
一日中曇天の一瞬霧雨です。暑くなるという噂を信じて、今日の木工作業はアウトドアにします。スピンドルサンダー、トリマーテーブルを外に出します。室内とは違い、やはり開放感があります。
メインテーマは日課のコースターづくりです。簡単な作業ですが時間を要します。製材所から運び入れた板のカンナ(鉋)がけ、カット、表裏と本末(もとすえ)の確認、糸ノコ盤での切り抜き、スピンドルサンダーでの微調整、ベルトサンダーでの微調整、トリマーでの面取り、紙ヤスリ(鑢)を使っての微調整、そして最後は焼印押しです。
今日はトリマーでの面取り作業からです。動力が電気のことから小一時間で終えます。しかし、トリマーの刃によって一部に焦げ跡が生じます。この削除が厄介です。この現象は、一般的に、刃の切れ味が鈍ることからである、といわれます。
しかし、実際にはそうでもないようです。それは、新しいビットを使った直後にも焦げ目が生じるからです。おそらく、刃と木の当たる角度、或いは、刃が移動するスピードにも関係がありそうです。
何れにしても、この焦げ目を削除すべきのようです。これを手作業でするには永遠とも感じる時間を要します。ツールを再びスピンドルサンダーに戻します。結局、2度手間を余儀なくさせられます。その後、手を使った紙ヤスリかけです。
100個の加工に、朝から夕刻まで費やします。膨大な時間です。明朝お届けすることになっています。勿論、並行して、助手が次の100個の下拵え(したごしらえ)も進めています。先日、知人から『日曜日はあるのですか。』、と聞かれます。答えに窮しました。毎日が日曜日ではあるのですが、毎日が朝から夕刻までの作業です。
今日は3連休の中日ですが、そのことを今朝気付く有様です。休暇は考えたことも無いのですが、当分は毎日が月曜日の日が続きそうです。
コースターづくりが一段落し、夕刻、「箱づくり」に手をかけます。底板の準備です。格子(こうし)を考えました。以前、Y製材所からいただいた端材を使うことにします。
今日は鉋(カンナ)がけだけにします。格子づくりはこれまで何回かしています。刃の深さと、当てる位置の設定に配慮することで問題はなさそうです。しかし、間隔については事前の確認が必要のようです。是非、明日、時間をみつけて挑戦したいところです。
方針が決まりさえすれば作業自体はさほど難しいものでは無いようです。最も困難で曖昧模糊(あいまいもこ)な世界は「何をどのようにつくるか。」です。そして、木工の面白味は、想像したビジョンの具現化です。センスの乏しさといつも対面しています。
2011/07/17(日)
18:27

高気圧に覆われているようですが薄曇(うすぐもり)です。朝はやや涼しいです。WEBの最低気温は22℃ですが実際には18℃以下です。
鉢植えの「ぼっちゃんカボチャ」が1個だけそれらしい実をつけています。雌花(めばな)は5~6個ほどつきましたが、大きくなる前に黄色になってポトリと落ちてしまっています。
T氏によれば『授粉が上手くないのではないか。これから虫が多くなります。まだまだ期待しても良さそうです。』とのことです。心がけていた人工授粉ですが、このところの雨で手を抜いていたことが原因のようです。明日からトマトトーンを手に気合を入れることになります。
他方、スイカ(西瓜)の雌花はまだ確認できないでいます。本来は暖かいところに育つようです。もう少し暑くなるまで見守ることになります。鉢植えとはいうものの、大玉スイカです。ドカーンとした勇姿を期待したくなるのです。
今日の工房活動のメインテーマは日課の作品づくりです。これは「箸置き」と「コースター」です。しかし、練習課題として設定したダブテール接(は)ぎの箱との並行です。結果の不明確な得体の知れない箱です。前者は責任の伴う、請け負っているものです。解りきった単純作業の反復作業です。他方、後者の研修課題には未知との遭遇の可能性があります。ダブテール接ぎの箱はこれまで見たことの無かったものです。
よく解かりませんが、一見相矛盾する作業の並行は中国の「四書五経」の中庸(ちゅうよう)の次元に似ているのかも知れません。
部材づくりの概ねは先日終えていますが、いざ組み立て、となると再確認は必須工程です。やはり手直し箇所があります。このダブテールは、部材それぞれの寸法に相関関係があることが特徴です。許容できる誤差は0.5mm以下です。執拗な潔癖さが要求されます。
納得後、一箇所ずつ糊(のり)を塗布し組み合わせていきます。しかし、この種の接合には微妙な隙間(すきま)が伴う傾向があります。クランプに頼ります。今回は8本ほどを使います。ある程度の隙間はクランプの締め付けで埋まります。組み立て後に憂いが生じてきます。実は、当初のイメージと違っているのです。ひとつは格子(こうし)の間隔です。また、底の取り付けの仕掛けづくりです。
