暑い日が続いています。しかし、早朝には、夜の冷気が残ってもいます。「園芸作業」も「木工作業」も、早朝にやるようにしています。それでも、あの厳冬期を思うと、天国のようなものです。
「木工教室」を無事?終えることができました。課題は「ヒバ」の「ペン立て」づくりでした。この課題は、これまで何回も取りあげてきました。しかし、その「指導計画」は、その都度、新しく立て直してきました。
特に、今回の対象は、説明を無防備に吸収する就学前の子供です。仮に、子供たちが理解できなければ、説明する側にその能力が無かったことになります。この「説明の仕方」は、「説明」に対して、こども達がどのような反応を示すかがヒントになるのです。
話は飛びますが、『教えられつつ教えるは これ敷島の教えなり』と説いた方がいました。柔道の牛島辰熊氏です。よく解りませんが、この意味は、「教える側が、教わる者と同じ目線になることで、教わる者は、自身の無限の可能性を引き出すことができる。」のようです。指導者たるものの、基本理念を説いた歌だったようです。
この訓示は、あまり知られていないようですが、牛島氏の指導を受けた小山氏が、奉職した大学を去るにあたり、学内新聞に残したメッセージでした。つい、今から5~6年ほど前のことだったようです。これまでも今後も、教育の原点であることは言うまでもないことです。
或いは、指導者たるものは、その反応をキャッチするだけの素養を備えよ、ということだったのでしょうか。是非是非、指導者を育てる今の大学に浸透させたい理念です。やや大げさになりましたが、幼児やご年配の方を対象とした「木工教室」といえども、この考え方は同じことなのです。
これまでの「木工教室」では、説明に動画を使っていました。今回は、単純に、「ホワイトボード」の有効活用を考えてみました。具体的には、「各パーツ」に「磁石」を埋め込み、「ボード」に貼り付けることで解決しようとしました。そして、「しおり(栞)」も作成しました。A5の原稿をA4に印刷する、いわゆる「中綴じ印刷」です。少しながらも本格バージョンになったようです。勿論?カラープリントです。自宅書斎のプリンターでの印刷でした。
他に、材料の「青森ヒバ」の「鉢植え」を持参します。「青森ヒバ」は、我が国だけに産する「針葉樹」です。チクリチクリとした葉先を恐る恐る触っていました。初めての経験であったと思われます。また、「鉋(かんな)くず」を入れた「匂い袋」で、「ヒバの香り」も紹介します。「香りをきいてみましょう。」と言った時、不思議な表情を呈した先生もいたようです。「香り」や「匂い」は、「嗅(か)ぐ」の他に「聞く」も使われるようです。つい、その言葉を使ってしまったのです。
「焼き印押し」も体験させます。電熱器で熱せられた「焼き印」です。本来、5歳児にはハードルの高い作業のようです。しかし、難なく熟(こな)します。実は、この「焼き印押し」は、数年前から体験させてきた項目でした。或いは、大人よりも幼児の方が能力に富んでいるのかも知れません。
一朝、「木工教室」の呪縛から脱した今、即、山積している課題に当面させられていることに気づかされます。「かの子(岡本)女史」ではありませんが、老骨になってこそ、『いよよ華やぐ・・・』なのかも知れません。いざ、まず、工作室の掃除からです。



