
「北国事情」・・・晴れ
昨日は終日の日本晴れです。今日は、青空の午前、昼過ぎの薄曇り、夕刻にはほんの一瞬のパラパラとした雨です。
つい、このような天候の表現方法を考えてしまいます。考えてみれば、「晴れ」の定義すらもよく解かっていないことに気付きます。
早速調べてみます。一般的な概念は、「雲の色が白く、太陽の見えている時間が、見えない時間よりも長い空の状態。」だそうです。また、学術的な概念では「空全体に対して、雲の占める割合(雲量)が2割以上8割以下の状態。雲の割合が9割以上の場合は曇りとなる。」です。
更に、天気予報的には「快晴と薄曇りが含まれる」で、観測上の分類とは異なっているようです。単に「晴れ」、「パラパラ」、「青空」であってもクラクラするほどの判断材料と、それぞれの分野での定義が伴っているようです。
そのような曖昧(あいまい)な世界であれば、今日の天気を「晴れ」としてもよさそうです。
今日は知事選の告示日です。3氏が名乗りを上げています。夕刊にはそれぞれの主義主張が載っています。皆さんが、この「晴れ」のように曖昧な表現に止めています。いずれも「福島原発」絡(から)みです。
奥州最北端には鎌倉時代の頃から続いている事情があります。その本質に触れないでミーちゃんハーちゃんの安全圏に頼る主義主張です。余りにも、情けない限りです。
他方、地方紙のコラムでは中央政府の騙しを列挙しています。下北の砂鉄事業の頓挫、ビート栽培の閉鎖、国策の開田に従った直後の減反等です。何れも、中央政府の騙(だま)しに乗せられたものばかりです。
丁度、初めから判っていた、壊れている原発炉の説明のようなものです。知事選も、懲りもしないで、今になっても猶(なお)、安全圏の、しかも、金儲けを目的とする公約の羅列です。錯誤も度が過ぎています。
しかし、そのような感覚が、今の社会通念のようでもありそうです。虐(しいた)げられてき続けた百姓根性からの脱却は難しそうでもありそうです。今回もまた棄権せざるを得ないようです。
朝の青空の中、IK氏をお訪ねします。数年間チャンピオンであった頃の体重に戻ったようです。これまでの20kg弱の脂肪は、所詮(しょせん)、ダンベルを纏(まと)っていたようなものです。善き哉、です。
やはり現役です。密集したスケジュールに縛られているようです。今日も遠方に出張するつもりのようでした。なかなかに忙しそうです。しかし、明後日の稽古にはKUROOBIが参加することになりました。久しぶりに反復練習の内容を確認できそうです。「工房事情」・・・自然美
「看板」をつくっているところです。畑に立てるものです。昨日、その現場確認をしました。持っていたイメージと大分変わっています。自然の真っ只中への自然の表現です。少し気合が入ります。
実は、須(すべか)らく、作品の使命は、それが置かれる雰囲気との調和にありそうです。丁寧でも駄目、素朴でも駄目、綺麗でも駄目、整い過ぎても駄目、合理的でも不合理でも駄目、等々の世界です。結局、周囲の雰囲気に如何にマッチさせるかがポイントのようです。
昨日は2枚の板を接(は)いで1枚にしました。結果的には、工夫次第で何とかなりそうです。しかし、今はキッチリとした四角形です。畑に置くには、まず、この整った形が不自然です。周囲にアクセントをつけることにしました。最もセンスの問われる瞬間です。
しかし、停滞したくないところです。最初のツールはチェンソーです。ポイントは深く削ることのようです。それによって自然の造形美と年輪が誇示されるのです。しかし、その自然、という世界が曲者(くせもの)です。作者の真価が問われるのです。
チェンソーで粗削り(あらけずり)した後はディスクグラインダーの登場です。綺麗にはなるのですが整い過ぎるところが不満足です。思い切った削りにしたつもりでも、チマチマ感を覗(のぞ)かせています。まだまだ、潔(いさぎよ)さには到達していない現実を見せ付けられるのです。これだけは、制作者の雅量がそのまま反映されるものです。困ったものです。