しかし、既に糊付けした今となってはやり直しはほぼ不可能です。これらについては別の方法を考えることになります。ま、何とかなる筈です。
早朝、Z氏がお出でになります。実は、先日、ボール盤の発注をお願いしています。モーターが極度に優秀なHITACHIを予定していました。
しかし、その工場が水浸しになったそうです。3.11の影響です。工具にも影響があったとは想像外でした。急遽、別のメーカーで妥協することにしました。
2011/07/16(土)
14:32

曇天(どんてん)で午前中は時折の小雨です。工房活動をしても昨日までのようなポタリポタリとした汗はなく、暑いのか寒いのか良く解からない気温です。
2~3日ぶりに河原に下りてみます。ミニトマトの枝が四方八方に垂れ下がっています。遅れて植えたキュウリは伸びて地表を這(は)っています。また、先に植えたキュウリは40cmほどにも巨大化しています。
郊外の道の駅のことを思い出します。つい、昨年のことです。巨大なキュウリと小さいキュウリが一皿いくらで売られていす。即、安価な大きい皿を求めます。すると、近くに居た皆さんがニヤニヤします。何がなんだか解からない反応です。
聞くと、『大きいキュウリは美味しくない。商品にはならないものです。』という答えです。初めて知ります。道の駅では皆さんが知っていたことになります。後刻、友人に徹底的に笑われます。
しかし、今回の巨大キュウリは自宅で育てたものです。収穫時期は逸したものの一入(ひとしお)の愛着があります。笑われようが何されようが味わっていただくことになります。当然の成り行きです。
昼前、T氏がお出でになります。『スイカ(西瓜)の剪定(せんてい)方法を調べてください。』、ということです。彼はこれまでミニスイカを数鉢育てています。ここ数年一鉢いただいています。結実から約1ヶ月が収穫時です。いつも美味しい瞬間にいただいています。
早速WEBにお尋ねします。答えは、『つるが伸びたら3~4本だけを残して他のつるは切ってしまいます。 スイカは本つるではなく孫つるにできます。』です。困ってしまいます。成長しているものを途中でカットするだけの勇気は持ち合わせていないのです。今晩の課題です。
昨日と一昨日を費やして切羽(せっぱ)詰った「箱」づくりを終えています。いつものことですが、工作の後の工房は足の踏み場も無いほどヤンチャになっています。今日はまずツールの整理整頓と掃き掃除からのスタートです。いつものように、カラリとした空間が生まれて新しい創作意欲が湧いてきます。不思議です。
まず、当面する課題の克服です。ホテルや旅館から作品納入が促されています。間もなく「夏休み」、「花火大会」、「ねぶた祭り」です。更に、3.11以来の反動もありそうです。これまでのノルマでは間に合いそうもないようです。
ここ数日は作り置きをしておくべきのようです。しかし、これらの作品とは別に挑みたい課題があります。挑みたい、というのは新しい商品開発のための試作です。大抵の場合の満足度は10%です。しかし、残り90%にこそ創作の楽しみが潜んでいるようです。
10日ほど滞在したH女史がお帰りになりました。駅までお送りします。前回同様、駐車禁止エリアに20分もとめます。身体障害者には仕方の無いことです。同じように停まっている車が数台あります。送り迎えの皆さんです。当然のことです。他方、道路を隔てては公園です。100台ほどは駐車できるエリアです。歩いているのはほんのチラリホラリです。おそらく、行政の優秀?な皆さんは、過疎地の奥州最北端と首都圏との違いを認識していないようです。
首都圏の駅前を真似することで首都圏のような密集状態になると信じているようです。今だに外見第一主義の箱物行政に執着しています。過疎地は過疎地の分で正解なのです。困った行政です。
Google情報によれば、今日明日の最低気温は22℃です。しかし、今現在は18℃です。行政同様、よく解からない現実です。
2011/07/15(金)
19:26

「地方紙事情」・・・自若
ペンネーム「波ただお」氏がお亡くなりになったそうです。一昨日の朝刊で知りました。世相川柳欄の常連です。「くすりと笑わせ、ちくりと刺して、ほろりとさせる」というのが定評です。
残した句に『ひねくれた天候どうも俺に似る』があります。今日はそのような一日です。曇り空に時折見せる雨です。梅雨明け宣言後であるのに、です。気象庁や天気予報に係わる皆さんには一年を通して最も困る時期のようです。
