
終日の快晴です。梅雨(つゆ)の沖縄も一時は晴れだったようです。日本が高気圧にすっぽりと覆われたようです。快晴が日本全国に及ぶことは珍しいようです。
つい、「日本晴れ」と言いたくなります。ところが、この意味は少し違うようです。勿論、日本全国に雲がなければ、何所の地であっても「日本晴れ」です。
しかし、全国の殆どが土砂降り(どしゃぶり)で、札幌だけに雲が無いときには、札幌では「日本晴れ」の言葉を使ってもよさそうです。
しかし、この「日本晴れ」は、単に天気だけに使われる言葉では無さそうです。「晴れやかな気持ち、わだかまりの無い状態、等」の表現にも使われるようです。そうであれば、仮に、ドシャ降りの時であっても「日本晴れ」は使っても間違いでは無さそうです。
兎も角、この快晴には能動的にする力があるようです。それは、植物、動物を問わないようです。物理的にもそうですが、この歳になっては、精神状態に作用することが大きいです。
ということで、今日の工房活動にも気合が入ります。先日依頼された看板づくりです。実は、1枚の板をカットし、その2枚を接(は)ぎ合わせることが多少億劫(おっくう)でした。
接ぎ方は「雇い実接ぎ(やといざねはぎ)」です。単に、両者に溝をつくり、その間に別の材を埋め込む方法です。
しかし、厚さ2寸の板は結構な重量です。当初、溝掘りの方法に、ルーター加工、丸ノコとチェンソーを使うもの等を考えました。しかし、結局は、テーブルソーになりました。作業時間はほぼ一瞬ですが、何とかなったようです。
次に、「実(さね)」です。溝幅よりも薄ければガフガフになり、厚ければ入らないことになります。嵌(はま)り合う凹凸を同じ寸法にしたつもりですが、気合が入ります。接着剤を塗布した後ではそのまま前進したくなります。最後は玄翁(げんのう)で叩いて無理やり嵌めこみます。
そして6本のクランプで締め付けてやります。以前から感動していますが、この螺子(ねじ)式のクランプの威力はすさまじいものです。か弱い手で蝶ナットを回すと、両者がグッグッと近づいていきます。
それでも満足度は60点あたりでしょうか。明日までこの状態にしておきます。その結果によって、次の作戦をたてるつもりです。
次に「柱」です。昨日、Y社長から手ごろな太さの山桜をいただいてきています。実は『皮は剥(は)いだ方が良い。今の時期には簡単に剥(む)ける。』、と念押しされていたのです。
杉やエンジュの皮剥ぎには経験があります。えらい苦労した思い出があります。サクラは初めてですが、同じレベル予想してしまいます。
しかし、実際にやってみると驚くほど簡単に、そして綺麗に剥けるものです。使ったツールはカッターナイフとカワハギです。まず、カッターナイフで縦(たて)に切れ目を入れます。その後、カワハギで押し広げるだけの単純な方法です。
外気を知らないピュアー(pure)な素肌をみせます。淡黄色のツルツルとした見事な美しさです。やがて時間の経過とともに赤褐色に変化してきます。
床柱(とこばしら)にしても遜色のないものです。しばらく陰干しにして様子を見守るつもりです。
問題は皮の扱いです。余りにも綺麗に剥けたことで、皮もまた当初の原型を残しています。ここでまた考えてしまいます。
「樺細工(かばざいく)」です。名前は樺ですが、どういう訳か、樺(かば)ではなく、山桜の皮を使った細工を称して「樺細工」としているようです。
昔から伝わる文化です。何とか挑戦したくなるのです。またまたWEBに相談します。細工に使うものを、当初、皮の、ほんの表面だけを抽出したものと誤解していました。しかし、どうやら違うようです。表面の薄い皮の下に更に2mmほどの皮があります。それを含めているようなのです。
とりあえず、曲面を平面に矯正することにします。しばらくは平板に置いて重石(おもし)を乗せておくつもりです。WEBには、3年間は陰干しする、とあります。またまた遠大な計画に嵌ることになりそうです。昼前、K社長がお見えになります。『新しい畑に案内します。』、ということです。驚くほど広い畑です。丁度、二人のご婦人が草むしりをしているところでした。
3方が山に囲まれ、眼下の一方は海に繋がっています。山は濃淡のある緑と薄紅色の山桜に満ちています。海はキラキラとし、津軽の岩木山を引き立たせています。
近くに湧き水があります。よく見るとカワニナがグジャグジャ居ます。おそらく、ホタルがガンガン出るところの筈です。
畑の隣は広いフィールドです。そこに四阿(あずまや)があれば理想的です。雨や陽光を遮(さえぎ)ります。何よりも、これからの夏の避暑になります。四阿(あずまや)の中は不思議に涼しいものなのです。
話は飛びますが、実は、拙(つたな)い四阿を自宅の狭庭につくりました。勿論、自作です。材料はすべて青森ヒバです。屋根もヒカワ(ヒバの皮)です。10年ほども前です。
今はその屋根もだいぶ風情が出すぎてきたようです。それもまた歓迎するところですが、近いうち、葺(ふ)き替えるつもりです。
誰でも簡単につくれる筈の四阿です。優秀なスタッフの皆さんの力作を期待したいところです。
2011/05/18(水)
20:09