他方、「柱」は見事です。見とれてしまいます。昨日、皮を剥(はい)で陰干しにしていただけです。自然が表現する形には、何人であっても到達できないことを訴えているようです。これもまた困ったものです。
皮を剥いだ直後は淡黄色でした。それが今は褐色を呈しています。この色彩にもクラクラします。あれこれの塗料を駆使しても表現できない世界なのです。またまた困ってしまいます。今はまだ白っぽい青森ヒバとのコントラストに魅入ってしまいます。
紅葉(もみじ)の葉が刻一刻と開き続けています。生まれた瞬間に赤い葉の紅葉(もみじ)が、晴れの空?を真っ赤に染めています。見上げる側も染められる錯覚に陥ります。困るほどの春の盛りです。
2011/05/19(木)
20:04

終日の快晴です。梅雨(つゆ)の沖縄も一時は晴れだったようです。日本が高気圧にすっぽりと覆われたようです。快晴が日本全国に及ぶことは珍しいようです。
つい、「日本晴れ」と言いたくなります。ところが、この意味は少し違うようです。勿論、日本全国に雲がなければ、何所の地であっても「日本晴れ」です。
しかし、全国の殆どが土砂降り(どしゃぶり)で、札幌だけに雲が無いときには、札幌では「日本晴れ」の言葉を使ってもよさそうです。
しかし、この「日本晴れ」は、単に天気だけに使われる言葉では無さそうです。「晴れやかな気持ち、わだかまりの無い状態、等」の表現にも使われるようです。そうであれば、仮に、ドシャ降りの時であっても「日本晴れ」は使っても間違いでは無さそうです。
兎も角、この快晴には能動的にする力があるようです。それは、植物、動物を問わないようです。物理的にもそうですが、この歳になっては、精神状態に作用することが大きいです。
ということで、今日の工房活動にも気合が入ります。先日依頼された看板づくりです。実は、1枚の板をカットし、その2枚を接(は)ぎ合わせることが多少億劫(おっくう)でした。
接ぎ方は「雇い実接ぎ(やといざねはぎ)」です。単に、両者に溝をつくり、その間に別の材を埋め込む方法です。
しかし、厚さ2寸の板は結構な重量です。当初、溝掘りの方法に、ルーター加工、丸ノコとチェンソーを使うもの等を考えました。しかし、結局は、テーブルソーになりました。作業時間はほぼ一瞬ですが、何とかなったようです。
次に、「実(さね)」です。溝幅よりも薄ければガフガフになり、厚ければ入らないことになります。嵌(はま)り合う凹凸を同じ寸法にしたつもりですが、気合が入ります。接着剤を塗布した後ではそのまま前進したくなります。最後は玄翁(げんのう)で叩いて無理やり嵌めこみます。
そして6本のクランプで締め付けてやります。以前から感動していますが、この螺子(ねじ)式のクランプの威力はすさまじいものです。か弱い手で蝶ナットを回すと、両者がグッグッと近づいていきます。
それでも満足度は60点あたりでしょうか。明日までこの状態にしておきます。その結果によって、次の作戦をたてるつもりです。
次に「柱」です。昨日、Y社長から手ごろな太さの山桜をいただいてきています。実は『皮は剥(は)いだ方が良い。今の時期には簡単に剥(む)ける。』、と念押しされていたのです。
杉やエンジュの皮剥ぎには経験があります。えらい苦労した思い出があります。サクラは初めてですが、同じレベル予想してしまいます。
しかし、実際にやってみると驚くほど簡単に、そして綺麗に剥けるものです。使ったツールはカッターナイフとカワハギです。まず、カッターナイフで縦(たて)に切れ目を入れます。その後、カワハギで押し広げるだけの単純な方法です。
外気を知らないピュアー(pure)な素肌をみせます。淡黄色のツルツルとした見事な美しさです。やがて時間の経過とともに赤褐色に変化してきます。
床柱(とこばしら)にしても遜色のないものです。しばらく陰干しにして様子を見守るつもりです。
問題は皮の扱いです。余りにも綺麗に剥けたことで、皮もまた当初の原型を残しています。ここでまた考えてしまいます。
「樺細工(かばざいく)」です。名前は樺ですが、どういう訳か、樺(かば)ではなく、山桜の皮を使った細工を称して「樺細工」としているようです。