そのぐずついている中、トンボ(蜻蛉)が割拠しています。特に顕著なのはオニヤンマとハグロトンボです。困るのはオニヤンマです。工房に侵入するのは良いのですが、外に出るルートを見失うことが殆どです。2日も留まれば元気がなくなります。水分を失うからのようです。
天井のホコリ(埃)をバタバタかき回しているときに掴まえます。そして外に出してやります。オニヤンマ自体がホッとした表情を見せます。トンボもそうですが、住人もまた良いことをした気になってしまいます。
庭ではハグロトンボです。数週間も前から、いつも同じコースを辿(たど)っています。近寄っても逃げる素振り(そぶり)を見せない泰然自若ぶりに大器を思わせます。仲良くしたいところです。
「ただお」氏の句に、『腰痛も生きてる証拠撫でておく』もあります。若い頃はまだしも、今となってはやる気の失せている手術です。壊れてはいるものの、腰とも仲良くお付き合いすることになります。
「工房事情」・・・簪今日は「積木」の納品日です。約束を違(たが)えたくないことで気合が入ります。殆どは昨日で終えています。ポイントは目地調整ですが、カンザシ(簪)を挿したりもします。
目地調整は合わせた材の同一平面化です。そしてカンザシは留め加工のコーナーの補強です。額縁(がくぶち)に使われることがある、昔から伝えられている接(は)ぎ方です。これを挿し込むことで驚くほど頑丈(頑丈)になります。
ツールは逞(たくま)しいテーブルソーです。先般つくったジグ(JIG)が活躍します。しかし、刃を使うことで、真剣勝負です。手元が狂えば初めからやり直しに繋(つな)がる工程です。
今回の蓋(ふた)はこれまでと違うバージョンです。とかく、初めての試みには予期しない落とし穴があるものです。やはり、学習すること大なるものがあります。微調整に委(ゆだ)ねることになります。
一応の仕上がりです。自己採点では65点ほどでしょうか。その殆どは材料の青森ヒバに負うものです。細工的には赤点のようです。汗顔すること頻(しき)りです。恥も顧みず、その作品をW女史にお届けします。制作に同伴した情熱と依頼者への誠意が正義です。幸か不幸か不在でした。
北海道からお出でになっているH女史が明日帰路につくようです。このところの10日が一瞬に思えます。やがて、H女史にも「玩具(おもちゃ)」が必要とされるようです。勿論、これまでの集大成として気合を入れることになります。
夕刻、漬物(つけもの)が届きます。京ちゃんからです。早速頂戴します。美味しいです。実は、当地オリジナルの漬物づくりを模索中です。やがてケノシルにも及ぶそうです。またまた面白いことになりそうです。
暮れてまた降り出します。明日も雨のようです。暫らくは梅雨が続きそうです。
2011/07/14(木)
19:23

昨日の日記はお休みになりました。愛用のPCがグズッています。よく解かりませんがドライバーが混雑しているようです。
PC98を求めたのは30年ほども前でしょうか。よくハンギングしました。最後の手段は初期化です。100回近くもやったようです。秘密兵器のVZエディターが活躍した時代です。98シリーズには数台の変遷ありました。
そして今のノートパソコンです。当初はエクセル、ワード、アクセスを目的としています。近年になってWEBの活用が主になっています。適したPCの導入を考えたくなっています。
暫らく滞在していたY女史がお帰りになります。サッと風のように訪れて疾風(はやて)のようにUターンしました。いつものことですがいくつかの命題を頂戴します。
「工房事情」・・・いよよ
昨日から今日にかけてたくさんの皆さんの出入りがあります。その合間の木工活動です。当面する課題は「積木(つみき)」づくりです。
箱入りの2セットです。納期は実は明日の14日です。材料の青森ヒバは昨夕Y製材所から頂戴しています。粗方(あらかた)は今日中に終えたいところです。特に箱づくりには糊(のり)の乾わく時間が伴います。
箱はこれまでいくつかつくっています。その度ごとに異なる構造です。今回も新しいバージョンにします。蓋(ふた)の仕組みに冒険を試みます。昔見た、大工さんの道具箱をイメージしたものです。単純なつくりですが、部材の寸法設定に気を使います。
箱の身(箱本体)は単純なトメ加工にします。実は、ロックマイタービットも考えたのですが、青森ヒバを加工するには少し無理があります。欠けてしまうのです。時間も無いことから妥協することにしました。
蓋(ふた)は2枚を合欠(あいじゃくり)で接ぎます。両者を半分ずつ削除して糊しろを大きくする方法です。この段階では結果が目の前に迫っています。結局、アバウトな設定に妥協します。しかし、接(は)いだ後にプレナー(自動カンナ)に通すことで目違いは解消できるのです。
