「地方紙事情」・・・自若ペンネーム「波ただお」氏がお亡くなりになったそうです。一昨日の朝刊で知りました。世相川柳欄の常連です。「くすりと笑わせ、ちくりと刺して、ほろりとさせる」というのが定評です。
残した句に『ひねくれた天候どうも俺に似る』があります。今日はそのような一日です。曇り空に時折見せる雨です。梅雨明け宣言後であるのに、です。気象庁や天気予報に係わる皆さんには一年を通して最も困る時期のようです。
そのぐずついている中、トンボ(蜻蛉)が割拠しています。特に顕著なのはオニヤンマとハグロトンボです。困るのはオニヤンマです。工房に侵入するのは良いのですが、外に出るルートを見失うことが殆どです。2日も留まれば元気がなくなります。水分を失うからのようです。
天井のホコリ(埃)をバタバタかき回しているときに掴まえます。そして外に出してやります。オニヤンマ自体がホッとした表情を見せます。トンボもそうですが、住人もまた良いことをした気になってしまいます。
庭ではハグロトンボです。数週間も前から、いつも同じコースを辿(たど)っています。近寄っても逃げる素振り(そぶり)を見せない泰然自若ぶりに大器を思わせます。仲良くしたいところです。
「ただお」氏の句に、『腰痛も生きてる証拠撫でておく』もあります。若い頃はまだしも、今となってはやる気の失せている手術です。壊れてはいるものの、腰とも仲良くお付き合いすることになります。
「工房事情」・・・簪今日は「積木」の納品日です。約束を違(たが)えたくないことで気合が入ります。殆どは昨日で終えています。ポイントは目地調整ですが、カンザシ(簪)を挿したりもします。
目地調整は合わせた材の同一平面化です。そしてカンザシは留め加工のコーナーの補強です。額縁(がくぶち)に使われることがある、昔から伝えられている接(は)ぎ方です。これを挿し込むことで驚くほど頑丈(頑丈)になります。
ツールは逞(たくま)しいテーブルソーです。先般つくったジグ(JIG)が活躍します。しかし、刃を使うことで、真剣勝負です。手元が狂えば初めからやり直しに繋(つな)がる工程です。
今回の蓋(ふた)はこれまでと違うバージョンです。とかく、初めての試みには予期しない落とし穴があるものです。やはり、学習すること大なるものがあります。微調整に委(ゆだ)ねることになります。

一応の仕上がりです。自己採点では65点ほどでしょうか。その殆どは材料の青森ヒバに負うものです。細工的には赤点のようです。汗顔すること頻(しき)りです。
恥も顧みず、その作品をW女史にお届けします。制作に同伴した情熱と依頼者への誠意が正義です。幸か不幸か不在でした。
北海道からお出でになっているH女史が明日帰路につくようです。このところの10日が一瞬に思えます。やがて、H女史にも「玩具(おもちゃ)」が必要とされるようです。勿論、これまでの集大成として気合を入れることになります。
夕刻、漬物(つけもの)が届きます。京ちゃんからです。早速頂戴します。美味しいです。実は、当地オリジナルの漬物づくりを模索中です。やがてケノシルにも及ぶそうです。またまた面白いことになりそうです。
暮れてまた降り出します。明日も雨のようです。暫らくは梅雨が続きそうです。