昔から伝わる文化です。何とか挑戦したくなるのです。またまたWEBに相談します。細工に使うものを、当初、皮の、ほんの表面だけを抽出したものと誤解していました。しかし、どうやら違うようです。表面の薄い皮の下に更に2mmほどの皮があります。それを含めているようなのです。
とりあえず、曲面を平面に矯正することにします。しばらくは平板に置いて重石(おもし)を乗せておくつもりです。WEBには、3年間は陰干しする、とあります。またまた遠大な計画に嵌ることになりそうです。昼前、K社長がお見えになります。『新しい畑に案内します。』、ということです。驚くほど広い畑です。丁度、二人のご婦人が草むしりをしているところでした。
3方が山に囲まれ、眼下の一方は海に繋がっています。山は濃淡のある緑と薄紅色の山桜に満ちています。海はキラキラとし、津軽の岩木山を引き立たせています。
近くに湧き水があります。よく見るとカワニナがグジャグジャ居ます。おそらく、ホタルがガンガン出るところの筈です。
畑の隣は広いフィールドです。そこに四阿(あずまや)があれば理想的です。雨や陽光を遮(さえぎ)ります。何よりも、これからの夏の避暑になります。四阿(あずまや)の中は不思議に涼しいものなのです。
話は飛びますが、実は、拙(つたな)い四阿を自宅の狭庭につくりました。勿論、自作です。材料はすべて青森ヒバです。屋根もヒカワ(ヒバの皮)です。10年ほども前です。
今はその屋根もだいぶ風情が出すぎてきたようです。それもまた歓迎するところですが、近いうち、葺(ふ)き替えるつもりです。
誰でも簡単につくれる筈の四阿です。優秀なスタッフの皆さんの力作を期待したいところです。
2011/05/18(水)
20:09

「工房事情」・・・山ザクラ
早朝から真っ青な空です。気温も春の装いです。能動的になります。
このところ、トリマー用のJIG(治具・補助具)をつくっています。今日は愈々(いよいよ)「あられ組み」のJIGです。
まず、テーブルを滑(すべ)るスレッド(sled)づくりからです。このパターンはこれまで数個つくっていますが、T字を正確な直角にすることに気を使います。
合わせる2つの部材がそれぞれ正確な直角を呈していれば、2つを合わせた結果もまた直角になる筈です。
ふたつの部材の一方はMDFです。これが正確な平面でないことは考え難いところです。往々にして、問題は他方にあります。これに市販の2バイ4材を使うことにしました。正確らしいのです。
しかし、組み立ててみると少し変です。2~3年も工房に眠っていたことで狂いが生じていたようです。
結局、「鉦出し(かねだし)」からの再スタートです。しかし、迂回(うかい)?したことで、ほぼ正確な直角になったようです。
次は「あて板」の準備です。しかし、今の段階では手をかけない方が良さそうです。実は、当て板には2箇所のホゾ孔をつくります。その幅は使うビットの直径と等しいものです。注文していた「スパイラルビット」が明日あたり届きそうです。焦らないことにします。
今日は「看板」に手を掛けます。畑に立てるものです。一昨日、『これでつくってください。』と1枚の板を持ってきました。板1枚で看板がつくれると思っている方です。しかし、依頼者の意を組んで、その板を生かしたいところです。
プレナー(自動カンナ)をかけると見事な青森ヒバです。工房中がパンパンとした香りで浄化されるほどです。厚さは2寸、幅7寸ほどでした。これを2等分して合わせることにするつもりです。
構造について4~5種類のパターンを考えました。落ち着いた先が「ほたる湖」バージョンです。昨年つくった駄作です。しかし、加工が単純で安定感に富んでいます。
問題は脚です。当初、電信柱、ヒバの丸棒が候補でした。Y社長は、『アサギ(浅木?)は朽ちやすいです。カタキ(硬木)を薦めます。』と助言します。
結局、山ザクラになります。実は、裏山に適当な太さをの逸材を発見したのです。それをチェンソーでカットするだけです。Y社長が一瞬のうちに料理します。見事な捌(さば)きです。
これで一応の材料が揃(そろ)いました。次の作業は2枚の板の合わせです。今考えているのは「雇い実(ざね)接(は)ぎ」です。
