は、できるだけ外食を心がけています。これは、非日常性との出会いのためです。明日は、この非日常性を「押し寿司器」で味わうつもりでいます。

2014/03/24(月) 17:49

夜明けが早くなっています。そして、暮れるのが遅くなっています。この現象は、つい先般、年末の冬至を越えたときに感じています。そのときは微々たる変化でした。しかし、一昨日、春彼岸の中日を迎えてからは、特に顕著です。一目散です。しかし、やがて冬至に向かう過程でもあります。やや、切なくもあります。


工房では「押し寿司器」づくりの最終段階を迎えています。今日は、身(本体)の「面取り」と木地の調整です。「面取り」には、蓋(ふた)や底板同様、専用の「面取り鉋(かんな)」を使います。並行して、「霰(あられ)」箇所の段差を修正です。最後に、再度、サンドペーパーで修正します。そして、付着している微粉末をコンプレッサーで吹き飛ばしてやります。


今朝は早朝から友人がお見えになります。『使いますか。』と、「鮑(あわび)」の貝を持ってきます。貝だけです。「漆(うるし)」と併用して使うことを知っていて届けてくれたのです。所謂(いわゆる)「螺鈿(らでん)」用です。

話は飛びますが、これまで作ったものは、テーブル、ペーパーウェィト、桶(おけ)、ペン皿等です。絵柄は、鉞(まさかり)、丁子(ちょうじ)、扇、幾何学模様等です。つくり方は簡単です。まず、絵柄に真似て貝を削り、それを漆糊で貼り付けるだけです。これまで使った貝は鮑です。最も入手し易いからです。近くの旅館の厨房からもいただきます。

ところが、鮑は平面部分が少ない貝です。そのため、絵としては稚拙なものになる、と、ワイルドで芸術的な作品になる、の、両極端の結果が得られます。これまでつくったもので最も満足したものは、槐(えんじゅ)でつくったペーパーウェィトです。「鉞(まさかり)」を絵柄に、ゴツく凹凸のある貝でつくった記憶があります。


さて、今回のアワビは手のひらよりも大きいです。久しぶりに出会う特大サイズです。その大きさに比例して、平面部分もまた広くなります。何を作るか、そして、どのような絵柄にしたいかを考えることになります。作品づくりの楽しみは、実際の作業もそうですが、この、あれこれと想像する時間が本質なのかも知れません。

今日で、手掛けてきた課題に一応の区切りがつきます。明日からの課題設定に迫られています。螺鈿もそうですが、先般の「枡(ます)」も面白そうです。今回の「押し寿司器」の構造同様、「霰(あられ)」になりそうです。そして、つくるとすれば「一合枡」です。先般、2個だけつくっています。「2合半枡」をつくった際に失敗した結果の枡です。

大きさ、製作にかかわる難度、美しさ、雰囲気、下世話の程度、使う材料の多少等の視点で、プレゼント用として手頃なようなのです。勿論、材は、青森ヒバです。憂いは、同じような課題に終始している点です。

2014/03/23(日) 15:01

時ならぬ大雪をもたらした低気圧は既に北上し、今は釧路の沖です。当地区は、昼前から真っ青な空を見せたりしています。二枚腰を使った冬将軍も、そろそろ年貢の納め時のようです。


工房では「押し寿司器」づくりの大詰めです。今日は、底板と蓋(ふた)の組立です。「蟻組み・ダブテール」を使った接(は)ぎです。概ねの加工は昨日終えています。しかし、実際には、目に見えない舞台裏の手当てが必要です。

丁度、水鳥のようでもあります。如何に緩やかに、そして優雅に泳いでいるように見えても、見えない水の中で、必死に水を掻(か)いている、のに似ています。作品づくりには、このような、表面には見えない一手間が必要なのかも知れません。この配慮が、作品づくりの醍醐味なのかも知れません。


まず、「面取り」からです。本来?この工程は組立後のようです。しかし、組立後では天文学的に手間取ります。組立前にすることにします。「面取り鉋(かんな)」を使います。

これは、昔から伝わる極めて優秀なツールです。しかし、ホームセンターで、数百円で求めることのできるものです。注意点は、「逆目(さかめ)」にならないように、刃の進行方向を確認することです。


底板の加工は、蓋(ふた)よりもやや複雑です。考えた末、ルーターに頼ります。今回の全体のプログラムで最も工夫を要した工程です。しかし、実際の加工をするのは電力です。考えただけで、大抵のことは実現可能です。時代の恩恵を受けていることを感じます。

つくる数は13個ほどです。間もなくゴールです。しかし、個々には個々の事情を孕(はら)んでいます。自信を持って外に出せるのは、おそらく5~6個だけのようです。他方、完璧でない作品は、自分の手元に置かれることになります。



2014/03/22(土) 17:23

今日は彼岸の中日です。朝刊に正岡子規の歌が紹介されています。『毎年よ彼岸の入りに寒いのは』です。降らないだろう、いや、降るかも知れない、と、ヤキモキさせられました。

結局、降ります。重い雪が15cmほどです。除雪は、沐浴前の5:30頃です。祭日も手伝って、この頃には車の往来が殆どなく、気が楽です。自宅前とご近所の20m~30mほどを綺麗にします。

朝食後、友人がお見えになります。彼もまたタイヤショベルを御すに必要な大型特殊免許を持つ方です。『こちらは少ないですね。』と言います。同地区でも少し離れたところでは40cmも降ったようです。例によって、あちらこちらにボランティア活動を押し付けたようです。S料亭の駐車場も綺麗にします。皆さんお元気の様子です。