そして、部材の加工後、即、糊付けです。箱の高さは一定していますが、配慮点は角度です。4箇所のコーナーの直角化です。気を使うところです。歪(ゆが)んだ状態で接着すれば、本命の積木が中に入らなくなることも考えられます。念のため、積木を入れた状態で組み立てることにします。
この段階で憂いが生じます。入れた積木と箱に隙間(すきま)が殆ど無いのです。きっちりし過ぎた箱になっているのです。このままでは、箱から積木を出す際に困ることになりそうです。実は、箱が大き過ぎてもダラシナないものになります。箱づくりの課題です。
微調整は明早朝です。これは面取りと目地調整です。何とか滑り込みセーフのようです。しかし、ゲタ(下駄)を履くまでは解からないのが作品づくりの宿命です。とはいうものの、所詮は箱です。不本意であれば作り直せば良いだけなのです。ま、2~3時間もあれば解決する内容なのです。
日中が暑いことで、作業は早朝と夕刻にしています。しかし、毎日の日課と並行です。今朝もK社長が、『他のものは作らなくても箸置きだけは遅れないでください。』、と様子を見に来ます。ハードスケジュールです。
岡本かの子の『年々に わが悲しみは 深くしていよいよ華やぐ 命なりけり』ではありませんが、何となく充実しているここ毎日です。
2011/07/13(水)
20:10

暑いです。午前中、市街に出かけた方に聞くと、ある地点では34℃もあったそうです。尤も、別の地点では26℃だそうです。何れも文明の利器のデジタル表示です。どちらも正しいようですが、政府同様、信頼度に問題がありそうです。
意味は無さそうですがその中間を採用してみます。30℃です。この値であっても奥州最北端としてはポピュラーでないものです。その中、当地でも梅雨(つゆ)明け宣言がされたようです。
しかし、蒸暑さは以前としています。キノコ(茸)のホダ木を窺ってみます。5月にミズナラに植菌したシイタケです。実は、植菌した2~3ヶ月間が気を使うところです。健全に菌が回ると木口(こぐち)にムヤムヤとした白い菌が食(は)み出ます。
この現象で、植えた菌がホダ木に浸透したことを理解するのです。本格的な出は来年の春になるようですが、多少は今年の秋も出そうです。秋まではあと3~4ヶ月です。指折り数えて見守ることになります。
今日も工房活動に手を染めます。習慣化していることで鋸(のこぎり)やメジャーに触れなければ何となく落ち着かないのです。丁度、昔、マージャンをやっていた頃の精神状態に似ているようです。牌(パイ)に触らない日は何となく寝付けなかったことを思いだします。
勿論、パイについては10年ほど前に卒業し、禁断症状は遥か昔に失せています。この現象が木工作業に及んでいることになります。昨日に続いての「箱」づくりです。
この活動は、実は、「ダブテール」の練習のつもりです。加工自体は簡単なものです。しかし、各部材の寸法が正確な設定であることが条件です。実は、この寸法が曲者(くせもの)です。
使っている眼鏡(めがね)は100円コーナーのお世話になっています。老眼では3.5がマックスです。この強度では間に合わなくなっています。具体的には、メジャーの8mmと7mmの識別が難しくなっています。必然的に、その曖昧(あいまい)さが作業能率に反映します。
それに加えてこの暑さです。流石(さすが)に集中力が鈍っています。不満足の度合いが高かくなり、やり直しの頻度もまた高くなっています。稚拙な結果との出会いが切ないです。
昔、若い頃、暑さや寒さは作業能率に影響するものではない、と本気で信じていた頃がありました。しかし、最近になってそうでないことに気付き初めています。
奥州最北端の厳冬では、暖の確保は食事をとるようなものです。しかし、暑さには無防備でよかったものです。今となっては暑さ対策も考えたくなります。衰えたものです。尤も、このような暑さの日は、深山に浸(ひた)ったり庭の四阿(あずまや)で読書でもしていれば良いだけなのですが。
それに抗しての木工活動です。やはり、思いがけない仕儀に陥ります。簡単の作業の筈が少し込み入ってきています。ま、望むところでもあります。状況を把握し、工夫することで必ず解決できるのが木工の素晴らしさでもあるようです。
延々と続けていたいところです。しかし、この「箱づくり」には中断を余儀なくさせられそうです。明日は「積み木」づくりです。実は、以前からオーダーされていました。納品期限が迫っています。気合が入りそうです。
2011/07/11(月)
19:54