如何(いか)に単純化するつもりでも、舞台裏では拙(つたな)い技を出さざるを得ないようです。
「園芸事情」・・・基本理念晴天に誘われて河原に降ります。数週間ぶりのようです。実は、河原の石垣寄りにほんの少しの畑をつくっています。今年も、数種類の苗(なえ)が到来しています。何とか居場所を見つけてやる必要があったのです。
ここ数年の実績は38点程度です。惨たんたるものです。考えてみれば肥料を一切施さない畑づくりでした。しかも、苗の植え付けは、単に雑草の中に穴を掘って埋めるだけです。やはり無理だったようです。
しかし、多くの皆さんは笑いこけるものの、38点といえどもそれなりの得点です。ミニトマトやキヌサヤは毎日のように収穫しました。しかし、ほんらいであればその3~4倍は収穫できそうなのです。今年こそは名誉挽回の年にしたいところです。
まずは雑草とりです。地上は40cmにもなり、地下はガバッとした逞(たくま)しい根です。その削除に3時間も要します。使い慣れない筋肉が疲労を募らせます。
そしてクド石灰、骨粉、化成肥料、有機肥料等を撒(ま)いて土を撹拌(かくはん)します。これまでの畑作を100点とすると、今回の心遣いは380点にもなるようです。
しかし、苗の植え付けはまだです。シュミエン(趣味の園芸)では、この状態で1週間ほどは待機することを勧めているようなのです。施した肥料が散るのを待つ意味があるのかも知れません。ま、じっと堪(こら)えることも園芸の楽しみとすべきのようです。
話は飛びますが、この田畑づくりに半世紀以上も捧(ささ)げているご婦人がおいでです。Y女史です。彼女の言では、『農作業は瞬間的にすべきものではありません。また、出来るものでもありません。時間をみつけて毎日少しずつ手をかけてやります。』、です。
同じような意味のようですが、『根(こん)をつめる作業は苦痛になります。結果的に長続きしないことになります。』、『どこまでやってもやり尽くすことの無い世界が農作業です。毎日続けることが楽しみでもあります。』、とも話していました。
何でもそうですが、特に畑づくりには欠かせない根本的な基本理念のようです。結局は、『少しずつでも毎日手をかけなさい。』、ということのようです。緊張すること頻(しき)りです。
2011/05/17(火)
19:35

「裏山事情」・・・緋牡丹博徒
朝からの青空が夕刻から曇り、今は小雨です。今日は顕著に暖かくなる予報でしたが、さほどではありませんでした。
今日はあちらこちらにお邪魔しました。まず、Y製材所です。畑に立てる看板の相談です。丁度製材中でした。おそらく、宮城県に送られるようです。
作業が中断されることは能率に大きく影響します。しかし、手を休めて話しに乗って下さいました。有難いことです。おかげで概ねの方針が見えてきたようです。
資材置き場にはストーブ用の薪(まき)が積まれています。全て予約されたもののようです。昔から、薪は、8月のお盆の前までにカットし終えておくようです。
生木(なまき)の乾燥には、少なくても夏から秋にかけての時間を要するからのようです。まだ、雪が消えたばかりですが、既に冬の仕度が始まっていることになります。
驚くのは、太いケヤキ、ツキ、タモ等が薪材として扱われています。『良い薪はカロリーの高い木です。一般的に、それらは硬い木です。これらが最高の薪になるのです。』、と説明します。勿体無さを感じてしまいます。
工房KUROOBI用の薪も準備されています。直径10cm弱の枝です。このサイズは割らなくても冬までは乾燥します。今の冬も相当なお世話になりました。
話は飛びますが、発電所が薪に着目しているそうです。火力発電のために使うものです。まだ表面化はしていないようです。早晩、薪ストーブ愛好者にしわ寄せしてくるようです。少し本気で確保に努めることになりそうです。
午後は「京ちゃん工房」にお邪魔します。注連縄(しめなわ)づくりの見学です。裏山の赤松に締めるものです。数年前、『日本最大級の巨木に注連縄も無い、というのは変です。』、と提案した「京ちゃん工房」が担当しています。