工房では「押し寿司器」づくりの佳境を迎えています。愈々(いよいよ)底板と蓋(ふた)に手をかけます。底板には脚、そして蓋には把手(とって)がつく構造です。その接(は)ぎを「蟻組み(ありぐみ)」にします。別名「ダブテール」です。形が「ハト(dove)の尻尾(tail)」に似ていることで名づけられたようです。


脱線しますが、カクテルは「cocktail」で、「雄鶏の尻尾」のようです。これは、「酒+何か」です。「何か」が「ジュース」の場合も、「ジン+ドライ・ベルモット」のように「酒」のときもあるようです。「マティーニ」です。

一頃、ジンの風味とハンフリー・ボガードの雰囲気に誘われて凝(こ)ったことがあります。サムの「As Time Goes By」を思い出すと、即、ガクンと酔うカクテルでした。

話は戻りますが、今回の「ダブテール」は、本体の「霰組み(あられぐみ)」とともに、作品のメインテーマのようなものです。釘(くぎ)やビスで接ぎ合わせても、機能的には同じようなものです。しかし、敢えて、「霰」や「蟻」で組むのは、下世話とも思える台所用品に優雅さを持たせるための演出のつもりでもあります。

基本的には、オス(雄)とメス(雌)をつくって嵌め込むだけです。しかし、その難度は、天文学的な次元です。昔は、この「蟻組み」加工を鑿(のみ)や鋸(のこぎり)等でしていたようです。驚くばかりです。今は、専用のビットがあり、簡単になっています。とはいうものの、刃を当てる位置は極めてデリケートです。その値は、普通の紙の数分の一ほどの厚さです。


そのため、ルーターやトリマーを使ったとしても、定規の位置設定には薄い紙を使うことが多いです。今回はアジャスタブルフェンスを使います。定規の位置を、微(かす)かなレベルでコントロールできる優れものです。とはいうものの「現場合わせ」の必要な世界です。

仮組(かりぐみ)してみます。まあまあ、のレベルです。しかし、完成までには、まだまだ経なければならない工程があります。脚の不必要部分の削除と全体の面取りです。明日の作業の予定です。

2014/03/21(金) 17:06

早朝のテレビで、今日から明日の天気予報を伝えていました。『奥州最北端に60cmの雪』、です。それも太平洋側が中心とのことです。先般、春を告げる太平洋側に降る雪は、既にタップリ過ぎるほどいただいています。

そして、弘前のマンサク(金縷梅)も咲いたそうです。話は飛びますが、マンサクの語源は「まんず咲く」のようです。春一番に「先ず咲く」の訛(なま)りのようです。

既に、明日は彼岸の中日です。もう降らない、と思っていた矢先です。しかし、午後、遠方に出かけた際の気温は低く、2℃~3℃ほどです。やがて雨から雪に変化します。或いは、今朝の予報は正しいのかも知れません。


午前中の工房活動です。「押し寿司器」づくりの続きです。昨日、「霰(あられ)組み」の殆どを終えています。今日は、まず「バリとり」です。実は、優秀なスパイラルビットを使ってはいますが、微(かす)かに切り残しが出ます。細い毛糸程度の切り残しです。


この原因の一説に、刃が鈍っている所為(せい)だ、という見方があるようです。また、加工材の送る方向の作用もありそうです。しかし、どうやら、ルーターの持つ宿命でもありそうです。先日、見たDVDに、やはり、サンドペーパーを軽くあてて削除している場面が載っていました。メルボルンでつくったもののようでした。

スーッとあてるだけでスパッと消えるのが不思議でした。話は飛びますが、このメルボルンは、アメリカではなく、オーストラリアのメルボルンです。ルーターの起源はスカンジナビア半島と思っていました。当初は、クリスマスツリーをつくる手段として考案されたと聞いたことがあります。一度、金太郎飴(あめ)をつくってから、それを輪切りにする方法です。ルーターは、その金太郎飴をつくるためのツールだったようです。

しかし、今は、南半球のオーストラリアが本場になっているような気配です。定期的に講習会が行われていると聞いたことがあります。まだ元気の残っていた頃、一度お邪魔するつもりでいた地です。さて、この「バリとり」にはベルトサンダーが活躍します。ほぼ一瞬でクリアされます。

次は愈々(いよいよ)組み立てです。コーナーの直角の確認と、合わせ目に空間が残さないことがポイントです。非力につき、いつものように万力(バイス)に頼ります。ジワーッとストンと落ち着きます。


糊(のり)は使いたくないところです。しかし、糊無しでは対角線方向に崩れる傾向があります。先般のサンプルづくりで学習したことです。

しかし、その量は、限りなく少ないものに心掛けます。それも、FDA(米国食品医薬品局)お墨付きのタイトボンド(Tite Bond)です。正義はありそうです。

次は表面の平面化です。実は、霰(あられ)のホゾを若干出すように、長めに加工しています。その出っ張り部分を削除して全体の平面化を図る必要があります。

この手段は、おそらく、鉋(かんな)で削るのが正攻法のようです。しかし、我が工房ではベルトサンダーに頼ります。ほぼ一瞬のうちに満足する結果に至ります。この後、全体の「面取り」をして、身(み)は完成です。

話は飛びますが、蓋物(ふたもの)の本体を身(み)というようです。蓋(ふた)は蓋です。「身も蓋も無い」はこのことを言っているようです。

その蓋(ふた)と底板の加工は明日の予定です。この部材は、大雑把には加工済みです。若干の修正だけでよさそうです。把手(とって)と脚の固定は「蟻組み(ありぐみ)」の予定です。昔から、難度の高い加工とされています。当然、「綺麗に決めざるべけんや」です。

2014/03/20(木) 18:20