
「園芸事情」・・・宮さん
午前中はクズクズしていましたが、昼前からは青空です。低温がここ数日続いていることから、木々は、やや成長することを遠慮している感があります。それでも変化は確実にしています。
「たつ沢」が満開です。これは、葉が8つほどに分かれている紅葉(もみじ)です。葉脈が透(す)けて見えるほどの薄緑の葉がデリケートです。
この「たつ沢」の名前は、西行法師の、『心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の 秋の夕暮れ』に由来しているようです。・・・「たつ沢」の「たつ」が、「立つ」か「発つ」のどちらか解らないことから、この日記では「たつ沢」にしています。
話は飛びますが、尾崎紅葉(おざきこうよう)の金色夜叉(こんじきやしゃ)に出る、「寛一(かんいち)」の姓、「間(はざま)」はよく知られています。しかし、「お宮」の姓は一般的ではないようです。
実は、彼女の名前が「鴫沢(しぎさわ)宮」であることを、昔(半世紀前)、古典のS先生から教わりました。実は、先生から質問されたものの、クラスの誰も答えられなかった難問でした。
先生は、『作者の尾崎が「心なき・・・」の歌の、「鴫たつ沢の・・・」から拝借したようです。』と解説してくださいました。
大学入試には絶対?に出題されない「鴫沢」です。昔の高校だけに許された「ゆとり教育」であったようです。
前後のほどは解りませんが、西行の歌が紅葉(もみじ)の名前に使われたとすれば大ロマンです。逆に、西行が紅葉(もみじ)の名前を織り込んだとしても同様です。
更に、その紅葉(もみじ)を自分の名前に使った尾崎にも親しみが湧きます。実は、それまで、「尾崎紅葉」の「紅葉」が不思議だったのです。
尾崎もまた西行には狂おしいほど傾倒していたことが考えられます。その因縁深い、狭庭(せにわ)の「たつ沢」が満開です。・・・毎年、この頃の日記に載せてしまいます。
早朝、K社長とO社長がお見えです。今日は初穂箱(賽銭箱)を赤松に納める日でした。初穂箱は数日前、汚れを取り、柿渋を塗り直しています。また、一部、補修もしています。
しかし、山に運んで取り付けることには参加できませんでした。実は、今日がその日であることを失念し、作業中だったのです。また、不機嫌な腰を納得させるには、事前の気力の充実が必要だったのです。
午後にはK社長とS氏がお見えです。大分お疲れのようでした。『賽銭箱のセットは無事完了です。今日は新しい畑に手を掛けました。』、ということです。先般まで良く手入れがされている畑だそうです。これで、関係する畑は、先日の「ほたる湖」と2面になります。
今日の畑整備にはご年輩のご婦人が相当数出張っていたそうです。その畑は小高い丘の、「湯の島」はじめ、眼下の景観を楽しめるところにあります。
S氏が3寸ほどの厚い板を持ってきます。実は、その畑に看板を立てるのだそうです。K社長が、『折角の畑です。多くの皆さんが自由に参加したがるような名前にしたいです。』、と張り切っています。
今日は、女将(おかみ)さんから孫さんまでの一家総出だったそうです。気合が入っています。是非、良い名前を考えたいところです。
「工房事情」・・・責任転嫁
「トリマー台」をつくっているところです。昨日は、それらしいフェンス(定規)をつくってみました。WEBの指導書を参考にしました。しかし、細かい注意点を無視したアバウトなものです。
今朝、フレッシュな頭でよく見ると何となく不都合な部分があることに気づきます。実は、指導書に『書類ホルダーのカバーを使う。』とあったのを無視したのです。
責任転嫁をするとすれば、説明が、余りにも淡々として、ドラマチックではなかったからです。
フェンスのTの字が同一平面であれば、加工材をおくる際にひっかかることがあります。それは、0.3mmほどの段差をつくることで解消できます。そのための「書類ホルダーのカバー」です。デリケートな技です。おそらく、T字の頭の辺を「面取り」することで解消できる問題ではありそうですが、最初のスタート地点です。即、作り直すことにしました。
次に、ビットの納まる空間をつくります。実は、フェンスにはさまざまな使い方があります。「溝掘り」の場合にはこのままのフェンスでも良いのですが、ビットの一部をフェンスに納めて使うこともあります。その溝の欠き取りです。愈々(いよいよ)それらしくなってきます。
昨日つくったフェンスは、小さい部材の溝掘りには使えそうです。これで2つのフェンスが完成です。しかし、準備したいフェンスは他にもあります。「幅ぎめ」用です。しかし、これには「そり(橇)」が必要のようです。初心者にはクラクラする課題です。
しかし、大抵の課題は2~3回失敗することでマスターできる筈です。何とか作ってみたいところです。実は、幅の薄い板の側面を直角に加工することは結構難しいものです。プレナーでは斜めに「寝る」傾向があるのです。是非、準備しておきたいJIGです。
新しい世界が少しずつ開けてきているようです。しかし、これらのフェンスはテーブルと固定する必要があります。工房内には数十個のクランブはあるのですが、指導書で「トグルクランプ」を使っています。
やはり、フットワークはその方が良さそうです。実は、先日、このトグルクランプを発注しています。市内のホームセンターでも入手できそうなのですが、つい、静岡県にお願いしてしました。
単に、キーボードを叩(たた)き、2~3日待機するだけで工房に届くのです。不思議な世の中になってしまいました。
2011/05/15(日)
19:50