村のお偉い皆さんが口を閉ざす中、『兎に角、私がやってみましょう。良い結果であれば、皆さんで喜びを分か合ってください。不都合であれば、全ての責めは自分一人で負います。』と訴えます。しかし、当初、彼女自身もまた、注連縄づくりのノウハウは解らなかったそうです。それでも果敢に挑戦した注連縄です。ご年輩のご婦人が体を張った企てです。
損得勘定だけを優先させる方々や、安全圏だけに身を置きたがるお役人の哲学とは異次元です。
何のジャンルであっても、最初に道をつくる人には敬服します。つい、昔見た、「緋牡丹博徒のお竜さん」とダブってきます。その心意気に感動しての今日の参加です。A工房のO氏も参加します。
明後日手直しをして完成です。良い日をみつけて赤松に張ることになります。例年、数十人も参加する神事です。勿論?、身体障害者には少し無理のようです。
「工房事情」・・・段差
「トリマー台」が何とかそれらしくなっています。今日は「幅決めスレッド(sled・そり)」を考えてみました。実は、これにも指導書があります。WEBの動画です。
しかし、この指導書を数回見てはいるのですが、何となく曖昧(あいまい)です。兎に角作ることにします。トンチンカン(頓珍漢)であれば作り直せば良いだけなのです。
これまでの経験では1~2回?も失敗すれば何とかなる筈です。むしろ、失敗することが正解の本質に触れる機会でもあります。
まず、素材の準備です。その是非は解りませんがMDFを調達します。この「幅決めスレッド」の重要ポイントは、フェンスとスレッドの厚さの段差にあります。
この数ミリの違いが全てを決する要素になります。工房のMDFは6mmです。9mmを求めます。
次にナットです。指導書では「T字ナット」を使っています。しかし、奥州の最北端です。そのような文化的?なものを期待するには、やはり無理でした。結局、一般的な「蝶(ちょう)ナット」で妥協です。
これらをもとに、とりあえず試してみます。モヤモヤとした曖昧なものがクリアーになる瞬間です。この2~3mmの段差が驚くほどの働きをすることを漸く理解します。
いよいよ、スレッド(sled)へのホゾ掘りです。2段階にします。ルーターとトリマーを併用します。これに「蝶(ちょう)ナット」をセットすると、それなりの働きをします。「自在幅寸法設定定規」という名前になりそうです。
考える余地があるとすればスッドの素材です。MDFよりももっと硬い素材が適しているようでもあります。そのうちに考えることにします。
トリマーとルーターの違いをよく理解していませんが、今回のトリマー台は細かい部材の加工にはうってつけのようです。何よりも、下半身の台がガッシリしていることで安定感があるのです。
しかし、トリマーを駆使するためには、まだまだ多様なJIGが伴いそうです。当面は「あられ組み」と「ダブテール」です。昔からの憧れの世界です。
キッチリとした小物の製作には欠かせない技です。ここ2~3日内には、新しい世界を垣間見たいところです。
2011/05/16(月)
21:25

「園芸事情」・・・宮さん
午前中はクズクズしていましたが、昼前からは青空です。低温がここ数日続いていることから、木々は、やや成長することを遠慮している感があります。それでも変化は確実にしています。
「たつ沢」が満開です。これは、葉が8つほどに分かれている紅葉(もみじ)です。葉脈が透(す)けて見えるほどの薄緑の葉がデリケートです。
この「たつ沢」の名前は、西行法師の、『心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の 秋の夕暮れ』に由来しているようです。・・・「たつ沢」の「たつ」が、「立つ」か「発つ」のどちらか解らないことから、この日記では「たつ沢」にしています。
話は飛びますが、尾崎紅葉(おざきこうよう)の金色夜叉(こんじきやしゃ)に出る、「寛一(かんいち)」の姓、「間(はざま)」はよく知られています。しかし、「お宮」の姓は一般的ではないようです。
実は、彼女の名前が「鴫沢(しぎさわ)宮」であることを、昔(半世紀前)、古典のS先生から教わりました。実は、先生から質問されたものの、クラスの誰も答えられなかった難問でした。
先生は、『作者の尾崎が「心なき・・・」の歌の、「鴫たつ沢の・・・」から拝借したようです。』と解説してくださいました。
大学入試には絶対?に出題されない「鴫沢」です。昔の高校だけに許された「ゆとり教育」であったようです。
前後のほどは解りませんが、西行の歌が紅葉(もみじ)の名前に使われたとすれば大ロマンです。逆に、西行が紅葉(もみじ)の名前を織り込んだとしても同様です。
更に、その紅葉(もみじ)を自分の名前に使った尾崎にも親しみが湧きます。実は、それまで、「尾崎紅葉」の「紅葉」が不思議だったのです。
尾崎もまた西行には狂おしいほど傾倒していたことが考えられます。その因縁深い、狭庭(せにわ)の「たつ沢」が満開です。・・・毎年、この頃の日記に載せてしまいます。
早朝、K社長とO社長がお見えです。今日は初穂箱(賽銭箱)を赤松に納める日でした。初穂箱は数日前、汚れを取り、柿渋を塗り直しています。また、一部、補修もしています。
しかし、山に運んで取り付けることには参加できませんでした。実は、今日がその日であることを失念し、作業中だったのです。また、不機嫌な腰を納得させるには、事前の気力の充実が必要だったのです。
午後にはK社長とS氏がお見えです。大分お疲れのようでした。『賽銭箱のセットは無事完了です。今日は新しい畑に手を掛けました。』、ということです。先般まで良く手入れがされている畑だそうです。これで、関係する畑は、先日の「ほたる湖」と2面になります。
今日の畑整備にはご年輩のご婦人が相当数出張っていたそうです。その畑は小高い丘の、「湯の島」はじめ、眼下の景観を楽しめるところにあります。
S氏が3寸ほどの厚い板を持ってきます。実は、その畑に看板を立てるのだそうです。K社長が、『折角の畑です。多くの皆さんが自由に参加したがるような名前にしたいです。』、と張り切っています。
今日は、女将(おかみ)さんから孫さんまでの一家総出だったそうです。気合が入っています。是非、良い名前を考えたいところです。
「工房事情」・・・責任転嫁
「トリマー台」をつくっているところです。昨日は、それらしいフェンス(定規)をつくってみました。WEBの指導書を参考にしました。しかし、細かい注意点を無視したアバウトなものです。
今朝、フレッシュな頭でよく見ると何となく不都合な部分があることに気づきます。実は、指導書に『書類ホルダーのカバーを使う。』とあったのを無視したのです。
責任転嫁をするとすれば、説明が、余りにも淡々として、ドラマチックではなかったからです。
フェンスのTの字が同一平面であれば、加工材をおくる際にひっかかることがあります。それは、0.3mmほどの段差をつくることで解消できます。そのための「書類ホルダーのカバー」です。デリケートな技です。おそらく、T字の頭の辺を「面取り」することで解消できる問題ではありそうですが、最初のスタート地点です。即、作り直すことにしました。
次に、ビットの納まる空間をつくります。実は、フェンスにはさまざまな使い方があります。「溝掘り」の場合にはこのままのフェンスでも良いのですが、ビットの一部をフェンスに納めて使うこともあります。その溝の欠き取りです。愈々(いよいよ)それらしくなってきます。
昨日つくったフェンスは、小さい部材の溝掘りには使えそうです。これで2つのフェンスが完成です。しかし、準備したいフェンスは他にもあります。「幅ぎめ」用です。しかし、これには「そり(橇)」が必要のようです。初心者にはクラクラする課題です。
しかし、大抵の課題は2~3回失敗することでマスターできる筈です。何とか作ってみたいところです。実は、幅の薄い板の側面を直角に加工することは結構難しいものです。プレナーでは斜めに「寝る」傾向があるのです。是非、準備しておきたいJIGです。
新しい世界が少しずつ開けてきているようです。しかし、これらのフェンスはテーブルと固定する必要があります。工房内には数十個のクランブはあるのですが、指導書で「トグルクランプ」を使っています。
やはり、フットワークはその方が良さそうです。実は、先日、このトグルクランプを発注しています。市内のホームセンターでも入手できそうなのですが、つい、静岡県にお願いしてしました。
単に、キーボードを叩(たた)き、2~3日待機するだけで工房に届くのです。不思議な世の中になってしまいました。
2011/05/15(日)
19:50

晴れていますが時折の細かい雨です。昨日に続いてパッとしない日です。
昨日から「トリマー台」に手を掛けています。JIG(治具)の一種です。これまで、重いルーターはテーブルに装着していました。そして、トリマーは手に持って使っています。作業内容にもよるようですが、これもテーブルに固定してみることにしました。
天板のセツト等、概ねは昨日つくっています。実は、作り方の手ほどきがあり、それを参考にしたのです。今日は、そのテーブルに付随する仕掛けづくりです。このJIGには、加工の目的に応じてのさまざまなパターンがあるようです。
今日は、その中のフェンス(定規)づくりです。しかし、単なる定規であればアジャスタブルフェンスで事足ります。しかし、フェンスにビットの納まる空間も欲しいところです。練習の意味もあり挑戦することにしました。
構造はルーターテーブルと同じようです。WEBの見本にその作り方が紹介されています。何とかなりそうでした。厚さと幅が一定の2バイ4を材料にします。そして昨日からお付き合いしているアクリル板です。
作業は簡単です。箱のようなものをつくり、上部の一面をアクリルにします。これは、集塵(しゅうじん)の様子の確認のためです。丁度、W工房が制作したプレナーの集塵箱のようなものです。便利この上もない優れものです。多少手の掛かる工程は集塵機の口を嵌(は)め込む円形の孔づくりです。当然のことですが、孔が大き過ぎればガフガフになり、逆であればホースの口が入らないことになります。何れも役に立たないものです。
凡そを糸ノコで切り抜き、微調整はサンダーでします。木部の接合は接着剤を塗布した後にビス留めです。アクリル板は下穴をあけてからです。
本来は簡単な作業ですが、満足度は60%どまりです。加工の結果が醜(みにく)いことと、目違いの発生です。仮組みのときにはピタリとフィットしていたのですが、いつものように本番では目違いが出ます。不思議な世界です。
勿論(もちろん)、この目違いはフェンスとしての機能には然程(さほど)影響のあるものではないようです。それでも微調整します。見ているだけでクラクラしてきます。何よりも恥ずかしくもあります。
しかし、T字部分の直角確保だけは譲(ゆず)れないところです。このJIGの本質のようなものです。特に、アリ組み(ダブテール)加工の際には、この角度の誤差が正直にあちらこちらに反映します。
何とか、ある程度の精度は確保したようです。今日は土曜日です。昼前に来客がありました。今日の工房活動を終えることにしました。
このトリマーやルーターではさまざまな切削加工が可能です。特に、框(かまち・・・四角い枠)をつくる際のコーナーの処理に適しているようです。
特に、「雇い実(さね)留め加工」などは、鑿(のみ)と鋸(のこぎり)だけでは、素人にはほぼ無理です。昔の職人さんの、途方もないレベルの高さを思い知らされる加工です。しかし、今は素人にも可能な文明の利器のようです。ところが、効率的な加工には、それぞれの内容に応じたJIGを準備する必要があります。
加工手順の構築や、寸法等のデリケートな設定が伴います。また、現代の利器を使ったとしても、最終的には、定規に紙2~3枚を挟(はさ)めての寸法調整が伴うようです。
立体的なものをつくることはパズルを解くことに似ています。しかし、難しそうなことは面白そうなことと一致しているようです。
やがて、試作品のトンチンカンな箱がたくさん出来ることになりそうです。昨日、今日は、その遠大な企ての第一歩ということになりそうです。
千里の道も、最初に踏み出す一歩からなのです。乞う、ご期待です。
2011/05/14(土)
17:40